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葉月三十さん

葉月三十で「はづきみそ」と読みます。 日本文化と漫画が大好き。 もそもそと書いていこうと思います。

出没地
趣味 居合い、漫画
職業
性別 男性
将来の夢
座右の銘 後悔先に立たず

投稿済みの記事一覧

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ごみ取り踊る

18/04/06 コメント:0件 葉月三十 閲覧数:184


 最近つかみ食べを覚えた妹は、バリバリと幼児用せんべいを床に撒き散らす。
「あらあら、亜季は……舞、お掃除頼める?」
「任せて、お母さん」
 私は妹よりもだいぶお姉ちゃんだから、こうやってお掃除を頼まれることも少なくない。
 散らばった食べかすを掃いて集めて吸いとって。
 あれあれ? もう、お母さんったら。あっちの床にほこりがたまっているじゃない。仕方ないなあ・・・

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恋心

18/03/13 コメント:0件 葉月三十 閲覧数:244


 思いもよらない言葉だったのだろう、Z子は目を真ん丸にして聞き返した。
「A男が私を好き?」
「何度も言わせるなよ」
「だって、私たちは単なる幼馴染みで、だから、だから――」
 Z子からしてみれば寝耳に水、到底予想も出来ない言葉だったのだ。
 何しろZ子は男勝りで気が強く、幼馴染みであるA男を泣かせたことも数知れず。そんなA男が自分を好いているなど、よもや微塵・・・

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分からないもの、分かるべきもの

18/03/06 コメント:0件 葉月三十 閲覧数:298


 真の復讐とは何なのか。A男にはついぞ分からなかった。

 小学、中学高校と、A男はいじめを受けた。端から見たら些細なこと、だがA男がいじめだと感じていれば、それはれっきとしたいじめなのだ。
 だが、教師も親でさえも、A男の主張を真に受けなかった。「A男は気にしすぎなんだ」
 そうして何のフォローもなく過ぎていった学生生活は、A男にとって地獄以外のなにものでもなかっ・・・

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『お金』がない国

18/02/07 コメント:1件 葉月三十 閲覧数:394

 夢のような国だ。
 その国にはお金が存在しない。
 とある国、そこではもう百年もの間、お金というものが使われていなかった。
 人々はその国を理想郷と呼び、沢山の旅人がその国を訪れた。
 今日もまた一人、とある青年がその国に入国した。
「お若いの、観光ですか?」
「そうですね、旅をしています」
 旅人は世界各国を回っていた。現実社会に辟易したのだ。故の自分・・・

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世界一うまい酒

18/01/28 コメント:1件 葉月三十 閲覧数:310


 ある日A氏は秘書ロボットに命令した。
「世界一うまい酒を用意してくれ」
 女の形をした秘書ロボットは数秒の間のあと、
「かしこまりました。一週間後の金曜日の夜にご用意します」
 
 それから一週間、A氏は世界一うまい酒を楽しみに毎日の仕事に勤しんだ。A氏の傍らで秘書ロボットが方々に電話をしたり、ネットワークを繋げてなにかを調べたりしていることが、A氏の励みに・・・

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グラスの音に

18/01/25 コメント:0件 葉月三十 閲覧数:305

 1月20日。
 今日がなんの日かと訊かれたら、これだと答えられる人間は俺の身内ですらきっと少数だ。
 1月20日、今日は俺の誕生日。ただそれだけ。だがただの誕生日ではない、二十歳の誕生日だ。法律上は、今日から酒やタバコが許される、未成年から成人へと移る節目の歳だ。
 しかしだからといって今日が特別な日になるわけもなく、淡々と、ただいつも通りに一日は過ぎていく。何の変哲もない、金・・・

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