1. トップページ
  2. いっきさんのページ

いっきさん

公務員獣医師として働くかたわら、サイトを中心に創作に励んでいます。

出没地
趣味 小説創作、フラダンス
職業
性別 男性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

1

ラプラスの小説家

18/06/18 コメント:0件 いっき 閲覧数:95

*プロローグ*

 そのコンピュータ『ラプラスの小説家』は、瞬間、瞬間における全ての力学的状態を知ることができ、かつそれらのデータを解析できるシステムを保有していた。『ラプラスの悪魔』と呼ばれる概念を保有する装置……それは、未来の全てのものを知ることができた。
 その能力を以って『ラプラスの小説家』により創作された小説は、この世で起こるであろう全てのことを予言するものだった。

0

ノストラダムス症候群

18/06/03 コメント:0件 いっき 閲覧数:117

「IQ300……」  ある日、サイトのIQテストをすると凄まじい数字が出た。 『あなたは天才を超えた超天才です。全てのことを予測することができるあなた程の天才は、あなた以外存在しないでしょう』  ここまでのコメントが書かれていた。 (凄い!俺は天才を超えた超天才だったのか!)  俺は胸を弾ませた。 (俺は無敵だ。全てのことを予測することができるのだから。それでは、手始めに……女だ!桜桃男子の俺だ・・・

0

四次元ロッカー

18/05/04 コメント:0件 いっき 閲覧数:162

「うっわ、祐飛のロッカー、すごいゴミ」  千佳が俺のロッカーを見て、眉を顰めた。 「ゴミじゃねぇよ。まだ使える物を捨ててしまったら勿体無いだろ」 「いや、使わないでしょ! 私が、掃除したげる」  千佳がロッカーのものを全部出した。一回はめて殆ど使わなかったゴム手袋。裏紙にするつもりだったプリント……今までロッカーを隠れ蓑にしていた資源達が放り出される。 「ちょ、ちょっと。全部、いつかは使うものだっ・・・

1

浮遊村

18/05/03 コメント:1件 いっき 閲覧数:171

「一体、何だここは……」  果てない田園風景に、どこか虚ろな空……それは、俺とは無関係と思っていた風景だった。  俺はこんな場所に住んでいた覚えはない。都会のアパート住まいで、バリバリ、シャカリキに会社員をしていたはずなんだ。なのに今朝、目が覚めたらガランと広い部屋にいて……一足外に出たら、そんな田舎の風景が広がっていたのだ。 「どうして……もうこんな時間。会社に遅刻だ。早く……早く、俺の家に戻ら・・・

0

処分場のブルドーザ

18/04/28 コメント:0件 いっき 閲覧数:131

 俺はゴミ処分場のブルドーザ。もう二十年近くも使われている古株だ。  仕事は言わずと知れている。人間どもの出したゴミをこの処分場に埋めるのだ。  ゴミと言っても再利用やリサイクルできるような幸福なゴミ達はこんなところにはやって来ない。来るのは人間達の処理のしようもない、どうしようもないゴミばかりなのだ。  俺はいつも聞かされる。そのゴミ達の無念の声を。 「俺はまだこの世に作られた任務を全うしてい・・・

1

ゴミ交換所

18/04/21 コメント:1件 いっき 閲覧数:178

 いつも通りの朝。私はいつものゴミ置場へゴミを捨てに行った。  ここら一帯の住人達がゴミを捨てるゴミ置場だったのだが……その日はどういう訳か、状況が異なっていた。  『ゴミ交換所』との立て看板とともに、その管理人らしき者が椅子に座っていたのだ。 「あの……邪魔なのだが」  私はゴミ置場の入口で、まるで通せんぼをするかのように座っている彼を退かそうとした。  しかし…… 「どれと交換されますか?」 ・・・

0

ゴミ国

18/04/03 コメント:0件 いっき 閲覧数:236

 誕生したばかりのその国は、自国の成立のため、ゴミを周辺の国から譲り受けることを始めた。ゴミを受け取ってそれをビジネスとする……所謂、『ゴミビジネス』を始めたのだ。  そのため、周辺諸国からは『ゴミ国』との異名で呼ばれることとなった。  ゴミ国は、飲食業の盛んな国から大量の残飯を譲り受けて、国民の食料とした。  そして畜産業の盛んな国からは、大量の畜糞を譲り受けて堆積して肥料とし、それを農業の盛・・・

0

三重扉

18/03/18 コメント:0件 いっき 閲覧数:236

俺を苛めた彼奴らに、絶対復讐してやる。
俺は、高校に入ったその日から彼奴らからの苛めを受けていた。彼奴らは、俺と目が合う度に暴言を吐き続けた。その旅に俺の心身はズタボロになり…体調を崩して入院したのだ。俺は退院するまでの間、ずっと彼奴らへ復讐しようと考えていた。

俺はボイスレコーダーをポケットに忍ばせ登校した。同級生たちは、奇異な眼差しを俺に向ける。
「うっわぁ、戻って来・・・

1

家守

18/03/11 コメント:0件 いっき 閲覧数:291

ある夏の日の夕方。ドア横の電灯に目をやった。光に虫が集まり、それをヤモリが狙っている。僕はそっと手をヤモリに近付けた。
僕は無類の爬虫類好きだ。家では沢山の爬虫類を飼育していて、こいつもコレクションに加えようと思った。
手をヤモリに被せようとした、丁度その時。
「こら、何をしておる!」
後ろから声が聞こえた。アパートの管理人だ。
僕はこの管理人、苦手だ。ヤモリのような・・・

0

人形公園

18/03/05 コメント:0件 いっき 閲覧数:243

「人形が沢山捨ててある公園があるんだって。行ってみようぜ」
新田が口元を歪にゆがめて言った。
「え、気持ち悪いじゃん」
白川が嫌そうな顔をした。
「んだよ。あんなことがあってから半年も経っていないのに」
原西も花瓶の置かれた机を見て声を潜める。
「あ? 関係ねぇよ。俺らは共犯者…あの時のこと、俺がバラしたらお前らもただじゃすまねぇぜ?」
新田は歪な笑みを浮・・・

0

かけがえのない温もり

18/02/05 コメント:1件 いっき 閲覧数:364

今日はボーナス支給日。
パソコンの給与明細画面を見て心躍らせる。
僕も妻も誕生日は十二月だ。
綺麗な夜景の見えるレストランで、毎年豪華なディナーを楽しむんだ。

皆がボーナスにウキウキしていたその時。

「大変です。県内養鶏場で鳥インフルエンザ陽性が確認されました」

電話を受けた同僚が青ざめて言った。
僕達、県職員は皆、凍りつく。

0

白雪とギャル男

18/01/06 コメント:1件 いっき 閲覧数:336

「私、今度の土曜日に男と遊びに行くの」
デートの最中に電話で話していた友美に尋ねたら、さらっとそう宣告した。
「何で…どんな奴?」「野崎って人。ネットで知り合った人なの。自衛隊員だって」「やめろよ。そんなの、危ないじゃないか」
普通の男友達なら、百歩譲ろう。でも、彼女をそんな奴に会わせたくない。
「大丈夫よ。電話で話した感じは普通の人だったし」「そんな問題じゃないって。僕達・・・

0

井守

17/12/31 コメント:0件 いっき 閲覧数:319

穏やかに流れる清流。
メダカ達が喜ぶように泳いでいて、イトトンボが水面に尻をつけて波紋をつくり産卵している。
水草の中から、黒くて腹の赤いイモリが体を揺らしながら現れ、川底の泥に足をつけた。

今となってはこの国でも珍しい、昔ながらの清流。
清らかな川と青々とした山林が、村民達に豊かな恵みをもたらしていた。



ある時、この村を囲む山の麓に製・・・

0

赤い手袋

17/12/31 コメント:0件 いっき 閲覧数:327

沈みゆく夕陽に想いを馳せながら、線路沿いをゆっくり歩いてゆく。
私は今日、定年を迎えた。職業は電車の車掌。
若い頃には運転士として毎日運転席に座ってハンドルを握り、定年前に車掌に出世して電車の運行の全てを掌握した。
決して楽な仕事ではなかった。精神的なダメージを受ける場面にも何度も遭遇した。
しかし、最後までどうにかやり通した。
これからは、家で静かに読書などを楽しむ・・・

0

白いワンピース

17/12/29 コメント:0件 いっき 閲覧数:318

今日は、クリスマス・イブ。
私はこんな日にでも馬鹿なおやじ達から、金を巻き上げる。
男を虜にする美貌を持つ私だが、実はバージンだ。決してそこらの馬鹿な男にやったりしない。初めては、本当に惚れたイケメンと、と決めているんだ。
私はピンクのコートを着て待ち合わせ場所へ向かった。

繁華街に入るまでは、閑散としている。
公園を通り過ぎようとする時……ふと、街灯の下のト・・・

  1. 1
ログイン