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与井杏汰さん

突然思い立って短編小説を書いてみたくなりました。このサイトを知って、うれしく思います。

出没地
趣味 想像とか創造。
職業 技術屋
性別 男性
将来の夢 そこそこの健康と、そこそこの自由。
座右の銘 病は気から。

投稿済みの記事一覧

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一族の危機

17/12/23 コメント:0件 与井杏汰 閲覧数:140

 「女王様、報告があります」 兵隊が言った。  「先ほど、巨人を見かけました」 女王はゆっくり振り向くと、兵隊を見据えて言った。  「それは本当ですか」 兵隊は頷いた。  「おそらく、女王様が以前お話ししていた伝説の巨人と思います。我々よりはるかに巨大で、わずか一歩で遥か彼方へ行くことができます。もし踏まれたら、我々はひとたまりもありません」 深刻な顔で兵隊は伝えた。  「ついにここまで…」 女王・・・

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母のキャラ弁

17/12/03 コメント:0件 与井杏汰 閲覧数:166

 「お前んちの母ちゃん、相変わらず面白いな」 太一の弁当を覗き込んだ級友が囃し立てた。  「うるせー。見んな」 恥ずかしくなった太一は、弁当をフタでかくして、そそくさと食べ始めた。それもそうだ。17歳にもなって、弁当の中身が「アンマンマン」と「バイ金太郎」を描いたキャラ弁だったのだから。先週はラッキーマウスだったし、その前は新幹線、そうかと思えば、髪の長い女性と網タイツを模した意味不明の時もあった・・・

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お化け屋敷

17/11/25 コメント:0件 与井杏汰 閲覧数:206

都心のデパート、6階の催事場で「お化け屋敷」が開催されていた。平日の午後、行き交う人もまばらなフロアで、京太と里美はその前を通り過ぎた。
 「お化け屋敷って、最近見かけないよね」
 「逆に珍しいかも」
入口で料金を見ると、1人500円。早速中に入った。
薄暗い通路を歩くと、突然首筋に冷たい柔らかいモノが触れた。
 「キャー」
里美が悲鳴を上げると、京太も「うわっ・・・

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出張の日の事故

17/11/05 コメント:0件 与井杏汰 閲覧数:196

孝彦が出張で新幹線の駅へ向かおうとタクシーに乗ったところで、携帯電話のメッセンジャーに着信があった。妻からだ。
 「健介が事故で病院に運ばれました」
健介は1人息子で、幼稚園に通っている。「何があった?怪我の具合は?」急いで聞き返すと、「車にはねられたって。骨折してるかも」とすぐに返信があった。孝彦は迷った。もちろんすぐに病院に行きたいが、今日の出張は重要な契約の大詰めで、先方が長く要・・・

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2070年のドライブデート

17/10/15 コメント:0件 与井杏汰 閲覧数:252

静かな山道をスマートビークルは快調に走っていた。
右側座席にタケシ、左側にはナオミが座っていた。
 「ねぇ、知ってた? 50年前はね、僕の席が運転席で君の席は助手席って呼んだらしいよ」
 「おじいちゃんに聞いたことある。人がビークルを運転してたんでしょ?」
 「そう。助手席ってことは運転を手伝ってたのかな?」
 「ビークル運転するのに2人って大変ね」
ナオミは笑・・・

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金の財布・銀の財布

17/10/10 コメント:0件 与井杏汰 閲覧数:235

夕闇が徐々に空を侵食している。
吉島は人気のない公園で、退屈な1日の終わりを迎えていた。
宛もなく歩くと池の近くに来ていた。
ふと財布の中を覗こうとしたとき、手を滑らせ、くたびれた財布はあっという間に池に落ちてしまった。

 「ついてねぇな」
吉島が嘆くと、音もなく水が揺らぎ、中から女神のような若い女性が現れた。
 「あなたが落としたのは、この金の財布です・・・

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ハイジャック・ヒーロー

17/09/23 コメント:0件 与井杏汰 閲覧数:261

 「機長に言え。この機は乗っ取った」
ナイフを首元に突き付けられたCAは、ゆっくり通路を前に進み通話機を手に取ると機長に状況を伝えた。

「アジアスター航空でハイジャック」の一報は、管制官、警察、マスコミと瞬時に伝えられ、すぐに国民の知るところとなった。テレビ各社は午後の生番組で速報を伝え、乗客が撮影し機内wifiで送信した画像に騒然となった。

 「犯人は単独か?」・・・

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緊急逮捕

17/09/18 コメント:2件 与井杏汰 閲覧数:392

その男が入った瞬間、支店内は凍り付いた。
明らかに銀行強盗だった。
覆面にサングラス、皮手袋には拳銃を持っていた。
最初に気づいた男性行員は即座に無音の非常通報ボタンを押した。
直後に「キャー」という悲鳴が店内の客から聞こえた。
覆面の男は、一番近い窓口に近寄ると、小さな声で言った。
 「金を出せ。2000万以上、すぐだ」

さすが窓口の女性行員は悲・・・

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最後のデート

17/09/10 コメント:0件 与井杏汰 閲覧数:261

街は日が暮れた。
約束の時間まで後わずかしなかった。
彼は時計を見ると、イライラしたように赤信号に視線を戻した。

 「明日、大事な話があるから、必ず来てね」
最後に電話で彼女はそう言った。
何を聞かされるのか、なぜ遠くの店で会うのかも言わなかった。
ただ、いつも明るく快活な彼女の声が、わずかに緊張していたと感じたのは、気のせいだろうか。

し・・・

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オフィスの叱責

17/09/10 コメント:0件 与井杏汰 閲覧数:241

笑顔もなく、ただ「わかりました」と答え、自席に戻るH君に、小声で話しかけた。
 「ねぇ、課長に何言われたの?」
彼は面白くなさそうに答えた。
 「先週、顧客からクレームがあったそうだ。俺の対応が気に入らないって。で、次もこうだと、担当を変えるって」
 「それって、T商事? だったら、相手の担当も昔から問題あるでしょ? 何であなたの失点みたいになってんのよ」
 「知らな・・・

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