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浅縹ろゐかさん

ゆるく創作しています。

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職業
性別 女性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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身を滅ぼす炎

18/03/30 コメント:1件  浅縹ろゐか 閲覧数:188

 捻じ曲がった性格をしている私は、やはり捻じ曲がった人生を歩んでいた。暴力を振るう父親とヒステリックな母親と暮らした実家には、もう10年以上帰っていない。中学卒業と同時に、私は職を求めて上京した。一刻も早く実家を出たかったからだ。住み込みでできる仕事を探し、私は土木関係の仕事に就いた。1番年下である私は、業務以外に使い走りのようなことをしていた。先輩達に逆らうことなど、とても考えられなかった。逆ら・・・

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レンタルフレンド

18/03/01 コメント:0件  浅縹ろゐか 閲覧数:251

 友達がいないということを、後ろめたく感じる人は全くいなくなっていた。私はしがない会社員だ。職業は、レンタルフレンドである。レンタルフレンドというのは数年前に生まれた職業で、依頼者に対し私達のような社員が友達として派遣されるサービスだ。依頼者は希望する条件を提示し、それにマッチングする友達を紹介する。こうした職業が生まれた当初、疑問視する声も当然上がった。友情を金銭でやり取りするのは、如何なものか・・・

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迷い道は、狐の道。

17/11/14 コメント:0件  浅縹ろゐか 閲覧数:367

 「オヤァ、もしかしてお嬢さん道に迷ってる?」
 夕暮れの駅前。慌しく通り過ぎる人達は、家路を急いでいる。そんななか、駅前の寂れたロータリーで私は一人荷物を抱えて噴水の淵に腰掛けていた。ぼうっと人波を眺めていた私は、道に迷っているようには見えないと思うのだが……。声を掛けてきた男は、胡散臭く笑って隣へと座った。新手のナンパだろうか。面倒臭い。男の言葉を無視して、再び視線を人波へと戻す。冬の夕・・・

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車窓にて思うこと

17/10/18 コメント:0件  浅縹ろゐか 閲覧数:364

 昔、人間は車という乗り物で恋人とデートをするという風習があったらしい。

 「先生! そろそろ昼休みにした方が良いですよ!」
 元気な声が聞こえて、僕は現実世界へと意識を移行させる。小さい刷毛で丁寧に手元の物質を掃いていたところだった。この『鉄屑の墓場』と言われる遺跡群の、全容を明らかにしようとしている。これが僕の仕事だ。
「ああ、分かったよ。もう12時近いのかい?」

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痣を持つ子供達

17/10/07 コメント:0件  浅縹ろゐか 閲覧数:437

 或る日、世界中で痣を持った赤ん坊が生まれるようになった。原因は、不明。痣の位置は様々であるが、命に別状は無い。母体も赤ん坊も健康そのものである。ただ、生まれつきの痣があるということ以外は。痣を持った赤ん坊が生まれたのはたった1年だけで、その後は生まれることが無かった。

 「如何です? 進捗の程は」
 そう訊ねてきたのは、上司であるタニウラ女史である。女性と男性が平等に働く様に・・・

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飛行機雲

17/08/08 コメント:1件  浅縹ろゐか 閲覧数:556

 真っ直ぐに引かれた横線は、飛行機雲のようだった。

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 日直の仕事である学級日誌を書き終えて、ふと黒板を見ると誰がやったのか明らかな悪戯書きが残っていた。この教室には私と彼しかいないからだ。
「黒板、消しておいてよね」
「なあ、一寸見てろよ」
 私の言う事は聞こえていなかったのか、彼は黒板に白く横線を走らせる。これが一体何を意味・・・

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