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紅茶愛好家さん

小説は書くのも読むのも好きです。 少しでも面白い作品が書けるように試行錯誤してます。 作風は真面目なのからふざけたのまで色々書こうと思ってます。

出没地 近くのTSUTAYAの中のサブウェイ
趣味 紅茶が好きです。 海外ドラマが好きでFOXよく見てます。
職業
性別 女性
将来の夢 長生き。これ大事。
座右の銘 温故知新

投稿済みの記事一覧

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おにぎり金魚宇宙を泳ぐ

18/04/10 コメント:0件 紅茶愛好家 閲覧数:83

尊(たける)は真剣におにぎりを選んでいた。
パッケージを見て味の書いてあるシールの色と大きさをチェックする。そして気に入った橙の鮭と赤の梅干を各三個ずつ購入する。会計を済ませコンビニを出るとまっすぐ公園へと向かった。
昼下がりの公園では就学前の子供たちが賑やかに遊んでいた。ジャングルジムに登ったりブランコを取り合いしたり砂場でお山を作ったりしている。尊はベンチに腰掛け、袋を開けた。昼食・・・

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捨てる紙あれば拾う神あり

18/04/03 コメント:0件 紅茶愛好家 閲覧数:117

オレは嬉々としていた。
月に一度の不燃物の日がやってきた。部屋の中を見回すとごみになるはずだった本棚、ごみになるはずだったアンティーク調の椅子、ごみになるはずだった大きなごみ箱、生活はごみになるはずだった物で満たされている。左程汚れていないし十分使える物ばかりだ。ごみ貰いを始めたのは二年程前、きっかけは実家の母だった。
「捨てようとしてたの貰ってきちゃった」
使い古されたスライド・・・

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デッドオアアライブ in 都寿司

18/03/18 コメント:0件 紅茶愛好家 閲覧数:157

俺には今殺したいほど憎んでいる男がいる。
男は毎週金曜の夜八時、店へとやってくる。通称十番さん、カウンターの十番席のみを所望し、必ず寿司を握る俺の前へと居座る。ハンチング帽を被り高そうなストールを巻いてブランド物の時計を付け、安い回転寿司に舌鼓する初老の客だ。通を気取り手づかみで寿司を食べ、ネタの切り方が悪いとか握りが固くて口の中でほぐれないとかいろんなことを言ってくる。悪い人ではないと思う・・・

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隣の柿はまだ青い

18/03/18 コメント:0件 紅茶愛好家 閲覧数:154

柿本太蔵は庭の富有柿の木を見るのが好きだった。
今年もたくさん実った。脚立を使いハサミで丁寧に収穫していく。一人では食べきれずまたご近所に配る予定だ。八分目収穫し、作業を終える。残りは小鳥たちのものだ。ついばみに来るのを密かな楽しみにしている。実が減り涼しくなった木を見上げるとさえずりが聞こえた。
ビニール袋を提げ、まず隣の宮内さん、次に真向いの土井さん、と思い描く。喜ぶ顔を想像し、イ・・・

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佐倉タクシー回送中

18/03/05 コメント:0件 紅茶愛好家 閲覧数:196

金曜の夜、街にネオンが灯る頃、飲み屋街から少し離れた電車通りで一台の佐倉タクシーが停車していた。乗務員は立花勝五十四歳、勤続二十四年目になるベテランドライバーだ。立花はその時ラジオでプロ野球の中継を聞いていた。五回と三分の一でピッチャーが失点をし、ランナー一塁二塁で打席は四番、ドルフィンズがピンチを迎えた時だった。ドアをコンコンコンとノックする音がする。思わず聞き入っていた立花はドキリとして後方の・・・

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地球最後の報酬

18/02/09 コメント:2件 紅茶愛好家 閲覧数:321

世界の終わりは突然やってくる。西暦二XXX年、預言者ノストラダマスの予言した地球最後の日、巨大隕石の襲来に人々が慌てふためく中でそれでも僕は―― ――レジを打つ。 「いらっしゃいませー」 「らっしゃいませー」 気だるげな山彦挨拶をしていると店長が険しい顔でやって来た。 「笹倉君『らっしゃいませ』じゃないからね、『いらっしゃいませ』だから!」 「うぃーす」 「いらっしゃいませー」 「らっしゃいませ・・・

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月の夜に

18/01/19 コメント:2件 紅茶愛好家 閲覧数:675

上弦の月が出ていた。 底冷えする寒さのなか、月明かりを頼りにキンと冷えた井戸水で野菜を洗う。木製の勝手口からは客の楽しそうな笑い声が漏れ聞こえてくる。 「光太、来るついでに紅さつきを持ってきてくれないか?」 勝手口が少し空き、店主銀次が声を掛けた。光太は振り向いて首を伸ばし「ハイ!」と返事をした。 光太は野菜と一緒に冷やされていた薩摩焼酎『紅さつき』を水から拾い上げタオルで水滴を拭った。カウンター・・・

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人魚-ningyo-

17/06/19 コメント:0件 紅茶愛好家 閲覧数:372

そのエメラルドグリーンに光る夢の中で僕は人魚を見た。五色に光る尾を持ち輝く真珠の装飾を纏っている。金貨の様に光る波打つ髪に覆われて顔色こそ見えないのだが口元はひどく美しい。白く華奢な手を伸ばし、僕の頬に触れそして微笑む。
「……しょう。また……う」
よく聞こえない。声が波音にかき消される。そこで僕はいつも目が覚める。起きると頬には彼女の余韻が残り、そっと耳を塞ぎ目を閉じると聞こえるのは・・・

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休日戦隊ヤスムンジャ―

17/06/05 コメント:0件 紅茶愛好家 閲覧数:415

「89円、156円、……89円……」
籠の中の最後の商品であるウメおにぎりをスキャンしようとした時にそれは鳴った。
ピピピピピと音を立て光る左手首の腕時計型通信装置、オレはサイドボタンを押しそれに応じた。
「こちらレッド!」
『新橋に怪人出現よ!』
オペレーターのサラの声が聞こえる。
「今すぐ向かう!」
着ていた制服の上着を放り投げ、全力で駆けだす。

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