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忍川さとしさん

創作趣味に目覚めたのは、ブログ活動の結果です。

出没地 九州のどこか
趣味 創作。読書
職業 環境系技術
性別 男性
将来の夢 小説家
座右の銘 夢見ることが人生

投稿済みの記事一覧

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恋すれば旅の始まり

17/07/29 コメント:2件 忍川さとし 閲覧数:195

 姫のバッグを、今誰かが持ち去ろうとしている。
 だから俺はホームを飛び降りたが、線路を越えながら、迫る電車に仰天した。
「ぎゃあっ――――!!!?」
 そして人々の視線が痛いのが、俺が間一髪対岸のホームに飛びつけた事を教えてくれた。
「ふうっ…………」
 ともかくバッグは無事だった。少し向こうに、走り去る犯人の背中が見えた。俺は構わず、やや大きめの桜色のボストンバッ・・・

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サーシャとのこと

17/07/09 コメント:0件 忍川さとし 閲覧数:191

 俺は疲れていた。
 仕事とか人間関係とか、つまり人生とかに全部。
 気分転換に足の向いた屋上。鉄柵の向こう側に女が立っているのも、また不運との出会い。
 女は俺の気配に気付くと一言。
「止めないでっっ!!」
 こんな時走り込んでしまうのが、俺をいつも不運にさせてきた理由。
 女が跳ぶのと、俺が柵を乗り越えて、その肩に手をかけたのが同時だった。俺は空中で女を抱き・・・

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家訓やぶり

17/06/25 コメント:0件 忍川さとし 閲覧数:219

「海に近付いてはならない」

 我が家に、曾祖父から伝わる言葉だ。
 家訓と言うには気味悪く、訓戒とするには意味不明。こんな言葉を言い残された日には、子孫に伝える気も失せそうなものだが、代々我が家では、海に近付かないことを真面目に守って、日々を重ねてきたそうだ。

 そのくせ累代墓は、海を望む丘の上にある。もちろん行ったことは無いが、死んで初めて我が家の男は、海を見る・・・

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音痴の恋歌

17/06/11 コメント:0件 忍川さとし 閲覧数:225

 思い返せば小学生の頃。
「好きな教科」と問われたら、「音楽」と即答していた私は、見事な音痴を惜しげも無く晒していた。
 しかし、中学にもなると『好きな教科』は、イコール『得意教科』と意味を変える。
 数学が好きだと言う者は超難問をスラスラできたし、美術好きを公言する者の絵は、カンバスが輝いていた。音楽の好きな者は、やはりなにか楽器ができたし、歌えば惚れ惚れとする美声だった。

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彼らの休日

17/05/25 コメント:0件 忍川さとし 閲覧数:234

 あの日から二十年、私は気が気じゃ無かった。
 でも私を追い詰めていたのは、他ならぬ私の発した言葉。
 だから誰も責められない。
 どころか、私の言葉のために人生を狂わせたかも知れない七人を思えば、どんなに追い詰められても、過ぎることはなかったのだ。
 そして今日が来た。全てが実を結ぶ今日。やっとの休みまで、あと少し。彼ら七人はやり遂げたのだ。

 ――思う存分・・・

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