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SNTI PUNXさん

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投稿済みの記事一覧

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人はなぜ生きるか

17/12/09 コメント:0件 SNTI PUNX 閲覧数:59

「あなた何か勘違いしてるんじゃありませんか」
目の前の白衣の男が面倒臭そうに吐き捨てた。時折横にある画面を見つめてはその指示を「患者」に伝えるだけの人。現在の心理相談医、その昔精神科医と呼ばれていた人だ。
「あなたは生きる意味を見出せない。それなのに生に執着している。それは一体なぜですか?」
「別に急いで死ぬ意味もないから生きているだけです」
これは困った、という顔をして男・・・

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懸賞小説中毒者

17/12/08 コメント:0件 SNTI PUNX 閲覧数:58

「先月のことだよ。もう、いよいよ忍耐にも限界が来たと言うか、ほとほと呆れ果ててね。人間ですよ、人間。こんなに俗悪な生きもの他にいる? もうこれは一緒にやってけないと思って、ひとりで月に旅立ったの。世の中には社会を恨んで、誰かれ構わず無差別に攻撃する人もいるでしょ。でも私は傷つけたくなかった。だから月へ飛んだんです。誰もいない星で、一からやり直そうと思ってね。だけど着いて半日もしたら、妙に寂しくなっ・・・

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弁当、ジャガイモ、中学生

17/12/05 コメント:0件 SNTI PUNX 閲覧数:59

「あ、また見てる」とジャガイモが後ろの席から茶化してきた。見ていたのは佐伯京子さんの姿である。母の情報によると佐伯さんのお母さんは病弱で入院しているらしく、それゆえ家事は娘である佐伯さんが担当している。すると現在、彼女が食しているピーマンの肉詰め、あれもきっと佐伯さんの手作りなのだろう。
「ほんと、ムッツリスケベだよね」とジャガイモがまた後ろから茶化した。全くこいつは本質を分かっていない。僕・・・

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或るイタコの狂い死に

17/12/04 コメント:0件 SNTI PUNX 閲覧数:57

 封筒を開けるとピン札の束が2つ入っていた。風俗嬢か何かだろうか。随分と金回りがいいものだ。俺は涼しげな微笑を浮かべて「きっとQ太郎ちゃんも浮かばれますよ」と適当なことを言った。

 風俗街の裏通りにある雑居ビルの一室で『イタコ占い 痛子の館』をオープンしたのは三ヶ月ほど前のことだ。いいかげんなネーミングから分かるように、思いつきで始めた商売である。ドンキで数珠や白装束、長髪のウィッグ・・・

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僕とパンツと年増の女

17/10/26 コメント:0件 SNTI PUNX 閲覧数:156

 延々と一時間も電車に揺られ、藤沢駅に着いたのは午後七時半過ぎだった。待ち合わせまではまだ時間があったけれど、その人は既に来ていて、どこか寂しげに佇んでいた。想像していたのとは随分と違って、黒髪で、縁なしのメガネをかけた大人しそうな人だった。
「真美子さんですか?」
自分でも意外なほど自然に声をかけた。彼女は少しビクッとして怯えた様子を見せながら、無言で小さく頷いた。トートバッグから彼・・・

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自己憐憫の奈落

17/10/25 コメント:0件 SNTI PUNX 閲覧数:169

 気づくとそこは、暗闇だった。何が起きたのか。先ほどまで私は、夕暮れの海岸を犬と一緒に歩いていた。それで、ああ、そうか。落とし穴だ。そう言えば「マジヤベー」って声が上から聞こえた気がする。その後ショックで気を失ったようだ。あの声の主は誰だろう。そもそも私はここへ越してきたばかりで、知り合いはいないはずだ。とにかくここから出ないと、と立とうとして、足に激痛が走った。変に曲がっているようだ。ふいに左手・・・

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残り物たちの夕暮れ

17/10/20 コメント:0件 SNTI PUNX 閲覧数:168

 なぜか平日の日暮れ前にマントヒヒを眺めている。アホ面で、少しも動かない。時おり器用に鼻を穿っては、取り出した物を口に運んでいる。およそデートにふさわしくない光景を前に、隣の女は薄笑いを浮かべている。

「彼女がこっそり毒を盛ったなら、気づかないふりして飲んだと思いますよ。それは僕が悪かったってことだから」
言いながら、何でこんな話になったのかと考えた。婚活で、三回目のデートであ・・・

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穴空き財布問答

17/09/30 コメント:4件 SNTI PUNX 閲覧数:303

 人生に悩んで途方に暮れる日々の中、知人の紹介で出会ったのがマドモワゼル・亀子先生である。彼(彼女)は暗い森の中でさまよう子羊を救済する活動をされている。毎日自殺ばかり考えていた、八方塞がりの人生。先生はそこから僕を救い出してくれた恩人である。唯一の問題は、財布であった。

「あのね、荻野くん。お金っていうのはね、束縛すればするほど離れて行っちゃうものなの。いつでも出てっていいよって広・・・

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アウトサイダー堕落論

17/09/25 コメント:0件 SNTI PUNX 閲覧数:163

 警ら中の警官二人が、ハハッと同時に笑い声を上げた。深夜二時。街灯に照らされて中年の男がポツンと立っている。下は何も穿いておらず、下半身が丸出しだった。「マル精ですかね」と言いながら、運転していた若い巡査がパトカーを停めた。
「どうしたの? そんな格好じゃ風邪ひくよー」
警官に囲まれた男は逃げる素振りも見せず、じっと前を見つめたままだ。
「とりあえずパトカーで話聞こうか」
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人生オワタのボンバーズ

17/09/22 コメント:0件 SNTI PUNX 閲覧数:188

 十何年ぶりかの電話で、出てみると安斎さんだった。僕が学生時代、三軒茶屋のポルノビデオ屋でバイトしていた時の先輩である。辛うじて彼である事は認識できたが、フガフガと何を言っているのか分からない。きっともう歯とかも抜けて無くなってしまったのだろう。髪や髭は伸ばしっぱなしで、ビンテージと称していつも同じ服を着ていた。部屋に遊びに行けば当時から抜けていた歯の隙間から、よくマリファナの煙を吐いていた。それ・・・

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黒板と虚無と変態と

17/08/13 コメント:0件 SNTI PUNX 閲覧数:226

 灼熱の日差しの中で、墓石が陽炎に揺れている。耳元のラジオでは火蟻駆除のニュースが流れている。似たような墓に囲まれながら、彼の墓はいつも何処か寂しげだった。傍の小さな黒板を拾い上げて積もりに積もった汚れを叩く。1年前に書いた文字は既に消えてしまっていた。追悼の思いを込めながら、新たにチョークで「渡辺」と書いた。

 仕事に疑問を感じて辞めようかと悩んでいた27歳の夏だった。管轄の女子校・・・

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自由律俳句 習作二十五編

17/07/16 コメント:0件 SNTI PUNX 閲覧数:213


何もせず夜更け


チョウバエを殺して過ぎた一日


残金の勘定繰り返す夕べ


金が欲しいと賽銭投げる


安売りに群がる乞食と俺


Siriと2時間話して夜更かし


犬を食わすために生きている


蛙の轢死体 雨が慰める


消して消して ・・・

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