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けこぼ坂U介さん

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投稿済みの記事一覧

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穴空き財布問答

17/09/30 コメント:2件 けこぼ坂U介 閲覧数:128

 人生に悩んで途方に暮れる日々の中、知人の紹介で出会ったのがマドモワゼル・亀子先生である。彼(彼女)は暗い森の中でさまよう子羊を救済する活動をされている。毎日自殺ばかり考えていた、八方塞がりの人生。先生はそこから僕を救い出してくれた恩人である。唯一の問題は、財布であった。

「あのね、荻野くん。お金っていうのはね、束縛すればするほど離れて行っちゃうものなの。いつでも出てっていいよって広・・・

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アウトサイダー堕落論

17/09/25 コメント:0件 けこぼ坂U介 閲覧数:92

 警ら中の警官二人が、ハハッと同時に笑い声を上げた。深夜二時。街灯に照らされて中年の男がポツンと立っている。下は何も穿いておらず、下半身が丸出しだった。「マル精ですかね」と言いながら、運転していた若い巡査がパトカーを停めた。
「どうしたの? そんな格好じゃ風邪ひくよー」
警官に囲まれた男は逃げる素振りも見せず、じっと前を見つめたままだ。
「とりあえずパトカーで話聞こうか」
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人生オワタのボンバーズ

17/09/22 コメント:0件 けこぼ坂U介 閲覧数:95

 十何年ぶりかの電話で、出てみると安斎さんだった。僕が学生時代、三軒茶屋のポルノビデオ屋でバイトしていた時の先輩である。辛うじて彼である事は認識できたが、フガフガと何を言っているのか分からない。きっともう歯とかも抜けて無くなってしまったのだろう。髪や髭は伸ばしっぱなしで、ビンテージと称していつも同じ服を着ていた。部屋に遊びに行けば当時から抜けていた歯の隙間から、よくマリファナの煙を吐いていた。それ・・・

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黒板と虚無と変態と

17/08/13 コメント:0件 けこぼ坂U介 閲覧数:159

 灼熱の日差しの中で、墓石が陽炎に揺れている。耳元のラジオでは火蟻駆除のニュースが流れている。似たような墓に囲まれながら、彼の墓はいつも何処か寂しげだった。傍の小さな黒板を拾い上げて積もりに積もった汚れを叩く。1年前に書いた文字は既に消えてしまっていた。追悼の思いを込めながら、新たにチョークで「渡辺」と書いた。

 仕事に疑問を感じて辞めようかと悩んでいた27歳の夏だった。管轄の女子校・・・

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自由律俳句 習作二十五編

17/07/16 コメント:0件 けこぼ坂U介 閲覧数:157


何もせず夜更け


チョウバエを殺して過ぎた一日


残金の勘定繰り返す夕べ


金が欲しいと賽銭投げる


安売りに群がる乞食と俺


Siriと2時間話して夜更かし


犬を食わすために生きている


蛙の轢死体 雨が慰める


消して消して ・・・

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