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どようびさん

おかしな物語を書きます。

出没地 日本
趣味 本を読む。小説を書く。
職業 高校生
性別 男性
将来の夢 小説家
座右の銘 粒々辛苦

投稿済みの記事一覧

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隣人はきっと

17/11/17 コメント:0件 どようび 閲覧数:54

 どれだけ豪華な包み紙で欺こうが、引っ越し先がこの寂れたアパートである時点で、出自を顔に書いているようなものだった。
 四枚千円のタオルを引っ提げ、埃の目立つ廊下を行き来する。
 二日前に引っ越してきた僕は、隣の部屋への挨拶のため、荷解きを一時中断して廊下へ出た。本当のところは、無限に増殖しているような錯覚に悩まされる段ボール群に飽き飽きしだした気晴らしでもあった。
 この二日間・・・

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手から無限に猫が出る

17/07/08 コメント:0件 どようび 閲覧数:204

 都から離れた孤島、僻遠の地。利便性に欠ける辺鄙な地でしたが小さな村がそこに一つ静かに栄えていました。無気力といいますか、倦怠感に浮身してしまうような、兎にも角にも静謐さを体現した静穏さがそこには蔓延していました。
 しかし、一軒、目立って喧噪の絶えない民家がありました。群衆は何か見世物を取り巻くように円を成しており、周囲にもたくさんの人が用も無く集っているのでした。そこでは子供から老人まで・・・

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彼の海に溺れて

17/06/15 コメント:0件 どようび 閲覧数:210

 家には小さな庭がある。
 その庭には何も無かった。目を惹く美しい花も、二年前まで育てていた家庭菜園のトマトも。
 だから、自由だった。自由だったから私は、スコップを持ってきて穴を掘るのだった。
 かれこれ二十分弱、私はピンクのもってのおもちゃみたいなスコップで、時折屈伸をしては地中奥深くを目指し続けた。炎天下の中、私は汗にまみれていた。早くお風呂に入りたかった。欲を言うならそれ・・・

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奇妙な街

17/06/12 コメント:0件 どようび 閲覧数:241

『音楽は人の心を一つにします』
 その掛け声と共に、テンポの良い音楽がリビングに響き始めました。
 私はその時偶々リビングに居合わせていたのですが、この番組は地方の教育番組としては人気が高く、意識的に見ていた人も多かったと思います。画面の中で快活なお兄さんたちがリズムに合わせ揃って踊っており、やけに笑顔が強く印象に残りました。彼らに合わせてのろく動く母を見て、たくさんの人が今こうしてい・・・

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くるくるホットケーキ

17/03/21 コメント:0件 どようび 閲覧数:248

 いつだったかホットケーキは回って食べるべきだと考えたことがある。
 お皿に乗っていたそれがふと、月に見えたのだ。それなら私はそれを食べることで月を欠けさせていく存在。月が欠けるのは地球が回るからで、じゃあ今それを目の前にして私が回らないわけにはいかないと昔考え付いた。
 そして今数年振りにホットケーキを目の前にして考えることはいつぞやのそれと全く同じだった。
 前に座る夫に続き・・・

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銀河、大爆発

17/03/20 コメント:0件 どようび 閲覧数:244

 一つ歯車が狂うと運命は連続的にあらぬ方向へ向かってしまう。例えば『電車で絶対女性が隣に座らない』という運命を持った男がここにいる。もし女子高生でも隣に座ろうものならそれは銀河が爆発するほどの運命の狂いだ。
 だから男は電車では絶対に席に座らないと決めていた。銀河が爆発してはいけないと。
 電車が駅に着き一人女性が乗車する。女学生で、男は読んでいる本で視界を覆った。男は学生が苦手であっ・・・

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自業自得

17/03/17 コメント:4件 どようび 閲覧数:414

 K星の住人は、今、人類と交情を深めようと画策していた。
 数年前、××という研究者が、K星と酷似する環境を持つ、地球と、H星を発見し、両方に手紙を送呈した。すると、地球がそれに返事をし、これを機に交流が始まった。
 K星の住人はそれを知り、とても歓喜した。
 彼らの星は今、隕石との衝突の危機に曝されているからだ。だから彼らは、地球に移住すればどうにかなると、最終手段としての望み・・・

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