1. トップページ
  2. 相葉俊貴さんのページ

相葉俊貴さん

下手くそですが、小説を書くのが趣味です。

出没地 本屋
趣味 読書、書き物、スケボー
職業 化学メーカー技術者
性別 男性
将来の夢 本にまみれて暮らしたい。
座右の銘

投稿済みの記事一覧

1

花粉症伝染列島

17/02/27 コメント:0件 相葉俊貴 閲覧数:288

【以下、20××年に発生した未曾有の花粉災害に関する手記】――――――
『26.5%』――日本におけるスギ花粉症の疾患者数の割合である。日本国民のおよそ三千万人以上がスギ花粉に文字通り涙していた。
 日本には広葉樹を含めた多種多様な樹木があった。高度経済成長の折に、建材として木材の需要が大きく成長し、『真っ直ぐに伸び、生育も早いスギやヒノキなどの針葉樹』が大量に植林された。安価な海外材・・・

1

井戸の底の深い工務店

17/02/26 コメント:0件 相葉俊貴 閲覧数:291

 蜘蛛男は恋をした。とても暗く寂しい恋を。
『井戸には近づいてはならぬ。井戸は骸を打ち捨てるためにあるのだから』
 井戸の上でのお触れである。井戸の上の屋敷では、たくさんのお触れがあるが、井戸の中に棲む蜘蛛男には関係なかった。
 蜘蛛男には仕事がある。井戸に投げ込まれる骸を井戸の奥へ運び、管理しながら土に還す仕事が。
 井戸に棲み始めた頃より、腰はぐったりと曲がり、光をあま・・・

1

ジョゼとアーリャのウイルスラボ

17/02/25 コメント:0件 相葉俊貴 閲覧数:377

 ジョゼが左で、アーリャが右。体を掻きむしる方の手がついている方が左。掻かない方の手が右。掻きむしる手の方がジョゼで、掻かない方の手がアーリャ。
 実際、ジョゼもアーリャもきれいとかきたないに無頓着だったから、よく体を掻きむしっていた。
 この小さなラボはただでさえ汚らしいのに、錆びて朽ちたようなたくさんのマシンに占拠されているから、ジョゼとアーリャ以外の誰かが訪れることもない。

  1. 1
ログイン