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氷室 エヌさん

氷室エヌと申します。 お手柔らかにお願い致します。 Twitter始めました。→@himuro_n

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投稿済みの記事一覧

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誰が為の弁当

17/12/10 コメント:0件 氷室 エヌ 閲覧数:50

 勤務先に合わせて、会社近くのアパートに一人暮らしをすることになった。壁の薄いワンルームで、手狭な間取りだった。びっくりするほど安くて、噂によると事故物件らしいが、男の一人暮らしには十分だ。
 ちゃんと自炊しようという当初の決意とは裏腹に、僕はすっかり疲弊していた。上司に注意され、胃を痛める日々。自炊する暇なんてない。昼食は菓子パンで済ませるような日々が、数ヶ月続いた頃のことだった。
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上司と好きなアイドルがかぶってた話

17/08/17 コメント:0件 氷室 エヌ 閲覧数:227

 タオル・Tシャツ・うちわ・ペンライトの完全装備。熱気のこもるライブ会場、最前列のど真ん中の席で、私は今日引退する女性アイドルの登場を待っていた。
 推し――通称・あみちの引退が決まったのは先月のこと。それと同時に、本日の引退ライブの日程が発表された。
 そこからの私の行動は早かった。この日に何とか有給を取れるように、残業も恐れずに仕事を片付けたのだ。上司との攻防には、本当に骨が折れた・・・

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だってきみは

17/07/31 コメント:4件 氷室 エヌ 閲覧数:426

 端的に言えば僕はいじめられていた。
 何をきっかけに始まったのかはもう覚えていない。いじめている男子数人のグループだって、多分覚えていないと思う。そんな些細なきっかけとは対照的に、僕は今クラスの全員から無視されるようになっていた。以前仲良かった友人も、自分がいじめられる標的になりたくはないからと、今では僕とあまり話さなくなっている。
 それは多分、仕方のないことなのだと思う。それを理・・・

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教師も生徒も休みにしよう

17/05/08 コメント:0件 氷室 エヌ 閲覧数:272

 目が覚めると昼過ぎだった。
「うっわ……」
 思わず声が漏れる。窓から差し込む日差しは、既に朝のそれではない。やってしまった。久しぶりに二人の休みが合致したから、今日こそは有意義に過ごす予定だったのに。
 ダブルベッドの隣に目をやれば、隣には女がうつ伏せの姿勢で眠っていた。この格好じゃないと寝れないと以前言っていたのを、ぼんやり思い出す。この寝方、寝苦しいと思うんだがな。

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ソーシャル・ネット・フレイム・アイドル

17/04/25 コメント:0件 氷室 エヌ 閲覧数:314

 まずい。やってしまった。
 下世話な週刊誌の見出しを見て、頭を抱える。『超人気アイドルO上、お泊まりデートか!?』――何がO上だ。私の名前は大上だ――それで伏せ字にしたつもりだろうか。
 まさかホテル周辺にパパラッチがいたなんて。私は数日前の夜のことを思い出した。友人であるタレントの誕生日パーティで、某有名企業の重役だという男に出会った。前から私のファンだったというその男は、案外悪く・・・

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甘辛戦争

17/04/10 コメント:0件 氷室 エヌ 閲覧数:289

「……お前、意外とよく食うな」
「甘いものは私の原動力ですので」
 後輩は俺の皮肉を気にせず、ぱくぱくと目の前のショートケーキを片付けていく。
 二人で訪れたスイーツバイキング。広い店の中心にはうず高くケーキやマカロンが積み上げられており、傍らにはチョコレートフォンデュの機械が設置してある。見ているだけで胃がもたれてきそうな風景だが、女の子にはそれらが宝の山に見えるらしい。女性客・・・

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目覚めた男

17/03/30 コメント:0件 氷室 エヌ 閲覧数:369

 眠りから目が覚めた。俺は自分の名前を脳内で確かめる。何度か瞬きを繰り返す。思考も視界も正常だ。ゆっくり腕を上にあげると、目の前に自分の手が現れた。動きも全く問題ない。なんて簡単な仕事だったのだろう! 俺はにやつき、大仰なベッドから体を起こす。
 ――借金で首が回らなくなった俺は、怪しげな実験のバイトに手を出した。内容は実に簡単、少しの間眠るだけ。科学者達からはそう聞かされていた。
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騎士くんと電車女

17/03/17 コメント:0件 氷室 エヌ 閲覧数:347

 平日、朝八時五分。東京方面行きの電車には、当然ながら人が多い。俺が毎朝乗るのは二号車で――あいつがよく乗るのも、何故か二号車だ。
 いつものように満員の車内に滑り込み、教科書を詰め込んだリュックサックを人の迷惑にならないように足下に置く。駅を数個過ぎれば、視界に入ってくるのは人の背中や後頭部のみという状況になってしまった。
「……い、おーい。騎士くん」
 ふと、誰かが俺のことを・・・

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そして死体は三つに増えた

17/02/28 コメント:0件 氷室 エヌ 閲覧数:400

 服や化粧品などが雑多に置かれている、女性らしい寝室。その中心に鎮座しているキングサイズのベッドに、中年の男は眠っていた。
 いや、眠っているのではない――彼は死んでいた。殺されていた。僕が殺したのだ。
「ちょっと、どうすんのよこれ」
 視線をあげれば、声の主である女性と目があった。気の強そうな赤い唇にときめきつつ、僕は言葉を返す。
「いやだから、今どうするか考えてるんだよ・・・

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助けて助けて助けて

17/02/16 コメント:4件 氷室 エヌ 閲覧数:587

 ――え、それで終わり? 何だよ、お前の話。中途半端だなぁ。怪談って言うから期待したのに。今までの話も全然怖くねえし、怪談するために集まった意味ねえよ。
 よし。俺がお前らに、本物の怪談ってやつを聞かせてやるよ。怖すぎて、夜中便所行けなくなるぜ。覚悟しろよ。
 まあ、怪談っていうよりは都市伝説に近いんだけどな。俺は最初、バイト先の先輩から、友達の話だって聞いたんだ。でも、俺の地元の友達・・・

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