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小高まあなさん

鳥と怪異と特撮ヒーローが好き。 ひねくれつつも清々しい物語がモットー。

出没地
趣味
職業
性別 女性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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多田くんは浮いている。

18/05/28 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:124

 多田くんはクラスで浮いている。
 クラスの子と話してるところを数える程しか見たことがない。話しかけてもそっけない。休み時間はずっとなにか分厚い本を読んでいる。どんな授業も引くぐらい真剣。お昼ご飯はいつもカロリーメイト。
 決して悪い人ではないけれど、多田くんは他のみんなとの間に一線を引いているし、他のみんなからも一線を引かれている。
 高校生にもなったら、少し違うからといって、・・・

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青は藍より出でて藍よりゴミゴミ

18/04/30 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:236

「はっはっは! 地球をゴミだらけにしてやる!」
 ゴミの力が集まって生まれた怪物集団ゴミダラケー。その戦闘員アキカンダーは空き缶を、道行く人々や建物にぶつけていく。
「待て!」
 それを制止する声。アキカンダーが振り向いた先には、赤・青・黄。それぞれの色の全身スーツと仮面を身にまとい、ポーズを決める三人組。
「ゴミはゴミ箱に! リサイクル戦隊トラッシャー!」
「でたな・・・

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のちに、伝説の屋台の店主となる男の話

18/04/02 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:213

 やられたらやり返す。
 勇者に攻め込まれ、命からがら城から逃げ出した魔王はそう誓った。

 復讐は慎重に。
 勇者の動向をこっそりと探る。
 実際、魔王は勇者に倒されたと見せかけて、秘密の扉から逃げ出したのだが、世間では魔王は倒されたという認識らしい。国を挙げてお祭り騒ぎだ。
「むむむ。こいつらときたら」
 市場で買った、魔王の丸焼きなるものを食べながら・・・

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宝石を食べる悪魔と契約した話

18/03/04 コメント:1件 小高まあな 閲覧数:699

 結婚式まであと二週間だった。招待状も出したし、ドレスも料理も何もかも全部決まっていた。  なのに、あの男は、 「ごめん! 彼女のことが好きになったんだ!」  後輩に手を出していた。 「先輩っ、ごめんなさい」  わざとらしく、後輩が泣いている。 「すまない、彼女は悪くないんだ。俺がっ」  全員が同じ職場だ。私が結婚することを後輩も知っていた。迫ったのが彼からだったとしても、女が悪くないわけがない。・・・

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笑い酒

18/01/28 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:307

「結婚することになったの」
 彼女から珍しい飲みのお誘いだと思ったら、用件がとんでもない地雷のご報告だった。
「えー、まじでー、三島おめでとー!」
 表面上はへらへら笑いながら、手を叩く。
「ありがとう」
 嬉しそうに彼女は笑う。ああ、こんないい笑顔、初めて見たかもしれない。
 彼女に恋人ができたのは知っていた。だから最近、あたしとはあんまり遊んでくれなくなった・・・

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世界のあばら骨がズレている

18/01/15 コメント:1件 小高まあな 閲覧数:703

「このあばずれ!!」  そう叫びながら、変な女がこちらに向かって走ってきた。 「危ない!」  突然のことに動けない私の代わりに、カレシが私の手をひっぱって、女の進行方向から避けさせてくれた。  殴る対象がいなくなって、女は前につんのめる。 「な、なんなんですか!」  私を背中に庇い、彼が怒鳴る。  頼りになるな、と思わずきゅんっとしてしまった。私のカレシは同い年の高校生とは思えないぐらい落ち着きは・・・

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マウンティングランチ

17/12/18 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:282

「またコンビニ? 高くつくじゃない、勿体ない」
 今日も今日とても隣から掛けられた嫌味にうんざりとため息をついた。
「お弁当、作ればいいのに」
「できれば外に食べに行きたいんですよ、ずっと会社の中にいると息が詰まるから。ただ、今日は会議が長引いたので仕方なくコンビニなんです」
「ならお弁当作ればよかったのに」
 人の話、理解しないなぁ。
 ぶん殴りたくなる衝動を・・・

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愛しのミリア

17/12/04 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:327

 どんなホラー映画よりも怖いのは、君がいなくなることだ。
 愛しい君が僕の前からいなくなる。それは僕にとって、世界の滅亡と等しい。君がいない世界で生きている意味なんてあるだろうか?
 それに僕は、君とだから生きていけるのだ。
 例え、チェーンソーを持った殺人鬼が襲ってきても、ゾンビ化した人々に囲まれても、未知のウイルスが蔓延っても、ポルターガイスト現象が家で連発しても、謎の着信が・・・

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迷わない妹は迷子

17/11/20 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:366

 私の双子の妹は、迷いというものがない子だった。
 
 私は迷ってばかりで、優柔不断で、家族で出かけたレストランでも何を食べるか決めることができずに、いつまでもうだうだと悩み、終いには父に「はやくしろ!」と叱られていた。
 それに対して妹は、いつもぱっと見て決めていた。決して適当なわけではない。彼女なりの決め手や基があって、その上であっという間に決めていたのだ。
 
・・・

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あたしにとってはデート

17/11/06 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:334

「今度、出かけない?」
 という、非常にざっくりとしたお誘いを切り出すのに三週間かかった。隣の部屋に住む三島とは、毎日顔を合わせてるのに。
「どこに?」
 当たり前の問いかけにちょっと言葉に詰まってから、
「服、買いに行こうよ」
 なんとか目的を見つけ出した。いや、あたしの目的は出かけることそれ自体なんだけど。
「あー、季節の変わり目だもんねー」
「そうそ・・・

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マジックテープ

17/10/23 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:343

「ここはいいよ、俺が払うから」
 微笑んだ年上の男の人。やっぱり、大学生は高校生と違うなぁ。
 彼と知り合ったのはSNSだ。ヤバいやつじゃない、普通のやつ。ゲームの趣味が合うから話が盛り上がったのだ。キモいデブかなとか思ったけど、なかなかかっこよかったし、優しいし、マジやばい。
「ありがとうございますー!」
 笑顔でお礼を言うと、先にファミレスから出ることにする。
 ・・・

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明日の約束をしよう

17/09/24 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:411

 彼は約束をしたがらない。
 それは約束を破ることが怖いからなのだ、と最近気づいた。
 契約をすることにためらいはないようだ。仕事として何かを請け負うことにためらいはないし、それがどんなに危険なことであっても普通の顔で引き受けている。
 それはおそらく、契約は破ったらペナルティが発生するから。相手側からの制裁という、目に見えた罰があるから、彼は契約をすることは厭わないのだろう。<・・・

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俺の上司が異次元の迷子な件

17/09/10 コメント:3件 小高まあな 閲覧数:1054

 深山凜子さんは、完璧に近い女性だ。
 アプリ開発を手がける会社に勤める俺の、上司だ。
 二十八歳で係長だし、作ったアプリはヒットするし、社長からの覚えも良い。優しいし、厳しいことも素直に受け入れられる言い方をしてくれる。背が高いし、スタイルいいし、美人。上からは一目置かれ、下からは尊敬されている。
 ただ本人にもどうしようもない、決定的な欠点がある。

 俺はパソコ・・・

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聖戦

17/08/24 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:398

 なるほど、学校内という特定のエリアにおいて確実に嫌がらせするには、古典的だがいい手段かもしれない。
 黒板いっぱいに書かれた、私への悪口を見たにもかかわらず、私はそんな風に冷静に考えていた。こういうところが可愛げがないと言われるのだろう。
 ヤリマンだのなんだの書かれた黒板を目にして、私がとるべき正しい対応は何だったのだろう。少し遅れてそんなことを考える。怒る? 泣く? 慌てて消す?・・・

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この行為に未来はない

17/08/13 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:391

 隣の部屋から、唸り声がする。私を呼ぶ、音。
「はいはーい、今行くよー」
 声だけかける。
 ああ、面倒くさい。行きたくない。
 そう思いながら、ガスを止めて部屋に向かう。
 ドアをあけると枕が飛んできた。うぜぇ。
 仕方なくそれを拾うと、投げ返した。ベッドの上の人影に当たったが、投げたのはそっちだ。知ったこっちゃない。
 ベッドの上で、祖父がわけのわから・・・

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週末ヒロイックサーガ

17/07/31 コメント:1件 小高まあな 閲覧数:440

「はい、お土産ー。まわしてー」
 週明け、少し憂鬱な月曜日の会社。隣の席の米原さんからお菓子の入った箱を渡された。読めない記号のような言語でかかれたパッケージだが、その下に小さく日本語が書かれている。
「ゴブリンが作りますです、アクリーセスのクッキー」
 読み上げる。
「日本語、不自由だよね。でも美味しいよ、試食して買ったし」
 米原さんは、いつもの朝と同じようにゼリ・・・

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しっぽが裂けても

17/07/17 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:476

 生き物なんて飼うもんじゃない。
 そう思っているし、何度もそう言っているのに、同居人は構わず猫を拾ってきた。
「何度目だ」
「五回目かな」
 低い声での問いかけに、同居人はあっけらかんと答えた。そうじゃなくてだな。
「嫌いじゃないでしょ、猫」
 獣医には連れて行ったあとだという。手慣れやがって。
「まあ、そうだけど」
「ならいいじゃん、隆二のまあは・・・

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海に連れて行ってください。

17/07/03 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:508

「海に行きたいんですけど!」
 妙にはきはきと声をかけてきたのは、小学校一年生ぐらいの男の子だった。
 駅前のファーストフード店。百円の飲み物だけで粘っていたら、変な子供に声をかけられた。平日なのに学校行かなくていいのか。背中に背負っているのはランドセルじゃなくて、大きなリュックだけど。ま、高校の制服姿の私も、人のこと言えないけど。
「行き方わからないんです。連れて行ってください・・・

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耳鳴リズム

17/06/19 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:423

 耳鳴りがする。
 キーンと音がする。
 ここ一週間、ずっとだ。
 うんざりしながら、ベッドに倒れ込む。うつ伏せになった状態で、後頭部から枕を押し当てる。
 こんなことしても、音は消えないけど。わかってるけど。
 貴重な休日を病院に行くことでつぶしたくない。だから、まだ医師の診断は受けてない。放っておけば治ると思うんだ、これぐらい。
 調子のいい時に、ケータイで・・・

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佐野さんはワーカーホリック

17/06/05 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:644

 定時は22時、という名言を残す佐野さんにとって休日出勤など何でもないのであろう。
「ああ、その仕事は土曜日に終わらせるんで」
 とか平気な顔で言われて耳を疑ったものだ。
 念のため言っておくと、うちの会社は10時〜19時、土日祝日は休みである。ちなみにベンチャーなIT企業というやつで、スマフォアプリを作ったりしている。私は企画担当で、佐野さんはプログラマーさんである。
 ・・・

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明日の予定

17/06/05 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:483

 恋人と、休みが合わない。
 というか、悠々自適の探偵なんていう自由業の恋人は一年の八割ぐらい「本当に仕事してるの?」と言いたいぐらいだらだらしているのだが、どうやら今は残りの二割のターンらしい。全然連絡がつかない。
「渋谷さんと喧嘩でもしたんですかぁー?」
「え?」
「硯先生から誘ってくるなんて珍しい」
 正面の席で亜由美ちゃんがニヤリと笑う。
 まあ確かに、・・・

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俺が正義だ

17/05/22 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:710

 愛は昔から正義の味方が大好きだった。
「じゃあ、まーくん、だーくすねーくやってね」
「えー、またぁー? いつもボクがわるものじゃん!」
「だってアイ、れっどぴーこっくやりたいもん」
 幼稚園の時、一事が万事この調子だった。他の女の子がおままごとしているのに目もくれず、男の子に混じって戦隊ヒーローごっこをしていた。その時やっていた鳥類戦隊バードマンを。
 しかもバード・・・

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神坂英輔の頭の中には、生クリームが詰まってる

17/05/08 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:523

 神坂英輔の頭の中には、脳みその代わりに餡子とかチョコとか生クリームが詰まってるのだと思う。
「あー、おいしい……」
 生クリームがアホみたいに高くとぐろを巻いている甘ったるそうなパンケーキ。それを一口食べると彼はうっとりと呟いた。一口毎にこの調子だ。見ているこっちの口の中が甘ったるくなって、気持ち悪くなってきた。
 オレンジジュースじゃなくて、コーヒーとかにしておくべきだったな・・・

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帰ってきたよ、修羅の国

17/04/24 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:506

 一年ぶりに戻った職場は、私の知っている場所ではなかった。
「え、席ここなんだ?」
「あ、そうなんですよー! めっちゃ窓際ですよ」
 同僚が笑う。
 産休明けの職場は席替えが行われていた。個人が移動しただけじゃない。チームの島ごと移動していた。壁際から窓際へ。こんな大移動、めんどくさかったろうに。
「まあ、席替え一回じゃないですけどね」
「え?」
「飯田さ・・・

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正義感

17/04/10 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:452

 私は正義感が強い。しかし、勇気が足りない。
 例えば私は電車にちゃんと乗らない人が許せない。足を組む人、化粧をする人、席を譲らぬ人。なにもかもが許せない。
 しかし、私には勇気が足りない。
 いくら憤懣やるかたない思いを抱いていても、直接注意することなどできない。怖い。
 とはいえ、見逃すことは出来ない。
 ではどうするか?
 態度で訴えかけるのだ。
 ・・・

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私は空気が読めない。

17/03/27 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:683

「そんなのと結婚する意味あるの? それじゃあただのヒモじゃん?」
 私の発言に、恋人の愚痴を言っていた子が咄嗟に顔を顰めた。
 自虐風自慢だったのか、と気づいた時にはもう遅い。
「でもまあ好きだからね!」
 刺々しい声で彼女が言う。
 一気に冷えた声に、場の空気も一緒に凍った。
 ああ、また失敗した。
 後悔しても口から出た言葉が戻ることはなく、空中を漂う・・・

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フラグ潰しの女

17/03/13 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:666

 工藤菊は、買ったばかりの「最新・都市伝説全集 完全版」という鈍器のような分厚い本を読み終えると、うっとりとため息をついた。
「はー、どっかで会えないかなぁ……、怪異っぽいもの」
 この今時「菊」なんていう名前をもっている十五歳の少女は大のオカルト好きである。彼女曰く、「累の怪談」で憑依される少女とか、「四谷怪談」の伊右衛門の末娘とか、「番町皿屋敷」の下女とかに共通して見られる「お菊」・・・

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ヘルメット

17/02/22 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:520

 転校して一番驚いたのがヘルメットだった。
 中学一年の夏、転校した先の学校では自転車に乗る時、学校指定のヘルメットをかぶるのが義務だった。今でこそ、ヘルメット着用の中学生を多く見かけるようになったが、その時はあまり主流ではなかった。失礼な話、さすが田舎と思った。
 真っ白いヘルメットは大きくて、頭でっかちに見えて、正直クソダサいと思った。
 しかも、
「小学生かよ、だせぇ・・・

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とらわれる。

17/02/13 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:541

「地縛霊になるなら、どこでがいい?」
 そんな問いかけに、
「前提が嫌なんだけど」
 冷たい言葉が返ってきた。
「気持ちはわかるんだけど、心理テストだから! お遊びだから!」
 空気読んで。
 昼休みの教室、四人でお弁当を食べながらの会話。なんか面白い話ないの? とか言うから、なんとなくネットで見つけた心理テストを提示したらこの扱いよ。
「あたしねー、三浦・・・

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出るんですよ。

17/01/30 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:511

「家賃、安いっすね」
 グリーンハイツ304号室を内見していた俺は、隣の不動産屋にそう尋ねた。
 最初店で値段を聞いた時はすっごいボロいのかと思ってたけどそんなことないし、駅からも近いし、周りに飲食店も多いし。夢を追って上京してきた、俺みたいな貧乏人の若者には破格の条件だ。
「やっぱ、あれっすか?」
 軽い調子で問いかけると、
「ええ、まあ」
 不動産屋は曖昧な・・・

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