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小高まあなさん

鳥と怪異と特撮ヒーローが好き。 ひねくれつつも清々しい物語がモットー。

出没地
趣味
職業
性別 女性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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俺の上司が異次元の迷子な件

17/09/10 コメント:1件 小高まあな 閲覧数:143

 深山凜子さんは、完璧に近い女性だ。
 アプリ開発を手がける会社に勤める俺の、上司だ。
 二十八歳で係長だし、作ったアプリはヒットするし、社長からの覚えも良い。優しいし、厳しいことも素直に受け入れられる言い方をしてくれる。背が高いし、スタイルいいし、美人。上からは一目置かれ、下からは尊敬されている。
 ただ本人にもどうしようもない、決定的な欠点がある。

 俺はパソコ・・・

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聖戦

17/08/24 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:120

 なるほど、学校内という特定のエリアにおいて確実に嫌がらせするには、古典的だがいい手段かもしれない。
 黒板いっぱいに書かれた、私への悪口を見たにもかかわらず、私はそんな風に冷静に考えていた。こういうところが可愛げがないと言われるのだろう。
 ヤリマンだのなんだの書かれた黒板を目にして、私がとるべき正しい対応は何だったのだろう。少し遅れてそんなことを考える。怒る? 泣く? 慌てて消す?・・・

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この行為に未来はない

17/08/13 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:159

 隣の部屋から、唸り声がする。私を呼ぶ、音。
「はいはーい、今行くよー」
 声だけかける。
 ああ、面倒くさい。行きたくない。
 そう思いながら、ガスを止めて部屋に向かう。
 ドアをあけると枕が飛んできた。うぜぇ。
 仕方なくそれを拾うと、投げ返した。ベッドの上の人影に当たったが、投げたのはそっちだ。知ったこっちゃない。
 ベッドの上で、祖父がわけのわから・・・

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週末ヒロイックサーガ

17/07/31 コメント:1件 小高まあな 閲覧数:188

「はい、お土産ー。まわしてー」
 週明け、少し憂鬱な月曜日の会社。隣の席の米原さんからお菓子の入った箱を渡された。読めない記号のような言語でかかれたパッケージだが、その下に小さく日本語が書かれている。
「ゴブリンが作りますです、アクリーセスのクッキー」
 読み上げる。
「日本語、不自由だよね。でも美味しいよ、試食して買ったし」
 米原さんは、いつもの朝と同じようにゼリ・・・

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しっぽが裂けても

17/07/17 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:198

 生き物なんて飼うもんじゃない。
 そう思っているし、何度もそう言っているのに、同居人は構わず猫を拾ってきた。
「何度目だ」
「五回目かな」
 低い声での問いかけに、同居人はあっけらかんと答えた。そうじゃなくてだな。
「嫌いじゃないでしょ、猫」
 獣医には連れて行ったあとだという。手慣れやがって。
「まあ、そうだけど」
「ならいいじゃん、隆二のまあは・・・

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海に連れて行ってください。

17/07/03 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:247

「海に行きたいんですけど!」
 妙にはきはきと声をかけてきたのは、小学校一年生ぐらいの男の子だった。
 駅前のファーストフード店。百円の飲み物だけで粘っていたら、変な子供に声をかけられた。平日なのに学校行かなくていいのか。背中に背負っているのはランドセルじゃなくて、大きなリュックだけど。ま、高校の制服姿の私も、人のこと言えないけど。
「行き方わからないんです。連れて行ってください・・・

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耳鳴リズム

17/06/19 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:202

 耳鳴りがする。
 キーンと音がする。
 ここ一週間、ずっとだ。
 うんざりしながら、ベッドに倒れ込む。うつ伏せになった状態で、後頭部から枕を押し当てる。
 こんなことしても、音は消えないけど。わかってるけど。
 貴重な休日を病院に行くことでつぶしたくない。だから、まだ医師の診断は受けてない。放っておけば治ると思うんだ、これぐらい。
 調子のいい時に、ケータイで・・・

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佐野さんはワーカーホリック

17/06/05 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:251

 定時は22時、という名言を残す佐野さんにとって休日出勤など何でもないのであろう。
「ああ、その仕事は土曜日に終わらせるんで」
 とか平気な顔で言われて耳を疑ったものだ。
 念のため言っておくと、うちの会社は10時〜19時、土日祝日は休みである。ちなみにベンチャーなIT企業というやつで、スマフォアプリを作ったりしている。私は企画担当で、佐野さんはプログラマーさんである。
 ・・・

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明日の予定

17/06/05 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:167

 恋人と、休みが合わない。
 というか、悠々自適の探偵なんていう自由業の恋人は一年の八割ぐらい「本当に仕事してるの?」と言いたいぐらいだらだらしているのだが、どうやら今は残りの二割のターンらしい。全然連絡がつかない。
「渋谷さんと喧嘩でもしたんですかぁー?」
「え?」
「硯先生から誘ってくるなんて珍しい」
 正面の席で亜由美ちゃんがニヤリと笑う。
 まあ確かに、・・・

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俺が正義だ

17/05/22 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:282

 愛は昔から正義の味方が大好きだった。
「じゃあ、まーくん、だーくすねーくやってね」
「えー、またぁー? いつもボクがわるものじゃん!」
「だってアイ、れっどぴーこっくやりたいもん」
 幼稚園の時、一事が万事この調子だった。他の女の子がおままごとしているのに目もくれず、男の子に混じって戦隊ヒーローごっこをしていた。その時やっていた鳥類戦隊バードマンを。
 しかもバード・・・

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神坂英輔の頭の中には、生クリームが詰まってる

17/05/08 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:246

 神坂英輔の頭の中には、脳みその代わりに餡子とかチョコとか生クリームが詰まってるのだと思う。
「あー、おいしい……」
 生クリームがアホみたいに高くとぐろを巻いている甘ったるそうなパンケーキ。それを一口食べると彼はうっとりと呟いた。一口毎にこの調子だ。見ているこっちの口の中が甘ったるくなって、気持ち悪くなってきた。
 オレンジジュースじゃなくて、コーヒーとかにしておくべきだったな・・・

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帰ってきたよ、修羅の国

17/04/24 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:272

 一年ぶりに戻った職場は、私の知っている場所ではなかった。
「え、席ここなんだ?」
「あ、そうなんですよー! めっちゃ窓際ですよ」
 同僚が笑う。
 産休明けの職場は席替えが行われていた。個人が移動しただけじゃない。チームの島ごと移動していた。壁際から窓際へ。こんな大移動、めんどくさかったろうに。
「まあ、席替え一回じゃないですけどね」
「え?」
「飯田さ・・・

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正義感

17/04/10 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:223

 私は正義感が強い。しかし、勇気が足りない。
 例えば私は電車にちゃんと乗らない人が許せない。足を組む人、化粧をする人、席を譲らぬ人。なにもかもが許せない。
 しかし、私には勇気が足りない。
 いくら憤懣やるかたない思いを抱いていても、直接注意することなどできない。怖い。
 とはいえ、見逃すことは出来ない。
 ではどうするか?
 態度で訴えかけるのだ。
 ・・・

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私は空気が読めない。

17/03/27 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:418

「そんなのと結婚する意味あるの? それじゃあただのヒモじゃん?」
 私の発言に、恋人の愚痴を言っていた子が咄嗟に顔を顰めた。
 自虐風自慢だったのか、と気づいた時にはもう遅い。
「でもまあ好きだからね!」
 刺々しい声で彼女が言う。
 一気に冷えた声に、場の空気も一緒に凍った。
 ああ、また失敗した。
 後悔しても口から出た言葉が戻ることはなく、空中を漂う・・・

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フラグ潰しの女

17/03/13 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:408

 工藤菊は、買ったばかりの「最新・都市伝説全集 完全版」という鈍器のような分厚い本を読み終えると、うっとりとため息をついた。
「はー、どっかで会えないかなぁ……、怪異っぽいもの」
 この今時「菊」なんていう名前をもっている十五歳の少女は大のオカルト好きである。彼女曰く、「累の怪談」で憑依される少女とか、「四谷怪談」の伊右衛門の末娘とか、「番町皿屋敷」の下女とかに共通して見られる「お菊」・・・

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ヘルメット

17/02/22 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:283

 転校して一番驚いたのがヘルメットだった。
 中学一年の夏、転校した先の学校では自転車に乗る時、学校指定のヘルメットをかぶるのが義務だった。今でこそ、ヘルメット着用の中学生を多く見かけるようになったが、その時はあまり主流ではなかった。失礼な話、さすが田舎と思った。
 真っ白いヘルメットは大きくて、頭でっかちに見えて、正直クソダサいと思った。
 しかも、
「小学生かよ、だせぇ・・・

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とらわれる。

17/02/13 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:289

「地縛霊になるなら、どこでがいい?」
 そんな問いかけに、
「前提が嫌なんだけど」
 冷たい言葉が返ってきた。
「気持ちはわかるんだけど、心理テストだから! お遊びだから!」
 空気読んで。
 昼休みの教室、四人でお弁当を食べながらの会話。なんか面白い話ないの? とか言うから、なんとなくネットで見つけた心理テストを提示したらこの扱いよ。
「あたしねー、三浦・・・

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出るんですよ。

17/01/30 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:293

「家賃、安いっすね」
 グリーンハイツ304号室を内見していた俺は、隣の不動産屋にそう尋ねた。
 最初店で値段を聞いた時はすっごいボロいのかと思ってたけどそんなことないし、駅からも近いし、周りに飲食店も多いし。夢を追って上京してきた、俺みたいな貧乏人の若者には破格の条件だ。
「やっぱ、あれっすか?」
 軽い調子で問いかけると、
「ええ、まあ」
 不動産屋は曖昧な・・・

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