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白沢二背さん

白沢二背と申します。現在、月に一度もペースで執筆中。

出没地
趣味
職業
性別 男性
将来の夢 恐竜になる事
座右の銘 石の上にも三年

投稿済みの記事一覧

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17/02/28 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:152

 私の名前は靴子です。今日も御主人様の足許を護ります。
 ヌバックレザーで出来た私には、御主人様を護る方法が御在ません。
 何と言っても、今日は雨の日ですから。
 ◆
 或る晴れた日の事でした。御主人様は斯う仰られました。
 靴子さん、今日は天気予報に拠ると雨が降るらしいよ。
 僕は君を履いて行くのを已めようと思う。
 私の一日等はかないモノです。靴箱の中・・・

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南瓜の馬車は、もう要らない

17/02/16 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:202

「南瓜の馬車には如何遣って、乗るの?」。
 妹が唐突に御伽噺を始めた。
「昔、偉い人が言ったのよ。ガラスのハイヒール見付けても駄目って」「ねえ御兄ちゃん、教えてよ、ねえったらー」「五月蠅い、なー、もー」。僕は命の言を俟った。
 桂命十七歳。本日二度目の癇癪である。
 僕と母が別れて三週が経った。
 妹の母っ子振りは日増しに強く成る一方である。
「素敵な彼氏でも見・・・

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不思議草

17/02/15 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:193

都市伝説には二通りのパターンが有る。
一つは、実際に有った事が形骸化した物。
もう一つは有りもしないのに噂が噂を呼んでしまう物。
此れは後者のパターンである。
新藤真奈美には人相が無い。
いや。実際には有るのだが、何処となく、他人を寄せ付けない面影が有る。
新藤真奈美の朝は早い。
彼女の噂は一人歩きしている。
新藤真奈美に愛想は無い。
実際には・・・

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TO LOVE RUIN

17/02/14 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:219

「愛を破壊する【TO LOVE RUIN】と書いて革命と読むのよ」。
 僕は篠崎妙子の美しさに微動だに出来無くなった。
 彼女の学年は僕よりも一つ上で、斯うして放課後は決まった様に授業を、課す。
 彼女の悲願が叶うのは、僕に取っても念願であった。
 ぞっとする様な黒髪を伸ばし、手先で器用にくるくるしながら、彼女は彼女の面目を躍如。「此れは魔法よ」「まるで魔法の様じゃなくって・・・

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新宿清浄大作戦!

17/02/11 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:172

 僕の妹には悪癖が有る。
 其れは、「行くぞ! 小太郎!!」なんて僕を呼ぶ事ではないし、寧ろどちらかと言えば宗教のノリの其れに近い。
 彼女の名前は遠山則子。僕の二つ年下の女の子である。

 或る日妹はズブ濡れの猫を拾って来た。新宿を一人散策中に拾った、という事だったが、生憎と我が家には経済的余裕が無かった。彼女は不貞腐れた様に唾棄すると、だが、其の足で猫を抱え込んでしまっ・・・

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裏階段

17/02/10 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:168

 東京都副都心には、裏階段が有る。
 何時しか誰ともなくささやかれてきた噂である。
 上条律子は事の真相を確かめる為、僕に協力を促してきた。
 裏階段とは、本来非常口や勝手口に中る隠語であったが、2025年、東京に於いて其れは上客のみを通す裏vipルームの様な物だと、推察された。
 上条律子はふと思う。
 副都心と言っても範囲は広域に亙り、今一全容が把握し難い。

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一台の、自転車

17/02/06 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:212

 昔、寝物語にした話である。
 白前町には戦争があった。
 農村地区の人々と商業地区の人々とである。
 或る時、一台の自転車が街を救った。
 其れは、今尚語り継がれる伝説である。

 農村地区には予算が無かった。自前のトラクターの修繕費も、で、ある。
 商業地区にはロードローラーが、あった。最低1000万円はする代物で、此れも錆がきていた。
 二つの・・・

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秘密の自転車屋さん

17/02/04 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:183

 或る風の便りに聞いた物語である。
 此の白前町には、秘密の自転車屋さんが通る。
 曰く、カスタマイズドが便利だの、魔法の仕掛けを組み込んである、だの。
 惜しむらくは其の自転車屋さんは風の様に早いんだとかで、十二年も此の街に住む私も一度も御目に掛かった事が無い。
 自転車屋さんの朝は早い。
 うっかり寝過ごそうモノなら、俟っては、くれない。
 八時十五分。登校・・・

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aeroblew

17/02/02 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:181

 それは誰がどう見ても非日常との邂逅であったのだが俺に異論を挟むつもりは毛頭無く、またそれを恐怖として認識する知識も持ち合わせていなかったので個人的に無視を決め込むという選択肢を結果としてチョイスする事になった。
 かといって周りの様子から察するにもしかしたらそれは俺の思い違いでしかなく、会社の試作的な新たな実験作であるかもしれず、それはそれで随分と大胆な事をするものだな、と結論付けて俺は・・・

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何処迄行けるか

17/02/02 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:182

 祖父が倒れた矢先に一台の自転車が有った。
 兄は「御前の物だよ」、と、暇を設けた。
 祖父の枯れ木の様な腕からは力無くキーが齎され、病室の一廓で私は泣いた。
 未だ母が幼かった頃、其の小さな腕で一所懸命おねだりしたという。

 今じゃこれっぽちも嬉しくない。自転車。――だって家にはスクーターが有る――。それでも誰かが引き継がなければ、ならない自転車。

・・・

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careless nation完全版

17/02/02 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:159

 人の世の理は常に移り変わるもの。
 二×××年。東京。
 俺は、一人真白い息を夜の帳に投げ付けた。
 背後にはこちらと同程度の銃創の持ち主。相棒のバルゼルである。
「行くか」
 奴は誰にでもなく呟いた。
 アーマゲドンだかアルマゲドンだか。よくは分からないが兎に角それ以降。人々を取り巻く環境は激変してしまった。道端に孤児達は増え、それを安値でこき使・・・

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三重人格

16/08/16 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:330

 君は、多重人格者である。だから、他人が赦せない。君にはAからCの人格が有る。他人と接する時はB。御飯を食べる時はA、御風呂に入る時はC。以上、君の打ち分けである。冬にはCが多く成る。夏にはAの出番と成る。季節に拠っても役割は変わる。君の名前は遠山幸子。君の日課は絵を描く事である。今日は親友の新山さんと海外に行く。此処で思わぬ事態と成った。AとCが、君に「出番を譲ってくれ」と、泣き付いて来たのであ・・・

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裏切り者

16/08/16 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:309

 君は森を駆けている。手練れの兵隊は十余にも及び君は一刻の猶予も無いに至る。ハンナ・クライスは君の相棒だ。闇を縫って短刀が飛ぶ。君は斯うして此の秘宝の迷宮を彷徨い、訳有って二手に別れる事と成った。森は、既に抜けている。散々迷った挙句、君は一人で脱走する羽目に陥る。此れも其れもハンナ・クライスの絶望の所為である。彼女は、君の幼馴染で、君の事をリーナと呼ぶ。呼ばれる方は悪い気はしないが暗号合戦において・・・

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太陽の詩

16/08/16 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:351

 君は太陽の詩を聞いた事が有るかい」、とは、兄の残した遺言だった。新山律子が君の名前だ。君は、勿論其れを聞いた事が無かった。八月の此の頃、外は妙に気怠げで、厭になって、しまう。君は、下駄箱から上履きを取り、妙にテンションの高いクラスへ入った。「新山御早う」とクラスの男子も元気一杯。君は、朝のジュースを類い稀、じゅごご、と飲み干して立席した。と、陽子ちゃんが「律ちゃん、御早う」と、返事して来る。君は・・・

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自殺した、幽霊

16/08/16 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:324

 君は橋の欄干に凭れている。君は本日、会社をクビに成った。峠は越えて、既に人通りも疎らで、あった。君の隠し【ポケット】では、携帯電話のアラームが響き、君は其れを無視し続けていた。君の名前は一之瀬洋子。此の界隈では、ちょっとした有名人である。曰く「会社をクビに成りそう」だの、「実際クビに成った」だの、「再就職先でも」だの。何か有る度に此の調子では、周囲の人間も慣れっこに、成ってしまう。君は、本日二度・・・

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幽霊

16/08/07 コメント:2件 白沢二背 閲覧数:501

 細山君はクラスのアイドルである。御他聞に漏れず、私も彼のファンだった。幾度か彼がラブレターをもらっているのを見た事が有る。私の名前は狭山律子。何の変哲も無い、極普通の高校生である。私は、或る日クラスに一番乗りを果たした。其処には何名かクラスの女子が居て細山君に対する噂をしていた。細山君は、何時も遅れて学校に来る。故に斯うして日課に成っているのだ。彼の噂が。「混ぜて混ぜてー」と、言った私は無視をさ・・・

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biospike

16/08/07 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:388

 君は死んだ。内臓迄飛び散る程の凄惨な死に様だった。17:59.時計の電池を修理に行った。帰り際の出来事であった。「は」。と、君は目が覚めた。鉄骨の下敷きにされた筈だった。のにも拘らずに、君は自宅で目を覚ました。今後の予定は、19:30、愛の告白。20:00帰宅、21:30、就寝、で、あった。筈だ。此の後間一乃衣への愛の告白の間際であった。運命は残酷だ。君は死んだ事に拠って間一乃君への告白を逃した・・・

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アルバイト・シー

16/08/07 コメント:0件 白沢二背 閲覧数:394

 湊陽一君は恩着せがましい。一回だってそうじゃなかった事が無い。湊陽一君の話をしよう。其れも彼が右拳をもらった話だ。アクアハウスは水の家だ。言っても、海の家とは大差が無い。彼は其処でバイトをしている。私とはバイト仲間と謂う訳だ。私の名前は海山幸。美味しそうだね。なんて好くからかわれたりした。アクアハウスに或る日新入社員が来た。歳は二十歳手前でちょっと強面の男だ。彼は此の日いきなり殴った。湊君は鼻血・・・

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