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黒猫千鶴さん

初めまして、黒猫千鶴です。 ラノベ作家を目指してます。 時間がある時は覗いてみてください、よろしくお願いします!

出没地 池袋、新宿
趣味 小説を書く、レジン、読書、映画鑑賞etc.
職業 フリーシナリオライター
性別 女性
将来の夢 ラノベ作家
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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キンセンカの花束をあなたに

17/03/20 コメント:1件 黒猫千鶴 閲覧数:756

 大きな花束を抱いて、屋上に続く階段を一つずつ上がって行く。革靴が音を立てる度に、嫌な声が再生された。

『こんなことも出来ないのか!』

 怒鳴る上司の声。

『これもやっておいて』

 仕事を押し付ける先輩の声。
 僕を非難する声が響く。直せと言われたから直したのに、文句を言われる。どうして、また意見を変えるんだよ。疑問をぶつけても答えても・・・

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五分間だけの再会、その後の一生

16/12/25 コメント:0件 黒猫千鶴 閲覧数:712

「誰か――助けて!」
 女性の悲鳴が訊こえた。僕が駆けつけると、サル顔の男が、可憐な女性の腕を掴んでいる。
「彼女から手を離せ!」
 片手を前に出して、大きく胸を張り、ポーズを取る。
「僕はあなたの正義のヒーロー、あなたの悲鳴を訊いて駆けつけた!」
 いつだったか、こうして人を助けた気がする。あの時、助けたかった人は彼女にどこか似ている?
 あれは、いつのことだ・・・

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何度繰り返しても

16/09/28 コメント:1件 黒猫千鶴 閲覧数:892

 もし、時間を操る力を持っていたら、君ならどうする?
 過去に戻って、人生をやり直す? それとも未来に行って、自分がどうなるのか見ちゃう?
 そうだな、僕なら――

「世界を救うヒーローになりたいです!」

 堂々と宣言してやった。
 今は現代文の授業中。高校生になってまで、将来に何をやりたいかの作文を書く。そんな子どもっぽいことしてられるか、と周りは文句・・・

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生ける本屋へようこそ

16/09/18 コメント:0件 黒猫千鶴 閲覧数:492

「返してよ!」

 妹の悲痛な叫びが、書店に響く。私は手を伸ばす妹を止めることしか出来ない。

「貴様、この状況下でこんな物を読もうとは……恥を知れ!」

 制服を纏った男性が、怒鳴り声を上げた。もう一人がニヤニヤと笑ったまま、何もしない。声を張り上げている男性の手には、小さな子どもが好むお姫様の絵本がある。

「返してよ!」
「おい、ここの店・・・

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鬼灯セラピスト

16/08/10 コメント:1件 黒猫千鶴 閲覧数:1799

 チリン、と鈴の音が訊こえてくる。
 目をゆっくりと開けると、いつの間にか十字路に立っていた。辺りを見回しても誰もいない。
「ここは……」
 思い出そうと考えると、頭が痛む。何もない、誰もいない。考えるのをやめて、帰ろうとした、その時。
「おや?」
 突然の人の声に驚きつつも、勢いよく振り返る。そこには、一人の男性がいた。
「どうしたんですか、お嬢さん」
・・・

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