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黒森あまやどりさん

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投稿済みの記事一覧

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お弁当付けてどこ行くの?

16/06/20 コメント:0件 黒森あまやどり 閲覧数:405

振り返ると、彼との思い出の傍にはいつもお弁当があった。

最初は高校時代。
私がうっかり昼食代を持ってくるのを忘れ、お弁当を分けてくれたのが隣の席だった彼だ。

昆布巻きが美味しくて、思わず「お母さん料理上手だね」と言うと、彼は「それ自分で作ったんだぜ」と得意そうにはにかんだ。
それがきっかけで、ふたりで昼食をとるようになり、二ヶ月で付き合うようになった。

3

ある少女たちの会話

16/06/10 コメント:1件 黒森あまやどり 閲覧数:594

「おかしいなあ。ここら辺で見たんだけどなあ」

「もういいからマンションに戻ろう」

「うん私も暗くなる前に戻りたい」

「よくないだろ全然。蕎麦食うんだぞ蕎麦」

「……」

「……」

「普段食ってる乾パンとはわけが違うんだよ。日本人なら蕎麦食うときは必ず
薬味として葱を入れるの。これは常識なの」

「あ・・・

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虹に至るうた

16/06/08 コメント:0件 黒森あまやどり 閲覧数:544

 中学生の頃くらいからだろうか。
 その音が聞こえるようになったのは。

 ……ポトッ。

 耳にした時、近くで蛇口が緩んでいるのだと思った。
 水滴がこぼれ落ちるような音がしたから。
 だが付近に水飲み場らしきものは存在しなかった。

 音は日に二、三度思い出したかのようなタイミングだったが、やがて頻度を増してきた。

 ……ポト・・・

5

どこへだって行けるし、何にでもなれると思った頃のうた

16/06/03 コメント:2件 黒森あまやどり 閲覧数:732

 ボストンバックにありったけの札束を詰め込んで屋敷を出た。
 他に荷物はないものない。
 でもこれだけあればどこへだって行けるし、何にでもなれると思った。

 出来るだけ遠くへって願いながら乗り込んだのは生まれて初めての列車だ。
 一等車両の個室で、ただただ発車のベルが鳴るのをじっと待った。
 いつ追っ手がやってきて連れ戻されるかもしれないと思っていたから、ノッ・・・

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