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永春さん

短編が好きで、紹介されて登録してみました。 どんなジャンルでも書きます。 修行の日々です。

出没地 盛岡のふくろうカフェ
趣味 散策。動物とのふれあいや観察。 自然愛護。神社の写真撮影。
職業
性別 男性
将来の夢 おかねがほしい
座右の銘 やさしさを失わないでくれ。 弱いものをいたわり、 互いに助け合い、 どこの国の人たちとも友だちになろうとする気持ちを失わないでくれ。 たとえ、その気持ちが何百回裏切られようと。 それがわたしの最後の願いだ ――ウルトラマンA(エース)

投稿済みの記事一覧

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火事と喧嘩と江戸の華

16/08/10 コメント:2件 永春 閲覧数:523

 陰気、陰湿、陰鬱。そんな梅雨のようにじとりと重くて暗い印象は、全くない。からりと晴れた暑い夏の青く澄んだ空。そこに白く浮かんで見える、真昼の月という印象だった。

「すごいと噂の『火事』と『喧嘩』が見たくって、成仏できねェんだ」

 トキチと名乗る半透明の町民風の男は、微塵も恐怖を感じさせなかった。

「江戸の華って言うじゃねェか。そういや喧嘩の『嘩』は華って・・・

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露と消えにし

16/08/05 コメント:0件 永春 閲覧数:492

 きらり明星輝く夕暮れ、病に伏していた男は無理に起き上がり庭へ出た。傍らで支えるは実子、鈴木某(なにがし)という若者。

「父上、お体に障ります」
「えい、黙れ。寝て過ごしても死期を待つパピプじゃ。好きにさせよ」

 そこはあまり豪勢ではない、低い塀に囲まれた地味な屋敷であった。男がここで養生していることは某以外誰も知らない。国主が伏せったとなれば見舞いという名目で容・・・

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老将、有終の舞

16/07/19 コメント:0件 永春 閲覧数:566

 剛脚、壇を震わす。老将が白装束にて舞う場に、その鬼面の若武者は荒々しく闖入した。

「下郎め!」

 取り押さえに向かった小姓の首が飛ぶ。びしゃりと赤く染まる障子を背に、若武者は言った。

「僭越ながら、首を頂きたく」

 老将は顎鬚を撫ぜ、この上なく愉しそうに笑った。主城は多勢に囲まれ、火の手も放たれている。下剋上の世にあっては油断した此方が悪く・・・

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いつも貴方のそばに

16/06/06 コメント:0件 永春 閲覧数:514

 読んでくれてありがとう。貴方がこれを見ている頃には、きっと私はもうこの世にはいないと思うけれど。悲しまないで、少しだけ私の話を聞いて欲しい。

 私はすごく田舎の育ちで、都会の貴方に出会うまではたくさんの工程があった。どこ出身だと思う? 長野の山の中って言ったら、笑われちゃうかな。でも、出会ったのが都会だからって貴方が都会の人とは限らないよね。もしかしたら貴方も田舎育ちなのかも。ごめ・・・

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神様のマニュアル

16/05/31 コメント:0件 永春 閲覧数:765

作用オブジェクト-0203「雨」

取扱方法:
「雨」は見習いの神が単独で使用することは禁じられています。単独での使用は三級以上の神に限られます。見習いの神が使用する際は必ず1柱以上の二級以上の神と共同で行ってください。調整作業と無関係な使用をする場合は海上で行ってください。

「雨」は作用オブジェクト02群「天候」に属します。「雨」を使用した神は地球上の任意の場所に・・・

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ツアーガイドさんと少年

16/05/30 コメント:0件 永春 閲覧数:538


 そりゃまあ、私はツアーガイドとしては新人だ。仕事を始めてまだ二年目で、経験も足りていない。だけど。それにしたって。さすがに、これは無いんじゃないかと思う。

「えーと……お客様?」
「ん?」
「ほ、本日ご案内する団体様は20名と承っておりましたが」
「うん」
「他の皆さまは……」
「キャンセル」
「キャンセル!?」

 私の前に・・・

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