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ゆきどけのはるさん

こちらのサイトでは短編を主に執筆予定です ホラー、アクション、グロをよく書きますが、気ままに書いていきたいと思ってます。 Twitter @HrhrKoharu

出没地
趣味
職業
性別 女性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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蹴落とし引き摺り上に立つ

16/12/21 コメント:0件 ゆきどけのはる 閲覧数:659

「ごめん、この書類なんだけど…」
「いいですよ。いつまでにやっておけばいいですか?」
 先輩から渡された書類は山積みで、私はそれを嫌な顔一つ見せず受取りデスクに向かう。ひたすら与えられた仕事と頼まれたものを捌く。誰かはそれを押しつけられるとか、面倒だとか言ったりもするが私はそうは思わない。
 もらえるものは借金以外ならもらう。頼まれたら断らずにやる。それは学生時代からそうしてきた・・・

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誰かが来る前の、5分間だけ

16/12/19 コメント:0件 ゆきどけのはる 閲覧数:603

「ねえ、どっちが長く息を止めていられるか競争しようよ」


 太陽が頭上で燦々と照らしつくしている中、僕らは学校のプールを2人占めしていた。水泳部の部員たちが来るのはもう少し先で、早めに来た僕らは自主練習に励んでいたのだ。そんな折、彼女からそんな提案をされた。50mのタイムではなく、息を止める競争。


「何だそれ、泳ぎじゃないのかよ」
「うん、初心に返っ・・・

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俺の彼女は神を崇拝しすぎている

16/12/14 コメント:2件 ゆきどけのはる 閲覧数:633

 もう後何日かで年が暮れ、もう後何日かで今年が終わるこの寒い時期。俺の彼女は嬉しそうに寒空を見上げて、マフラーも手袋もコートも着ずに外を走り回るのだ。付き合った始めの年には驚いたものだが、もうかれこれ5年もいる。5回、この日を一緒にしてきた。驚きは薄れていったが、奇妙さを毎年感じずにはいられない。

「どうしてそんなに嬉しいんだい?」

 僕がそう尋ねるとまるで鳩が豆鉄砲を・・・

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彼女を捜す、神の元へ向かう

16/05/30 コメント:0件 ゆきどけのはる 閲覧数:816

 太陽に照らされた水面がゆらゆらと揺れている。透き通った水色と白が交互に俺の身体を行き交う。奥へ奥へと引き摺りこまれていく、光の届かぬ黒い闇に、俺の身体は沈んでいく。息も出来ず只、己の最期を感じ取りゆっくりと瞳を閉じる。何も聞こえない、たまに耳にする水音は母胎の中を思い出させる。覚えている筈もないのに体はそれを覚えている。
 ――ああ、どうしてこんなことになったのだろう、と俺は薄れゆく意識の・・・

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雨音は故人声

16/05/29 コメント:3件 ゆきどけのはる 閲覧数:998

「今年も雨なのね」

 天からしっきりなしに降る雫達は音を立てて地面に落ちる。雨に濡れないようにと、ビニール傘をさした女が一人、溜息を零す。広い土地に彼女しかおらず、そこには多くの墓石が整列されている。彼女の目の前にある墓には彼女の性が彫られており、側面には【篠宮ほのか 6歳】と書かれている。
 菊を花立に活けて、線香に火をつける。ふわりと煙が彼女の前を横切り空中に溶けて消えてい・・・

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