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OSMさん

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将来の夢
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投稿済みの記事一覧

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17/05/08 コメント:0件 OSM 閲覧数:74

 私が住む町は正午前に暴風域に入った。台風の勢力は、夕方が来ようかという現在も衰える気配がない。降り付ける大粒の雨。吹き付ける強風。ひっきりなしに震える窓硝子が痛ましかった。台風の目に入ってくれれば一息つけるのだが、そう都合よくはいかないらしい。
 私は一人、ダイニングの椅子に座っている。頭上の照明は灯っているが、両隣のキッチンとリビングは消灯されているため、私がいる場所だけが異様に明るい。・・・

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世界に誇れる美しい国

17/04/24 コメント:0件 OSM 閲覧数:71

 2011年3月11日の午後三時前、日ノ本大和が海岸に足を運ぶと、波打ち際で模範的一般市民たちが亀井三姉妹に暴行を加えていました。
 日ノ本大和は慄然としました。亀井三姉妹は傑出した実力を持つ拳闘選手ですが、人の眉をひそめさせるような発言をたびたびしました。ですから、彼女たちを快く思っていない人間は大勢いるのですが、まさか彼女たちに暴行を加える者がいるとは思ってもみませんでした。
 日・・・

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いっちゃった

17/04/10 コメント:0件 OSM 閲覧数:100

 真由が赤貝をミルクで煮込んでいると、インターフォンが鳴った。午後七時を回っていた。火を止め、応対に出る。宅配便だ。荷物は、胸に抱えられる大きさのダンボール箱。送り主は不明。サインをして箱を受け取ると、拍子抜けするほど軽い。
 配送トラックが走り去る音をドア越しに聞きながら、箱を開封する。入っていたのは、根本から切断された男性器。
 ストーカーのおちんちんだ、と真由は思った。
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サイレン

17/03/27 コメント:0件 OSM 閲覧数:72

 郊外の河原に、三歳くらいの男児が正座し、地面に横線を何度も引くように右手を動かしている。口では「ぶーぶー」と言っている。ミニカーを手動で走らせて遊んでいるのだ。
 車種はなんだろう? 背後から忍び足で接近し、肩越しに覗き込む。男児は右手に何も持っていなかった。
 男児が振り向いた。私の顔を一目見た途端、火がついたように泣き出した。どこか遠い場所から、けたたましいサイレンの音が聞こえて・・・

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小説講座

17/03/13 コメント:0件 OSM 閲覧数:104

 隔週で開かれる小説講座で「オリジナルの都市伝説を創れ」という宿題が出されたが、菅原悟はオリジナルの都市伝説など創りたくなかった。なぜならば彼が小説講座に通っているのは、オリジナルの都市伝説を創りたいからではなく、小説を書くのが好きだからだ。ついでに言えば、彼は小説を書くよりも、セックスをする方が好きだ。セックスはなぜ、あんなにも気持ちがいいのだろう? その疑問の答えは、初体験から十年以上の月日が・・・

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オーダー

17/02/25 コメント:4件 OSM 閲覧数:217

 小学生の女児を滅多刺しにしてみたい。文化包丁でもダガーナイフでも日本刀でも、凶器はなんだって構わないから。
 滅多刺しをする際には、当然のことながら、奇声を上げるべきだろう。具体的にどんな声を発するかは、その日その時の気分で決めればいい。
 言うまでもなく、顔・首・胸を集中的に刺すべきだ。滅多刺しの滅多というのは、刺す場所を選ばないという意味ではない。手加減をせずに刃を振るうという意・・・

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ここは新宿

17/02/13 コメント:0件 OSM 閲覧数:141

 男を乗せたタクシーは目的地に到着した。
 運転手に運賃を支払い、後部座席から降りる。ドアが閉まり、タクシーが走り去る。
 周囲を見回す。林立するビルディング。行き交う人々。雑多な音声。
 ああ、ここが新宿なのだな。
 心中で呟いた瞬間、すっ、と過ぎる違和感。
 再び周囲を見回し、気が付いた。
 現在地を示す情報がどこにも見当たらない。
 耳を澄ませる。<・・・

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システム

17/01/30 コメント:0件 OSM 閲覧数:178

 自室に女を監禁してまだ三日目だが、早くも嫌気が差してきた。下の世話をするのが苦痛。この一言に尽きる。俺が自作した拘束器具・『監禁くん一号』はその巨大さ故に、我が304号室のトイレには入らない。だから仕方なくおまるに排泄させ、俺が中身を捨てている。早い話が、下の世話をしてもらう代わりに下の世話をしているわけで、これではなんのために監禁したのか分からない。自分の糞の処理くらい自分でしてもらいたいとこ・・・

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抑圧の時代

17/01/16 コメント:0件 OSM 閲覧数:167

 自動ドアが開き、客が店に入ってきた。黒縁の眼鏡をかけ、ダークグレイのスーツを着た、三十歳前後の男。いらっしゃいませ。何名様ですか? 決まりきった台詞、決まりきった笑顔。
 客の男は小さく舌打ちをした。心の声が聞こえてくるようだ。何名様ですか、だって? どこからどう見ても、俺は一人だろう。背後霊でも見えるのかい、店員さん?
 おかしなことを言っている自覚はあるわ。私は必死の思いで営業ス・・・

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五分休みのせいで

17/01/02 コメント:0件 OSM 閲覧数:166

 僕が小学四年生の時、中休みなるものが作られた。一律十分だった休み時間が、二時間目と三時間目の間だけ二十五分になったのだ。ただ十五分長くなったのではない。一時間目と二時間目の間の十分と、三時間目と四時間目の間の十分と、五時間目と六時間目の間の十分が五分ずつ減らされ、二時間目と三時間目の十分に加えられたのだ。大仰な言い方をすれば、三つの五分間の犠牲によって中休みは誕生した、ということになる。
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ノンスタイル・クリスマス

16/12/19 コメント:0件 OSM 閲覧数:182

〇コンビニエンスストア・店先(深夜)
   橇を引いたトナカイの石田(36)、市道からコンビニエンスストアの敷地に入り、店先で足を止める。
   サンタクロースのコスプレをした成宮裕介(36)、白い息を吐きながら橇から降りる。
成宮のM「相方(アモーレ)のギャグくらい寒いな、今夜は。クリスマスだからか? それとも、マイナス金利が導入された影響かな? ……どうでもいいか」
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小さな大望

16/12/05 コメント:0件 OSM 閲覧数:378

 初冬の午後、彼は最寄りのバス停から美術館行きのバスに乗り込んだ。無聊を慰めるのが目的だった。彼は美術品の鑑賞に興味がない。暇を潰す手段なら他にも山ほどあるにもかかわらず、何故美術館へ行くことにしたのか。それは彼自身にも分からなかった。
 バスには数名の乗客が乗っていた。彼らは皆、大望を胸に秘めているらしかった。
 senseを追いかけて何になるのだろう。彼は心中で苦々しく呟く。片端か・・・

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月末恒例

16/11/21 コメント:0件 OSM 閲覧数:228

 六十五を過ぎて耳が遠くなり認知症の症状も出始めた母さんに金をせびりに実家に足を運ぶ俺のクールな月末を紹介するぜ。

 実家に足を運ぶ日時は、父さんの給料日の翌日、朝八時から夕方五時までの間と決めている。その時間帯、父さんは仕事で自宅に不在だから、鬼の居ぬ間に洗濯をするというわけさ。
 母さんは耳が遠いから、インターフォンを鳴らしても中々出てこないが、根気強く連打していると、やが・・・

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処刑前

16/11/19 コメント:0件 OSM 閲覧数:283

 捕獲した女戦士を我々がどのように処刑するか、お嬢さんはご存知かな。
 お嬢さんは恐らく、お嬢さんの想像力が描き出し得る中で最も凄惨な情景を思い描いただろうが、当たらずも遠からずと言ったところかな。せっかくの機会だ。少々語らせてもらうとしよう。
 我々はまず、彼女たちの体から片目と耳と鼻と四肢と乳房を切除する。そして仲間に無料で貸し出すのさ。貸し出した女戦士の穴という穴はご自由にお使い・・・

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この世界

16/11/05 コメント:0件 OSM 閲覧数:219

 薫風が純白のカーテンを揺らしている。机に刻み付けられた毒々しいメッセージの数々に、私一人が途方に暮れている。眼差しが、笑い声が、痛い。震える手が花瓶に接触し、机から墜落した。
 破砕音。爆笑。嘔吐感。

+ + +

 プラットフォームの白線の上で立ち尽くしていた。
「跳べよ。ほら、早く」
「なにビビッてんだよ。情けねーな」
「さっさとやれよ、バー・・・

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塗り立てる

16/11/05 コメント:0件 OSM 閲覧数:253

 食堂で夕食を終えた生徒たちが続々と寮に戻ってくる。二階の西端に位置する一室のドアを潜ったのは、先頭から順に、イザベラ、アデル、シンシア、ヘレン。それに少し遅れて、エミリー。
 本日の講義は全て終了し、後は入浴して就寝するだけとあって、彼女たちはリラックスした表情を見せている。ただ一人、エミリーを除いては。
「エミリー」
 栗色の巻き毛を掻き上げ、ドアを背に佇む少女を肩越しに見や・・・

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石を詰める

16/11/05 コメント:0件 OSM 閲覧数:200

 物憂い昼下がり、フランシスとアルフレッドが川沿いの道をぶらぶらと歩いていると、前方から五・六歳の男児が歩いてくる。
「おいアルフ、見ろよ。男のガキだぜ」
 浮き立つ心を抑え切れない、といった表情と口吻でフランシス。
「探す手間が省けてよかったな、フランク」
 にやにやと笑いながらアルフレッド。
 立ちはだかる二人に行き当たり、男児の足が止まる。怯えた目が二人を見上げ・・・

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黒い冗談

16/10/23 コメント:0件 OSM 閲覧数:279

 深夜零時、無料動画共有サイトで動画を視聴していると、スマホに着信があった。非通知だ。こんな時間に誰からだろうと訝しく思ったが、とにもかくにも電話に出ると、
「宮内庁の者ですが」
 と成人男性の声。宮内庁に知り合いはいないので、はあ、と答えると、
「陛下がお待ちです。至急、皇居まで来てください」
 とのお達し。猫ちゃん面白動画を視聴している最中だったが、陛下のご命令に逆らう・・・

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お笑いと汚穢

16/10/23 コメント:0件 OSM 閲覧数:287

 先生。
 K子先生。
 中学卒業後の進路、漸く定まりました。
 僕、お笑い芸人になります。
 先生。
 僕がお笑いの才能があると自覚したのは、一週間前の昼休み時間、クラスメイトのS原とH山とT崎に女子トイレに呼び出され、丸裸にされ、嫌というほど殴る蹴るされた後のことでした。
 S原はおもむろに床にしゃがんだかと思うと、パンツを足首まで下ろし、放尿を開始しました・・・

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受け入れる

16/10/08 コメント:0件 OSM 閲覧数:270

 捗らない執筆に嫌気が差し、ホフマンスタールは自宅を出てウィーンの街を歩き始めた。その時点では、時代は確かに十九世紀末だった。それがどういう訳か、歩いている最中に突然、何の前触れもなく、二十一世紀に切り替わった。
 その瞬間、自分は二十一世紀のウィーンにタイムスリップしたのだ、とホフマンスタールは悟った。その事実に疑いの余地はないように思われた。それ故に、現在自分が身を置く世界が本当に二十一・・・

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16/09/12 コメント:2件 OSM 閲覧数:409

 昭和元年、俺の曾祖父は自宅に地下室を造った。戦争末期は防空壕として、それ以外の時期は倉庫として利用されていた石室の中で、俺は一匹の雌犬を飼育していた。名前はフサコ。彼女の所持品によると、本名は「大野芙沙子」というらしいが、俺は人間を監禁しているのではなく犬を飼っているつもりだったので、「芙沙子」ではなく「フサコ」と呼んでいた。
 フサコと出会ったのは今から三年前。地下室の改造を完了し、獲物・・・

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曰く付きの画

16/08/27 コメント:0件 OSM 閲覧数:440

 思いの外、道が空いていたため、約束の時間よりも二十分も早く目的地に着いたが、時間を潰すために炎天下を歩き回るくらいならと思い、下村は上条邸の玄関のチャイムを鳴らした。
 やや間があってドアが開いた。応対に出た女性は、下村が想像していたよりもずっと若かった。妻は五十を過ぎていると上条春夫は言っていたが、二十代にしか見えない。
「奥様、初めまして。上条部長の部下の下村です。今日は例の画を・・・

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相模の国のアリス

16/08/14 コメント:0件 OSM 閲覧数:294

 アリスは病院の正門を潜り、真っ直ぐに建物に歩を進めた。玄関でスリッパに履き替え、人気のない廊下を進む。突き当たりの階段を上ろうとした時、足音が聞こえた。階段を小走りに駆け下りてくる。
 足音の主がアリスの視界に現れた。上半身裸の若い男だ。髪の毛を金色に染め、左胸にタトゥーを入れ、両手に包丁を持っている。身構えるアリスに、男はにこやかな表情で歩み寄り、早口に喋りかけた。
「ニュース、見・・・

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バブリー・ナイト

16/07/31 コメント:0件 OSM 閲覧数:306

 金花は今宵も「マルサ」を訪れ、軽快なディスコサウンドのリズムに合わせて腰をくねらせていた。フロアは若い男女で溢れ返っている。その中央付近で踊る金花は、近くにいるライバルたちの動きを忙しなく目で追っていた。そして時折、フロア中央の床から突出した、直径と高さが共に一メートルほどの円柱形のステージの上に視線を注ぎ、愁いを帯びた溜息を零した。
 ステージの上で踊れるのは、その時点で「マルサ」にいる・・・

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中卒

16/07/17 コメント:0件 OSM 閲覧数:321

 俺は公園の女子トイレで女を手込めにしていた。
 女は一糸纏わぬ姿で床に仰向けに横たわっている。無表情で、死んだ魚のような目をしている。襲った当初はあんなにも激しく抗ったのに、今や完全なる無抵抗。
 なんだかとても寂しかったので、女の鼻血まみれの顔面に唾を吐きかけた。
「おい大卒、俺からのプレゼントだ。舌で舐め取って食え。美味いぞ」
 返事はない。無抵抗、無表情、死んだ魚の・・・

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お隣さんとの交流

16/07/03 コメント:0件 OSM 閲覧数:366

 初夏の夜、隣室に越してきた美人のお姉さんから蕎麦をいただいた。引っ越し蕎麦というやつだ。
 ちょうど夕食の時間だったので、いただいたばかりの蕎麦を食べることにする。麺を茹で、丼に入れたところで、僕は大変なことに気がついた。
 つゆがない!
「つゆなら私が持っているわ」
 出し抜けの声。振り向くと、玄関のドアの内側に、いつの間にか若い女性が佇んでいた。こちらへと歩み寄ってく・・・

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十月十日

16/06/19 コメント:2件 OSM 閲覧数:474

 十月十日も降雨がないので、川は涸れ果て、大地はひび割れ、草木は枯死した。
 十か月以上も雨が降らないって、やばくね? 飲み水の貯えもぼちぼち底を突きそうだし、いい加減なんとかしないと、流石にまずくね? どうするよ?
 村人たちは膝を突き合わせて話し合った。出された結論は、

 そうだ 雨乞い、しよう

 というものだった。
 自らの強い希望で実行委員長に・・・

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二十二世紀の新婚旅行

16/06/04 コメント:0件 OSM 閲覧数:449

 勇太と理奈は新婚旅行先にハワイを選んだ。
 移動手段はテレポーテーションである。
 テレポーテーションを移動手段に選んだのは、交通費がロハで済むからでも、移動時間がかからないからでもない。テレポーテーションで新婚旅行に出かけるのが二十二世紀のトレンドだからである。
 テレポーテーションなので、移動は一瞬で完了する。さっき日本の自宅を発ったと思ったら、次の瞬間にはハワイのオアフ島・・・

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二人は光を

16/05/18 コメント:0件 OSM 閲覧数:420

 目を覚ましたコーキは、起き直って枕元の置き時計を見た。午前二時だった。視線を隣に移す。コーキの布団から三十センチほど離して敷いてある布団の上で、妻のヨーコが眠っている。コーキとは反対方向に体を向けている。もう五日もしていない、とコーキは思う。強引に目的を遂げようかという考えが胸を過ぎったが、実行には移さない。溜息をついて布団から抜け出し、寝室を後にする。
 廊下に出ると、食堂のテーブルの上・・・

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お弁当は赤、黄、緑、茶

16/05/05 コメント:4件 OSM 閲覧数:740

 専業主婦のHはまず、弁当箱の半分に白いご飯を詰めた。そして、残り半分に詰めるおかずはなににしようかと考え始めた。
 Hが弁当を作るにあたって最重要視するのは、彩りだ。見た目をカラフルにすれば、少々手抜きをしても見破られないし、同色のおかずばかりにならないよう心懸けることで、必然に栄養バランスもよくなる。カラフルと言っても、そう多くの色を用意する必要はない。赤、黄、緑、茶。最低でもこの四色を・・・

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