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ぜなさん

出没地
趣味 アニメ 海外ドラマ 映画 創作 文通
職業 専業主婦
性別 女性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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夏の酔い

18/01/16 コメント:1件 ぜな 閲覧数:313

 シャツにスーツのズボンってこの暑い夏を凌ぐのには適していない。だけど仕事上この格好が勝負服なので脱ぐわけにはいかない。
 暑さでだるく重くなった体を引きずりながら、会社に戻る。さあっと体に吹き抜ける冷たい風が気持ちいい。冷房の涼しさを体全体で感じていると、同僚の渡がこっちに近づいてきた。

「よ!錫谷、今日飲みに行かね?」
「……そうだな、きつい仕事には焼酎一杯に限る」<・・・

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愛するための行為

18/01/10 コメント:1件 ぜな 閲覧数:322

「浮気をしましょう」

先週の月曜日の夜、仕事帰りに安藤義広(あんどうよしひろ)は見知らぬのどこかのホステスのような格好をした女性に路地裏に連れて行かれ、静かにそう告げられた。彼女は、あばずれ女として有名だった。路地の先にあるホテル街で、よく男とホテルへと消えて行くのを色んな人に見られていた。そんな彼女のターゲットに自分が当てられてしまったようで、義広はとても困っていた。
し・・・

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魔女の舞踏会

16/07/18 コメント:0件 ぜな 閲覧数:551

 かぼちゃの馬車を背にして、魔女は城を見上げる。窓から漏れた光が白い城を輝かせる。

 舞踏会の曲が外にまで聴こえてくる。思わず身体が反応する。鼻歌を歌いながら、軽やかに足を動かしてみた。
 目を閉じる。自分も舞踏会の中の一員になったかのように思い浮かべてみる。光が、音が降ってくるようなあの煌びやかな世界にいられるのはほんのごく一部の人間だ。あの子をその中に入れてもよかったのかと・・・

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群青色の世界

16/05/24 コメント:0件 ぜな 閲覧数:612


 ぼんやりと空を見つめていると一人の好青年が店に現れた。黒いスーツに藍色のネクタイと実に誠実な姿に肩に重たそうなボストンバックを下げて、まるでこれから旅立とうとする格好をしていた。
 一通り店内を見渡してからカウンターに一歩近づく。私と目が合うと申し訳がなさそうに眉を下げて苦笑した。彼が言いたいことは分かる。二十年間毎日のように同じものを尋ねてくるのだ。流石に彼から聞かなくても分かっ・・・

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甘夏の花嫁

16/05/16 コメント:0件 ぜな 閲覧数:882

「黄色のドレスがいいなあ」

 色とりどりのドレスの中から、彼女は胸元にビジューが施され、スカートの部分がひらひらとシフォンのように柔らかい綺麗な黄色のシンプルなドレスを手にした。間近に迫る僕たちの結婚式に着るドレスを選びに来たのだが、彼女は、純白なのではなく、黄色に拘り、その中からでも、比較的にとてもシンプルなのを選んだ。

「なんで黄色なの?」
「だって、幸せの色・・・

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Blue Bird

16/04/15 コメント:0件 ぜな 閲覧数:754

 青色の夢を見た。何もかもが青だった。
 海だとか空だとかそんな区別がつくような青色じゃなくて、ただの青色が広がった空間にいた。じっと一点を見つめていると、自分の目も青色に侵されてしまうのではないかと思うほど鮮やかな青だった。その青色からふわりと何かの形に一つだけ切り取られ、浮かび上がる。それは、鳥の形をしていた。青い鳥だ。幸せを呼ぶ鳥だ。
 僕はその青い鳥を追いかけたが、周りの青色と・・・

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