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睦月 希結さん

駄文ですが、お付き合いの程を。 素敵な創作を拝読しつつ至らなさを痛感しています。精進・精進。 色々ご指摘真摯に受け止めさせて戴きます。 勿論お褒めのお言葉・ポイント等は24時間受け付けております・笑。

出没地 そこかしこの本屋
趣味 妄想 甘き物を食べる事 昼寝
職業 製造業
性別 女性
将来の夢 元気に、程々長生き。ポックリ祈願。
座右の銘 残ったもん勝ち

投稿済みの記事一覧

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憧憬

16/03/14 コメント:2件 睦月 希結 閲覧数:692

 「凪子という名前は海の近くで生まれたからなんです」と見合いの席で教えてくれた。
父親が海にちなんで名付けたが、当の本人は金づちだ。生まれつき病弱だったので、激しい運動を親に制限された。「名前負けですね」と笑う姿に惹かれた。
 
 どちらかと言えば仕事主義で家の事は顧みなかった。
定年も近くなり流行りの熟年離婚を避けようと慌てて妻孝行をしようと思った矢先、凪子に癌が見つかっ・・・

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男脳 女脳の違い

16/03/01 コメント:2件 睦月 希結 閲覧数:788

 以前から気になっていた恋愛ものが、仕事の忙しさが重なり見ないまま返却期限が明日になった。果歩の部屋にはこだわりの大きめのテレビがある。ローテーブルにはワインとチーズ。今夜は恋人の直哉も友達と飲むと言ってたし、ゆっくりと鑑賞出来ると照明を暗めにし、カウチに座り リモコンを操作する。
週末に互いの用事を優先するなんて恋人と言えるのかなとグラスを傾けながらひとりごちていると、チャイムが聞こえた。・・・

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ジコ

16/02/15 コメント:6件 睦月 希結 閲覧数:778

 「いらっしゃいませ ようこそ。担当の巣間居(すまい)と申します。お客様のご要望にお応えすべく様々な物件をご用意しております。学生さんや単身赴任用のワンルーム。ペットいえご家族ですね?と住める物件。趣味のトランクルームなど、勿論個人情報は厳守します。ツイッター等には晒しませんのでご安心を。本日はどのようなお部屋をお探しですか?」と目の前でイチャつくバカッいえ仲睦まじき 二人にファイルをお見せする。・・・

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コインに願いを込めて

16/02/01 コメント:4件 睦月 希結 閲覧数:786

「じゃぁ賭けようぜ」それが大助の口癖だ。大助とヒカリは幼馴染だった。毎日夕暮れ時まで遊ぶが、時には些細な事で言い争う。それならと大助がポケットからコインを取り出す。ヒカリが先に裏表を決める。指で弾かれた小さな円は高く舞い上がり手の甲に隠れる。でも何度やってもどちらを選んでも負ける。
「何で勝てないの?」「へへっ勘の良さが違うんだ」と頭を指で突く。いつも二人は勝ち負けよりも儀式を楽しんでいた。・・・

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十人茶色

16/01/19 コメント:0件 睦月 希結 閲覧数:625

「なぁアース。茶色って何色だと思う?」
爽やかな風が吹き、綺麗に刈り揃えられた芝生。生い茂る木々。色とりどりの花に囲まれたテラスで、唐突にこの家の主人ブラウンが問いかかる。
彼の妻が午後のお茶の用意を整えるまでは、まだ少し時間があるようだ。葉巻を燻らせながらブラウンは目を細め答えを待っている。

「茶色って言えば、そこの木の幹のような色の事を指すんじゃないのか?」
常・・・

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理想と現実

16/01/18 コメント:0件 睦月 希結 閲覧数:738

 人は誰しも理想とする結婚観を持ってると思う。僕にもある。
『美味しいお茶を淹れられる』この条件を満たせば他の気配りも出来ると言うのが自論だ。
「お疲れ様です」外から帰るとお茶が出される。美味い。疲れが吹っ飛ぶこの瞬間が好きだ。彼女の笑顔も付いてくる。

 いつも美味しいお茶を淹れてくれる彼女が好きだ。そして秘かに彼女を想う奴らが、一人二人じゃないことも。
お茶を飲み・・・

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桜の木の下に

16/01/04 コメント:6件 睦月 希結 閲覧数:803

 修との出会いは僕が居酒屋で独り安酒を飲んでいた時に声を掛けられたことからだ。
僕は今 修の家で原稿用紙に目を通している。修の小説が出来上がったら僕に感想を聞くのが最近の彼ブームだ。
が、正直に言って純文学と言うジャンルに興味が無い。それどころか「面白い」のか「つまらない」のかも判らない。と、修には口が裂けても言えないけど。
まるで速読を習得したかのように、見せ掛けの斜め読みを駆・・・

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水鏡

15/12/26 コメント:0件 睦月 希結 閲覧数:587

 ヨハンは重い足取りで水ガメにたどり着くと喉に水を流し込む。乾きを癒すよりは空腹を満たすために。
ネズミも住まないような食べ物に困る生活なのは、この国の領主の悪政に耐え忍のぶ生活を強いられているからだ。
ふうとため息をつき 水ガメの中を覗き込むと己が心を移すように水面がゆれている。ヨハンは気持ちを鼓舞するために柄杓を投げ入れた。
泥で汚れた服を着替えることもせず、形ばかりのベット・・・

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革命は計画的に

15/12/24 コメント:2件 睦月 希結 閲覧数:726

 「早く月が昇る夜になれ。どれだけ この日を待ちわびたことか。アイツらの独裁も今夜限りだ」
そう呟きながら男は、ここのところ落ち着かない気持ちを持て余しながら いやこの日のために耐え忍んでいたんだ。
その含み笑いは社内でなければ(いやだからこそ通報されかねないレベル7状態だった)

「お父さん お仕事お疲れ様」「ほら これ美味しいよ」
見慣れた食卓には、男の好物が並び・・・

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卒業

15/12/22 コメント:4件 睦月 希結 閲覧数:823

ドアの前 微かな笑い声と会話が交わされているようだ。書かれてる看板の名前を確認しノックする。
応答の後 足を踏み入れる俺の姿を確認すると、中の雰囲気が変わった。

幾人もの見知った顔と見知らぬ顔。
そして中央に座って居る人の表情は、見慣れたものとは少し違っていた。

振り返り安堵の様子を見せたかと思えば、つと視線を反らし「きっと幸せになるから」
と、涙が溢・・・

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