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林一さん

TBSラジオ爆笑問題カーボーイのショートショートショートのコーナーに応募しています。

出没地
趣味
職業 会社員
性別 男性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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気持ちの整理

17/09/14 コメント:1件 林一 閲覧数:155

 殺人事件が起こった。その内容は、妻が夫の体を包丁で何度も切り刻むという、残酷極まりないものであった。
 犯人の事情聴取を担当になったのは、新婚の若い刑事である。
「どうして旦那さんを殺したんですか?」
「ちょっと待ってください。まだ気持ちの整理がついていません」
(何だよ、気持ちの整理って。こっちは早く愛する嫁さんのいる家に帰りたいっていうのに。さっさと話してくれよ)

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レールに敷かれた人生

17/09/02 コメント:0件 林一 閲覧数:162

 俺の父親は、会社の社長だ。いずれは俺も、この会社を継ぐことになる。いわゆる、レールに敷かれた人生ってやつだ。
 レールに敷かれた人生なんてつまらない、なんて言う奴もいるが、俺は満足している。頑張って勉強して一流の大学に入れたとしても、一流企業の会社に就職できる保証などない。だが俺は、会社の社長という人生を約束されている。レールに敷かれた人生は、本当に素晴らしい。
 
 ある日の・・・

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約束の日

17/09/02 コメント:0件 林一 閲覧数:139

 昔々ある村に、牛の世話の仕事をしている彦助と、機を織って服を作る仕事をしている織子が住んでいました。
 二人はいつしか恋に落ち、やがて結婚しました。
 しかし、二人は仲が良過ぎました。二人は仕事をさぼりがちになり、いつも一緒に遊んでばかりになりました。
 村人達は困っていました。彦助が仕事をさぼるせいで、村の牛達は病気になってしまい、織子が仕事をさぼるせいで、村人達の服は古くな・・・

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臭い対策

17/08/29 コメント:1件 林一 閲覧数:131

 うちの会社の部長は、本当に良い人だ。仕事はできるし、部下にも優しい。
 しかし、部長は臭かった。その臭いは、一般的な加齢臭のそれとは比較にならないほど強烈だった。
 けれども、会社でそれを指摘できる社員は誰もいなかった。みんな気を使って、部長を傷つけないようにしていたのだ。
 ある日、部長が突然、社員達を集めて話し始めた。
「実は昔から、自分は臭いのではないかと思って気に・・・

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つらさ

17/08/15 コメント:0件 林一 閲覧数:172

 武田課長は、部下と一緒に飲んでいた。飲過ぎた部下は、課長に愚痴をこぼす。
「下っ端はつらいっすよ。毎日我満してばっかりで。課長には、下っ端のつらさはわからないだろうなあ」

 あくる日。武田課長は部長と飲んでいた。飲み過ぎた部長は、武田課長に愚痴をこぼす。
「出世すればするほど、責任は重くなってストレスが溜まる。武田君には、部長のつらさはわからないだろうなあ」

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エイジハラスメント

17/07/17 コメント:0件 林一 閲覧数:217

 私はもうすぐ四十になる。ちなみに独身だ。
 仕事一筋でこの歳まで頑張ってきたのに、職場ではおばさん扱いされてつらい。私の方が若い子達よりも仕事ができるのに、何であんな若いだけの子達がちやほやされるんだか。あーむかつく。
 あれ? あそこにいる女の子、一人で泣いてどうしたのかしら? お母さんとはぐれちゃったのかな? 私の年齢だったら、今頃あれくらいの歳の子供を育てていてもおかしくないの・・・

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のっけて丼

17/07/17 コメント:0件 林一 閲覧数:174

 日曜日。俺は娘と二人で魚市場にきていた。
 この魚市場には、丼ぶりに好きな刺身をのっけて、オリジナルの海鮮丼が作れるという名物、のっけて丼がある。久しぶりにのっけて丼が食べたいとさっき娘にせがまれ、急遽くることになった。
 娘はご飯の入った丼ぶりをもらうと、嬉しそうに色んなお店の前を歩き回っていた。
「おじさん、サーモンとハマチのっけて」
「はいよ、お嬢ちゃん」
「・・・

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コウノトリの旅

17/07/09 コメント:0件 林一 閲覧数:222

 コウノトリが、赤ちゃんを背中に乗せて飛び立った。約10カ月に及ぶ、長旅のスタートだ。

 旅の出発から2カ月後、コウノトリに一本の電話がかかってきた。
「もしもし、こちらコウノトリです」
「あのー、うちに赤ちゃんを届けてるって本当ですか?」
「ええ。あとだいたい8カ月くらいでそちらに到着すると思いますが」
「困ります。私、赤ちゃんなんていりませんから」
・・・

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猫の嫁入り

17/06/19 コメント:0件 林一 閲覧数:178

 家柄の良い素敵な家に嫁いだ猫の娘であったが、一ヶ月もしないうちに、自分の実家へと帰ってきてしまった。そんな娘に母猫は、心配そうに話しかける。
「あんた、どうしてうちに帰ってきたんだい? もしかして、向こうの家族に意地悪でもされたの?」
「いいえ。旦那さんのお父様もお母様も、本当に私に良くしてくれたわ。ただ、一つだけ許せないことがあって……あの二人、すごいラブラブなのよ」
「年を・・・

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クロの親

17/06/19 コメント:0件 林一 閲覧数:223

 黒猫が僕のことを見ている。もしかして、君はクロ? 

 三年前、公園の片隅に、段ボールに入った捨て猫がいた。僕はその真っ黒な捨て猫に、クロと名付けた。
 僕が当時住んでいたアパートは、ペットが禁止だったからクロを飼ってはあげられなかった。だけどクロが心配だった僕は、給食の牛乳を飲まずに取って置いて、学校帰りにクロに飲ませてあげていた。
 そんな生活が一か月くらい続いたある・・・

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不時着

17/06/17 コメント:0件 林一 閲覧数:201

 ひどい故障だ。安物のロケットは、これだから信用できない。まだ出発したばかりだというのに。
 仕方がない。近くの星に不時着するか。SOSの無線を飛ばしておけば、いずれ救助がくるだろう。
 ダメだ。操縦がきかない。このスピードのまま海に突っ込んでしまったら、救助がくる前に即死だぞ。神様、どうか命だけはお助けください。

 なんとか助かったみたいだな。だがロケットは粉々だし、足・・・

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ルアー

17/06/09 コメント:0件 林一 閲覧数:221

 海中で、魚の父子が仲良く泳いでいた。
「お父さん、お腹すいたよ」
「そうだな。エサでも探しに行こうか」
「うん」

「お父さん、あそこにエサがあるよ。早く食べようよ」
「よく見てごらん。あれはルアーていう偽物のエサでね、人間がお父さん達を騙して捕まえようとしているんだよ」
「そうだったんだ。気を付けないとダメだね」

「お父さん、あのエサはル・・・

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口笛

17/05/31 コメント:0件 林一 閲覧数:284

 田村大輔はかつて、口笛を吹くことができなかった。大輔がそのことに気が付いたのは、小学生の時だ。
 友達が口笛を吹いているのを聴いた大輔は、真似をして口笛を吹こうとしたのだが、フーフーと息が唇から漏れるだけでうまくいかなった。
 中学生になっても、大輔は口笛を吹くことができなかった。この頃から大輔は、口笛ができないことに対して、コンプレックスを抱くようになっていた。
 高校生にな・・・

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ストラディバリウス

17/05/31 コメント:0件 林一 閲覧数:262

「ストラディバリウス・アンサンブルコンサートへおこしくださいまして、誠にありがとうございます。このコンサートは、ストラディバリウスのみを使った演奏を楽しむコンサートとなっております。それではみなさん、ごゆっくりとお楽しみくださいませ」

 コンサート終演後。
「いやー、素晴らしいコンサートだったなあ。やっぱりストラディバリウスの音は別格だな」
「本当よね。ストラディバリウス・・・

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チャイム

17/05/31 コメント:0件 林一 閲覧数:229

「キーンコーンカーンコーン」
 誰もが聞き覚えのあるであろう学校のチャイム。このチャイムが今、廃止の危機を迎えていた。全国の学校で、近隣住民からチャイムがうるさいという苦情が殺到するようになったためだ。
 生活様式の多様化により、深夜に働き昼間に睡眠をとるような住民も増えている。そんな生活の中、朝から夕方まで、授業や休み時間の始まりと終わりごとに一日十回以上もチャイムを鳴らされては、確・・・

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ガーリックトースト

17/05/14 コメント:5件 林一 閲覧数:344

 OLの高橋美香は、毎週日曜日の朝食にガーリックトーストを食べる習慣があった。
 本当は毎朝でも食べたいくらい大好物なのだが、匂いが気になるため、仕事が休みで誰にも会う予定のない日曜日のみで我慢していた。
 ある日の日曜日。
 彼女はこの日、休日出勤をする予定だったのだが、ついいつもの習慣で、うっかりガーリックトーストを食べてしまった。
(しょうがない。ずる休みしよっと)<・・・

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ヒーローのマント

17/05/11 コメント:0件 林一 閲覧数:240

「ヒーローてさ、何でマント着てるんだろうな」
「そりゃあ、空を飛ぶためじゃないの?」
「お前はマント着たら空飛べるのか?」
「いや、飛べない」
「じゃあおかしいだろ」
「単純にかっこいいからじゃないの?」
「正義のヒーローが、かっこいいからって理由でマント着てたらかっこ悪いだろ」
「それもそうだな」
 そんな会話をしていたその時、突如悪の怪人が現れた・・・

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正義の決断

17/05/06 コメント:0件 林一 閲覧数:260

 正義のヒーローは、決断を迫られていた。
 悪の敵は、南町の住民全員を人質に取っていた。敵の手元には爆破スイッチがあり、これを押された瞬間、南町の中心に仕掛けられた巨大爆弾が爆発し、南町は住民諸共滅びてしまうのだ。
「ヒーローよ。南町を守りたいのであれば、私の言うことを聞け。お前が持つ聖剣を私に差し出すのだ。この爆破スイッチと交換してやろう。もしも力尽くで爆破スイッチを奪おうとすれば、・・・

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プリンアラモード

17/04/11 コメント:0件 林一 閲覧数:277

 五歳の翔君は、おじいちゃんに連れられて、遊びに出掛けた。
 最初に翔君達が出掛けたたのは、ファミレスだ。翔君は、ファミレスに行くのは初めてだった。
「翔君、何でも好きな物を頼んでいいよ」
(うーん、どれにしようかな。このプリンアラモードって何だろう? プリンは知ってるけど、アラモードって一体何なのかな? よくわかんないけど、普通のプリンよりすごそうだぞ。よし、これに決めた)

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スイートルーム

17/04/10 コメント:0件 林一 閲覧数:234

 新入社員の俺は、生まれて初めてもらった給料で、憧れのスイートルームに泊まることにした。
 スイートルームに泊まるからには、それにふさわしい格好にしようと、全身ビシッとスーツで決め、少し緊張しながらチェックインを済ませた。
 部屋に入ると、ほんのりと甘い香りがした。さすがスイートルームだ。部屋の匂いにまで気を使っているんだな。
 部屋の中には、大きなふかふかのベッド、オシャレな照・・・

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グミチョコ

17/04/10 コメント:0件 林一 閲覧数:211

 大手お菓子会社の商品開発研究所で働いていたグレイ氏は、ついに長年の夢であった新商品の開発に成功した。その名もグミチョコ。
 このグミチョコは、既に商品化されている、チョコレートでコーティングされたグミのお菓子や、グミでコーティングされたチョコレートのお菓子とは訳が違う。
 このグミチョコは、正真正銘のチョコレートでありながら、グミの食感を完全に再現しているという、世界初の画期的なお菓・・・

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浦島太郎エピソード0

17/03/29 コメント:0件 林一 閲覧数:301

 むかしむかしあるところに、浦島太郎という若者がおりました。
 この浦島太郎、子供の頃に厳しかった父親が事故で亡くなってからというものの、急にぐれてしまい、わがまま放題の性格になってしまいました。
 自称漁師を名乗っている浦島太郎でしたが、実際は気まぐれに魚釣りを楽しみながら、飽きると近所の子供達や野生の小動物達をいじめて遊んでいました。それにも飽きると、今度は村の市場へと出掛け、万引・・・

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見栄

17/03/15 コメント:0件 林一 閲覧数:250

「ちょっとみんな聞いてよ。さっき大学くる時にね、駅のホームでおっさんが捕まってたの。なんでも、電車で女子高生に痴漢したらしいわよ。私、高校生の頃よく痴漢されてたからさ、他人事とは思えなくて。頭にきちゃったわよ」
「え―マジで。私も高校生の頃よく痴漢されてたから、その気持ちわかる。ホントそういう奴許せないわよね」
「私も高校生の頃、よく痴漢されたわ。男って最低よね」
「私も私も。十・・・

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恵方巻き

17/03/05 コメント:0件 林一 閲覧数:284

 二月三日。
 仕事帰りにスーパーに寄ると、半額に値引きされた恵方巻きがずらりと並んでいた。
 そういえば、節分の日に恵方巻きを食べるって、いつから始まったんだっけ。俺が子供の頃はまだなかった気がする。まあどうせ、金儲けのためにどっかの業界が無理やり流行らせたのだろう。バレンタインデーのようなものか。
 しかし、最近の恵方巻きは色々な種類があっておいしそうだな。オーソドックスな太・・・

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子ブタが三匹

17/03/03 コメント:2件 林一 閲覧数:298

 昔々あるところに、子ブタが三匹とお母さんブタが住んでいました。
 ある日お母さんブタは、子ブタ達を集めて言いました。
「あなた達もそろそろ自立しなさい。これからは自分の家を一人で建てて、そこでそれぞれ独り暮らしをするのよ」
 いつまでもお母さんブタと一緒に暮らしたかった子ブタ達は、みんな反対しました。しかし、お母さんブタの意志は固く、最終的には子ブタ達が折れて、家を出ていくこと・・・

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四月一日

17/03/03 コメント:2件 林一 閲覧数:301

 二年前。四月一日。彼の部屋。
「はい、プレゼント」
 彼は私に、青色のリボンがついた黒い箱を渡してきた。
「ありがとう。開けていい?」
「いいよ」
 何が入ってるんだろう? この大きさだと、アクセサリーかな? そんなことを考えながら箱を開けると、中からカエルが飛び出してきた。
「キャー!」
 彼は驚く私を見て、いたずらっぽく笑っている。
「大丈夫。・・・

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17/02/21 コメント:2件 林一 閲覧数:357

 ケンちゃんが住む町の小学校には、三〇年くらい前から広まり始めた都市伝説がある。その内容は、親に留守番を頼まれた子供の代わりに、その子供にそっくりなおばけが友達の家に遊びに行くというものだ。そのおばけは、類と呼ばれている。
  
「お母さんただいまー」
「ケンちゃん、昨日お留守番頼んだのに遊びに行ってたんでしょ。ナベちゃんのお母さんから聞いたわよ」
「えっ? 僕、ちゃんとお・・・

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電動自転車

17/02/19 コメント:0件 林一 閲覧数:341

 長年愛用していたママチャリが壊れてしまった。かごが大きくて買い物に便利な、お気に入りのママチャリだったのに。
 車を持っていない俺にとって、自転車がなくなるのは死活問題だ。俺は慌てて近くのホームセンターまで走った。
 一万円くらいで買える安いママチャリをと思っていたが、ここで俺はこいつと運命的な出会いを果たす。
「十万円!」
 こいつの値段を見た瞬間、俺は思わず声に出して・・・

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苦し紛れ

16/10/22 コメント:2件 林一 閲覧数:539

 地球上空に突如、巨大なUFOが現れた。UFOに乗る宇宙人から全人類に向けて、テレパシーでメッセージが送られた。
「我々はこの星を奪うためにやってきた。お前達には死んでもらう。抵抗したって無駄だ。我々の科学力はお前達よりも圧倒的に進んでいる。試しにミサイルでも打ちこんでみたらどうだ。しばらくこのまま待っててやろう。まあ無駄だろうがな」
 この緊急事態に、世界中の権力者達が集合した。話し・・・

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麻雀狂

16/10/17 コメント:0件 林一 閲覧数:434

 雀荘を経営していた両親の影響もあり、俺は3歳の頃から麻雀をしていた。当時の俺は役もよく理解できていなかったが、常連のおじさん達に教えてもらいながら、麻雀を楽しんでいた。
 幼稚園に入園した頃には、完璧にルールを理解し、常連さんとも対等に打てるようになっていた。
 小学生になると、アマチュアの麻雀大会にも参加するようになり、大人達に混じって表彰台に上ることも珍しくなかった。
 そ・・・

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もういいよ

16/09/14 コメント:0件 林一 閲覧数:732

 神社の境内に、小学生の少年が2人いた。
「雄介の奴、遅いなあ」
「どうせまた寄り道でもしてるんだろ。先に遊んでようぜ健二」
「うん。じゃあ達也の好きなかくれんぼでもするか」
「別に好きじゃねえよ。まあいいや。じゃんけんで負けた方が鬼な」
 じゃんけんの結果、達也が鬼となった。
「それじゃあ100数えろよ」
「普通10だろ。まあいいや。数えるぞ。1、2、3・・・

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のっぺらぼう

16/08/02 コメント:0件 林一 閲覧数:552

「その女が振り向くと、そこには目も鼻も口も付いていない、ツルンとしたな顔が……」
「キャー!」
「もう、ユキはほんとに怖がりね。今時、のっぺらぼうの話なんかでこんなに怖がる人いないわよ」
「だって、顔がない人間なんて想像しただけで怖いじゃない」
「まあそうだけどさあ」
「怖い話はもうやめようよ」
「じゃあ気分を変えて、恋愛の話でもしよっか。最近どうなの?」

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リンボーダンス

16/07/14 コメント:0件 林一 閲覧数:632

 私はスパイだ。今まで数多くの任務を成功させてきたが、今回の任務には正直参った。
 任務内容は、敵国のスパイ組織の幹部の家に侵入し、極秘資料を盗むというものだ。
 自慢のピッキング技術を使って、玄関の鍵を開けることには成功したのだが、その後に待ち構えていた、廊下に張り巡らされた赤外線トラップが問題だった。
 どうしても解除方法が見つからなかったため、赤外線のレーザーに体が当たらな・・・

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もりそば

16/06/22 コメント:0件 林一 閲覧数:599

 クイズ好きの太郎は、一週間後に視聴者参加型クイズ番組の出場が決まっていた。
 本番に向けて勉強をしていた太郎は、お腹がすいたため、近所の食堂へと出掛けた。
(今日はそばにしようかな。そういえば、もりそばとざるそばの違いはのりがあるかないかである、ってこの前勉強したけど、どっちのそばにのりがあるんだか忘れちゃったな。試しにもりそばを注文して、確認してみるか)
「すみませーん。もり・・・

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力そば

16/06/22 コメント:0件 林一 閲覧数:561

「美代ちゃん、明けましておめでとう」
「おめでとう千代ちゃん」
「お正月は何してたの?」
「お正月は家でずっとゴロゴロしてたわ。テレビ見て力そば食べて、昼寝して力そば食べて、みたいな感じだったかな」
「えっ? 力そばって何?」
「そばに餅入れた奴だよ。お正月と言えば力そばでしょ。食べないの?」
「年越しそばは食べるけど、お正月に、しかも力そばなんて食べたことない・・・

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湿気

16/06/11 コメント:0件 林一 閲覧数:567

 会社が倒産し、私は突如として無職になってしまった。しかし、案外私は気楽に考えていた。
 私は会社に勤めてきた15年の間、特に金の掛かる趣味もなく、車もなく、安アパートで質素に一人暮らしをしていた。そのおかげで、多額の貯金があったのだ。特に贅沢をしなければ、10年以上は楽に暮らせる額である。
 そのため、すぐに仕事を探す気にもなれず、家に引きこもりながら自堕落な生活を送っていた。

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集団首つり

16/06/09 コメント:0件 林一 閲覧数:569

「ママ、明日の遠足晴れるかな?」
「きっと大丈夫よ。だって、こんなに作ったんだもの」
・・・

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喉から手が

16/06/06 コメント:0件 林一 閲覧数:569

 私は弟と二人で、未知の地球外生命体と交流するため、小型宇宙船で旅をしていた。
「兄貴。この星、生物反応があるぞ」
「おお! そうか」
「建造物のような物も見えるし、文明を持っている可能性が高いと思う」
「ついにこの自動翻訳機にも、出番がやってきそうだな」
「今までの星では、言語を使える知能の生物がいなかったからね」
 私達がこの星に着陸すると、現地の住民達が出・・・

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コノロクノモ星人

16/05/09 コメント:0件 林一 閲覧数:572

 太平洋のど真ん中に、一機の小型ロケットが墜落した。
 回収されたそのロケットの中に宇宙人はおらず、代わりに真っ黒な箱が一つ置かれていた。その箱を開けると、中にはノートパソコンのような機械が入っており、それを開いた瞬間、モニタ―から音とモノクロの映像が流れ出した。
 そこには、人間の少年のような顔をした宇宙人が顔面アップで映されており、約1分間、甲高い声で何かを話し続けていた。

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猫の真似っこ

16/04/01 コメント:1件 林一 閲覧数:585

 ピン芸人の日本一を決める大会『P-1グランプリ』で、私は見事優勝を果たした。その際に披露したのが、犬のモノマネ芸である。
 一般的な犬のモノマネというと、ワンワンと鳴き声の真似をする姿を思い浮かべると思うが、私のモノマネは一味違う。私のモノマネは、鳴き声はもちろんのこと、犬の立ち振る舞いから表情まで全てを完コピするという、非常に難易度の高い、素人では到底真似出来ない究極の芸なのだ。私はこの・・・

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銃と水族館

16/03/19 コメント:0件 林一 閲覧数:601

 会社をリストラされ、妻にも家を出ていかれ、俺はもう生きる気力を無くしていた。
「死にたい。死にたい。死にたい……」
 そうつぶやきながら道を歩いていると、視界にきらりと光る何かが入ってきた。よく見るとそれは銀色に輝いており、さらに近付くと、それは銃のようであった。
 その銃を手に取ると、ずっしりとした重さがあり、どうやら本物らしかった。神様は俺にこの銃で死ねと言っているのだろう・・・

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カラー化

16/03/02 コメント:0件 林一 閲覧数:631

 映画の映像技術は、日々進化を続けていた。ところが、それに反比例するかのように、映画人気は緩やかに下降を続けていた。
 その理由は明白だった。映像技術以外の全ての要素が、全くと言っていいほど進歩していなかったためだ。いやむしろ、退化していると言った方が正しいだろう。
 過去の人気作の焼き直しのような脚本、端整な顔立ち以外は何の魅力もない大根役者達、センスのない演出など、せっかくの映像技・・・

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中身かルックス

16/02/15 コメント:0件 林一 閲覧数:624

 彼氏が欲しいと願っていた私のもとに、突然、神様が現れた。
「そなたの願いを叶えてやろう。ただし、あまり贅沢過ぎる願いなら却下するぞ」
「神様、お願いします。私に彼氏をください。ルックスはともかく、性格の良い、優しい彼氏をお願いします」
「承知した」
 その日から、私と彼氏の同棲生活がスタートした。 
 私の彼氏は本当に優しい。
「いつもきれいだね」
「疲・・・

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子守唄

16/02/12 コメント:1件 林一 閲覧数:634

 私は小さい頃に母親に捨てられ、施設で育てられました。
 私が覚えている母親の記憶といったら、私に歌ってくれたオリジナルの子守唄のメロディーくらいです。
 昔の私は、私を捨てた母親を許せませんでした。だけどその感情も、時と共に薄れてきて、やがて母親に会いたいと願うようになりました。
 私は現在、歌手として活動しています。私が歌手になろうと思った理由の1つは、もしも歌手として有名に・・・

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ルーレット

16/02/06 コメント:0件 林一 閲覧数:577

 日本でもカジノが合法化され、多くの人々は、気軽にカジノを楽しんでいた。
 そんな中、真面目だけが取り柄の男、真中一は、頑なにカジノをすることを拒んでいた。
「真中さん、仕事終わりにカジノでも行きませんか? ルーレットおもしろいですよ」
「カジノなんて馬鹿らしい。俺は一生しないぞ」
「真中さんも頑固だなあ」

 50年後。
 真中一は天寿を全うし、この世を・・・

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純文学賞

16/01/24 コメント:3件 林一 閲覧数:856

「今年の純文学賞は面白い結果になったな」

「ああ。ダブル受賞した又吉さんと羽田さんは、どっちも初受賞だったしな。特に又吉さんは、処女作でいきなりの受賞だもんな」

「羽田さんの方も、4回目の純文学賞候補にして初の受賞だから、嬉しかっただろうな」

「最近の純文学賞は、受賞者がマンネリ化してきてつまんなかったからな」

「常連の受賞者ばっかりだったも・・・

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羊かんにはお茶

16/01/22 コメント:3件 林一 閲覧数:778

「あなた、朝食の準備ができました」
「今朝はご飯か。やっぱりご飯には、味噌汁が合うよな」

「あなた、昼食の準備ができました」
「昼はパンか。やっぱりパンには、牛乳が合うよな」

「あなた、夕飯の準備ができました」
「おっ、今夜は餃子か。やっぱり餃子には、ビールが合うよな」

「あなた、お話したいことがあります」
「どうした? 急にあらた・・・

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失恋

16/01/10 コメント:0件 林一 閲覧数:603

 とあるバーのカウンターで、男が一人、ウイスキーを飲んでいる。その男から二つ離れた席でも、女が一人、ウイスキーを飲んでいた。
「良かったら一緒に飲みませんか?」
 男が女に話しかける。
「ええ、どうぞ」
 男は片手にグラスを持って足をふらつかせながら、女の隣へと座る。
「実は私、ずっと片思いをしていた男性に振られてしまいまして。それで、普段は飲まない強いお酒で気分を紛・・・

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ストライキ

16/01/04 コメント:0件 林一 閲覧数:625

 ブラック企業という言葉が流行していた。安い賃金で長時間労働を強制する企業が増加し、社会問題となっていたためだ。
 政府は様々な対策を行うも、効果はほとんどなく、ブラック企業はなくならなかった。
 そこで立ち上がったのが、労働者達である。ブラック企業に勤める労働者達が、次々にストライキを起こしたのだ。
 仕事を休まれては経営が成り立たないため、ブラック企業の経営者達は仕方なく、賃・・・

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ターザンの石

15/11/24 コメント:0件 林一 閲覧数:803

 ジャングルでゴリラに育てられた男、ターザンは、ゴリラ達と共に暮らしていた。
 ターザンは、人間が捨てていったと思われる、ポロシャツと半ズボンを履いていた。裸でも良さそうなものだが、裸を恥じらう人間の本能が、まだ残っているのだろう。
 
 ある日。ジャングルに麻酔銃を持った男がやってきた。野生のゴリラを捕まえて、動物園に売るためだ。
 男は木の上にいたゴリラを見つけると、麻・・・

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エソラ

15/11/02 コメント:2件 林一 閲覧数:590

 鎌倉時代、自称予知能力者の男がいた。彼は誰も信じない、絵空事のような予言ばかりするため、人々からはエソラというあだ名を付けられ、馬鹿にされていた。
 エソラは今日も懲りずに、ある予言をしていた。
「モンゴル帝国がまた、日本に侵攻してくるだろう。以前二回日本に侵攻してきた時は、何万人もの大軍で集団戦術を使ってきたが、今度の日本侵攻では、一騎打ちで攻めてくる。そして、日本は敗北するだろう・・・

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近い人

15/11/02 コメント:0件 林一 閲覧数:645

 みなさんの周りにも、こんな人はいないだろうか? 何をするにも、人との距離が近い人。
 人はパーソナルスペースというものを持っている。それは、人が相手とコミュニケーションをとる時の物理的な距離のことで、このパーソナルスペースより近くに相手が入ってくると、人は不快に感じるのである。
 何をするにも人との距離が近い人は、このパーソナルスペースが一般的な人よりも狭いため、人が不快に思う距離ま・・・

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中濃ソース

15/11/02 コメント:0件 林一 閲覧数:697

 私は高校生の頃、倫理の授業で中庸という考え方を学び、感銘を受けた。
 中庸とは、簡単に説明すると、一方に偏り過ぎず、常にバランス感覚の取れた考えをしていく事が重要だという考え方である。
 私は中庸という考えに出会ったその日から、常に中庸に生きていく事を心掛けてきた。
 勉強はあまり無理をし過ぎず、かといってサボり過ぎない、ちょうどいいバランスを保ちながら続けた。そのおかげで無事・・・

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浮輪物語

15/10/30 コメント:2件 林一 閲覧数:746

 地球とよく似たその星では、人間そっくりの外見で小柄なコビット族と、大柄なオ―キ族が暮らしていた。
 コビット族のブロトは、海で気持ちよさそうに泳ぐオ―キ達を羨ましそうに眺めていた。
「どうしたんだブロト?」
 そう話しかけたのは、ブロトの友達のコ―だ。
「俺もあんな風に泳いでみたいなあ」
「そんなの無理だよ。俺達コビット族は、生まれつき金槌なんだからさ」
「そ・・・

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へその緒

15/10/20 コメント:0件 林一 閲覧数:667

 出産のため、北海道の実家に里帰りしている私。
 日に日に大きくなるお腹を見て、私もこんな風にして生まれてきたんだなあとしみじみ思う。今では東京と北海道で離れ離れに暮らしている私と母も、生まれる前はへその緒で繋がっていたんだ。
 そう言えば私、自分のへその緒って見たことないな。まだあるのかな。
 「お母さん、へその緒ってある?」
 「どうしたの急に」
 「私、自分のへ・・・

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宝の地図

15/10/20 コメント:0件 林一 閲覧数:595

 まわりを8つの小さな無人島で囲まれたこの島には、300人程の島民が暮らしている。
 ある日、島の子供たちが海辺で遊んでいると、その内の1人が何かを拾ったようだ。
「何だろうこの紙?」
「これってこの島の地図じゃない?」
「本当だ。8つの無人島も描いてあるね」
「でも、この北の無人島についてる×印はなんだろう?」
「これきっと、宝の地図だよ」<・・・

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茨城県

15/10/07 コメント:0件 林一 閲覧数:668

「先輩、今度茨城県に旅行しに行くんですけど、どこかオススメの観光スポットとかありませんか? 先輩って茨城出身でしたよね」
「おい萩原、その前に一言言わせてもらうけど、イバラギじゃなくてイバラキだからな」
「あのー先輩、僕の方からも一言言わせてもらっていいですか?」
「何だ萩原、文句でもあるのか。お前のその一言で茨城県民全員を敵に回すことになるからな。覚悟して言えよ」
「僕の・・・

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うろ覚え

15/10/07 コメント:0件 林一 閲覧数:614

 男2人が、小型飛行機で世界一周旅行をしていた。
「今どのあたりだ?」
「たった今、カロリラ共和国の上空に入りました」
「ということは、もう半週くらいしたのか」
「ええ。世界一周もこんなにあっという間だとつまらないですね」
「そうだ! 景色が見やすいようにもう少し低い高度をゆっくり飛ばないか?」
「それもそうですね。急ぐ旅でもないですし」
 機体を降下させ・・・

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うんこ

15/10/07 コメント:0件 林一 閲覧数:630

 世界中で恐ろしい病気が流行していた。その病気は、赤ちゃんや子供にのみ感染する。この病気にかかると、11歳から12歳までの約1年の間に突然高熱を出して亡くなってしまうのだ。高熱が出るまでの間は健康であるため、病気の発見には検査が必要であった。12歳までの子供は、年に1度の検査が法律で義務付けられ、病気と判断されると郊外にある病気の子供が集まった施設に送られるのである。
 その施設では、子供が・・・

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ナースの鏡

15/10/07 コメント:0件 林一 閲覧数:647

 明美がナースになってから、半年が経っていた。
 笑顔で患者さんを癒したいという思いからナースになった明美であったが、忙しい仕事の毎日が明美の笑顔を奪っていった。
 そんな明美を見かねた先輩ナースの鈴木は、明美に小さな手鏡を渡した。
「最近笑顔がなくなっているわよ。私も新人の頃は、仕事のあまりの忙しさに憂鬱になっちゃって、笑顔になれないことがよくあったわ。そんな時に先輩ナースから・・・

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無理心中

15/10/07 コメント:2件 林一 閲覧数:766

 その夫婦は、アパートで2人暮らしをしていた。夫の勤める会社は、業績が悪く給料も安かった。妻は体が弱く、パートに出る事も出来ないため、生活はいつもぎりぎりである。それでも夫婦は幸せであった。貧乏ながらも仲むつまじく、穏やかな生活を送っていた。
 
 ある日、夫の勤める会社が倒産した。再就職先を探すも、不景気に加え夫の年齢では難しく、ついにお金は底をついた。電気もガスも止められ、水道まで・・・

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レア

15/10/06 コメント:0件 林一 閲覧数:668

たまに当たる。・・・

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ヤンバルクイナ

15/10/03 コメント:2件 林一 閲覧数:785

 沖縄にのみ生息する絶滅危惧種の鳥であるヤンバルクイナは、森林伐採による生息地の減少や、車との接触事故などで年々減少していた。
 そしてついに、ヤンバルクイナの目撃情報はなくなり、絶滅したのではないかと言われ始めていた。
 ヤンバルクイナの生存を確認するため、地元の町民2人で、かつて多くのヤンバルクイナが生息していた森林へ調査することになった。
「準備はできたか? あの森林にはハ・・・

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ミミガ―

15/10/03 コメント:2件 林一 閲覧数:690

 私は同棲中の彼女と2人で沖縄旅行へ行った。
 外国人の彼女の目には、沖縄の文化がかなり新鮮に映るようだ。何か珍しい物を見る度に、私に質問してくる。
「この料理は何?」
「これはミミガ―ていう料理だよ。豚の耳を千切りにしているんだ」
「えーそうなんだ。耳を食べるなんて変わてるね」

 沖縄旅行後。
 仕事から帰ってくると、彼女が料理をしていた。
「お・・・

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