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6丁目の女さん

6丁目の女と申します。 テーマというお題に対し、どのようなモノガタリが生まれるのか、読むのも書くのも楽しみながら、2000字小説というジャンルに挑戦してみたいと思います。 みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

出没地
趣味
職業
性別 女性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

5

世界旅行

17/01/29 コメント:7件 6丁目の女 閲覧数:406

「昔はね、普通に腕とか落ちてましたよ」
 勤務先のスーパーに出入りする男性から、物騒な話を聞いた私は肝を冷やしました。
それでなくても私にとって新宿は怖しい場所なのです。それというのも幼い頃、新宿で迷子になったからです。知らない世界に放り出され、もう二度と元の場所には戻れないような絶望感と恐怖に、私はそのとき声を失ったのでした。

 学校へ行くようになってもなかなか友達をつ・・・

2

サヨナラ、あなた。

15/12/26 コメント:4件 6丁目の女 閲覧数:669

 目覚めるとすぐに、夫が私をそっと抱きしめてくれる。
「よく眠れたかい?怖い夢は見なかった?」
 夫の温もりを感じながら、幼い子どもに戻ったような感覚に浸る至福の時間。 
 私たち夫婦には子どもがいないから、私たちは変わりばんこに子どもに戻る。

「今夜はお食事つくれなくてごめんなさいね」
「そんなこと気にしないで。久しぶりなんだろ?その昔の上司って、男の人?」・・・

5

奇人の娘

15/11/26 コメント:8件 6丁目の女 閲覧数:1346

 私の父は奇人でした。父と暮らしたのは私が10歳の時から高校を卒業するまでのことで、それまでは父方の祖父母によって育てられたのでした。初めて父に対面した時のことはよく憶えています。血の繋がりとはいったい何であるのかと、子供心に衝撃を受けました。私がこの世に生を受けたのは、父が49歳の時です。ようやく娘を引き取る算段が整ったことと、高齢の祖父母が田舎へ帰りたいという理由から、10歳になった私は東京の・・・

2

倉田美雪の宣誓

15/11/01 コメント:4件 6丁目の女 閲覧数:569

 曖昧地獄に堕ちているのは、佑介と沙希、二人だけではないことを彼らはわかっていない。セックスをしないことを純愛だと履き違え、曖昧な関係を頑なに継続する彼らに振り回されてきたこの私…まったく、曖昧被害者の会会長に就任しようかしらん?
 美雪とは腐れ縁だから、と佑介は笑うけど、全然笑えない。どうにも始末に負えない曖昧な三角関係の始まりは、今から20年前に遡る。
 
 中学時代の桐野佑・・・

4

綾宮沙希の告白

15/10/18 コメント:9件 6丁目の女 閲覧数:869

 恋愛とは、恋愛感情のことなんだよ。ラジオから聞こえてきた男の声に肌が粟だった。それは耳にしたのではなく、音声が言霊となって心の奥底に落ちていったのだった。沙希が探していた言葉はこれだった。

 沙希にとって恋愛とは行為ではなく、感情そのものだった。
 セックスをしない関係は、曖昧な関係だと彼は沙希を責めるが、沙希が彼を想う感情は途切れることがない。朝目覚めた時から眠っている間で・・・

3

曖昧地獄、これは純愛か詐欺かハッキリしろよ綾宮!

15/10/15 コメント:7件 6丁目の女 閲覧数:745

 大好きだけど、エッチはしない。その意味がオレにはわからない。要はそういうことなんだろ?オレは綾宮に訊いてみたい。

 佑介にはいつだって自由でいてほしい。これからも素敵な恋をたくさん謳歌してください。私はずっと佑介のファンです。

 そんなメールを寄越されて、いったい何と返信しろと?

 出会ってから20年、オレにとって綾宮はますます謎の存在だ。
 出会・・・

8

それだけのこと

15/08/10 コメント:8件 6丁目の女 閲覧数:1059

 総じて男は白衣に弱いと世間一般に言われるが、無論すべての男がそうであるとは限らない。大阪市内の病院で二十数年、事務員として働く永井純一は、職業柄、白衣の女など見飽きて久しく、今更何を感じるでもない。
 世の中の多くの男どもが妙な妄想をかきたてるようだが、そんなことを一々やっていたのでは仕事にならない。第一、純一は白衣を着て働く女たちの本性というものを知りすぎていた。女たちはまず例外なく気が・・・

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