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戸松有葉さん

ショートショート書き。長編ラノベやエッセイも書きます。基本コメディ。小説投稿サイト「小説家になろう」でSS1001作突破。現在はAmazon Kindle電子書籍http://amzn.to/1Xau7kMで活動中。ツイッターは@tomatuariha

出没地
趣味
職業
性別
将来の夢 積極的安楽死法案を通すこと
座右の銘 常識を疑え

投稿済みの記事一覧

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ふさわしい動物名

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:56

 ある時ナマケモノのもとに、一羽の鳥がやってきて尋ねた。
「浮かない顔をして、どうしたんだい」
「実は俺、人間に不名誉な名前を付けられて」

 ナマケモノ。

「酷い! それならこっちも、人間に名前を付けてやろうじゃないか」
 案は色々と出た。
 うじ虫、寄生虫、ゴキブリ、猿、ゴリラ、ハイエナ……。
 しかしどれも、すでにいる動物たちに失礼だ。・・・

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お茶も飲み過ぎれば死ぬ

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:73

「健康的とされるお茶だって、大量に飲めばカフェインの致死量に達して死ぬ!」
 彼は力説していた。
 僕はその知識を持っていたので、何の驚きもない。
 でも彼が続けた言葉には、多少驚きを覚えた。
「だから俺が、お茶を飲み過ぎたら死ぬことを証明してみせる!」
「君のバカさ加減には同情を禁じ得ないけど、それで、そんな話を僕にして、どうしてほしいんだい」
「証人になって・・・

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鏡が頑なな理由

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:66

 妃は鏡に問う。
「鏡よ鏡、この世で最も美しいのは誰?」
『それはお妃様です』
 その答えに妃は満足……したりはせず、静かに席を立つと、ある物を持って戻ってきた。
「違うでしょ!」
 言いながら、紙製のハリセンで軽く叩いた。鏡なので割るわけにはいかない。
「ねえ鏡、そろそろ回答変わらないといけないでしょ。白雪姫。わかる? し・ら・ゆ・き・ひ・め! そうじゃないと・・・

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必死な桃太郎

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:70

 その昔、必死で生きるお爺さんとお婆さんがいました。
 お爺さんは毎日必死に山へ柴刈りに、お婆さんは毎日必死に川へ洗濯に行っていました。
 お婆さんがいつものように必死で洗濯をしていると、川上から大きな桃が流れてきました。
 お婆さんは老体に鞭打ちながら、必死の想いで桃をすくい上げ、必死にかついで持ち帰りました。
 二人が必死で桃を切ると、中から赤ん坊の必死な泣き声が聞こえ・・・

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異性なんて星の数ほど(140文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:21

 友人が失恋した。面倒だが慰めるために言う。
「女なんて星の数ほどいるんだから」
「星は多くても、全部遠いだろ! 彼女は俺の太陽だったんだ!」
 酒をあおる友人。面倒ではあったが、ここは友のためだ、本腰を入れて悟らせてやろう。
 肩を強く掴むように叩き、
「太陽もめっちゃ遠いぞ」

(了)・・・

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雷がこわい妹(200文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:35

 うちの妹は昔から雷が怖い。
 以前はよく、泣きながら俺のベッドに潜り込んできていた。
 そんな妹も小学五年生ともなると成長するらしい。
 今日は雷の音も一段と大きかった。頻度も高い。
「お兄ちゃん」
 夜、俺の部屋に来た妹。だが以前とは違う。
「か、雷のやつ、倒してきてやったぜ……!」
 そう告げると、パタリと倒れるようにベッドに入った。
 激戦を・・・

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音楽で事足りる

17/05/22 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:37

 この時代、猫も杓子も、音楽を聴いていた。
 人類は古代からそうだったといえばそうだが、昨今のものは事情が異なる。
 音楽大勝利の時代に突入していたのだから。



 文明が発達すると、世の中には様々な娯楽・芸術・実用技術が溢れた。音楽はその内の一つであり、また、音楽自身これ以上画期的な進歩はないだろうというところまで来ていた。
 しかし、ある「気付き」・・・

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死の宣告

17/05/22 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:41

 着実に死へ近付いている音楽家があった。死神はその魂を回収する気なのだが、困ったことに、この音楽家のような才覚と実績を備えた者の魂は、扱いが難しい。端的にいえば、強いのだ。逆らわれでもしたら死神でも手こずる。しかしそうした魂こそ上玉であり、是非とも欲しい。
 そこで死神は一計を案じることにした。

「お前は一年後に必ず死ぬ。死神による超常の力だ、他のいかなる手段をもってしても覆る・・・

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このクラスで一番要らない人間は誰か

17/05/22 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:45

 このクラスで一番要らない人間は誰か――。

 ある公立中学の教室で、この議題が話し合われていた。一度のホームルームでは時間が足りないため、連日続いている格好だ。
 要らない人間認定されれば高確率でいじめの標的になる。お墨付きを得られたいじめほどやりやすいものはない。仮にいじめが発生しなかったとしても、この議題を提示した担任教師からは、「最も要らない人間」として見られ続ける。

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野球バカになるな

17/05/08 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:71

 彼は、父から野球の英才教育を受けていた。就学前はずっと野球の練習、就学しても休日は特に練習に費やされる。他の遊びなどしている暇はない。
 金も手間も惜しみなく使われ、家には専用のバッティング練習器具があったほどだ。野球は道具を揃えねばならないスポーツだが、それらも最高級のものを用意された。更には、栄養面も重要だからと、子供であろうともいい食べ物を与えられていた。
 勘違いしてはならな・・・

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恋人との過ごし方

17/05/08 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:58

 彼には、恋愛感情もあれば、性欲もある。それらが薄く標準以下という事実もない。
 しかしどうしてもわからないことがあった。

 休日は恋人と過ごすのが当たり前、という常識。

 彼には現在、同じ大学で付き合っている彼女もいるが、その彼女からもはっきり聞いた見解だった。休日に会わない意味がわからないとまで言っていた。
 彼女には、脳機能障碍もなければ、虐待を受けた・・・

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休日なにしていますか? 忙しいですか? 救いないですか?

17/05/08 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:76

『あなたは休日に何をしていますか?』

 私はこんなアンケートを実施してみた。
 とてもありきたりな質問だ。
 では、有意義な回答や面白い回答、問題が浮き彫りになる回答が得られないかと言えば、それは違うと思う。だからこそ私は実施したのだ。
 そうは言っても、もちろん普通な回答が主だ。趣味に費やす、友人恋人家族と出かける、など。
 しかし、やはりと言うべきか、珍回・・・

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鉄道好きの子供が何か言っていて邪魔だ

17/04/24 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:78

 別段、正義感溢れる青年ではなかったという。今の時代、どういった青年を標準とすればいいかわからないが、普通の青年だったというのが周囲の評価だった。
 その彼が、遮断器の降りた踏切内にいる高齢者を助け、自らは命を失ってしまった。
 この件に絡み、世の中では様々な声が飛び交っている。

「あのー」

 様々な声がある。が、今の声はその一つではない。子供がうるさいだけ・・・

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誇大広告禁止

17/04/24 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:110

 よく耳にする、広告文句。

 この映画に、全米が泣いた、震撼した――。

 有名俳優が起用され制作費も膨大で、実際ヒットもしていることは、誰も否定しない事実だ。しかしながらこうした広告文句については、嘘と断じる他ない。
 日本のような国ならまだしも、アメリカだ。
 アメリカには、英語もわからない人が多数存在し、映画どころではない貧しい人が多数存在し、地域によっ・・・

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俺を殺した奴が次の俺

17/04/24 コメント:4件 戸松有葉 閲覧数:103

 勝ったほうが正義だというほど世は単純ではないが、負けたほうが正義を主張できないのは確かだ。
 この意味で、俺は常に正義を主張できる側にいられた。常に勝者だったからだ。
 何故なのか。運が良かったからでも、才覚を持って生まれたからでもない。俺の特異な性質・能力が原因だ。
 初めてそれを知ったのは、無力な幼い子供時代だった。
 辺ぴな村で、野盗も襲いやすかったのだろう。たいし・・・

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妹とリモコン

16/07/04 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:409

 小学五年生の妹が、リモコンを片手に、首を傾げて言った。
「これって何のリモコンだっけ?」
 俺もよくある。どれがどのリモコンかわからなくなるんだよなー。
「使ってみればわかるだろ」
 ボタンをしばらく押して試していると、DVDのリモコンだと判明した。一件落着。
「こっちは何だっけ」と妹。
 まだわからないリモコンがあるのか。
 今度は俺が操作してみる。<・・・

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天候を操る能力ッ!

16/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:437

 日常が壊れたあの日から、少年は学校からの帰宅さえすんなりさせてもらえない。
 今も人気のない路上で、敵の刺客が道を塞いでいた。
「お前、すげえ異能得たそうだが、使いこなせなきゃ意味ねえよなあ」
 少年は能力に目覚めてから日が浅い。刺客のほうはそうではないようだ。
 刺客は、ずっとポケットに入れていた両手を出し、掌を上にして、その姿勢のまま固まった。
「何の真似だ」<・・・

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見捨てるのはよくないです

16/05/09 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:497

 仲間が全員死んでしまったので、勇者は一人旅を続けている。
 そんな道中、倒れて苦しんでいる――ように見える少女がいた。
「うう、あたしがあんな魔物にやられるなんて」
 親切にも現状を説明してくれた。
 無視して旅を続ける。
「なっ! ちょっと待ちなさいよ!」
「……なんだ、元気じゃないか」
 少女は抗議と共に、起き上がってもいる。元気そうだ。
「あ・・・

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お客様のなかに

16/05/09 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:626

「お客様のなかに、お医者様はいらっしゃいませんか」

 快適な空の旅は、その一言で空気が一変した。
 機内がざわつくなか、一人の男性が応じる。
 客室乗務員は頬が緩み、しかし真剣な目で言った。
「私と結婚してください」
「喜んで」
 婚約を済ませると早速、乗務員は次の人を探した。

「お客様のなかに、神父様はいらっしゃいませんか」

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