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戸松有葉さん

ショートショート:小説投稿サイト「小説家になろう」で1001作以上、本サイト「時空モノガタリ」で入賞複数。 他、長編ライトノベルやエッセイなども。コメディ率高し。 Amazon Kindle(電子書籍)http://amzn.to/1Xau7kMで活動中。(←URLは、Kindleストアを著者名「戸松有葉」で検索した結果。)代表作は『ショートショート集厳選集』とラノベの『二次元最高美少女』。 ツイッターは@tomatuariha

出没地
趣味
職業
性別
将来の夢 積極的安楽死法案を通すこと
座右の銘 常識を疑え

投稿済みの記事一覧

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男を落とすには胃袋を掴め

17/11/20 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:6

「母上」
 高校生の娘は言った。
「……何? 生まれてこのかたそんな呼ばれ方したことも、そんな真剣な眼差しも初めてなんだけど、あんた自殺でもすんの?」
「決死の覚悟という意味では合ってる」
「なるほど、全然わからない。で、用は何?」
 娘は現在難題を抱えていた。その突破口が母にあると踏んだのだった。

 違和感を抱いたのは小学校の終わり頃。母は、どう見ても・・・

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魔物は生きている

17/11/20 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:4

 青年は、すこし変わった冒険者でした。

 冒険者というのは、冒険をする人のことですが、それを仕事にしている場合、ギルドというところからいろいろなお願い事を紹介してもらい、こなすことでお金をもらう人のことをいいます。
 例えば、薬の材料になる草を取って来て欲しいというお願い。例えば、人を襲う魔物がいるから退治して欲しいというお願い。例えば、謎の遺跡を調べて欲しいというお願い。

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おやつ代に上限はあるがお弁当代に上限はない

17/11/20 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:4

 その小学四年生女児は、遠足が嫌だった。
 遠足が遠足たるゆえん、ちょっと遠出をすることは嫌ではない。また、教室の授業より運動が好き派でもあった。しかし遠足とは、それだけの行事ではない。
 目的地に着いた後、遠足という悪魔は、本領を発揮する――。

 引率教師のひとり、女児の担任は、声を張り上げる。
「それじゃ、今から自由行動にします。くれぐれも、公園の外には出ない、・・・

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コメディとホラーは

17/11/06 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:74

 彼は唸るのを止めると、自室の本棚に寄り、並べられた本の背表紙を指でなぞった。
 以前はここに、ホラー小説が多く並んでいたのだが、それらは他所に収納され、今ではミステリやライトノベルが大半を占めていた。とはいっても、これは元に戻っただけであり、彼は元々ホラーを好んではいない。
 必要に迫られて――必要だと思って、ホラーを読み漁っていた時期があったのだ。
 彼は読書家に違いないが、・・・

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奇妙な戦闘力

17/11/06 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:49

 貧民街に、ただならぬ戦闘力を有する子供がいた。
 この時代、戦闘力測定器が民間人レベルにも普及しており、余計なトラブルを事前に回避できていた。敵わないとわかっていれば喧嘩など最初からしない、異様に高いなら違法な武器を持っているだろうから通報する、などだ。
 しかしその貧民街の子供は、武器を持っているわけでもないのに、プロの格闘家と同等の戦闘力を有していた。噂は、測定器を持たない貧民街・・・

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恐怖心を与える能力ッ!

17/11/06 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:53

 日常が壊れたあの日から、少年は高校からの帰宅さえすんなりさせてもらえない。
 今も人気のない路上で、敵の刺客が道を塞いでいた。
 ……のだが、その刺客、
「お前何歳だ」少年は思わず尋ねた。
「な、何歳でもいいですっ!」
 園児か小学低学年にしか見えない、幼女がそこには居た。しかも、子供という点を抜きにしても、可愛い容姿をしている。子供という点を加味すれば、より可愛ら・・・

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ヒトナビ

17/10/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:65

 ――今晩の献立は何にしようかしら。
 そう思うだけで、ヒトナビは指示をくれる。迷いを口にしなくていいし手動操作も一切必要ない。人を導くナビゲーター製品、それがヒトナビだ。
 昔の人は些細なことでも迷い、時間を無駄にしていた、ストレスも抱えていた。現代人では考えられないことだ、とても耐えられそうにない。
 ヒトナビの普及率は百%近かった。
 ヒトナビに頼る人々を避けて、山奥・・・

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宗教が死んだ日

17/10/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:70

 宗教対立が絶えなかったその国は、どの宗教にも属さない勢力が結集し、軍事独裁政権を誕生させた。民主主義では宗教へ配慮せねば政治家になれず、また、対立する各宗教の代表が政治家となる。それでは一向に宗教対立を終わらせることはできない。だから軍事独裁によって、非民主的に、どの宗教にも依らない政治を実現せねばならなかった。
 誕生した新政権が真っ先に行なったことは、国内の宗教活動禁止である。布教はも・・・

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方向音痴は迷わない

17/10/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:67

 方向音痴は、道に迷わない――。
 いきなり逆説的なことを述べたが、順を追って説明していけば、納得してもらえるだろう。あるいは納得してくれないかもしれないが、紛れもない事実なのだ。私自身が方向音痴であり、その極意を得ているからこそ言える、事実。
 極意などと大仰な言葉が飛び出したが、まずは、よくある勘違いから正していく。
 方向音痴だと自称をして、他人からも思われている人でも、方・・・

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声優は恋愛禁止

17/10/09 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:80

 人気女性声優がテレビ出演した。「うちの事務所は三十歳まで恋愛禁止」とアイドルより厳しい制限を話して、スタジオやお茶の間を凍らせていた。
 狙い目だと思った記者は男性とのデート現場を激写、報じた。
 しかしファンは揃って「あれは弟」と涼しい顔だ。この世には公然の秘密も必要なのだ。

(了)・・・

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同性愛ダブルデート

17/10/09 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:86

 その同性愛者らは考えた。未だ偏見は根強いからデートも満足にできない、だからここは、男二人女二人でのダブルデート形式で偽装すればよいと。
 奇異の目で見られた。カップルが男女でないことなど傍目でわかる。
 同性愛に偏見がなくなっている世でも、二組一緒で目立っていたら話は別らしい。

(了)・・・

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妹とデート

17/10/09 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:85

 休日、小学五年生の妹がせがむので、やむなく外連れていってやることに。
 家を出ると早速、妹はこんなことをのたまった。
「兄妹でも、男女で出かけてるから、これデートだよね?」
「違う!」
 端的につっこみ。
 それがいけなかった。
「えっ! あたしお兄ちゃんの妹じゃなかったの?」

(了)・・・

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財布を奪う能力ッ!

17/09/25 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:143

 日常が壊れたあの日から、少年は学校からの帰宅さえすんなりさせてもらえない。
 今も人気のない路上で、敵の刺客が道を塞いでいた。
「噂は聞いているよ。君は凄い異能を得たそうだね。組織の刺客も次々返り討ちにあったらしくて、僕へ仕事が回ってきたってわけさ」
 言われているように、少年は凄い異能を得ている。が、実は今まで一度も敵に使ったことはなかった。返り討ちにしたという表現は、合って・・・

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ふさわしい動物名

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:222

 ある時ナマケモノのもとに、一羽の鳥がやってきて尋ねた。
「浮かない顔をして、どうしたんだい」
「実は俺、人間に不名誉な名前を付けられて」

 ナマケモノ。

「酷い! それならこっちも、人間に名前を付けてやろうじゃないか」
 案は色々と出た。
 うじ虫、寄生虫、ゴキブリ、猿、ゴリラ、ハイエナ……。
 しかしどれも、すでにいる動物たちに失礼だ。・・・

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お茶も飲み過ぎれば死ぬ

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:245

「健康的とされるお茶だって、大量に飲めばカフェインの致死量に達して死ぬ!」
 彼は力説していた。
 僕はその知識を持っていたので、何の驚きもない。
 でも彼が続けた言葉には、多少驚きを覚えた。
「だから俺が、お茶を飲み過ぎたら死ぬことを証明してみせる!」
「君のバカさ加減には同情を禁じ得ないけど、それで、そんな話を僕にして、どうしてほしいんだい」
「証人になって・・・

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鏡が頑なな理由

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:231

 妃は鏡に問う。
「鏡よ鏡、この世で最も美しいのは誰?」
『それはお妃様です』
 その答えに妃は満足……したりはせず、静かに席を立つと、ある物を持って戻ってきた。
「違うでしょ!」
 言いながら、紙製のハリセンで軽く叩いた。鏡なので割るわけにはいかない。
「ねえ鏡、そろそろ回答変わらないといけないでしょ。白雪姫。わかる? し・ら・ゆ・き・ひ・め! そうじゃないと・・・

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必死な桃太郎

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:243

 その昔、必死で生きるお爺さんとお婆さんがいました。
 お爺さんは毎日必死に山へ柴刈りに、お婆さんは毎日必死に川へ洗濯に行っていました。
 お婆さんがいつものように必死で洗濯をしていると、川上から大きな桃が流れてきました。
 お婆さんは老体に鞭打ちながら、必死の想いで桃をすくい上げ、必死にかついで持ち帰りました。
 二人が必死で桃を切ると、中から赤ん坊の必死な泣き声が聞こえ・・・

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異性なんて星の数ほど(140文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:161

 友人が失恋した。面倒だが慰めるために言う。
「女なんて星の数ほどいるんだから」
「星は多くても、全部遠いだろ! 彼女は俺の太陽だったんだ!」
 酒をあおる友人。面倒ではあったが、ここは友のためだ、本腰を入れて悟らせてやろう。
 肩を強く掴むように叩き、
「太陽もめっちゃ遠いぞ」

(了)・・・

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雷がこわい妹(200文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:182

 うちの妹は昔から雷が怖い。
 以前はよく、泣きながら俺のベッドに潜り込んできていた。
 そんな妹も小学五年生ともなると成長するらしい。
 今日は雷の音も一段と大きかった。頻度も高い。
「お兄ちゃん」
 夜、俺の部屋に来た妹。だが以前とは違う。
「か、雷のやつ、倒してきてやったぜ……!」
 そう告げると、パタリと倒れるようにベッドに入った。
 激戦を・・・

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妹とリモコン

16/07/04 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:525

 小学五年生の妹が、リモコンを片手に、首を傾げて言った。
「これって何のリモコンだっけ?」
 俺もよくある。どれがどのリモコンかわからなくなるんだよなー。
「使ってみればわかるだろ」
 ボタンをしばらく押して試していると、DVDのリモコンだと判明した。一件落着。
「こっちは何だっけ」と妹。
 まだわからないリモコンがあるのか。
 今度は俺が操作してみる。<・・・

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天候を操る能力ッ!

16/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:547

 日常が壊れたあの日から、少年は学校からの帰宅さえすんなりさせてもらえない。
 今も人気のない路上で、敵の刺客が道を塞いでいた。
「お前、すげえ異能得たそうだが、使いこなせなきゃ意味ねえよなあ」
 少年は能力に目覚めてから日が浅い。刺客のほうはそうではないようだ。
 刺客は、ずっとポケットに入れていた両手を出し、掌を上にして、その姿勢のまま固まった。
「何の真似だ」<・・・

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見捨てるのはよくないです

16/05/09 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:609

 仲間が全員死んでしまったので、勇者は一人旅を続けている。
 そんな道中、倒れて苦しんでいる――ように見える少女がいた。
「うう、あたしがあんな魔物にやられるなんて」
 親切にも現状を説明してくれた。
 無視して旅を続ける。
「なっ! ちょっと待ちなさいよ!」
「……なんだ、元気じゃないか」
 少女は抗議と共に、起き上がってもいる。元気そうだ。
「あ・・・

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お客様のなかに

16/05/09 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:842

「お客様のなかに、お医者様はいらっしゃいませんか」

 快適な空の旅は、その一言で空気が一変した。
 機内がざわつくなか、一人の男性が応じる。
 客室乗務員は頬が緩み、しかし真剣な目で言った。
「私と結婚してください」
「喜んで」
 婚約を済ませると早速、乗務員は次の人を探した。

「お客様のなかに、神父様はいらっしゃいませんか」

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