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戸松有葉さん

ショートショート:小説投稿サイト「小説家になろう」で1001作以上、本サイト「時空モノガタリ」で入賞複数。 他、長編ライトノベルやエッセイなども。コメディ得意。 Amazon Kindle(電子書籍)http://amzn.to/1Xau7kMで活動中。(←URLは、Kindleストアを著者名「戸松有葉」で検索した結果。)代表作は『ショートショート集厳選集』とラノベの『二次元最高美少女』。 ツイッターは@tomatuariha3lb

出没地
趣味
職業
性別
将来の夢 積極的安楽死法案
座右の銘 常識を疑え

投稿済みの記事一覧

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液体生物、酒

18/01/04 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:70

 獣、虫、菌、ウィルス……人類が太古の昔から戦い続けてきたモノたちだ。多大な犠牲を払いながらも、打ち勝ち、利用さえできるようになった現代では、人類は他生物に勝利したと言っても過言ではないだろう。
 しかし未だに劣勢である、強大な敵もいた。

 液体生物、酒。

 酒から被害を受けると、軽いものでも頭痛や発熱、吐き気を起こし、重くなってくると部分的な記憶喪失や理性崩壊も・・・

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燃える水を入手せよ

18/01/01 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:72

 山奥の村に住むその少年は、幼少期から冒険者になる夢を持っていた。そして十二歳の誕生日を迎えたこの日、決意を胸に、長老の元へと赴いた。
「ふむ。やはり来たか」
「はい。要求も理解されていますよね」
 村には掟があった。外の世界に移住してはならない――。
 村の人々には外の人間とは異なる特徴があり、恐れられると同時に差別され、またそうした差別は村の祟りによって避けようがないと・・・

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水曜日の凶行(140文字小説)

18/01/01 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:102

 その連続通り魔の犯人は、予想通り水曜が定休日の者だった。事件はいつも水曜の日中に行われていたからだ。
 動機を問い詰めると、
「水曜日は休肝日なんですが、飲めないと思うとストレスが酷くて」
「もうそれなら飲んでくれたほうが」
「いえ、休日に飲むと飲み過ぎて、事件起こすから休肝日に」

(了)・・・

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尻取りなので悪意なんて

17/12/18 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:112

「ねぇ美亜、中途半端に時間余ってるから、尻取りでもしない?」
「え? まあ、いいけど。(スマホでもいじっていればいいのに、尻取りするの? っていうか私、尻取りなんて小さな頃以来したことないかも)」
「じゃああたしから。あいうえおの『あ』で始めるね」
「うん。(尻取りの『り』からじゃないんだ。別に決まってないから不自然でもないか)」
「『あばずれ』」
「…………」

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少しは大人になったのかしら

17/12/18 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:106

 直接の面識はないよ。ああいう子は……「子」なんていう歳でもないかの、ああいう人はいくらでもおる。彼女はその中では結果に恵まれている人じゃの。恵まれたから、誹謗中傷を公然と受けるわけじゃが。
 インターネットがあるからこうして叩かれとるわけじゃないわい、なかった頃はそれが目に付かなかっただけじゃ。ネットのほうが、匿名性はあっても、わかる者にはわかる分リスクは背負っとる。
 もし彼女が見・・・

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サブヒロイン下克上

17/12/18 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:116

「なに、レイセ。二人だけで話したいことって」
「アリエ様。私たちが登場しているこの小説ですが、今年で一巻刊行から十周年を迎えるそうです」
「らしいわね。長く続いたー、作中では一年も経ってないけど。それで、登場人物に過ぎないあたしたちに何の関係が?」
「単刀直入に申します。アリエ様、メインヒロインの座を降りてください」
「……え?」
「聞き返さないでください。聞こえてい・・・

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ふさわしい動物名

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:265

 ある時ナマケモノのもとに、一羽の鳥がやってきて尋ねた。
「浮かない顔をして、どうしたんだい」
「実は俺、人間に不名誉な名前を付けられて」

 ナマケモノ。

「酷い! それならこっちも、人間に名前を付けてやろうじゃないか」
 案は色々と出た。
 うじ虫、寄生虫、ゴキブリ、猿、ゴリラ、ハイエナ……。
 しかしどれも、すでにいる動物たちに失礼だ。・・・

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お茶も飲み過ぎれば死ぬ

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:301

「健康的とされるお茶だって、大量に飲めばカフェインの致死量に達して死ぬ!」
 彼は力説していた。
 僕はその知識を持っていたので、何の驚きもない。
 でも彼が続けた言葉には、多少驚きを覚えた。
「だから俺が、お茶を飲み過ぎたら死ぬことを証明してみせる!」
「君のバカさ加減には同情を禁じ得ないけど、それで、そんな話を僕にして、どうしてほしいんだい」
「証人になって・・・

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鏡が頑なな理由

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:284

 妃は鏡に問う。
「鏡よ鏡、この世で最も美しいのは誰?」
『それはお妃様です』
 その答えに妃は満足……したりはせず、静かに席を立つと、ある物を持って戻ってきた。
「違うでしょ!」
 言いながら、紙製のハリセンで軽く叩いた。鏡なので割るわけにはいかない。
「ねえ鏡、そろそろ回答変わらないといけないでしょ。白雪姫。わかる? し・ら・ゆ・き・ひ・め! そうじゃないと・・・

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必死な桃太郎

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:286

 その昔、必死で生きるお爺さんとお婆さんがいました。
 お爺さんは毎日必死に山へ柴刈りに、お婆さんは毎日必死に川へ洗濯に行っていました。
 お婆さんがいつものように必死で洗濯をしていると、川上から大きな桃が流れてきました。
 お婆さんは老体に鞭打ちながら、必死の想いで桃をすくい上げ、必死にかついで持ち帰りました。
 二人が必死で桃を切ると、中から赤ん坊の必死な泣き声が聞こえ・・・

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異性なんて星の数ほど(140文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:202

 友人が失恋した。面倒だが慰めるために言う。
「女なんて星の数ほどいるんだから」
「星は多くても、全部遠いだろ! 彼女は俺の太陽だったんだ!」
 酒をあおる友人。面倒ではあったが、ここは友のためだ、本腰を入れて悟らせてやろう。
 肩を強く掴むように叩き、
「太陽もめっちゃ遠いぞ」

(了)・・・

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雷がこわい妹(200文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:235

 うちの妹は昔から雷が怖い。
 以前はよく、泣きながら俺のベッドに潜り込んできていた。
 そんな妹も小学五年生ともなると成長するらしい。
 今日は雷の音も一段と大きかった。頻度も高い。
「お兄ちゃん」
 夜、俺の部屋に来た妹。だが以前とは違う。
「か、雷のやつ、倒してきてやったぜ……!」
 そう告げると、パタリと倒れるようにベッドに入った。
 激戦を・・・

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妹とリモコン

16/07/04 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:565

 小学五年生の妹が、リモコンを片手に、首を傾げて言った。
「これって何のリモコンだっけ?」
 俺もよくある。どれがどのリモコンかわからなくなるんだよなー。
「使ってみればわかるだろ」
 ボタンをしばらく押して試していると、DVDのリモコンだと判明した。一件落着。
「こっちは何だっけ」と妹。
 まだわからないリモコンがあるのか。
 今度は俺が操作してみる。<・・・

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天候を操る能力ッ!

16/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:598

 日常が壊れたあの日から、少年は学校からの帰宅さえすんなりさせてもらえない。
 今も人気のない路上で、敵の刺客が道を塞いでいた。
「お前、すげえ異能得たそうだが、使いこなせなきゃ意味ねえよなあ」
 少年は能力に目覚めてから日が浅い。刺客のほうはそうではないようだ。
 刺客は、ずっとポケットに入れていた両手を出し、掌を上にして、その姿勢のまま固まった。
「何の真似だ」<・・・

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見捨てるのはよくないです

16/05/09 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:673

 仲間が全員死んでしまったので、勇者は一人旅を続けている。
 そんな道中、倒れて苦しんでいる――ように見える少女がいた。
「うう、あたしがあんな魔物にやられるなんて」
 親切にも現状を説明してくれた。
 無視して旅を続ける。
「なっ! ちょっと待ちなさいよ!」
「……なんだ、元気じゃないか」
 少女は抗議と共に、起き上がってもいる。元気そうだ。
「あ・・・

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お客様のなかに

16/05/09 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:954

「お客様のなかに、お医者様はいらっしゃいませんか」

 快適な空の旅は、その一言で空気が一変した。
 機内がざわつくなか、一人の男性が応じる。
 客室乗務員は頬が緩み、しかし真剣な目で言った。
「私と結婚してください」
「喜んで」
 婚約を済ませると早速、乗務員は次の人を探した。

「お客様のなかに、神父様はいらっしゃいませんか」

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