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戸松有葉さん

ショートショート:小説投稿サイト「小説家になろう」で1001作以上、本サイト「時空モノガタリ」で入賞複数。 他、長編ライトノベルやエッセイなども。コメディ得意。 Amazon Kindle(電子書籍)http://amzn.to/1Xau7kMで活動中。(←URLは、Kindleストアを著者名「戸松有葉」で検索した結果。)代表作は『ショートショート集厳選集』とラノベの『二次元最高美少女』。 ツイッターは@tomatuariha3lb

出没地
趣味
職業
性別
将来の夢 積極的安楽死法案
座右の銘 常識を疑え

投稿済みの記事一覧

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匂いの正体

18/04/02 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:70

 僕とその友人は同じ大学に通っているのだけれど、両者とも、大別すれば田舎から都会に引っ越してきた身だった。大別すれば、なので、さしてド田舎でも大都会でもない。むろん利便性や施設に差は歴然とある、通っている大学がまさにそれだ。
 さて、こうした点で境遇がほぼ同一である友人が、こんな疑問を口にしだした。
「こっちってゴミの匂いするよな」
「それだけだと伝わらない。何時の、どこの話?」・・・

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人類の不要品たち

18/04/02 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:65

 少年が佇む一帯には、ゴミが広がっていた。比喩ではない。ゴミのようなのではなく、本物の「ゴミ」だ。
 ここにはゴミしか存在しない。世界人類は不要品の処分を、この一帯に投棄する結論に至らせた。
 ゴミ問題は、核廃棄物が国民の理解を得られている国でさえ、解決はしていない。一時的に解消しているに過ぎない。理解を得られていない民主主義国家であれば、一時的にも不可能だ。むろんゴミ問題は核廃棄物に・・・

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ロボットのゴミ判定

18/04/02 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:65

 若くして偉大な発明をする美人博士がいた。彼女に惹かれ、助手になりたいという男性も多く、現在の助手もその一人だ。
 彼が他の希望者と違ったのは、自身の発明によって憧れの博士を超えたいと訴えていたところだった。博士が彼を選んだのも、その意気込みを買ってのことである。
 意気込みは嘘ではないものの、助手の内心は他の希望者とさして変わりない。そんなものだ。
 今日も今日とて、助手は博士・・・

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同窓会の誘い

18/03/05 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:141

 それが好機だと悟るのに、半日を要した。過去の思い出――嫌なことを思い出し、苦しみ怒り悲んでいたため、頭が回らなかったからだ。
 二度と会うことはないと思っていた彼らに会える。それはすなわち、復讐のチャンスだった――。



 福原は最初、実家からの「同窓会の手紙が届いている」の報せに、空返事で応じていた。現在三十の福原には、高校大学の同窓会の誘いは定期的に来ている・・・

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復讐より大事なもの

18/03/05 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:156

 大学の友人が、キャンパス内で勉学に関することを話してきた。彼にしては非常に珍しい。課題を見せてくれといった話すらしないほど、学生の本分を忘れている人間だからだ。
「俺らって小さい頃から、『よしゅうふくしゅうは大事』って教わり続けてきただろ」
「そうだね」
「最近になって思ったんだが、『ふくしゅう』より『よしゅう』のほうが大事じゃないか?」
「んー」
 普段は彼のバカ・・・

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受けた攻撃を倍返しできる能力ッ!

18/03/05 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:130

 日常が壊れたあの日から、少年は高校からの帰宅さえすんなりさせてもらえない。
 今も人気のない路上で、敵の刺客が道を塞いでいた。
 三十前後の男性、戦闘には不向きそうな細い身体つきだが、少年や彼ら組織の者たちは異能力を持っている。姿での印象など気休めにもならない。大事なのは、敵がどんな異能を駆使してくるかだ。
 警戒する少年へ、刺客はおもむろに口を開いた。
「俺の能力は、受・・・

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尻取りなので悪意なんて

17/12/18 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:622

「ねぇ美亜、中途半端に時間余ってるから、尻取りでもしない?」 「え? まあ、いいけど。(スマホでもいじっていればいいのに、尻取りするの? っていうか私、尻取りなんて小さな頃以来したことないかも)」 「じゃああたしから。あいうえおの『あ』で始めるね」 「うん。(尻取りの『り』からじゃないんだ。別に決まってないから不自然でもないか)」 「『あばずれ』」 「…………」 「ほら、続けて」 「(他意はないよ・・・

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ふさわしい動物名

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:383

 ある時ナマケモノのもとに、一羽の鳥がやってきて尋ねた。
「浮かない顔をして、どうしたんだい」
「実は俺、人間に不名誉な名前を付けられて」

 ナマケモノ。

「酷い! それならこっちも、人間に名前を付けてやろうじゃないか」
 案は色々と出た。
 うじ虫、寄生虫、ゴキブリ、猿、ゴリラ、ハイエナ……。
 しかしどれも、すでにいる動物たちに失礼だ。・・・

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お茶も飲み過ぎれば死ぬ

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:430

「健康的とされるお茶だって、大量に飲めばカフェインの致死量に達して死ぬ!」
 彼は力説していた。
 僕はその知識を持っていたので、何の驚きもない。
 でも彼が続けた言葉には、多少驚きを覚えた。
「だから俺が、お茶を飲み過ぎたら死ぬことを証明してみせる!」
「君のバカさ加減には同情を禁じ得ないけど、それで、そんな話を僕にして、どうしてほしいんだい」
「証人になって・・・

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鏡が頑なな理由

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:422

 妃は鏡に問う。
「鏡よ鏡、この世で最も美しいのは誰?」
『それはお妃様です』
 その答えに妃は満足……したりはせず、静かに席を立つと、ある物を持って戻ってきた。
「違うでしょ!」
 言いながら、紙製のハリセンで軽く叩いた。鏡なので割るわけにはいかない。
「ねえ鏡、そろそろ回答変わらないといけないでしょ。白雪姫。わかる? し・ら・ゆ・き・ひ・め! そうじゃないと・・・

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必死な桃太郎

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:403

 その昔、必死で生きるお爺さんとお婆さんがいました。
 お爺さんは毎日必死に山へ柴刈りに、お婆さんは毎日必死に川へ洗濯に行っていました。
 お婆さんがいつものように必死で洗濯をしていると、川上から大きな桃が流れてきました。
 お婆さんは老体に鞭打ちながら、必死の想いで桃をすくい上げ、必死にかついで持ち帰りました。
 二人が必死で桃を切ると、中から赤ん坊の必死な泣き声が聞こえ・・・

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異性なんて星の数ほど(140文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:366

 友人が失恋した。面倒だが慰めるために言う。
「女なんて星の数ほどいるんだから」
「星は多くても、全部遠いだろ! 彼女は俺の太陽だったんだ!」
 酒をあおる友人。面倒ではあったが、ここは友のためだ、本腰を入れて悟らせてやろう。
 肩を強く掴むように叩き、
「太陽もめっちゃ遠いぞ」

(了)・・・

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雷がこわい妹(200文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:389

 うちの妹は昔から雷が怖い。
 以前はよく、泣きながら俺のベッドに潜り込んできていた。
 そんな妹も小学五年生ともなると成長するらしい。
 今日は雷の音も一段と大きかった。頻度も高い。
「お兄ちゃん」
 夜、俺の部屋に来た妹。だが以前とは違う。
「か、雷のやつ、倒してきてやったぜ……!」
 そう告げると、パタリと倒れるようにベッドに入った。
 激戦を・・・

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妹とリモコン

16/07/04 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:635

 小学五年生の妹が、リモコンを片手に、首を傾げて言った。
「これって何のリモコンだっけ?」
 俺もよくある。どれがどのリモコンかわからなくなるんだよなー。
「使ってみればわかるだろ」
 ボタンをしばらく押して試していると、DVDのリモコンだと判明した。一件落着。
「こっちは何だっけ」と妹。
 まだわからないリモコンがあるのか。
 今度は俺が操作してみる。<・・・

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天候を操る能力ッ!

16/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:664

 日常が壊れたあの日から、少年は学校からの帰宅さえすんなりさせてもらえない。
 今も人気のない路上で、敵の刺客が道を塞いでいた。
「お前、すげえ異能得たそうだが、使いこなせなきゃ意味ねえよなあ」
 少年は能力に目覚めてから日が浅い。刺客のほうはそうではないようだ。
 刺客は、ずっとポケットに入れていた両手を出し、掌を上にして、その姿勢のまま固まった。
「何の真似だ」<・・・

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見捨てるのはよくないです

16/05/09 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:742

 仲間が全員死んでしまったので、勇者は一人旅を続けている。
 そんな道中、倒れて苦しんでいる――ように見える少女がいた。
「うう、あたしがあんな魔物にやられるなんて」
 親切にも現状を説明してくれた。
 無視して旅を続ける。
「なっ! ちょっと待ちなさいよ!」
「……なんだ、元気じゃないか」
 少女は抗議と共に、起き上がってもいる。元気そうだ。
「あ・・・

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お客様のなかに

16/05/09 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:1069

「お客様のなかに、お医者様はいらっしゃいませんか」

 快適な空の旅は、その一言で空気が一変した。
 機内がざわつくなか、一人の男性が応じる。
 客室乗務員は頬が緩み、しかし真剣な目で言った。
「私と結婚してください」
「喜んで」
 婚約を済ませると早速、乗務員は次の人を探した。

「お客様のなかに、神父様はいらっしゃいませんか」

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