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戸松有葉さん

ショートショート書き。長編ラノベやエッセイも書きます。基本コメディ。小説投稿サイト「小説家になろう」でSS1001作突破。現在はAmazon Kindle電子書籍http://amzn.to/1Xau7kMで活動中。ツイッターは@tomatuariha

出没地
趣味
職業
性別
将来の夢 積極的安楽死法案を通すこと
座右の銘 常識を疑え

投稿済みの記事一覧

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雑巾を絞れない子供

17/07/17 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:26

 昨今、雑巾を絞れない子供が増えている――。
 日本では、学校での掃除を児童・生徒が行なう慣習があるため、この実態が露呈した。
 しかし問題視されるようになったからといって、政府から家庭教育に口出しすることは自由を尊重しないことになる。対策が講じられることはなかった。
 必然、現状は続く。掃除自体は行われても、やはり雑巾は絞れない。
 子供らが絞ろうとすると、すぐ雑巾をバラ・・・

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魔王に育てられた勇者の子

17/07/17 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:49

 遠い昔のお話です。
 この国には魔王という怪物がいました。
 人間は魔王と戦いましたが、敵いません。人間の希望の星であった勇者も、命を落としてしまいます。
 しかも魔王は、まだ幼かった勇者の子供を連れ去りました。勇者の子供は、残された希望であったのに、それすらも失われたのです。
 人々は魔王に恐怖する日々を過ごしました。
 魔王は勇者の子、未来の勇者を、育てました。・・・

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父親、子供、母親

17/07/17 コメント:4件 戸松有葉 閲覧数:66

〇父親

 再婚同士だったが、俺は子供がいなかったため、再婚で初めて父親というものになった。
 まだ就学前の、男の子。正直可愛くて仕方なかったが、父親としての役割もしっかりこなさねばならない。すなわち、教育だ。
 その子には、言動がおかしいところがあった。また、病気を患っており、医師の言う通りに生活せねばならないという不自由さがあった。親として、より自覚を持たねばならないと・・・

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いらいらする鍵

17/07/03 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:80

「この宇宙船の渡航距離もすでに二十万光年を超えたか。退屈さも極限まで達してきたな」
「おい、新しい星が見付かったぞ。文明レベルは低い星だが、ひやかしにはなるんじゃないか」



「いらっしゃい、長旅お疲れ様です。この店には長旅に必須の品物が揃っていますよ」
「原始的なものばかりだな。おもちゃの類でさえ、奇抜なものがない」
「期待外れか」
「お客さん・・・

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ペット銀行

17/07/03 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:70

 結婚三十年を迎える夫婦がいた。彼らは記念にと、長期旅行を考えていたのだが、問題があった。
 夫婦には子供がなかったこともあり、ペットの猫を飼って溺愛していた。
 長期の旅行には連れていけない。また、長期間安心して預けられる知人もない。
「あなた。あれを利用してみましょうよ」
「信用してみるか」
 あれとは、ペット銀行のことだった。
 その名の通り、ペットを預か・・・

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勇者の役割

17/07/03 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:73

 その少年は、ある時異世界から呼び出されてしまった。
 異世界の者は皆、少年を「勇者様」と呼び、世界を救う者だとおだてていた。連日のようにご馳走も振る舞っている。
 少年も次第にいい気になっていった。
 勇者は魔王のもとへ旅立たねばならない。正直戦いは嫌だったが、行かねば勇者ではない、すなわちちやほやされない。少年は臆病な気持ちを押し殺して、魔王の討伐を誓った。
 しかし少・・・

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異世界転生したのににゃんだよ!

17/06/19 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:75

 吾輩は猫である。パロディではない。
 いやこの冒頭な時点でパロディか。……まあどっちでもいい。とにかく、くそったれな状況だ。あのポンコツ女神め。



 無能と怠惰を絵に描いたような就活生の俺は、人手不足で誰でもいいから来てくれと泣きつく企業が多い中でも就職先が決まらず、「トラックに轢かれたら異世界行けないかな」などと現実逃避していた。
 そんな事故は起こら・・・

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猫の特性を宿す能力ッ!

17/06/19 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:74

 日常が壊れたあの日から、少年は学校からの帰宅さえすんなりさせてもらえない。
 今も人気のない路上で、敵の刺客が道を塞いでいた。
 刺客の見た目は、背の低い中年だ。少年からすれば、普通に喧嘩すれば勝てそうである。しかし敵も少年と同様能力者、体格など何のあてにもならない。
「くくく、お前、なかなかの能力を手にしたそうじゃないか。だが上には上がいるってことを教えてやるよ」
 警・・・

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捨て猫に餌をやる不良がいい奴に見える心理

17/06/19 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:80

 現実的ではない上、昨今は野良猫を放置しない自治体も多いことから、その光景を見かけることはないだろう。だが演出としてはよく知られている。実際に見かけなくとも、知識は持っているのではないだろうか。

 ダンボールに入れられた捨て猫に、餌をやったり、雨傘をさしてやったりする、不良生徒。

 不良なのに、優しい一面を知って、好感を持つというものだ。
 しかもその好感は強いも・・・

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ふさわしい動物名

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:133

 ある時ナマケモノのもとに、一羽の鳥がやってきて尋ねた。
「浮かない顔をして、どうしたんだい」
「実は俺、人間に不名誉な名前を付けられて」

 ナマケモノ。

「酷い! それならこっちも、人間に名前を付けてやろうじゃないか」
 案は色々と出た。
 うじ虫、寄生虫、ゴキブリ、猿、ゴリラ、ハイエナ……。
 しかしどれも、すでにいる動物たちに失礼だ。・・・

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お茶も飲み過ぎれば死ぬ

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:154

「健康的とされるお茶だって、大量に飲めばカフェインの致死量に達して死ぬ!」
 彼は力説していた。
 僕はその知識を持っていたので、何の驚きもない。
 でも彼が続けた言葉には、多少驚きを覚えた。
「だから俺が、お茶を飲み過ぎたら死ぬことを証明してみせる!」
「君のバカさ加減には同情を禁じ得ないけど、それで、そんな話を僕にして、どうしてほしいんだい」
「証人になって・・・

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鏡が頑なな理由

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:139

 妃は鏡に問う。
「鏡よ鏡、この世で最も美しいのは誰?」
『それはお妃様です』
 その答えに妃は満足……したりはせず、静かに席を立つと、ある物を持って戻ってきた。
「違うでしょ!」
 言いながら、紙製のハリセンで軽く叩いた。鏡なので割るわけにはいかない。
「ねえ鏡、そろそろ回答変わらないといけないでしょ。白雪姫。わかる? し・ら・ゆ・き・ひ・め! そうじゃないと・・・

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必死な桃太郎

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:150

 その昔、必死で生きるお爺さんとお婆さんがいました。
 お爺さんは毎日必死に山へ柴刈りに、お婆さんは毎日必死に川へ洗濯に行っていました。
 お婆さんがいつものように必死で洗濯をしていると、川上から大きな桃が流れてきました。
 お婆さんは老体に鞭打ちながら、必死の想いで桃をすくい上げ、必死にかついで持ち帰りました。
 二人が必死で桃を切ると、中から赤ん坊の必死な泣き声が聞こえ・・・

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異性なんて星の数ほど(140文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:85

 友人が失恋した。面倒だが慰めるために言う。
「女なんて星の数ほどいるんだから」
「星は多くても、全部遠いだろ! 彼女は俺の太陽だったんだ!」
 酒をあおる友人。面倒ではあったが、ここは友のためだ、本腰を入れて悟らせてやろう。
 肩を強く掴むように叩き、
「太陽もめっちゃ遠いぞ」

(了)・・・

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雷がこわい妹(200文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:105

 うちの妹は昔から雷が怖い。
 以前はよく、泣きながら俺のベッドに潜り込んできていた。
 そんな妹も小学五年生ともなると成長するらしい。
 今日は雷の音も一段と大きかった。頻度も高い。
「お兄ちゃん」
 夜、俺の部屋に来た妹。だが以前とは違う。
「か、雷のやつ、倒してきてやったぜ……!」
 そう告げると、パタリと倒れるようにベッドに入った。
 激戦を・・・

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妹とリモコン

16/07/04 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:455

 小学五年生の妹が、リモコンを片手に、首を傾げて言った。
「これって何のリモコンだっけ?」
 俺もよくある。どれがどのリモコンかわからなくなるんだよなー。
「使ってみればわかるだろ」
 ボタンをしばらく押して試していると、DVDのリモコンだと判明した。一件落着。
「こっちは何だっけ」と妹。
 まだわからないリモコンがあるのか。
 今度は俺が操作してみる。<・・・

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天候を操る能力ッ!

16/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:465

 日常が壊れたあの日から、少年は学校からの帰宅さえすんなりさせてもらえない。
 今も人気のない路上で、敵の刺客が道を塞いでいた。
「お前、すげえ異能得たそうだが、使いこなせなきゃ意味ねえよなあ」
 少年は能力に目覚めてから日が浅い。刺客のほうはそうではないようだ。
 刺客は、ずっとポケットに入れていた両手を出し、掌を上にして、その姿勢のまま固まった。
「何の真似だ」<・・・

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見捨てるのはよくないです

16/05/09 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:535

 仲間が全員死んでしまったので、勇者は一人旅を続けている。
 そんな道中、倒れて苦しんでいる――ように見える少女がいた。
「うう、あたしがあんな魔物にやられるなんて」
 親切にも現状を説明してくれた。
 無視して旅を続ける。
「なっ! ちょっと待ちなさいよ!」
「……なんだ、元気じゃないか」
 少女は抗議と共に、起き上がってもいる。元気そうだ。
「あ・・・

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お客様のなかに

16/05/09 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:679

「お客様のなかに、お医者様はいらっしゃいませんか」

 快適な空の旅は、その一言で空気が一変した。
 機内がざわつくなか、一人の男性が応じる。
 客室乗務員は頬が緩み、しかし真剣な目で言った。
「私と結婚してください」
「喜んで」
 婚約を済ませると早速、乗務員は次の人を探した。

「お客様のなかに、神父様はいらっしゃいませんか」

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