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沢藤南湘さん

下手な横好きで時代小説を書いています。 阪神ファンです。 皆様、よろしくお願いします

出没地
趣味 石仏を撮るのが好きです。 あとはカラオケ、西郷輝彦の歌をよく唄います。
職業 会社員
性別 男性
将来の夢 作家になること
座右の銘 努力

投稿済みの記事一覧

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大化の改新

15/12/29 コメント:0件 沢藤南湘 閲覧数:646

 中大兄に鎌足は念を押した。
「お考えは変わりませんか」
「入鹿を斬るしかない、後世なんと言われようと、今日斬る。渡来人にこの国を牛耳られてたまるものか」
 鎌足たちは、昨日の打ち合わせ通りに大極殿の外に身をひそめた。
入鹿が、剣を携えて、大極殿に入ろうとした時、入口の警備の者が、止めた。
「入鹿様、今日はお上の命令で、剣を持った人間は中には入れるなと命ぜられています・・・

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サルの石

15/12/13 コメント:0件 沢藤南湘 閲覧数:688

 ジロウは、後三か月で20歳を迎える。数年勤めた副部落長の座をおりるか、さらに再選の制度を利用して、続けるか悩んでいた。
この年まで、数年この山のボスとして、あちらこちらのサル部落に単身で過ごしてきたことで、ジロウは疲れていた。ボスの座を降りて、嫁のハナコと棲家のある大山の部落で同居することにも不安を感じていた。
 そんな時、先代のタロウが23歳の古希を迎えるので、祝賀会をやると同期の・・・

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浅草寺地内に湊屋というごふく茶屋があった

15/09/07 コメント:0件 沢藤南湘 閲覧数:810

浅草寺地内に湊屋というごふく茶屋があった。
「ありがとう。おろくちゃんの入れてくれるお茶は天下一品だ」
「また、若旦那、冗談がお上手ですね」と、おろくは言いながら他の客にお茶を運んで行った。
「おろくちゃん、相変わらずきれいだね」と、大工の留吉は言った。
「ありがとう」と言って、おろくは外に出て、
「ごふくの茶、参れ、参れ。」と、浅草寺参りの人々に声をかけた。

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Rスクール

15/08/08 コメント:0件 沢藤南湘 閲覧数:870

 R国公使の辞令がでた民間採用の山根は、外務省の門を出た。外は雨だった。タイミングよく入ってきた電車に乗り込んだ。
(R国か、単身で行くしかないか)山根は、一人囁いた。
 日本を出発して、十時間ほどでR国に到着した。 大使の倉本が、笑顔満面で山根を迎えた。  倉本は、山根につく事務官の田端を呼んで、山根に紹介した。
「山根さん、お疲れでしょう、今日は山根さんのハウスでゆっくりして・・・

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叛乱

15/07/04 コメント:0件 沢藤南湘 閲覧数:888

 ドローンの規制が、東京オリンピック・パラリンピックの前年に強化され、ドローンの事故は前年の三割に減った。一方それと反して、少子高齢化、共働きにより一般家庭でも掃除ロボットがマイカーの台数を超えるほど普及し、事故が散見し始めた。まだマスコミには報道されるのはまれであった。
また、オリンピックバブルがはじけ、企業は経費節減と社員や派遣の解雇に躍起になっていた。
 昨年、定年延長も終わった・・・

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あるエンジニアーとゴリラの話

15/06/13 コメント:2件 沢藤南湘 閲覧数:979

 U動物園の中にいるゴリラと柵越しに、男が話をしていた。
「おまえの名前は?俺は風間勇吉」
「オレハ、ハオコ」
「雌か?」
「オマエ、オレノコトバワカルノカ」
「よくわかる」
「コレヲミロ!」
「これは失礼」
「ダレガコンナナマエヲツケタノカ、モットイイナマエヲツケテホシカッタ」
「この動物園の生まれか」
「サンジュウネンマエ、アフリカノ・・・

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鯰、暴れる

15/06/03 コメント:0件 沢藤南湘 閲覧数:1013

昼食を終えた後、相助は紙に描いた如意輪観音の絵を見せながら、松太郎と与助に説明した。
「膝と手の位置の間隔が難しんだ」
「親方、揺れていませんか」
「鯰が暴れだしたぞ」
 ゴー ゴー という不気味な音が聞こえた。
「でかいぞ」
 おさまったかと思って、三人は外へ出たところ、また揺れだした。周りの家々がみしみし音を立てながらつぶれはじめた。
 幸いにも、・・・

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大江戸美人娘 おろく

15/05/21 コメント:0件 沢藤南湘 閲覧数:963

  浅草寺地内にある湊屋という水茶屋で、江戸一の美人との評判娘が、茶を運んでいた。
「おろくちゃんのお茶は天下一品だ」
 薬問屋の若旦那の田助がいった。
「おろくちゃん、相変わらずきれいだね」と、大工の留吉は言った。
 微笑みを返したおろくは、
「ごふくの茶、参れ、参れ」と、お参りの人に声をかけた。
 
 陽が傾いた。おろくは、弁慶縞の小袖に着替えて、湯屋・・・

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天智死す!

15/05/06 コメント:0件 沢藤南湘 閲覧数:955

 百済は、新羅軍に攻められ苦戦をし、日本に援軍を求めてきた。阿倍比羅夫は、二万七千の兵を率いて出発した。百済では、豊璋が福信と対立しこれを斬る事件を起こしたものの、日本国の援軍を得た百済復興軍は、百済南部に侵入した新羅軍を駆逐することに成功した。
 百済の再起に対して唐は増援の水軍七千の兵を派遣し、熊津江に沿って下り、陸軍と会合して日本国軍を挟撃した。比羅夫の援軍要請にこたえ、中大兄は、さら・・・

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思い出の海

15/04/25 コメント:0件 沢藤南湘 閲覧数:828

 本多は、真紀の四十九日を終えて、後悔と無常観にさいなまれていた。そんな時、ここの海を見たくなり昼前の電車に乗った。
何年振りだろうか、駅舎から出て風に運ばれてきた潮の香りを浴びながら、本多は深く息を吸った。
(ここは中学のバス遠足で来たのが初めてだったな)本多は、遠い昔にロマンチックな気持ちに誘われながら、歩き始めた。
本多が生まれた時代は、貧しかった。本多家も御多分にもれず、・・・

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至福の時

15/04/20 コメント:0件 沢藤南湘 閲覧数:787

ここに置かれているテーブルは、四人用から六人用に広げられる優れものである。
 私が今の妻と結婚するときに、このテーブルを買った。私の両親とこのテーブルを囲んで食事をとった。女の子を我々は授かり、親父は真理と名付けた。初孫なので、親父とおふくろは真理を可愛がった。数年後には、テーブルを広げ五人で食事をとるようになった。
 それもつかの間、私の転勤のため、私たち家族三人は、テーブルを残し・・・

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