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奇都 つきさん

主にホラーを書いております。 他ジャンルだと、コメディ、ファンタジーをよく書きます。 よろしくお願いします。

出没地
趣味 迷子
職業
性別 女性
将来の夢 ホラー作家になれたらなぁ
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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怪談と噂の間

17/03/12 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:315

先生が言うには、都市伝説は怪談と噂話の中間らしい。
「だからな、都市伝説の方が先生は信憑性があると思うんだよ」
教壇に立ちながら、自分の発言にうんうんと頷く。その様子に、私たち生徒は少しだけ胸を高鳴らせる。

遡ることほんの5分前、今受けている英語の授業終了まで15分余ってしまった。
他の先生とかだと、次の授業分も少しだけ進めるか、自習の時間にする。自由時間にしてくれ・・・

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真夜中の刺客

16/08/28 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:587

 真夜中0時きっかり。私はレポートを書き上げ、腕を上げて伸びをした。これは、勝利のガッツポーズ。
「あぁ〜! やっと、やっと終わった!」
 長時間パソコンとにらめっこしていたツケの肩の重さも、締め切りを教授に拝み倒して1日伸ばしてもらったという重圧も、全てから解放され、許されたような気分だ。心なしか、伸ばした体も少し軽い気がした。
「見直しはもう諦める! さて……」
 伸び・・・

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吾輩は幽霊である

16/08/23 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:645

 吾輩はヒトである。体はもう亡い。いわゆる幽霊というものになっているようだが、どこで死んだかもとんと見当がつかない。

 なんて文学作品の冒頭を借り、賢い人ぶって自分の様子を観察している。
 目の前には木製の箱に横たわる自分の死体。白装束が似合っていない。
 そして棺をのぞき込んでいる私はと言うと、20分ほど前に意識を取り戻したばかりであり、現状を把握しきっていない。だって・・・

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我、サカナを見ゆ

16/04/11 コメント:2件 奇都 つき 閲覧数:588

 進む足は自然と遅くなる。
 ここは不思議だ。先に先にと、次に次にとサカナを見たいのに、透明な壁の中はこちらと違う時間がゆっくりと流れているようで、見ているうちにその世界につられてしまう。
 悠々と泳ぐサカナたちは、とても神秘的で、美しくて、おいしそうだ。
 じいっと見ていると、足は進まなくなり、ついには止まってしまう。じっと一つの水槽に張り付ては、サカナの動きに合わせて手先を動・・・

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ラストシネマ

16/03/28 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:598

 気がついたら、私は暗い中にいた。
 ホラー映画やサスペンス映画みたいに、どこか体がガムテープやロープで括られていたり、ベッドに縛り付けられたりなんかはしていない。どこか体に痛みがあるなんてこともない。
 私はそこそこいい具合に柔らかい椅子に腰かけて、何かを前に座っている。劇場や、映画館のように左右に席が伸びていて、ちらほらと座っている人が見える。目を凝らすと、なにも移していない真っ暗・・・

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僕が嫌いな変なセンパイ

15/12/01 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:752

「センパイって、もしかして天邪鬼ですか?」
 目の前に座るサークルの先輩。奇田と書いてくしだという彼女は、名に「奇」という字を受けた宿命か、学校で知る人のいない奇人である。彼女の奇行ををあげればキリがない。
 行動だけではなく、彼女は発言も唐突で瞬発的だ。たまに理解しきれないが、彼女はどうにも頭がいいらしく、よくよくと突き詰めて話を聞くと、うなりをあげさせられることが多々ある。
・・・

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引っ越しと私

15/07/13 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:848

  特に何をするでもなく、部屋のどこかしらをじぃと見てはぼうっとする日々が続いていた。
 大学こそ出たが、就職活動に失敗。一人でなんとか生きていけるくらいの資金は昼間はコンビニ、夜はチェーンの格安牛丼店とアルバイトを二つ掛け持ちしてつないでいた。働きすぎだったかもしれない。けれど、就職活動の辛さを紛らわすのには、丁度良かった。
しかし、おかげで睡眠時間は平均3時間ほど。肌が荒れてきて、・・・

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15/05/31 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:877

 例えば誰かが、そう、例えば恋人や家族。そういう大切な存在が、変わってしまったら、どうなのだろう。僕が今言った「変わる」というのは、環境やら加齢やらでなる、「自分」というベースを残したままの変化ではない。そういうことは誰しも少なからずあるんじゃないか。
僕が言いたいのは、「外見がそのままで、中身が全くの別人になってしまったら」という事例だ。
 外見は一緒で、やることも一緒。だけど、その・・・

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うわさ

15/04/05 コメント:2件 奇都 つき 閲覧数:1475

 アパートとアパートにはさまれた狭い道を、僕を入れた5人で歩く。
 ついつい大きな声で話していると、洗濯物を干しにベランダに出てきたアパートのおばちゃんが僕らを睨んだ。
 指を口にあて、「しーっ」と、顔を見合わせ、声を少し小さくした。
「そういえば」
 カナちゃんは、更に声を小さくして僕らにしか聞こえないように「知ってる?」と投げかけた。僕はカナちゃんの言葉に首をかしげ、ダ・・・

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