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山盛りポテトさん

ショートショートがすきです。 星新一さんの小説が好きです。 社会でもがいています。 わかりやすい王道のショートショートを書きたいと思いつつ・・・脱線してます。

出没地
趣味
職業
性別 男性
将来の夢 海外旅行!一度でいいから行ってみたかったり。
座右の銘 人見るもよし見ざるもよし我は咲くなり 跪く前に開き直る

投稿済みの記事一覧

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幸せの青い板

17/08/07 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:158

「ちょっと」
俺は突然背後から話しかけられ、驚き体を仰け反らせた。
「ん・・・どうしたんですか」
この敬語は同級生、いや下級生に対しても同じだ。人との距離感を掴めないため、せめて不快にさせまいと常に敬語を使っていたのだが、どうやら余計に奇妙な人間になってしまい、今さらやめることもできず、ずっとこの調子だった。
そして休み時間中にいつも寝たふりをしていたので、さも今起きたよう・・・

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私の話

17/08/07 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:151

久しぶりに祖父の住んでいた田舎へ帰った。
高校、大学、就職と生長するにつれ何かと忙しい生活が続くと小さな頃は頻繁にしていた帰省も次第に少なくなっていき、また私もそれを心のどこかで面倒がるようになっていたのだ。
最後に祖父と会ったのは病室だった。ある日突然具合を悪くして救急車で運ばれ、それ以来入院生活を送っていた。
そして退院を待たず息を引き取った。
私を出迎えてくれた祖母は・・・

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甘党宣言

17/04/15 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:192

一面を白銀の世界に包まれ、息をのむような美しい冬の山々で、3人の男女が大自然と格闘していた。
「ねえ、一体どこ歩いてるのか分かってるの?もうかれこれ1時間もこうしてるわ!」
「うるさい!松本、元はと言えばお前が雪山ってロマンチック、ねえみんなで登山にいきましょうよとかなんとか俺達をたぶらかして、その気にさせたのが悪いんじゃないか」
「そうだよ、こんなシーズンに素人が登山なんて・・・・・

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それでも人は

17/04/14 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:240

郵便ポストにねじこまれた朝刊を取り出すと、ヤカンに火をかけお湯を沸かした。
これが私の日課にだ。
時計に目をやると10時を少し回っていた。定年を迎え退職してからは、最初はとても貴重だと思えた、のんびりと迎える朝の時間が退屈で仕方なくなっていた。
息子二人は大学進学を機に家を出て、その後就職、ローンを組んで買った一戸建ては、妻と二人で暮らすには少々広く、さびしさが感じられた。

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親切な村

17/01/11 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:354

俺は都会での騒々しい生活に辟易していた。
そんな折、久々に休暇が取れたので、山間の静かな場所に旅行へ行くことにした。
深い緑に囲まれた山道を車で走らせると心が躍った。窓を開け、澄んだ空気を体いっぱいに吸い込んだ。
「ここに来て正解だったなあ」
今時、携帯の電波も入らないような田舎だったが、その不便さを差し引いてもおつりがくるほどの魅力があった。綺麗な小川、小鳥のさえずり、ど・・・

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影踏み

16/09/15 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:713

穏やかな昼下がり、ポカポカとした陽気とは裏腹に俺の心はどんよりと曇っていた。
原因はたったひとつ。俺がコツコツと貯めていた金庫の中の金がある日突然消えてしまったのだ。家一軒がたつような金額だ。
その金をあてに色んなところでローンを組んでいた俺は完全に首が回らなくなってしまった。
そして連日のように借金取りが家に押しかけるという有様だ。
「おーいいるんだろ!さっさと開けろよ!・・・

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あのステップを教えて

16/07/17 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:468

太陽が西に傾き、男の子と女の子の影が薄くなり溶け合うように重なった。
「ねぇねぇ、見て見て」
女の子は得意げに言った。
男の子は、「どうしたの?」と言いながら目を丸くした。
「みんなには内緒だからね」
そう言うと女の子は長い髪をゆらしながら軽やかな足取りでステップを踏んだ
男の子はそのステップに目を奪われた。女の子が踊ったあとも、口をあんぐり開けたまま呆然として・・・

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みすてりー弁当

16/07/16 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:508

あなたの住んでる街にある、時代に置いていかれたような、どこか寂しげな路地裏。その一角にある小さなお弁当屋さんは今日も客足はまばらだ。
立地は悪く、地元で暮らす人間ですら、その店の存在を知らぬ者も多い。
営業時間は深夜のみで、皆が寝静まった頃、その姿を隠すようにひっそりと佇んでいる。
しかしたまに新規の客が現れると、たちまちその店の魅力にとりつかれてしまう。
また1人、何の気・・・

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小さな革命

15/12/28 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:603

一匹の賢いアリは悩んでいた。物心ついた時から自分を除く大多数のアリが毎日働きもせずだらだらと過ごしていることにだ。
「やあ君はどうしてエサを運んだり巣を作る手伝いをしないんだ?」
アリがそう聞いても。「むしろなんでそんなことしなきゃいけないんだ?」というような答えしか返ってこない。
アリはこう考えた。今働いている全てのアリが日々の仕事を放棄したらどうなるだろう。
アリはせっ・・・

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over

15/12/26 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:521

「いらっしゃいませー」
何気なく入った近所のコンビニ。
一目惚れだった。通常よりオクターブ高いであろう聞き取りやすく優しい声。そしてパッチリとした大きな目に華奢な体。全てが理想的だった。
僕は店内で商品を選ぶふりをしながら彼女をみていた。いつこんな可愛い子が入ったんだろうか、制服に目をやると研修中と書かれたプレートが貼り付けてある。新人特有の初々しさも相まってより魅力的に見えた。・・・

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ぼんやり

15/10/21 コメント:1件 山盛りポテト 閲覧数:563

「ねえパパ、本当に地球には恐竜がいたの?」
俺の息子はとても好奇心が強くなんでも質問したがる。
「そうだね、でも隕石が地球に墜落して絶滅しちゃったんだ」
「どうしてそんなことが分かるの?」
「それはね、科学者の人が調べたからさ」
「ふーん、でも実物は見てないんだよね。変なの」
また始まった、と私は思った。息子はなんでも質問したがる。それも私が説明してもしても次か・・・

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それでも

15/10/07 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:686

タバコに火をつけ、車のシートを少し傾け固くなった体を思い切り伸ばして、
灰色の海をぼんやり眺めていた。
本来ならとっくの間に仕事が始まっている時間だ。
頭に浮かんでくる慌しいオフィスと静かな波の音の間で宙ぶらりんになりながら苦笑いがこぼれた。
入社して二年、慣れない事務仕事と格闘する日々だった。上司に指摘されていないミスと言えば遅刻や欠勤くらいだった。単純な計算ミスや、仕事・・・

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花の命

15/05/29 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:862

父親の借金のカタとして遊郭に売られたハルはろくに休みも与えられずに男達の相手をしていた。
いつ返済できるかも分からぬまま、自らの身の上を嘆く暇もなくつらい日々は過ぎ去っていった。
まだ年若く、お世辞にも美人とは言えぬが肌は白く目はパッチリとしていてまるで人形のようだった。
そんなハルのもとへ旅のお侍が客としてやってきた。
「もっと顔をよく見せてくれ」
「そんなに近くで・・・

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約束

15/05/27 コメント:1件 山盛りポテト 閲覧数:834

私は傍若無人で人を信じられぬ王様から、友人の命を守るために三日後の日没までに村へ戻り、妹の結婚式を挙げさせねればならぬことになった。
「しかし参った、思わず啖呵を切ったはいいもののいざとなると命が惜しくてたまらない、なにより死が恐ろしい」
そうは思いながらも私が戻らねば最愛の友人が殺されてしまう。
私は重い足に精一杯力を込めて走り村へ戻った。
妹の結婚式を済ませ、眠りについ・・・

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ある日の休日

14/07/29 コメント:1件 山盛りポテト 閲覧数:703

どこまでも広がる青空、心地よい虫の鳴き声、草むらからはひょっこりと可愛い小動物が顔を覗かせる。
一面に広がった田畑の真ん中には、川が流れており、真夏だというのに涼しい風が吹き付けていた。
「あなた、きてよかったわね」
「ああ、そうだね」
「パパー!向こうで遊んで来ていい?」
「ああ、いっておいで」
「あらあら、あんなにはしゃいで」
俺は休日を利用して、妻と・・・

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チケットの行方

14/07/26 コメント:0件 山盛りポテト 閲覧数:724

どこにでもあるマンションの一室で事件が起こった。
「あなた、机の上に置いてあったコンサートのチケット知らない?」
「うん?なんだって、朝から騒がしいな」
夫は目をこすりながら、面倒くさそうに妻に言った。
「チケットよ。ないのよ、さっきここに置いたのに」
妻は苛立った様子で爪をカチカチと鳴らした。
「さあ、知らんね。俺はずっと寝てたんだから」
「そんなこと言・・・

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取引

14/06/17 コメント:3件 山盛りポテト 閲覧数:851

「やあ、俺は悪魔だお譲ちゃん。なんでこんな夜中に外をうろついてる」
「ママは私を叱ってばかりいるの。悲しくなって家を飛び出したのよ」
「そうかいそうかい。じゃあ俺がなんとかしてやろう」
「本当?嬉しいわ!」
「ああ、でも条件があるんだ」
一瞬、悪魔の目元がキラリと光ったような気がして、女の子は身震いした。
「条件ってなあに?魂をあげるならいやよ」
「いまど・・・

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雨に唄えば

14/01/27 コメント:2件 山盛りポテト 閲覧数:1359

どしゃ降りの雨だ。
分厚い灰色の雲から飛び出した雨粒がコンクリートを叩きつける。
不運にも傘を忘れた私は、かれこれ二十分近く校舎の玄関で、雨が止むのを待っていた。
しかし雨足は強まるばかりで、一向に止む気配がない。
こんなことなら、傘を持っていくべきだと後悔した。
降水確率40%とという曖昧な数字の予報などテレビで流すべきじゃない、とお天気お姉さんを恨んでみたが、無常・・・

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絶望

14/01/25 コメント:1件 山盛りポテト 閲覧数:843

「絶望かー」
と男が呟き、大きな伸びをすると、後ろに体を反りすぎたせいで椅子から転げ落ちてしまった。
深夜二時であった。・・・

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迷子になったら

13/12/21 コメント:1件 山盛りポテト 閲覧数:912

瀬戸内海を望む、山陰地方の中南部に位置する町。
気持ちのいい潮風が吹き付けて、真っ青な海を太陽が照らす。
古い家屋を多く残すその町では、一歩路地裏に足を踏み入れると、時の流れが止まった錯覚を覚える。
一度も訪れたことのない人間でも、どこか懐かしさを感じるそんな町。
近頃ではこんな噂も耳にする。
観光目的で遠方からきた人間が、この奇妙な雰囲気にとりつかれ、迷子になり、つ・・・

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すれ違い、邂逅

13/12/20 コメント:1件 山盛りポテト 閲覧数:909

深夜11時半、仕事を終え駅のホームをぬけて僕は家路についていた。
都会のネオンが反射する夜空には、幼い頃に田舎で夢中になって探した星空を確認することができない。
くしゃくしゃになったマルボロを口に加え火をつけようとした時だ。
「おじさん、私タバコ嫌いなんだよね」
暗がりから突然女の子が現われた。
年にして、小学校高学年ぐらいだろうか、長い髪を後ろで束ねて、そろそろ冬が・・・

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あらかじめ予想されていた出来事。

13/12/02 コメント:1件 山盛りポテト 閲覧数:881

息子は布団の中で母親に寄り添いながら言った。
「ねえママ、ぼくね、昨日もね、不思議な夢を見たんだよ」
「あらどんな夢?」
「えっとねー、ママとパパがぼくをつれてどんどん遠いところへつれていっていくんだ。何もない真っ暗な世界に」
「それでどうなったの?」
「うんーそこからは覚えてないんだけどね。でもとっても悲しくて悲しくてぼくいっぱいいっぱい泣いたの。こわいよーママ」<・・・

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好奇心

13/11/29 コメント:1件 山盛りポテト 閲覧数:894

-この先、何人たりとも進入を禁ずる-

人里離れた山奥でそのような看板を見つけたのは丁度、日が暮れかけた時分であった。
僕は、昔から好奇心というものが抑えきれず、それが善であれ悪であれ、その想像が膨らむ先が気になってしまい、一度走り始めた想像力というものを止めることができなかった。
しかし、現実というものは、人間の想像を簡単には超えさせてくれないのだ。
大抵は、「なん・・・

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ある夜の出来事

13/11/26 コメント:1件 山盛りポテト 閲覧数:911

青年は真夜中だというのに、断崖絶壁に立ち、今まさにその瞬間、荒れた海に身を投げる決意をしていた。
4年もの間、交際を続けていた恋人に突然別れを切り出され生きる希望を失っていたのだ。
青年にとって恋人は人生そのものだった。もう二度と一緒になれないのなら自らの命を絶つ以外に方法はないと思っていたのだった。
「思ったより高いな・・・でも今更引き返せない」
青年はジリジリと足先を近・・・

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美しい世界

13/11/19 コメント:1件 山盛りポテト 閲覧数:1976

-女子高生の会話-

「ねえ知ってる?あの噂」
「知ってるに決まってんじゃん超やばいよね」
「ロマンチックだよねっ」

-日本最先端医療大学 山田功教授の日記-

ニュースでは未曾有の寒波が訪れると言っていたが、今日はひどく寒かった。
世間では、ある噂が流行っているようだが、私からすれば信じられるものではない。
ペンを持つ手がかじかんでう・・・

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夜行列車

13/11/16 コメント:1件 山盛りポテト 閲覧数:872

初めて夜行列車に乗ったのは18歳の時だった。
大学受験を無事に終え、進学先の東京へ向かう為に、それまで暮らしていた北陸を出て東京へ。
生まれ育った町でいつものように使っている駅も、これで見納め(実際そういうわけではないのだが)という様な心地だった。
これからの生活を考えると不安なような楽しみなような、複雑な思いが胸の中を行ったりきたりした。
あれこれ考えているとどうにかなり・・・

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甘いばっかりじゃ

13/11/12 コメント:1件 山盛りポテト 閲覧数:1070

たけしは意を決して今年65歳になる母親から二百円を受け取った。
「たけしちゃん。本当に大丈夫?本当に行くの?お母さんは嬉しいけどほんとに平気なのね?」
「うるせえんだよババア。俺は決めたんだ。今からコンビニへ行ってケーキを買いに行くんだから」
たけしは10年間一歩も家から出ない引きこもり生活を続けいた。
高校卒業後、進学も就職もせずに、日夜ネットゲームに明け暮れた。
・・・

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こんな世界にたった一人で

13/11/04 コメント:4件 山盛りポテト 閲覧数:1303

俺はどす黒く淀んだ世界を三日三晩あてもなく歩き続けてる。
狂ったオウムのように鳴き続けてる半壊したスピーカーがここはどうやら何とかいう地名で、
政府の情報によると某X国から核ミサイルが発射されたのでみなさん避難してくださいとかいうそういう旨の趣旨を永遠と訴えてる。
俺もあまり覚えてはいないが、大きな稲光がしたかと思えば、目が覚めた時には地獄で優雅に昼寝してたっていうお笑い話だ。<・・・

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