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ミカリさん

思うままにつらつらと書き綴る人見知り。 文体も構成も幼いですが、読んでいただけると嬉しいです。

出没地
趣味
職業
性別 女性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

1

コリウスが咲いている

14/01/20 コメント:4件 ミカリ 閲覧数:934

昔からお酒は嫌いじゃなかった。
むしろ好き、というか大好きだった。
特に大勢でわいわい飲むのが好きだった。私は夜ごと家を抜け出しては友達と飲んだくれた。飲んで馬鹿やってる時だけは、全部忘れていられるから。
「悠香」
柔らかい声が耳朶をくすぐる。幸せだ。私の脳内で再生される彼の声は、いつだって甘く優しく私の名前を呼ぶ。
てっきり幻聴だと思ったのに、振り向いた先には本物の・・・

1

サンシキスミレの恋

13/12/19 コメント:1件 ミカリ 閲覧数:876

明るい栗色が私に向かって駆けてくる。
「ユキおはよっ!」
「おはよう、リカ」
リカに飛びつかれ、ユキは眼鏡を落っことしそうになりながら挨拶を返した。そんなユキにリカはしたり顔でにひひと笑う。口角を上げるとできる方えくぼが、彼女のチャームポイントだった。
「今日特に寒くない?」
「うん。すごく寒い」
他愛もない会話を交わしながら、二人は高校の校門をくぐる。幼稚園か・・・

3

ばあちゃんとプリン

13/12/09 コメント:5件 ミカリ 閲覧数:973

だんだんと日差しの増す五月。太陽が照り付ける中、一樹(かずき)はうっすら汗をかきながら舗装されていない道を歩く。ランドセルで背中が蒸れてむずむずする。新緑の芽吹く香りを嗅ぎながら、一樹はやっとの思いで帰宅した。
「ただいまぁ」
「あらおかえり。早かったねぇ」
出迎えてくれたのはばあちゃんだった。一樹は靴やかばんを脱ぎ散らかし、ばあちゃんが差し出してくれたタオルで汗を拭う。その間、・・・

4

夢無し薬

13/12/05 コメント:3件 ミカリ 閲覧数:1167

いつからだろう。薬がないと眠れなくなったのは。
そんなことを考えながら終電に近い電車を降り、煙草を取り出そうとするとあまりの寒さに手が震えた。もう薄手のビジネスコート一枚では凌げない季節になっていた。そんな些細なことに苛ついて、僕は荒っぽくライターで火をつける。ここ数年止めていた煙草だったが、半年ほど前からまた手を出すようになっていた。
吹き付ける夜風が凍える心をさらに凍てつかせてゆく・・・

2

ゆきおとけんちゃん

13/11/29 コメント:1件 ミカリ 閲覧数:960




やあ。僕の名前はゆきお。
見ての通り、小さな小さな雪だるまさ。
この家に住んでいる、けんちゃんっていう男の子が作ってくれたんだ。それなりにかっこいい顔をしてるでしょ?
…ううん、そんなことないって分かってる。だって僕、もう半分ほど溶けてしまっているから。
口の葉っぱは落ちてしまったし、目の石も位置がずれてしまっている。頭にかぶっていた小さなバケツは、・・・

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ウソツキ。

13/11/26 コメント:1件 ミカリ 閲覧数:1037

「ユウちゃんの嘘つきっ!」
ヒステリックな金切り声とともに、スパァンと小気味いい音を立てた俺の頬。
やたらひらひらした洋服とくるくる巻いたエクステをひらめかせて、ユキはどたばたとこのボロアパートから出ていった。もう夜中だってのに。
「ってーな畜生…」
無精ひげをかきながら、ついでにぶたれた頬に手を当てる。女の細腕とはいえ、本気でぶっ叩かれたらそれなりに痛い。元よりぶたれる謂・・・

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