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奈良春水さん

奈良春水(なら しゅんすい)と言います。 読み手の心をホッと温めたり、時には涙を誘う(?)小説を書くこと心掛けたいと思います。 よろしくお願いします。

出没地 全国各地 特に海がある場所
趣味 全国各地の絶景や食などに触れ合うために、格好よく言ってしまえば自分探しのために旅をしています。
職業 旅の資金を稼ぐフリーライターという名のフリーター
性別 男性
将来の夢 自転車で日本一周の旅に出る
座右の銘 臥薪嘗胆 →中学か高校の漢文の教科書に載っているアレです。メンタリティーが好き。 なんくるないさぁ →沖縄の方言で「なんとかなるさ」という意味。響きが好き。 辛いことや苦しいことがあった時は、いつもこの2つの言葉を呪文のように呟いてます(笑)

投稿済みの記事一覧

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晩酌

14/09/16 コメント:0件 奈良春水 閲覧数:758

 私たち夫婦は揃って大のお酒好きだ。アルコール類ならなんでも好きだ。特に、一日の終わりに二人で晩酌をする時間は私たちにとって至福の時だ。
 だから、今日も私は風呂上りに冷蔵庫に向かい、冷やしてあった缶ビールを二つ取り出し、ソファーに座る妻の茜に一つ渡した。
「はい、今日も無事に終わりました。お疲れ様」
「うん。あなたもお仕事お疲れ様」
 いつもはそんなやり取りの後、二人で飲・・・

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花火

14/06/22 コメント:1件 奈良春水 閲覧数:999

 ドォーーン。
 私は二階のベランダから花火を見ている。
 今日は8月15日。
 この日に私が住む地域で上げられる幾多の花火は、もともと戦争で亡くなった人を弔うために始まったものらしい。でも、今では亡くなったすべての人が対象になっている。お盆をそれぞれの家で過ごし、そして今日、花火に導かれて天国へ帰っていく。
 さっきから、1階では両親と一人の男の人が話している。
 ・・・

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13/12/05 コメント:3件 奈良春水 閲覧数:1048

 いま、私は夢を見ているのだろうか。
 次々と懐かしい記憶がよみがえる。
「お母ちゃん、お母ちゃん」
 幼い私が、母に抱きついて泣いている。
 そうだ。私は泣き虫だったんだ。保育園では、よく友だちに泣かされていた。
 でも、その度に母は、私の頭をさすりながら歌うように言っていた。
「コウちゃん、泣かないの。男の子でしょ。はーい、笑って、笑って」

 ・・・

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また、いつか

13/09/03 コメント:2件 奈良春水 閲覧数:1222

 カラ、カラン―――。
 俺は空き缶を蹴っている。
 隣にいるユージは、下を向きながら歩いている。
 二人とも黙ったまま。
 さっきからずっとこんな調子だ。下校のチャイムが鳴って、校門を出たときからずっと。
 カラ、カラン―――。
 ユージが明日転校する。
 今日の帰りの会で突然発表された。明日の朝一番でこの町を出るらしい。
 つまり、今日しかユージ・・・

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ふるさと

13/03/24 コメント:0件 奈良春水 閲覧数:1347

「ねえ、パパ、まだぁ?」
「もう少しだから。ほら、悠也、緑がきれいだろ」
「もう疲れちゃったぁ」
「なに言ってんだ。まだおじいちゃんち出てから5分しか経ってないぞ」
「だって、ここ木ばっかで、なにも無いじゃん。ファミレスとかあればいいのに」
 息子の悠也のその言葉に、私は思わず力が抜けそうになった。
 まあ、普段の暮らしに慣れた幼い悠也にはギャップがありすぎるの・・・

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最後に降った雪

13/02/12 コメント:0件 奈良春水 閲覧数:1576

 大晦日。センター試験まであと少し。勉強しなきゃいけないのはわかっている。でも、どうしても集中できない。
 さっきから理子の顔ばかり浮かんでくる。
 理子とは中学からの友だちだった。高校も一緒で大の仲良しコンビだった。
 全部、過去形になる。
 この前、理子と初めて喧嘩をした。まだ仲直りできていない。喧嘩の理由は些細なことだったけど、悪いのはあっちだと思う。たぶん。
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