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縁合 紫さん

普段は小説家になろうで長編書いてます。

出没地 船橋
趣味 ダイビング
職業 検査員
性別 女性
将来の夢 書籍化
座右の銘 行動が全て幸福につながるとは限らない。しかし行動のないところに幸福はない

投稿済みの記事一覧

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隣の芝生

12/11/22 コメント:0件 縁合 紫 閲覧数:1713

「お兄ちゃんが欲しいなぁ」
学校の休み時間、一架はポツリとつぶやく。
「いきなりなに言ってんの?」
向かいに座っていた春菜が呆れたように言う。
「え〜。だってさあ春菜はお兄ちゃんいるんでしょう。どんな感じ?」
「どんなも何も、意地悪だし、権力振りかざすし最悪だよ」
春菜が力説すると、一架はポカンとして春菜を見つめるだけだった。
「そんなものなの?私は兄弟い・・・

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君が乗る駅

12/09/04 コメント:0件 縁合 紫 閲覧数:1176

 あと三駅、通学経路の電車の中でこっそりと残りの駅を数える。
でも学校までの駅数ではない。三駅先の駅で気になる先輩が電車に乗ってくるのだ。いつも先輩が乗る扉の隣の扉が私のいつもいる位置だ。こっそり見つめるだけの十五分があと三駅いや、今また一つ駅を過ぎたから、あとふた駅で始まる。満員電車の中をジリジリした気持ちでふた駅をすぎる。目的の駅で先輩がいつもの扉から乗ってきた。それだけでドキドキして満・・・

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光の外に

12/08/04 コメント:0件 縁合 紫 閲覧数:1128

 日本史の授業中、少し教室ががたつく。野球部の男子が午後からの練習に向かうためだ。
 この学校には野球場がないため、野球部員は四時間目の途中から抜けて練習場へと向かう。そんな様子を横目で見ながら私は退屈な授業を聞き流していた。この学校は甲子園に行けたのはもう二十年以上前の話だ。その後はずっと地区予選の三回戦程度で敗退している。
 数年前の入場曲は虚しいと私は思っていた。No.1にならな・・・

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春の日

12/07/09 コメント:2件 縁合 紫 閲覧数:1410

 春風を感じながら麻理香はひたすら自転車をこぐ。小学校入学の時に買ってもらったピンクの自転車はまだピカピカだ。そして麻理香にはまだ少し大きい。それでも自転車で友達の家に行けることが嬉しくて自転車をこぐスピードも少し早まる。
 
 実は麻理香は補助輪無しの自転車に幼稚園の年長になっても乗れなかった。そのことに母親は呆れ、父親は「まあそのうち乗れるようになる」と余裕というふりをした放置を重・・・

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願い事は…。

12/07/08 コメント:2件 縁合 紫 閲覧数:1520

 水槽の前、僕は立ち止まる。たくさんの水槽ごとに違う魚。ここは水族館。水族館の目玉である大水槽ではなく種類ごとに分けられている壁に埋め込まれた水槽が目的だ。
そして僕は彼らと自分を重ねて歩く。
 ここに居る魚達は大海原にいるよりも気楽だと思っていた。だって食べるのには困らないし、天敵からは隔離され、同じ自分と種類の魚しかいない。自由以外のものはなんでもある。
 しかしそうではない・・・

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