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ジョゼさん

こんにちは

出没地
趣味 料理
職業 デザイナー
性別 女性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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Black wave

17/06/27 コメント:0件 ジョゼ 閲覧数:121


ああ、のまれる。

黒くうねった波が容赦なく身体にぶちあたる。
一瞬にして沈んだ身体の周りを大なり小なりの泡がぼこぼこと水面に向かって急いで上って行く。
体中がいたい。
息が苦しい。
服が水を吸っている。
必死で手をかいて見たが水面に上がる事すら出来ない。
ただ海面は大荒れだった。
上がったところでまた新たな波にのまれてしまう。
・・・

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じゃん がら じゃん

14/08/24 コメント:1件 ジョゼ 閲覧数:680

ある夏の日の頃だった。
うだるような暑さが続いたある日、ぼくは峠向こうの叔母の家までとれた野菜を届けに祖父と出かけた。
八月のなかばあたりだったか。少しぼんやりする頭で祖父に引かれるがまま赤土の道を歩いていた。
「清吉、そろそろ休むか?つかれたか?」
「じいちゃんのど渇いた」
それじゃ休むかっと祖父はあたりを見渡した。ちょうど地蔵が3体り、そこに木陰が十分出来るくらい・・・

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sorrow

14/07/30 コメント:6件 ジョゼ 閲覧数:730

ジョゼは泣いていた。
悲しくて悲しくて泣いていた。
飼っていた鳥が今朝起きたら死んでいたから。

昨日まで何も変わらなかったのに、いつも通りだったのに、もう二度とこの小鳥と会うことが出来ないなんて。


ジョゼは思い出していた。
そんなふう泣いた12年前の夏のことを。
目の前に横たわる愛犬を見つめながら。
さよならの意を込めて、優しくなで・・・

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最後のかくれんぼ

13/01/05 コメント:5件 ジョゼ 閲覧数:1758

「もう二度と、ここにきちゃだめよ」
そういわれたのが中学校2年の夏だった。

ぼくは毎年夏になると、祖父の家がある田舎に遊びにいっていた。
家は山の麓で、竹林やお墓、川など自然はたくさんだが気持ちのいい自然というよりは少し不気味なところだった。

祖父は配達業をしていて明日配達する荷物の準備をし、祖母はその手伝いをしていたのでぼくは一人で遊んでいたが、実は一人遊・・・

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私と私の事象 -手紙 篇-

12/04/21 コメント:2件 ジョゼ 閲覧数:1858

握りしめた傘の柄の部分から雫が流れる。
目的地付近に近づき、目をやった瞬間に自分の瞳孔が開くのがわかった。


色を失った日常。全ての始まりはきっとあのひとと別れた後からだろうか。すぐに引きずらなくなると思っていたが、いっこうに気持ちが正常には戻らずその事に対してまでも不安で気を病んだ。仕事もべつに大して楽しくなかったが、嫌でもなく毎日同じ事を繰り返す。友人は居たが家に帰る・・・

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高く、高く、あがれ

12/04/21 コメント:2件 ジョゼ 閲覧数:2135

「なんで、今日なんだろうなぁ」
「いつ終わるって言われても、なんで今日なんだろうなっていうんでしょ」

落ち着いては居るが、沈んだ声で初老の夫婦は呟いた。
茶の間に集まっているのは5人。
初老の夫婦と若い夫婦。高齢のおばあさん一人。
背の低いテーブルを囲んで4人、おばあさんは正座が辛いのか低いイスにゆったりと腰を預けてもたれている。
皆暗い顔をし、うつむく・・・

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アンハッピーバースデー

12/04/14 コメント:2件 ジョゼ 閲覧数:2912

誕生日なんて大嫌いだ。
8月15日、誕生日前日。居酒屋のカウンターに酔いつぶれ寸前の私は、梅酒を握りしめつつぼんやりと人が帰っていく店内を眺めていた。幸せそうで、何よりですね皆さんと、皮肉なことを頭で考えた。そう明日は誕生日。なんで来るのか、そこまでいったら身もふたもないが、とにかくいまはその誕生日から逃げるように一人居酒屋まできた。誰かと一緒だと不安だった。いいことなんて、今までたったの一・・・

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