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翡白翠さん

出没地
趣味 読書
職業 学生
性別 男性
将来の夢 趣味で小説が書けるくらいゆとりがある職業に就くこと
座右の銘 座右の銘は毎日変わります。

投稿済みの記事一覧

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ヘヴンorヘル

12/10/26 コメント:1件 翡白翠 閲覧数:1272

 目を開けると、そこは小さな個室だった。縦に長い直方体の部屋。僕を支配している浮遊感。それに、閉められた扉の横と部屋の壁についている四角いボタン。ここは所謂、エレベーターというやつだろう。
「おはようございます」
 声をかけられた。そちらを向くと、銀色の綺麗な髪の毛をロングに流していて、微笑をまったく崩さない二十歳ほどの女の人が一人。美人だ。だが、妙なことに頭の上には白い輪っかが浮かん・・・

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テレビ賭博に依った世界

12/10/25 コメント:0件 翡白翠 閲覧数:1193

 日本国は、借金を返済し終えた。
 その日本国の首都、東京。十数年前には人が猥雑に歩いていた新宿の路上。そこには、人が一人もいなかった。
 そこでは、叫び声が響いていた。その出所は、近くの如何にも安そうなアパートからだった。数年前は栄華を誇ったこの場所も、今ではさびれたアパートに、規則的なコンビニが立ち並ぶ場所になっている。何故なら、高層ビルは全て売り払われ、土地に変えられたからだ。高・・・

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家出。

12/07/19 コメント:1件 翡白翠 閲覧数:1468

 風が切られていく。排気ガスが僕の頬に触れて、抜けていく。僕は全速力でペダルを漕いでいた。ただ、遠く、遠くへ。
 なけなしの金を詰め込んだ財布をポケットに入れて、僕は家出をしていた。原因は単純なことである。母親の機嫌と、僕の機嫌が悪かったのだ。したがって僕は、母の料理に小言を言い、小言を返され、反論すれば屁理屈だろとわめかれる。
 大方の家庭での家出原因なんて、そんなもんじゃないだろろ・・・

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ぼくの憂鬱な子供の日

12/04/08 コメント:0件 翡白翠 閲覧数:1720

 悠々と空を泳ぐこいのぼりを見た瞬間、ぼくは不機嫌になった。そして、目をそらした先には、また別のこいのぼりが。さらに苛立ったぼくは、空を見なければいいことに気づいて、目を伏せた。
 でも、その先にはおばあちゃんにくっついて回る幼稚園児くらいの男の子がいて、ぼくは、生徒に反抗された先生くらいまで不機嫌になった。
 今日がこどもの日でなければ、ぼくはこんな不機嫌になることがなかっただろう。・・・

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ぼくの冒険

12/04/08 コメント:0件 翡白翠 閲覧数:2593

 赤い中に、ぼんやりした光がともる提灯。もう夜遅くで、お日様も地面に沈んだのに、ぼくの周りは活気に満ちている。目を輝かせながら、目の前を見つめる。木で作られた扉からは明かりが透けて見えて、まるで天国のように思える。
 でも、ぼくはそこへはいけないんだ。居酒屋とお母さんには聞いたけど、子供が行っちゃけないと言われた。ガミガミうるさいものだ。自分の息子くらい信用すればいいのに。
 ここにず・・・

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