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南リンゴさん

久々に小説にチャレンジです。

出没地 神出鬼没
趣味 読書ぐらい。
職業 何でも屋さん
性別 女性
将来の夢 農業をやりたい
座右の銘 人生を明るいと思う時も、暗いと思う時も、私は決して人生をののしるまい

投稿済みの記事一覧

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ワンピース

15/11/28 コメント:0件 南リンゴ 閲覧数:622

イーレムが世界の元であるとするなら、真実は俺にもあるのか?

誰にも信じてもらえず、登ったジャングルジムで綺麗な夜に心を許した。

ハッブルが覗いた宇宙は動かずに視覚を埋め尽す。

自分の意思で動いた、俺の手足。口も肺も心臓も顔の筋肉も触ればきっちり存在し、映ればしっかりと焼きつく。

歴史を紡いでいくと、体は悉無的にしか反応しない。

・・・

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三神家の呪い

15/11/28 コメント:0件 南リンゴ 閲覧数:632

 山を越え、谷底を縫い、パトカーはサイレンを鳴らすことなく曲がりくねる道を一時間ほど走り続けていた。空は青く、ドライブ日和だが、俺と石塚准教授は遊びに来たわけでもなく、警察医の仕事で山奥のとある村に向かっていた。
「いやあ、参りましたよ。あんなふうに立て続けに起こるとねえ」
 パトカーを運転する年配の警察官が、苦笑いをしながらルームミラー越しに話しかけてきた。しかし、世間話が面倒だった・・・

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雨に傘、

12/04/24 コメント:2件 南リンゴ 閲覧数:2142

 こうやって、傘を差して雨の降る中を歩いていると、世界はあまりにも静かで暗くて、おぼろげだ。あまりの儚さに、ふと、この世じゃない別の世界を歩いているような気がする。生きているかぎり負わなければならない苦しみや悲しみが、嘘のように思える。
 安物の透明なビニール傘は、何となく身を覆うという感じがせず、落ち着かない気分にさせるのだろう。
 電柱にくくり付けられた白黒の看板をたどっていくと、・・・

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君の袖

12/04/03 コメント:1件 南リンゴ 閲覧数:2368

「ちーまーきー食べ食べー兄さんがー」
 高見がのん気に『背くらべ』を歌いながら、ヨモギを摘んでザルに入れている。その隣で、眠そうな石塚が同じくヨモギを摘んでいる。
 本日は晴天なり。太陽はまだ東側を上っている。春だ春だとついさっきまで騒いでいたのに、暦の上ではもう立夏だ。額に汗がにじむ。
 ゴールデンウィークの真っただ中、何が悲しくて大学生3人が河川敷でヨモギ摘みをしているのかと・・・

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表に出ろ!

12/03/20 コメント:1件 南リンゴ 閲覧数:3363

「表に出ろ!」
 金曜日の夜、突然の怒号がカウンター席しかない狭い店内に響き渡る。路地裏の小さな居酒屋にしては不釣り合いの状況だった。叫んだ男はガンっと乱暴に引き戸を開け、表に出て行った。
 私は少々呆気にとられて、傾けたグラスからハイボールをこぼしてしまった。もったいない。
 店のおかみさんもかぼちゃの煮つけを箸でつかんだまま、入口のほうを見つめていた。
 開いた戸の先に・・・

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At the night of Christmas

12/03/20 コメント:0件 南リンゴ 閲覧数:2324

 アンチクリスマス!
 いつからケイケンなクリスチャンになったんだ、俺のプロスティチュート達は。この季節になると女どもは思いつく限りの贅沢な暴言を吐く。俺はベッドが温かければそれでいい。
 今年の冬は寒い。ダークグレーのロングコートも値段のわりには役に立たない。天にまします我らの父よ、イエスは飯屋にも必要ないこの国で俺は何に救いを求めればいい?
 こんな日でもミスフォーチュンテラ・・・

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