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命の捨て場

18/04/30 コメント:0件 黒江 うさぎ 閲覧数:157

「こんにちは。  ここは命の捨て場ですか?」 「こんにちは。  はい。ここが命の捨て場です。  ここで待っていればそのうち収集車が来て、焼却場に連れて行ってくれます」 「収集車が来るのはいつ頃でしょう?」 「さぁ。  前に来たのは三日前、その前は四日前、その前は三年前ですから、いつ来るかは分かりません」 「そうですか…。  ではここで暫く待たせて貰いましょう」 「そうですか」 「…」 「…」 「…・・・

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日替わりじいちゃん

18/04/29 コメント:0件 待井小雨 閲覧数:193

 幼い頃に両親を亡くした私は、ずっとじいちゃんと二人暮らしをしていた。大病もせずに健康そのものだったじいちゃんは、ある日ぽっくりと亡くなってしまった。
 葬儀を終えてちゃぶ台に突っ伏して泣いていると『泣くんじゃない』と声がした。
『孫娘が気がかりでこの世を去り損ねたわい』
 ちゃぶ台から聞こえてきたのはじいちゃんの声だった。じいちゃんは家の中の物に憑りついて、この世に居残ってしま・・・

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青は藍より出でて藍よりゴミゴミ

18/04/30 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:273

「はっはっは! 地球をゴミだらけにしてやる!」
 ゴミの力が集まって生まれた怪物集団ゴミダラケー。その戦闘員アキカンダーは空き缶を、道行く人々や建物にぶつけていく。
「待て!」
 それを制止する声。アキカンダーが振り向いた先には、赤・青・黄。それぞれの色の全身スーツと仮面を身にまとい、ポーズを決める三人組。
「ゴミはゴミ箱に! リサイクル戦隊トラッシャー!」
「でたな・・・

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呪いの人形

18/04/29 コメント:0件 林一 閲覧数:117

 テレビ番組の制作会社に勤めている私は、現在担当している心霊番組に使えるネタを探すため、青森に住む工藤という男の家を訪れていた。
「初めまして。番組ADの吉川と申します」
「わざわざこんな遠くまでありがとうございます」
「いえいえ。では早速なんですが工藤さん、お手紙に書いてあった例の人形について詳しくお話しいただけますか?」
「半年前に同居していた母が亡くなりまして。それで・・・

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ご主人の流儀

18/04/29 コメント:0件 まきのでら 閲覧数:117

 ウチの近所に物を溜め込む体質の男が住んでいる。
 いわゆるゴミ屋敷のご主人というヤツで、町内会でも度々問題になっていた。
 しかしその種の人間らしい偏屈者なので、触らぬ神に祟りなし、と誰も文句を言えないのが現状だ。
 ご主人にとっては溜め込んでいるのはあくまで必要な物でゴミなどではないのである。
 
 その証拠となる出来事がこの間、あった。
 
 学生が・・・

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ゴミは色になる

18/04/29 コメント:0件 笹岡 拓也 閲覧数:222

いつもくだらない会話を繰り広げる高校生の僕たち。そんな中、ものすごく真剣な表情を浮かべて島田が
「ゴミって色になるんだぜ?」
と言った。僕たちは馬鹿らしい話だと聞き流したら、再度島田が
「ゴミって色なんだよ」
と必死に言ってきた。僕たちは二度も同じことを言ってくる島田を無視することはできないので、鈴木が代表して問い掛ける。
「どんな話だ?」
すると島田はとても嬉・・・

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追いかけっこ

18/04/29 コメント:0件 むねすけ 閲覧数:194

 月曜日、道の斜めに見える公園前に僕が集まる。いや、僕がなれない僕の仲間が集まる。僕の仲間以外の人はそれらをゴミ、と呼んだ。明日は第一月曜日。大型のゴミの日。
「悟、今日も行くぞ」
 僕はゴミの仲間になって、回収車に終わりの外まで連れていってもらいたいと願ってる。願い事の連続だけが僕を悪夢の擦過傷からダレイクト逃亡させてくれるけど、兄さんがそれを許さない。僕をゴミにしてくれない。

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赤いダイアモンドの季節

18/04/29 コメント:0件 ねこ丸 閲覧数:110

「生まれ変わったらゴミになりたい、そして人類を捨ててやる」
 と、ミチが言う。
 ゴミは捨てられる方でしょ、と普通なら返すだろうけど、私は、何それイヤだよ、私も捨てられんの? と笑うだけ。だって、わかるから。
「マコのことは捨てないよ、だってあんたは人類に入らないもん。あんまん? それかシュークリーム?」
「何だとお」
 たわいなくじゃれ合うひと時でさえ、背後に視線を・・・

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あいのおのこし

18/04/29 コメント:0件 井伊心呑 閲覧数:136

 不自然に空いたベットの半分、シーツを抱いて涙を流したってだから何だってことくらいは解ってる。ああ、染み付いたオードトワレが塩辛い水に上書きされてしまうというのに、どうしてここには私しかいないんだろう。朝ごはんの匂いがするわけでも、作る意味もなくしてしまった。最初からこうするつもりだったなら別に、もっと気軽に、ゴミ箱に捨てる包み紙みたいに軽い愛だけ与えてくれたら良かったのになんで、なにが愛をこんな・・・

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主婦の達人

18/04/29 コメント:2件 腹時計 閲覧数:166

「離婚して。心当たりはあるでしょう?」
 
 夫の顔は見物だった。ああ、これだけでなんだか胸がすっとする。ぽかんと口を開き、瞬きを繰り返したあと、ようやく私の言ったことを理解して顔を真っ白にした。
「な、なんで、え、俺、え、なに、え、え?」
 私はテーブルに肘をついて夫にほほえみかけた。イタリア製の丸みを帯びたテーブル。クリーム色の大理石が心地よい冷たさを伝えてくれる。私が・・・

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シューカツのゴミ

18/04/28 コメント:0件 腹時計 閲覧数:140

 トイレの汚物入れにしわのついたストッキングを突っ込んだ。これで何度目だろうか。
 鞄に入れておいた予備のストッキングを取り出してたぐり寄せる。つま先を片方入れて慎重に伸ばしていく。膝の辺りまで到達すると、もう片方の足にもストッキングをかぶせていく。あとは両足を少しずつ交互に引き上げていけば、不透明な足ができあがる。
 インターンシップを受けていた半年前はこの作業でさっそく伝線させるこ・・・

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HOME

18/04/28 コメント:0件 つつい つつ 閲覧数:173

 ここで働く現場の作業員はみな暗い目をしている。管理をしている本社の人間はみな冷たい目をしている。ただ、僕だけはここが好きだから、ここが温かいから、そんな目をしていると思う。
 毎朝七時半に食堂に行く。朝食は和食でも洋食でもフルーツでもシリアルでも、なんでも揃っているし、どれを食べても、どれだけ食べてもタダだ。僕はだいたいご飯にお味噌汁と卵焼きにおひたしなんかを食べる。同じ第五ブロックで働く・・・

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みーんなゴミ

18/04/28 コメント:0件 光石七 閲覧数:207


今日、同じクラスのアクタ君がゴミ置き場に捨てられてた。
ゴミ袋の口から頭だけ出して、わんわん泣いてた。
「ゴミのくせに、うっさいなあ」
ぼくはアクタ君をけとばした。
だって、アクタ君はクラスのゴミだもん。
ぼくらのクラスが球技大会やリレーでビリだったのは、アクタ君のせいだもん。
アクタ君はトロくて、いつもみんなをイライラさせる。
よかった、これでク・・・

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処分場のブルドーザ

18/04/28 コメント:0件 いっき 閲覧数:131

 俺はゴミ処分場のブルドーザ。もう二十年近くも使われている古株だ。  仕事は言わずと知れている。人間どもの出したゴミをこの処分場に埋めるのだ。  ゴミと言っても再利用やリサイクルできるような幸福なゴミ達はこんなところにはやって来ない。来るのは人間達の処理のしようもない、どうしようもないゴミばかりなのだ。  俺はいつも聞かされる。そのゴミ達の無念の声を。 「俺はまだこの世に作られた任務を全うしてい・・・

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題名なんていらないよと彼女は言う

18/04/27 コメント:0件 以下 閲覧数:147

 セーラー服の少女が燃えるゴミの袋から頭を出していた。膝を抱えてつまらなそうに前を見ている。
 立ち止まった僕の後ろからサラリーマンがやってきた。彼は何の躊躇いもなく彼女のすぐ隣にゴミ袋を置き、顔色一つ変えることなく立ち去る。
 僕はそっとゴミ袋を置くと、そのまま少女を観察した。視線に気づいてないはずがないのに微動だにしない。
「君、何してるの?」
「私ゴミだから」
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見ろ、ゴミが人のようだ!

18/04/27 コメント:0件 若早称平 閲覧数:198

 それを最初に発見したのはこのゴミ処理場で集積されたゴミを焼却炉に移す作業を担当していた高山だ。彼はここでバイトをしながら映画監督を目指し勉強中だった。昨夜も遅くまで課題である自主映画の編集作業を行っていて、その疲れから幻覚が見えたのではないかと両目をゴシゴシと擦ってみたが、目の前の光景は変わらなかった。
 しばらく呆然と立ち尽くしたあとで、ようやく上司に連絡するに思い至った高山は目を逸らさ・・・

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完璧に分別する男

18/04/25 コメント:1件 辻坂奈 閲覧数:222

 戸建て3LDKの僕の家は、半分がゴミ箱でできている。
 ゴミ箱というと語弊がある。正しくは分別用のゴミ箱が幅をとっている≠セ。
「明日は月曜日だから『超薄型プラ』の日……まだ溜まってないな」
 僕はゴミ箱の中身を確認して独りごちた。
 ここのところ毎年ゴミの分別が数種類ずつ追加されている。先月は「厚型プラ」が「有色」と「無色」に細分化された。
 この二つに関しては・・・

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会社という生命体

18/04/25 コメント:0件 飛鳥かおり 閲覧数:223

アラームの音が鳴る。
私は布団から手を伸ばし、目を瞑ったまま手探りで目覚まし時計のスヌーズを切った。
心に鞭を打ち、布団から出たくないと訴えるもう一人の自分をバッサリと切り捨てる。
今日は火曜日、普通ゴミの日だ。私はパジャマのまま上着だけを羽織り、ファスナーを一番上まで上げた。夕べのうちにまとめてあったゴミ袋をベランダから持ってきて、つっかけに足を入れる。玄関のドアを開けるとひん・・・

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ニックネーム:『ゴミさん』

18/04/25 コメント:0件 アラウンド君 閲覧数:197

「ゴミさんって、覚えてる? 」
 美穂がドリンクバーから持ってきた野菜ジュースを飲みながら聞いてきた。
「ゴミさんって誰だっけ? 」
 私は、アイスコーヒーにミルクを入れながら、美穂を見た。美穂は高校の同級生の一人。大学生になった今も、暇があるときは、ファミレスに集合して、しゃべったりしている。今も、大学やバイトなどの、たわいも無い話をダラダラとしているところだった。
「私・・・

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オアシス

18/04/24 コメント:0件 路地裏 閲覧数:172

真面目な人間ほど馬鹿を見るというが、正しく今の俺に相応しい言葉だ。

10年前、俺は黒づくめの男達にこのゴミ溜めへ連れて来られた。

「君にしか出来ないんだ」
「君に期待している」
「君が必要なんだ」

そんな言葉を並べられ、若かった俺はすっかり気持ち良くなってしまった。俺は何でもやった。周囲が嫌がる事も進んでやった。目の前に積まれたゴミ・・・

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咲かない彼女

18/04/24 コメント:4件 入江弥彦 閲覧数:454

 今、彼女はなんと言っただろうか。
 うるさい鼓動を服の上から押さえつけて、もう一度行ってくれとジェスチャーで示す。言葉が上手く出なかった。
「種を植えたのよ、トオルくん」
 キリコはそんな僕の様子を予想通りだとでもいうように、ゆっくりと口角をあげた。この作り物みたいに綺麗な笑顔に僕は惚れたはずなのに、今は何よりも憎らしく思える。
「……いつ」
 絞り出された声がかろ・・・

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ゴミの再利用

18/04/24 コメント:4件 泡沫恋歌 閲覧数:259

人からクズと呼ばれるのと、ゴミと呼ばれるのと、どっちがマシか考えたことありますか?
クズとは人の役に立たない低レベルな人間のこと。
ゴミとは不要な人間のことだけど、周りを巻き込んで禍を招く、確実に迷惑な存在である。しかも汚い、不衛生、悪臭など自己主張までする。
そして世の中にはゴミみたいな人間が一定数存在している。

わたしは毎日、父が死ぬことを願っていた。
物・・・

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捨てる

18/04/24 コメント:2件 みゆみゆ 閲覧数:220

 半分剥げたマニキュアをすっかり落とすと休日にやることはもうなくなって、電源の入っていないコタツでゴロリと横たわる。つるりとしたアルミ缶のゴミ箱が目の前にあって、よく見ると底のあたりには埃のかたまりがいくつか付いている。起き上がり、ゴミ袋を取り出して中を覗いてみると、内側の底にも細かい屑ゴミや埃がけっこうあったので、ウエットティッシュでそれらを拭き取り、空のゴミ箱を風呂場で洗った。
 タオル・・・

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ダスター

18/04/24 コメント:0件 kina 閲覧数:230

 ミナミから連絡が会った時、百合はやさぐれていた。ベッドの中にもぐって、朝も昼も夜も関係なく、ずっと眠り続けていた。どうしてこうなったのか、何がそんなに辛いのか、何がこんなにも私を堕落させていたのか、考える時間があるなら眠っていたいと思った。ミナミは遠くの学校に通っていて、もうじき卒業する予定だった。スマホだけが何度も点滅を繰り返して、小さな光は真っ暗な部屋でチコチコと点滅していた。自分とは違う時・・・

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ゴミ箱に入りたい

18/04/23 コメント:0件 鎌太郎 閲覧数:214




 ――夏の日差しの中で、ワタシは呆然と座り込んでいる。
 近所の公園。夏休みも始まったという事もあってか、学生服を着た同年代の人達や、家族連れだって目にとまる。
 そんな中、ワタシは1人でベンチに座り込んでいる。
 ……そんな虚しさを忘れる為に、横に置いてあった、温くなったスポーツ飲料を煽る。軽くなっていく手の中の重みが、その分だけ自分の体に溶け込んでいく・・・

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捨てられたゴミは、化け物に拾われる

18/04/23 コメント:0件 鎌太郎 閲覧数:199



「このゴミ野郎が!!」
 薄暗い路地裏の中、その怒声と共にオレの額に銃口が押し付けられる。
 冷たいとは思わなかった。茹だるような夏の中では、人を殺す道具だってその冷徹さを失うというものだ。
 しかし、その硬さだけは、容赦がないくらいそれが本物だと証明している。

 ――ああ、そしてその言葉は紛れもない事実。

 オレはゴミ野郎だ。社会のク・・・

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天の塵から地の塵へ

18/04/23 コメント:0件 鎌太郎 閲覧数:180



 ――それに天蓋が掛かるようになったのは、ボクが生まれた頃辺りからだったそうだ。
 地球に『未踏の地』というものが存在しなくなった時、人類の興味の矛先は、そらも向こう側、つまりは『宇宙』に向かっていった。
 それもまぁ、しょうがない話だろう。
 人類全体の特徴は『進歩し続ける事』だ。何万年という時間をかけて進歩し続けてきた人類は、何万年と続けてきたが故に、歩みを止・・・

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手放す、心得

18/04/23 コメント:2件 秋 ひのこ 閲覧数:320

 真新しいくまのぬいぐるみを胸に押しつけ、仏頂面した子供の隣で、小奇麗な女性が支配人に深く頭を下げた。支配人がにっこり笑い、ふたりを見送る。
 私はそれを、従業員用の扉の隙間から覗き見る。
「一件落着」
 背後で野太い声がして、私は飛び上がった。
 ホテル『やすうら』清掃チーフの高根さんだ。勤続22年の自称「永遠の25歳」。
「いい勉強になったでしょ。ああいうののため・・・

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ゴミ捨て場ランデブー

18/04/23 コメント:0件 かわ珠 閲覧数:145

 週に一度、僕は彼女と出会う。
 それはべつに、織姫と彦星のようにロマンティックな逢瀬ではない。
 週に一度の資源ゴミを出す日。その朝に、必ず彼女と出会うのだ。
 きっと、同じマンションの住人なのだろう。けれども、彼女がどの部屋に住んでいるのかまではわからないし、名前さえも知らない。顔をあわせても声を掛けたりはしない。ただ、お互いに小さく会釈を交わすだけ。わかるのは、彼女が近所の・・・

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粗大ゴミでないだけマシか

18/04/22 コメント:0件 下北沢エンデ 閲覧数:171

土曜日は資源ごみの収集日だ。毎週ではなく隔週なのでダンボールや古紙はかなり溜まる。溜まったそれらを集積所まで持って行くだけでなく、家の中で散乱しないようにまとめて邪魔にならない場所へ置いておくのも、自分の仕事だ。
妻と二人の娘に任命された責任と名誉のある仕事。そう思わねばやっていられない。なぜならこれをやらなければ私自身が「ゴミ」扱いされるのだから。確かに私はふだん家のことなんてほとんどしな・・・

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ゴミ交換所

18/04/21 コメント:1件 いっき 閲覧数:178

 いつも通りの朝。私はいつものゴミ置場へゴミを捨てに行った。  ここら一帯の住人達がゴミを捨てるゴミ置場だったのだが……その日はどういう訳か、状況が異なっていた。  『ゴミ交換所』との立て看板とともに、その管理人らしき者が椅子に座っていたのだ。 「あの……邪魔なのだが」  私はゴミ置場の入口で、まるで通せんぼをするかのように座っている彼を退かそうとした。  しかし…… 「どれと交換されますか?」 ・・・

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ごみに埋もれる、A子と、部屋と、そして

18/04/21 コメント:2件 アシタバ 閲覧数:198

 A子の親友という地位は鼻が高い。
 桜の花のような美貌と向日葵のような明るさを兼ね備えたA子は学生時代でも、働きだしてからも、常に大勢の人間に愛されてきた。もちろん、わたしも美しいA子が大好きで、さらに自分はA子の幼馴染で特別な存在だという周囲への優越感も非常に心地よかった。A子はわたしの人生に彩りをくれる。
 なのに、最近どうしたことだろうか? 
 A子は突然、人が変わってし・・・

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明日は変わろう

18/04/21 コメント:0件 桜野 閲覧数:165

ある日、私はゴミを見かけた。
その翌日もその次の日も、毎日のように見かけるゴミ。
「ほんと、イヤになる」
この言葉は、毎日見るゴミにイヤになったのではない。
毎日毎日ゴミを目にしてもなにもしない自分に言った言葉だ。

目を背け、何も見なかったようにその横を通りすぎる人。
あるいは、気づいていながら避けて通る人もいる。

人も一緒で、この地面に落・・・

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ヒーローは引退しました

18/04/21 コメント:0件 りんりんりえ 閲覧数:178

 公園の真ん中にある噴水が壊れて、辺り一面がびしょ濡れになった。
 噴水の壊れ方は漫画みたいにど派手で、急にぱかーんと真ん中から割れたと思えば、四方八方へ水が噴き出した。ひび割れた塗装と砕けたコンクリートの欠片は散らばるし、水は止まんないし、周りに敷かれている砂はどんどん泥になっていく。誰も直しに来ない。だった噴水が壊れたのを見たのは、ぼんやりベンチに座ってアイスを食べていた僕だけ。こんな雨・・・

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僕と彼女のはなし

18/04/20 コメント:0件 松本エムザ 閲覧数:188

「肩にゴミがついてますよ」
 職場のコピー室。隣りのコピー機で作業をしていた女子社員に声をかけた。
「糸くずかな? ほら、右肩の辺りに」
「えっ?」
 意外なほどに目を見開き、驚いて振り向いた顔に見覚えがあった。確か営業三課に配属された同期のコだ。
「あ、ありがとう」
 そそくさとコピーを終えた書類の束を抱えて、彼女は立ち去ってしまった。何か気に障る事を言ってし・・・

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薄暗い集積場にて

18/04/20 コメント:0件 虹子 閲覧数:172

 月曜日。燃えるゴミの日。  ごみ出しにでると、集積場にはすでに、ごみ袋がひとつ置かれていた。  その透明のごみ袋は昨夜降った雨で濡れている。夜のうちに出されたのだろうか。  冬の早朝、住宅地はまだ眠りの中にいるようにひっそりとしている。点滅する街灯の下、薄暗い集積場には私しかいない。  自分の持っていたごみを置き、何気なく隣にあるごみ袋を見ると、その中に、ぼんやり明るい薄だいだい色が見えた。  ・・・

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キミを救うために〜ゴミになったボク〜

18/04/20 コメント:0件 笹岡 拓也 閲覧数:209

きっとボクは今、キミに振り向いてもらわなかったら、幸せにすることはできない。だからボクはキミの腕にしがみ付いた。
「頼む!ボクを見てほしい!」
ただキミはボクの声が届かない。いや存在すら気付いていない。ボクはキミにとって空気でしかないんだ。
「ボクのことを知ってほしい!空気じゃなきゃゴミでもカスでもなんでもいい!」
「あれ?こんなところにゴミがある」
ボクが強く願った・・・

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なつの雪

18/04/20 コメント:0件 吉岡 幸一 閲覧数:205

 待ち合わせの時間より一時間も早く来てしまった俊治は、無人駅の待合室に入って座ると肩掛け鞄から取り出した読みかけの岩波文庫を開いて読みはじめた。
 川端康成の「雪国」を読んでいたが、文字が頭に入ることはなく、扉のない入口から流れ込んでくる初夏の生暖かい風を浴びながら、ぼんやりと頁を眺めるだけだった。
 無人駅なので売店はなかったが、外に錆びた自動販売機が一台あったので、そこで冷たい緑茶・・・

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君に続く道

18/04/20 コメント:0件 トミザワ 鏡太朗 閲覧数:169

「あなた、ガレージのバイクなんだけど…」

あぁ、女房という生き物は、どうしてこうも同じ事を何度も言うのだろうか。
バイクの買い取り業者のCMを見る度に、せっつかれる俺の気持ちにもなってほしいものだ。


「分かってるよ。捨ててほしいんだろ?」

「あっても乗らないじゃないの。」


子供がいる人が持つ趣味じゃない、事故を起こして死・・・

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ゴミの日のおばあちゃん

18/04/19 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:196

 たかくんは、小学一年生。
 ランドセルをせおって、毎朝学校に行きます。
 通学路の途中に、ゴミステーションがあります。月曜日と木曜日の朝は、ゴミをすてにくるおじさんやおばさんとすれちがいます。
 たかくんは、ゴミの日が好きなんです。
 ゴミぶくろを重たそうにもって歩いてくるおばあちゃんが、いつもたかくんをみると、にこっとわらって、
「行っておかえり。」
と言っ・・・

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ゴミ屋敷の幽霊女

18/04/17 コメント:0件 向本果乃子 閲覧数:228

 長い坂の下にその家はある。
 古い木造家屋で、幽霊が住むゴミ屋敷と呼ばれている。
「どうせ高校行く金ないんだろ」
「教科書なんていらねーよな」
 奴等は僕の通学鞄を幽霊が住むゴミ屋敷の庭に放り込み、笑いながら軽やかに学校に向かって坂を駆け上がって行った。
 僕は去り際に蹴られた尻をさすりながら、低い垣根越しに中を覗く。
 庭には雑多なものが置かれている。蓋の取・・・

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街のヒーロー

18/04/16 コメント:2件 秋 ひのこ 閲覧数:417

 ぼくの父は、大きなトラックでゴミを集めるのが仕事です。
 社長ですがそっせんして現場で働き、街をきれいにするヒーローなのです。

 小学5年の春。あの作文をクラス皆の前で誇らしげに読み上げたアイツは、その日からいじめの対象となった。
 
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 店を出ると、薄いカーディガン越しの肩に冷えてけぶった空気が触れた。
 午前5時半。闇を浄化するように空・・・

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ユメひろい

18/04/15 コメント:0件 浅月庵 閲覧数:298

 今日も俺は都会の雑踏に溶け込みながら、かなりイラついている。その理由の一つとして、数日前から俺のことを尾行しているストーカーがいるからだ。

 ーーそして、この日とうとう俺は我慢の限界を迎えたのだ。
「お前一体、なんなんだよ!」
 ストーカーは小学生くらいの子どもだった。そんなガキに感情剥き出しとは、なんとも大人げない話だ。
「お兄ちゃん、自分の心臓の辺りを見てみて・・・

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ゴミ自動回収社会

18/04/15 コメント:0件 比些志 閲覧数:222


ゴミ自動回収システムが設置された。道ばたや公園に落ちたゴミが自動的にゴミ箱やゴミ処理場に回収されるようになった。吸い殻もジュースの缶、御菓子の空箱、スーパーのレジ袋や産業廃棄物などの不法投棄にいたるまでひとりでに気がついたら消えてしまうのだ。おかげで道路や川や公園もまたたくまにきれいになった。ボクの住む街はどんどんきれいになってゆく。

社会の貧困が進み、数十年前から都会のゴミ・・・

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ゴミ拾う老人

18/04/15 コメント:0件 吉岡 幸一 閲覧数:248

 毎日、老人はゴミ拾いをしていた。はじめは自分の家の周りだけだったのが、そのうち隣の家の前、そのまた隣の家の前、近所の一区画と広がり、時間も午前中だけから朝から夕方までと伸びていった。
 高齢なので粗大ごみのような重い物は拾うことができなかったが、煙草の吸殻や空き缶、風に飛ばされたチラシやガムなど、持ち運べるゴミはすべて拾っていた。
「お爺さん、町をきれいにするのは良いことですけど、お・・・

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過去の言動はゴミとして捨てることはできないのだ

18/04/14 コメント:3件 文月めぐ 閲覧数:263

 人生の中で後悔していること、誰にでも一つはあるだろう。私も、もちろんある。しかし、一番大きな後悔と言えば、やはり小学一年生のあの出来事だ。
 小学校に入り、すぐに仲良くなった友達の京子ちゃん、真央ちゃん、彩ちゃんとはいつも一緒にいた。
 私たちはおとなしい子どもたちの集団だった。真央ちゃんは絵が得意。彩ちゃんはピアノ、京子ちゃんは読書が好きだった。私は書道を習っていて、自慢できること・・・

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私の宝物

18/04/14 コメント:0件 うめ 閲覧数:177

私は普通の人間ではなかった。普通の人間がゴミだと思うものを私はゴミとは思えなかった。街行く人が捨てて行くそれらを私は美しい、と思ってしまう人間だった。逆に普通の人間が綺麗だ、と思うものを綺麗だとは思えなかった。何もかもが普通の人間とは違っていたのだ。何故か、はわからない。気がついた時にはそうなっていた。そんな私が普通の人間たちと一緒に暮らすなんてことはもちろんできなかった。私はずっと一人で生きてい・・・

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ある日のゴミ捨て

18/04/13 コメント:0件 横井雀 閲覧数:180

「ツギの角をヒダリです」
 携帯端末型のナビから流れてくる電子音声に従って十字路を左に曲がる。時間が遅いせいか、それとも繁華街や住宅地から少し離れた場所というせいか。どちらにせよ他の通行人は見かけない。ただシャッターが閉まった商店と、等間隔に続く街灯、それに集まる羽虫の群れが見られるだけだ。
 もし通行人がいれば、二十代も後半に差し掛かった女性がこんな寂しい場所を歩いて何をしているのか・・・

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捨てられるほど、軽い

18/04/12 コメント:5件 冬垣ひなた 閲覧数:349

「あんた態度悪いね、ちょっとぐらい笑えよ」  なかなか注文を聞きに来なかったウェイトレスの私に、サラリーマンの男が針のような言葉を投げつける。  昼のランチタイムに入り、家族連れの殺到したファミレスは、大勢の客でごった返していた。スタッフがてんてこ舞いの最中に訪れたために、苛立つ男の心中を推し量る時間もなく、私は表情筋を動かして対応する。 「申し訳ございません」  今までに何百回も繰り返した業務的・・・

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ゴミ屑人間、ゴミ箱へ

18/04/11 コメント:0件 伊川 佑介 閲覧数:227

 春の日差しの下、病院の庭を車いすの母を押して歩いていた。桜はすっかり散り切って、掃除夫が集めた花びらをゴミ袋に詰めている。
「あなたには本当に謝らなきゃいけないと思ってるの」
何度聞いたか分からない話を母が呟く。俺が子どもの頃の話だ。特に何の返事もせずに、寂しくなった桜の樹を見上げた。

「友達も連れてっていいですか」
運転中にスマホが鳴った。ギリギリになって勝手な・・・

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