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熟れた実の味

18/04/06 コメント:0件 斎藤緋七(さいとうひな) 閲覧数:94

お嬢さん、よく来たねえ。 あたしが浩の祖母のタキだよ。 今は、浩の唯一の肉親さ。 なーんにもないが、今日はゆっくりしていくといい。 え? 「浩と一緒になる話がしたい」って? お嬢さん、あんた、案外、気が短いねえ。 まあ、その話はおいおいするとして、とりあえずはお茶でもお飲み。 少しおちつくといいさ。 浩、お嬢さんに村を案内しておあげ。 あたしはここで待っているからね。 おや、もう帰って来たの・・・

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「ゴミ」から「キミ」に

18/04/06 コメント:0件 れいぃ 閲覧数:87

 捨てに行きたい。
 でも、捨てられない。
 アリシュエルはゴミ袋を前に途方に暮れている。
 中味は、彼女の出した魔法廃棄物だ。魔物の脱皮によりできた皮、ロウソク、枯れた薬草、魔術に使う縄や貝殻や石、供え物の腐ったの。
「どうしたものかなぁ」
 いつもなら、魔法廃棄物処理場に出しに行くのだが、困ったことにゴミ袋の中味はごそごそうごめいているのだ。
 魔法に失敗し・・・

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ごみ取り踊る

18/04/06 コメント:0件 葉月三十 閲覧数:75


 最近つかみ食べを覚えた妹は、バリバリと幼児用せんべいを床に撒き散らす。
「あらあら、亜季は……舞、お掃除頼める?」
「任せて、お母さん」
 私は妹よりもだいぶお姉ちゃんだから、こうやってお掃除を頼まれることも少なくない。
 散らばった食べかすを掃いて集めて吸いとって。
 あれあれ? もう、お母さんったら。あっちの床にほこりがたまっているじゃない。仕方ないなあ・・・

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姥捨て山

18/04/05 コメント:0件 斎藤緋七(さいとうひな) 閲覧数:110

私は「ゴミ」だから、仕方がなかったのさ。 「お母さん、この道を進んで。川を渡って、いいね。」 私は79歳だった。 「仕方ない、私はもう働けない、ゴミみたいなもんさ。」 息子は、「ごめん。」としか言わない。」 村の誰かに言われたんだろ。 あんなゴミ、生かせておくなって。」 「山神山の山道に辿りつくのは困難だが、先には、夢のような土地が広がっている。」 優しい息子は私を可能性のある山神山の入口まで連・・・

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卒業式

18/04/05 コメント:0件 斎藤緋七(さいとうひな) 閲覧数:123

パパ。 そんなに私とママの事が嫌いですか? 「PTA」って不倫相手を見つける新しい出会いの場なの? パパ、瞬くんの事、 もう私より可愛いのね。 私は瞬くんに負けたの、 そして、ママは瞬君のママに負けたの。 私の渚っていう名前、 パパがつけてくれたんだよね。 相原って言う名字、 私とママはね、まだ使ってるの。 ママはね、 結婚前の名前だった「小林」に戻りたいって、今もしょっちゅう言っているんだよ。 ・・・

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ごみ溜めのお姫様

18/04/04 コメント:0件  閲覧数:116

あなたはごみ溜めから生まれたの、と朱理さんは言った。
だからあなたは私の子どもなんかじゃない。寄らないで、汚らわしい。ごみはごみらしくしてなさい。それが朱理さんの口癖だった。
「あかりさん」
お母さん、と呼ぶとぶたれるので、朱理さんと呼んでいる。何度も呼ぶとぶたれるので、本当に必要な時だけ話しかけるようにしている。
「…なに」
携帯に視線を落としたままぞんざいに返事を・・・

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四次元ゴミ箱

18/04/04 コメント:0件 若早称平 閲覧数:124

 多分きっかけは先日の落雷だ。実際雷くらいのエネルギーでこんなことが起こるわけがないのはごりごりの私立文系の俺でもわかることだが、他に思い当たるふしがないのだから仕方ない。レンタルしてきたDVDを観ながら飲み干したビールの缶をゴミ箱に放り投げると、缶は音もなく吸い込まれた。


 大学進学で上京し、一人暮らしを始めた時に買ったなんの変哲もない我が家のゴミ箱はある日突然ブラックホー・・・

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金の一点

18/04/04 コメント:0件 W・アーム・スープレックス 閲覧数:82

 次の一手を打ちおえた丸角五段は、おもわずにやりと笑った。
 若き天才棋士、将棋界のスーパーコンピーターとよばれる彼にとって、それはあるまじきことといえた。
 これまで何人もの先輩棋士たちが彼の、どのような状況にあっても能面のように無表情なポーカーフェイスのまえに、はたしてこちらの手の優劣がよめないまま、あえなく敗北の憂き目にあってきた。
 その彼が、ほくそえむとは。
 将・・・

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ゴミ国

18/04/03 コメント:0件 いっき 閲覧数:93

 誕生したばかりのその国は、自国の成立のため、ゴミを周辺の国から譲り受けることを始めた。ゴミを受け取ってそれをビジネスとする……所謂、『ゴミビジネス』を始めたのだ。  そのため、周辺諸国からは『ゴミ国』との異名で呼ばれることとなった。  ゴミ国は、飲食業の盛んな国から大量の残飯を譲り受けて、国民の食料とした。  そして畜産業の盛んな国からは、大量の畜糞を譲り受けて堆積して肥料とし、それを農業の盛・・・

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捨てる紙あれば拾う神あり

18/04/03 コメント:0件 紅茶愛好家 閲覧数:117

オレは嬉々としていた。
月に一度の不燃物の日がやってきた。部屋の中を見回すとごみになるはずだった本棚、ごみになるはずだったアンティーク調の椅子、ごみになるはずだった大きなごみ箱、生活はごみになるはずだった物で満たされている。左程汚れていないし十分使える物ばかりだ。ごみ貰いを始めたのは二年程前、きっかけは実家の母だった。
「捨てようとしてたの貰ってきちゃった」
使い古されたスライド・・・

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18/04/02 コメント:0件 沓屋南実 閲覧数:121

 ルツェルンの郊外にある豪商の別荘に、私たちは来ていた。そして、あれこれ省いて寝室に直行したことは、使用人たちの失笑を買っているはずである。
 髭をたくわえ目尻のしわが目立つこの男を、私はヴィルと呼んでいた。彼は私をツィスカと呼ぶ。それは、幾つもある秘密のひとつだった。
 目を閉じれば、濃厚なキスが降り、悪魔のような低いささやきに私は恍惚となってしまう。乱れた長い髪を右手で梳きながら、・・・

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タマの復讐

18/04/02 コメント:0件 林一 閲覧数:69

 タカシ君は小学校の自由研究で、猫を仰向けの状態から落として、どのくらいの高さまで背中から落ちずに着地できるのかを調べることにした。
 タカシ君はまず、ペットのタマを頭の上まで持ち上げると、そこから落としてみた。すると、タマは難なく着地に成功した。
 次にタカシ君は、タマを連れて近所の公園に行った。公園にあるベンチの上に立ち、そこからタマを落とすと、またタマは着地に成功した。
 ・・・

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崇高な声

18/04/02 コメント:0件 W・アーム・スープレックス 閲覧数:93

 なんてすばらしい世界なんだ。  そのすばらしさは、感嘆符をいくつならべてもまだまだ足りないぐらいだった。  長期にわたる宇宙空間の飛行に、ほとほとうんざりしていた惑星調査隊の面々は、宇宙船からおりたち眼前にひろがるそれはうつくしい地上の光景をまのあたりにして、感動のあまり言葉をなくした。  ゆたかな緑の丘、青々と水をたたえる湖、ふきつけるさわやかな風、人間が生きてゆくうえに必要な大気にみちた温暖・・・

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つま先から段々ゴミになっていく少女

18/04/02 コメント:3件 クナリ 閲覧数:179

 高校一年の秋、ある月曜日の放課後。
 一人暮らしをしている僕の部屋に、吹奏楽部の一年先輩である桂木アキ先輩がやってきた。
 僕らは特別仲良くなかったので、「なぜうちへ来たのですか」と聞いた。
「私、つま先から段々ゴミになっていっているの。今は膝くらいまで」
「はあ」
「今週中には頭頂部までゴミになると思われる」
 この人は、そんなに変わった人ではなかったはずな・・・

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復讐ノート

18/04/02 コメント:0件 みや 閲覧数:75

◯月△日

A君に頭を叩かれた。
B君にノートを破かれた。
C君に死ねと言われた。

◯月△日

A君に背中を押された。
B君に教科書に落書きをされた。
C君にバカと言われた。

◯月△日

A君に肩を押された。
B君に鉛筆を折られた。
C君にウザいと言われた。

◯月△日

A・・・

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復讐のゴング

18/04/02 コメント:0件 林一 閲覧数:53

 ボクシング世界フライ級王者として十度の防衛を成功させてきた私川中俊介は、タイトルを返還して階級を一つ上げ、二階級制覇に挑戦することを決意した。年齢的に考えて、今回の試合が最初で最後の挑戦になるだろう。
 対戦相手は、スーパーフライ級王者のネラだ。三度の防衛に成功している強敵だが、ベストを尽くせば勝てない相手ではない。私は二十年のボクシング人生最後になるこの試合を勝利で飾るため、老体に鞭を打・・・

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桃太郎鬼譚

18/04/02 コメント:1件 冬垣ひなた 閲覧数:136

 今は昔の物語。
 復讐の刃を握ると決めた若者は、父の付けた名前から「桃」の一文字を捨てた。
 母を奪った春が憎い、と。
 名は太郎、鬼を狩る為にただ生きる。

   ◇

 桃の花が村を染める季節、鬼どもに母がさらわれた。あれは俺の弟が生まれたばかりの事。
 忌まわしき巨体の鬼はのうのうと逃げおおせて、海を渡った小島に住み着いた。「人外の仕業にあが・・・

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だってイチゴ大福

18/04/02 コメント:2件 むねすけ 閲覧数:104

 復讐代行「ブラックムーン」の表の顔は垢抜けない純喫茶店。コーヒーにやかましい客にインスタントコーヒーを出す悪癖を持った髭店主黒田聡平、黒田の姪っ子看板娘の弥生ちゃん。黒田の古女房律子さん、バイトのボーイ哲哉君。郊外の閑古鳥も鳴き疲れたシャッター商店街、理髪店の二階で今日も拘らないコーヒーと、美味しい卵サンドで裏の稼業を覆い隠していた。
「モーニング、サラダはトマトメインの方ね」
「か・・・

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なごり雪

18/04/02 コメント:0件 風宮 雅俊 閲覧数:73

 春が来た。待ち遠しかった春が来た。ついに春が来た。
 春の日差しを受け、真っ直ぐに切り立つ雪の壁が滝の様に融けている。始めて勝利したこの喜び。長かった戦いの日々がここに終焉する。
「頑張った。俺」
「耐え抜いた。俺」
「これで、冬鬱とはおさらばだ」
 頬を伝う涙が陽の光に輝いていた。
 毎年の雪かき。戦いでしかなかった。雪かきをしても、気が付くとうず高く積もっ・・・

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ゴミ置き場

18/04/02 コメント:0件 風宮 雅俊 閲覧数:82

 今日も休み、世間は朝から騒がしい。子供たちは賑やかに学校に通っていく。大人たちは眠そうな顔で駅に向かっている。どちらの姿も自分にとっては昔の話だ。今は悠悠自適の年金暮らし・・・・のはずだった。厚生年金とは別の企業年金がある大手に入社したのに、企業戦士危うきに近づかずで無事に定年まで辿り着いたのに。
 定年日、妻は置手紙一つで通帳と印鑑を持って友達とクルージングに出掛けてしまった。半年は戻っ・・・

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アイラブユゥ、ユゥラブアイ

18/04/02 コメント:0件 黒江 うさぎ 閲覧数:121

 私の両親は、とても優秀な遺伝子工学の研究者だった。  いくつもの不治とされて来た病の治療法を発見し、功績の数は両の手だけではとても足りない程、優秀な医者。  …だから、私の両親は殺された。  両親が考案した…遺伝子を書き換え、新たな生命体を創造するという、神にも等しき技術を欲した者達の手に寄って。  結果その技術は奪われ、軍事国へと渡り、その軍事国の手違いにより情報を漏洩し、大規模な戦争が始まっ・・・

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ドレスにスニーカー

18/04/02 コメント:3件 そらの珊瑚 閲覧数:112

 結婚式の招待状が届いた。  差出人は、付き合っている彼だった。「ふえっ?」とっさに変な声が出る。眼を凝らしてみても、間違いではなかった。彼が結婚? 私とじゃなく? 相手の名前は私が知らない女だった。  そういえば、と思い当る。会社の同僚の彼と付き合いだしてから約三年。ここ半年くらい、なんだか疎遠だったことを。お互い仕事が忙しいこともあり、デートらしいデートもなかった。それでもゴールデンウィーク・・・

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匂いの正体

18/04/02 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:72

 僕とその友人は同じ大学に通っているのだけれど、両者とも、大別すれば田舎から都会に引っ越してきた身だった。大別すれば、なので、さしてド田舎でも大都会でもない。むろん利便性や施設に差は歴然とある、通っている大学がまさにそれだ。
 さて、こうした点で境遇がほぼ同一である友人が、こんな疑問を口にしだした。
「こっちってゴミの匂いするよな」
「それだけだと伝わらない。何時の、どこの話?」・・・

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人類の不要品たち

18/04/02 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:68

 少年が佇む一帯には、ゴミが広がっていた。比喩ではない。ゴミのようなのではなく、本物の「ゴミ」だ。
 ここにはゴミしか存在しない。世界人類は不要品の処分を、この一帯に投棄する結論に至らせた。
 ゴミ問題は、核廃棄物が国民の理解を得られている国でさえ、解決はしていない。一時的に解消しているに過ぎない。理解を得られていない民主主義国家であれば、一時的にも不可能だ。むろんゴミ問題は核廃棄物に・・・

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ロボットのゴミ判定

18/04/02 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:68

 若くして偉大な発明をする美人博士がいた。彼女に惹かれ、助手になりたいという男性も多く、現在の助手もその一人だ。
 彼が他の希望者と違ったのは、自身の発明によって憧れの博士を超えたいと訴えていたところだった。博士が彼を選んだのも、その意気込みを買ってのことである。
 意気込みは嘘ではないものの、助手の内心は他の希望者とさして変わりない。そんなものだ。
 今日も今日とて、助手は博士・・・

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リベンジ 浮気編

18/04/02 コメント:0件 デビ 閲覧数:99

麻、参ったっさー。
どうした?
やられた。旦那にやられた。麻、も伝説があるでしょ。
ああ、あれか?
そう、奥さんとの鉢合わせ事件。
まあね。でも、あれ流石、奥さんだったよ。
「あなたね。いつも彼がおせわになてます。」
なんて言われ日には、
「はあ〜。」たじたじってかんじだよね。
でもさあ、反対に奴の愛人が乗り込んできたとき同じロレックスとテファ・・・

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空き缶投げはスポーツです

18/04/02 コメント:0件 蒼樹里緒 閲覧数:96

『五味市空き缶投げ選手権大会』、ついに本日、決勝戦が開幕です! 五味中央区立五味第三中学校校庭から、生中継でお伝えしております。
 試合開始前に、ルールをご説明いたしましょう。
 アルミ缶用・スチール缶用の大型回収ボックスに、出場選手が指定の位置から空き缶を投げ込んでいきます。制限時間三分以内に、最も多くの空き缶を投げ込んだ選手が優勝です。
 小中学生部門・高校大学生部門・社会人・・・

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消費、消費、消費…

18/04/02 コメント:1件 霜月秋介 閲覧数:232

 最近、時間が過ぎるのがとてつもなく早い。
 好きなタレントのSNS更新が気になったのがきっかけでスマートフォンをいじり始めると、いつのまにか一時間も二時間も時間が過ぎているなんてことが最近よくある。毎週観ているテレビドラマが、続きが気になるところで来週へおあずけになった、と思ったらもう既に一週間経って続きが今日観れる、ということも。月ごとにはがしているはずのカレンダーだが、一週間ごとにはが・・・

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マイクロリベンジ

18/04/02 コメント:0件 宮下 倖 閲覧数:88

 わたしは夫をゆるさない。    夫婦の間でこんな裏切りがあっていいのだろうか。たった一言がふたりの愛にひびを入れてしまうこと、夫はわかっているのだろうか。  無意識のことだったんだと言われれば「そうか」とうなずいて許してしまいそうな自分がいる。やっぱりわたしは夫を愛しているし、本当は許したい。  けれど黒く揺らいだ感情はわたしに「復讐」の二文字を突きつけてきた。  そうだ、復讐だ。 「うわっ!・・・

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のちに、伝説の屋台の店主となる男の話

18/04/02 コメント:0件 小高まあな 閲覧数:137

 やられたらやり返す。
 勇者に攻め込まれ、命からがら城から逃げ出した魔王はそう誓った。

 復讐は慎重に。
 勇者の動向をこっそりと探る。
 実際、魔王は勇者に倒されたと見せかけて、秘密の扉から逃げ出したのだが、世間では魔王は倒されたという認識らしい。国を挙げてお祭り騒ぎだ。
「むむむ。こいつらときたら」
 市場で買った、魔王の丸焼きなるものを食べながら・・・

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私の黒い熊

18/04/01 コメント:3件 待井小雨 閲覧数:173

 家の外を熊がうろつく町に住んでいた。こんな暮らしはもう嫌なのだと都会に出て暮らし始めたけれど、いつしか私の周りをうろつく影に気付いてしまった。  あれはあの町の熊だ。 「休みは地元に帰るの?」  長期休暇も近いある日の帰り道、同僚がそう訊いてきた。 「私、出身が元々こっちだから」  私は苦笑してみせる。躊躇いなく吐いた嘘に同僚は「そっか」と言う。 「私の実家、遠いから帰るの面倒なんだよね」 ・・・

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チキンレース

18/04/01 コメント:0件 林一 閲覧数:89

 悪の組織の下っ端構成員として働いていた若者二人組は、自分達の待遇の悪さに嫌気が差していた。そこで彼らは、組織を抜け出そうと試みたが、あっさりと捕まってしまった。
「おい、お前ら。うちの組織を勝手に抜け出そうだなんていい度胸してんじゃねえか。その度胸に免じて、どちらか一人だけは命を助けてやろう。そうだな、お前らにはチキンレースをやってもらう。崖に向かって二人同時に車を発進させて、ギリギリで止・・・

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悪女と科学者

18/04/01 コメント:0件 アシタバ 閲覧数:101

 女が目を覚ますと、なぜか彼女は病院の手術台のようなところで寝かされていた。彼女は一体なぜ自分はこんなところで寝ていたのかわからず、必死に記憶を辿っていく。すると、どうしたことか経緯を思い出していく女の顔色はみるみると青ざめていった。
(わたしは確か――)
 ドアが開く音がした。彼女の思考は中断され、部屋に白衣姿の老人が入ってきた。
「目が覚めたんだね」
 女は彼の顔に覚え・・・

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全然クールじゃない

18/04/01 コメント:0件 浅月庵 閲覧数:169

 復讐の想いがいつしか彼女を生かす原動力となり、両手両足に嵌めた枷は、そう簡単に外れることはない。

 だから、一人の少女が親殺しの犯人を丸一年探し、いつか犯人を自らの手で殺してやろうという思考に塗れていたのに。その犯人が事故で死んだとわかったとき、彼女はこれから人生をどう歩んでいこうかと思い悩む。

「幸せになったらいいじゃないか」
「勝手なこと言わないでよ! 私が・・・

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どんな復讐がしたい?

18/04/01 コメント:1件 笹岡 拓也 閲覧数:282

「復讐したいんだって?願いを叶えてやろう」 僕は人間の姿をした悪魔と名乗る者に出会った。どうして僕の目の前に現れたのかはよく分からない。ただ復讐したいというのは事実。 「そうなんです。ただ復讐の仕方が分からなかったので…」 僕は中学生の頃いじめられていた。いじめを受けたことで学校にも行けなくなった。だからいじめてきた奴らに復讐したいと考えていた。 「じゃあ早速いじめてた奴らの命を奪おう」 僕は悪魔・・・

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小さな保育室で起こったこと

18/03/30 コメント:0件 虹子 閲覧数:137

  私がそれを初めて目撃したのは、働きだして二週間ほど経ったころだった。  三時のおやつの時間だった。アキ君がいすに座ろうとしたとき、田仲先生がアキ君のいすをさっと後ろへ引いた。尻もちをついたアキ君は泣き出した。 ひどく怯えた目をして口を縦に開けてわぁわぁと泣いていた。まだ生えそろっていない小さな歯がのぞく口の中で、舌に血がにじんでいるのが見えた。転ぶときに机であごを打ったのだ。 ・・・

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身を滅ぼす炎

18/03/30 コメント:1件  浅縹ろゐか 閲覧数:197

 捻じ曲がった性格をしている私は、やはり捻じ曲がった人生を歩んでいた。暴力を振るう父親とヒステリックな母親と暮らした実家には、もう10年以上帰っていない。中学卒業と同時に、私は職を求めて上京した。一刻も早く実家を出たかったからだ。住み込みでできる仕事を探し、私は土木関係の仕事に就いた。1番年下である私は、業務以外に使い走りのようなことをしていた。先輩達に逆らうことなど、とても考えられなかった。逆ら・・・

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月曜日の凶行

18/03/30 コメント:0件 野々小花 閲覧数:142

 よく晴れた春の日だった。月曜日の朝。駅前の大通りで、突然若い男が刃物を振り回して通行人らを次々と刺した。六人が死亡し、十三人が重軽傷を負った。犯人はその場で自ら命を絶った。一年が経った現在でも、犯行の動機は解明されていない。  あの事件で妹を失った俺は、命日である今日を最後に、被害者遺族の会に顔を出すことは止めようと思っている。悲しみを共有する家族が俺にはひとりもいない。それが他の遺族たちと大き・・・

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リメンバー

18/03/30 コメント:0件 若早称平 閲覧数:161

 恐る恐る下駄箱を開けると上履きの中に大量の画鋲が詰められていて、その横にはいつもの手紙が添えられていた。一応手紙に目を通してみるが、「復讐の炎に焼かれろ」とか「お前のやったことを思い出せ」とか厨二病じみた脅迫の言葉が並べられていた。

 広げるとA4ほどの大きさになるその手紙で箱を作り、上履きの中の画鋲を移すとそのまま教室へ向かった。


「おはよう、尾関」
・・・

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FAKE

18/03/30 コメント:0件 華満零 閲覧数:179

行き過ぎの友情なのか、それとも、抱いてはいけなかった恋情なのか。今となってはそれすらも、曖昧。

「今夜12時に」
一言だけ書かれたメール。今日は水曜日。一週間の中で、私が一番嫌いな曜日。
吸いこんだ煙草の煙と共に、口から溜息が零れた。腰かけていたベッドから立ち上がり、ドレッサーの前に座る。
腰まで伸びたブラウンの髪の毛を入念に梳かし、慣れた手つきで顔に化粧を施してい・・・

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孤独

18/03/30 コメント:0件 ジェームズボンバークライシス 閲覧数:112

僕の戦いは、終わった。そして孤独になった。
愛する人を守ることが出来ず復讐という形でしか、僕の鬱憤を晴らすことができない。

大粒の涙が頬を垂れる。
「やったんだよ。やったんだよ。沙希ちゃん。」
僕は包丁を喉に向ける。

すると誰かが後ろから抱きしめる。
「お前は誰だ?」
振り向くと、それは羽の生えた天使だった。
「僕もジ・エンドか。」<・・・

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薬に支配された空

18/03/29 コメント:0件 あおい 閲覧数:145

海風が彼女に強く当たる。長いロングの髪は風になびいて、ふっくらとした彼女の唇にぴったりとくっついて逃さない。少し困ったようにその髪を手ではらい、クスリと笑った。黒髪に少し茶の混ざったような艶やかな髪の毛は、太陽に当たってキラキラと光り、誰が見ても「美」そのものである。
「ここに帰るの何年ぶりかなぁ」
透き通るような声でそうつぶやいたが、その声は船のエンジンの音にかきけされ、誰の耳にも聞・・・

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配達ミス

18/03/29 コメント:0件 桐生 舞都 閲覧数:121

昼寝をしていると、玄関のチャイムが鳴った。 「――宅配便です。ハンコお願いします」 どうやら、宅配便のお兄さんが荷物を届けに来たようだ。 わたしは重いからだをなんとか起こす。 ソファーで寝た後に目を覚ますと、正面の壁に飾られたたくさんのオブジェにどうしても目がいく。 動物の骨で作ったペンダントや剥製など、海外の変な土産物が好きなあの人の趣味は最後までよく分からなかった。 彼のニオイがま・・・

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我らホシ追う復讐者

18/03/28 コメント:0件 まきのでら 閲覧数:107

『ホシを捕らえた』
 ナイフを片手に森を彷徨っていた私のトランシーバーが、雑音まじりにそう告げた。
『例の廃屋に集合せよ』
 無機質なその声は淡々と続き、私は疲弊した足を引きずるようにして廃屋へと向かった。
 ホシは子供ばかりを狙う卑劣な連続殺人鬼だった。警察は頼りにならず、いたずらにヤツを泳がせては犠牲者を増やしていた。
 ある時、しびれを切らした犠牲者の親の一人が・・・

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夜の散歩

18/03/28 コメント:0件 伊川 佑介 閲覧数:100

 大学の先輩が首を括って、その葬式の帰り道を恋人と歩いていた。それまで降っていた雨が止んで、濡れた路面に水溜りができている。僕はなぜだか無性に性欲が高まって、この静謐なムードの中でどうやって彼女をホテルに誘おうか考えていた。
「人って何の為に生きてると思う?」
彼女が急に立ち止まって僕に尋ねた。僕が考えていたこととのギャップに虚を突かれて言葉を失った。いつにない哲学的な質問を前に、先輩・・・

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お赤飯炊きましょ

18/03/27 コメント:0件 松本エムザ 閲覧数:132

「あたしコレ食べられないよ。言わなかったっけ?」
 あれは私が小学校を卒業した日の夜の事だ。母がお祝いだよと炊いてくれた『お赤飯』を一瞥すると、祖母は忌々しげにそう言い放った。
「あら、そうでしたっけ? お義母さん」
「そうだよ。まったく、あたしの言うことなんて、右から左に流してるんだろ?あーあ、虐待だ虐待」
 しっしとまるで野良犬を追い払うように、祖母はお赤飯を視線から遠・・・

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復讐

18/03/24 コメント:0件 犬童 幕 閲覧数:948

俺はタイムマシンの座席に座っている
これに乗って
俺を苛めていた奴等に復讐する
まずは学生時代
俺の教科書を隠したり
給食にチョークの粉を振りかけたり
色んな嫌がらせをしていた不良グループ
あいつらを懲らしめてやろう
年号と時刻をセットしスイッチオン
ギュイーン
それらしい効果音を発し
タイムマシンは学生時代へ
次は新入社員時・・・

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音するくしゃみに君がいて

18/03/24 コメント:0件 むねすけ 閲覧数:198

 森のギリギリ陽の光が魔を避ける内側めいっぱい、境界内の限界地点に僕の巣がある。寝ぼけて朽ち忘れた老木の洞から掘り進めた僕の巣穴は、地下へと続く。蓋をしてしまえば地下のねぐらで聴こえてくるのは集めた落ち葉のすれる音。集めた木の実を齧る音。雨の水分が滲み込んでくる気配の音。そして、僕の心臓の音、だけになるだろうはずだったんだけど。
「へっぷしょん、もーね、大変だったよ。月が盗まれちゃったんだか・・・

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浮かれた心と忘れた心

18/03/21 コメント:0件 腹時計 閲覧数:190

 引っ越しの準備をしていると、なくしたと思っていたものが見つかることがある。
 大学の合格発表があった翌日から、和成は少しずつ荷造りを始めていた。既に大学のすぐ近くのアパートを契約した。あと二週間すれば和成は大学生になるのだ。合格の喜びは大きく、新生活への期待はぱんぱんに膨れている。
 しかし、すんなりと進まないのが片付けというものだ。18年間住み続けてきた自室は案外ガラクタが多く、ま・・・

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復讐の接吻

18/03/20 コメント:2件 キップル 閲覧数:213

「あなた、行ってらっしゃい…。」 「ああ、行ってくる。」  俺は、7年連れ添った妻の美紀に手を振った。もう二度とこいつの顔を見ることもないだろうと内心思った。目鼻立ちは昔と変わらず整っていたが、髪や肌にはもう艶がない。美紀の性格はお見通しで、これ以上発見も望めなかった。飽きていた。そろそろ生活を一新する必要があった。  俺は出張へ行くため、新幹線に乗った。閑散とした車内で椅子を倒し、目を閉じた・・・

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