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第103回 【 自由投稿スペース 】

恋愛・ちょっといい話・伝説・不思議な話など、
小説・エッセイ等の散文であれば
スタイルは問いません。
体験や事実に基づく必要もありません。

ステータス 終了
コンテストカテゴリ
投稿期日 2017/04/03〜2017/05/01
投稿数 5 件
賞金
投稿上限文字数 10000
最大投稿数
総評

投稿済みの記事一覧

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メトセラ人、脱ゾンビ生活宣言

17/04/28 コメント:2件 本宮晃樹

 友人連中の誰もが反対した。「そんなことしてなんになる?」
 ごもっとも。だがわたしに言わせれば、飼い慣らされた羊みたいな生活にこそなんの意味があるのか教えてほしい。あらゆるリスク――なんという呪わしい言葉だろう――から逃げ隠れする臆病な隠遁者ども。地獄へ失せろ。
 いまでは狂人の聖地として悪名を馳せる上高地に着いたのは、夏真っ盛りの八月下旬。大むかしはあふれかえるほどの登山者でにぎわ・・・

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人生攻略本

17/04/16 コメント:1件 笹山ナオ

 男は本屋さんに来ていました。
 男の唯一の趣味は読書でした。日々の仕事で疲れた男を癒してくれるものは、現実を忘れ、たくさんの本に秘められた、たくさんの世界に浸ることでした。
 だからその日も男は、新しい世界を探して本屋さんに来ていました。
 天井まで届くほど高い本棚を眺めているうち、ある一冊の本の背表紙が、男の目に留まりました。
「『人生攻略本』」
 男は声に出して・・・

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鳥たちのさえずり

17/04/15 コメント:0件 水面 光

鳥たちのさえずりが聞こえるのは幸福だった。ほんとうに──私は私と同じ病気だった芥川龍之介の言葉を反芻していた。「どうせ生きているからには、苦しいのはあたり前だと思え」──つまり、生きていること自体が苦しみであるという原始仏教の教えとまったく同じ考え方だと気づいて、しかも私もその考え方に手放しで賛同できる境遇に至っていることにも気づいて、いやもうそう考えざるを得ない、血肉が、心が、そう叫んでいるのだ・・・

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雨上がりの虹

17/04/13 コメント:0件 森伸

営業の帰りに公園のベンチに座った。今日の営業は失敗だった。会社の新しいソフトの売り込みだったが、担当者には鼻であしらわれた。「実績のない会社とは取引はしません」と言われたのだ。雨が上がったばかりで、あたりには濡れた芝生の匂いが漂っていた。
ため息をついて、自動販売機で買ってきた微糖の缶コーヒーのブルタブを開ける。いつもブラックばかり飲んでいたのだが、今日はコーヒーの甘さを心地よく感じた。口の・・・

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「グリーンゲートの少年たち」★文化祭での小冊子 『文化祭前日から』冬華

17/04/03 コメント:0件 ちほ

 文化祭は、学校のお祭り。
 冬華は、生まれて初めての文化祭がとてもとても楽しみだった。友達の誰かが言っていたが、文化祭当日以上に準備期間も楽しいものだ、と。ところが冬華は、文化祭だろうが準備期間だろうが、学校に一時間しかいられない。何時間も準備に明け暮れることができるだけの強い身体を持っていなかった。
 『文芸部』と『ものがたりクラブ』のメンバーが、みんなで輪になって話し合うという楽・・・

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