1. トップページ
  2. 第九十六回 時空モノガタリ文学賞 【 奇人 】

第九十六回 時空モノガタリ文学賞 【 奇人 】

今回のテーマは【奇人】です。

恋愛・ちょっといい話・伝説・不思議な話など、
小説・エッセイ等の散文であれば
スタイルは問いません。
体験や事実に基づく必要もありません。

時空モノガタリ賞発表日:2015/12/28

※同一投稿者からのコンテストページへの投稿作品数は2〜3作品程度とさせていただきます。
※R18的な暴力表現・性描写はお控えください。
※二次創作品の投稿はご遠慮ください。
※「極端に短く創作性のない作品」「サイト運営上不適切な内容の作品」は削除対象となりますのでご了承ください。

ステータス 終了
コンテストカテゴリ
投稿期日 2015/11/02〜2015/11/30
投稿数 66 件
賞金 時空モノガタリ文学賞 5000円 ※複数受賞の場合あり
投稿上限文字数 2000
最大投稿数
総評

入賞した作品

9

家庭内離婚

15/11/30 コメント:16件 泡沫恋歌

 妻の小夜子と家庭内離婚をして、かれこれ十年は経つだろうか。
 今年で銀婚式の夫婦だが、子どもたちが成長するにしたがって会話もなくなり、寝室も別になった。最近では食事も別々、夕食だけは妻が作ってテーブルの上に置いてあるので、仕事から帰ってからチンして温め独りで食べている。
 必要な連絡事項はメモしてテーブルに置くか、妻の携帯にメールで送信する。よほど事がない限り会話はしない。お互いに飽・・・

5

奇人の娘

15/11/26 コメント:8件 6丁目の女

 私の父は奇人でした。父と暮らしたのは私が10歳の時から高校を卒業するまでのことで、それまでは父方の祖父母によって育てられたのでした。初めて父に対面した時のことはよく憶えています。血の繋がりとはいったい何であるのかと、子供心に衝撃を受けました。私がこの世に生を受けたのは、父が49歳の時です。ようやく娘を引き取る算段が整ったことと、高齢の祖父母が田舎へ帰りたいという理由から、10歳になった私は東京の・・・

5

彼女の、いつもの朝

15/11/24 コメント:4件 ツチフル

 目を覚ますのは、いつも目覚まし時計が鳴り出す十分前。
 もう少し、あと五分とすがる自分を説得しながらのろのろと這い出して、愛しいベッドと決別する。
 眠い目をこすりつつカーテンを開き、朝の光を取り入れて大きく伸び。深呼吸。
 次にクローゼットをあけて、その日の気分にあったコーディネート。今日は白の上下にミントグリーンのカーディガン。
 着替えを済ませたら洗面所へ行って顔を・・・

2

不信者

15/11/11 コメント:4件 ヤマザキ

 僕はとにかく自分に自信が持てなかった。
 常に疑念がまとわりつき、何をするにも不安が拭い去れない。
 それを取り除く方法はたった一つだけ。
 周囲の人間に合わせて行動することだ。
 多数派に埋もれることで僕は普通の人間に擬態する。
 そう、普通。
 誰もが普通にできる普通が一体何なのか、僕にはまるで理解ができない。
 一様に同じ服を着て、一つの方向へ吸い・・・

3

もう、ただ一人

15/11/02 コメント:4件 久我 伊庭間

 私には特別なチカラがある。時間を巻き戻すことができるのだ。例えばコップに肘をぶつけて落として割ってしまった時、肘をぶつける前に戻してコップを片付けておく。カップ焼きそばの麺を流し台にこぼす前に戻すこともできれば、代わりに他のカップ麺を買うことだって出来てしまう。交通事故にあって大怪我を負ったとしても、死にさえしなければ、事故さえなかったことにしてしまうことが出来る。この世にはおそらく二人といない・・・

最終選考作品

6

地獄谷先生の或る儀式

15/11/30 コメント:7件 そらの珊瑚

勤務先の出版社に出社したら、メールチェックする暇もなく、即編集長に呼ばれた。
「なんでしょうか?」
 営業部、総務部、ファンション誌部門と転属され、苦節入社8年目、ついに希望する文芸部門に配属され、編集者として私は希望に燃えていた。
「新月さん、突然で悪いんだけど、地獄谷先生の担当、お願いできるかな?」
「えー私でいいんですか? そんな大先生の担当になれるなんて、光栄です・・・

2

愛しい変な人

15/11/16 コメント:2件 メラ

 人間の意識は不思議なものだ。何故なら自分がフォーカスしている対象によって、この世界はいくらでも変容するからだ。
 例えば妻が妊婦だった頃。
 街を歩くと、世界には妊婦さんがたくさんいるのだと知って驚いた事がある。
 しかし、それまで妊婦さんに気がつかなかったのは、街に妊婦がいなかったわけではなく、自分の意識になかったからだ。
 そう思って、たとえば赤い色の服を着ている人を・・・

3

機械仕掛けのヒトたち

15/11/14 コメント:6件 守谷一郎

 犬型ロボットや昆虫ロボットは元より、人間そっくりのヒューマノイドが一般的に受け入れられ、流通される時代が来た。
 彼らが一度街を闊歩し始めると、人間であるかどうかの区別はつかない。道行く人が人かどうか。あまりにもヒューマノイドが一般的なりすぎたので、いちいち通り過ぎるソレらに対して、そんなことにも悩まなくなった時代。
 かつて「不気味の谷」と呼ばれる現象があった。あまりに人間に近づき・・・

1

質問する女

15/11/08 コメント:0件 yoshiki

 小雨に煙る宵である。勤め帰りの私は折り畳みの傘をカバンから出そうか出すまいかと思案しながら小走りに家路に急いでいた。
 夕暮れ時の都会のネオンが、街灯に反射して路面にきらきら映っている。やがて路地に入り閑散とした寂しい路にでる。もうしばらくで我が家だ。
「ねえ、もしもし」
 その声は不意に私の後ろの方からした。若い女の声音である。最初私は聞こえているのに振り返らなかった。・・・

4

奇人狩り

15/11/02 コメント:6件 Fujiki

「化け物と呼びたければ呼ぶがいい。お前達に何と言われようと知ったことか!」
 そう叫んだ直後、音楽教師は胸に散弾銃の弾を受けて絶命した。
 私の村には奇人狩りの風習が残っている。村人はよそ者を注意深く観察し、奇人かどうかを確かめる。誰かの報告を受けて奇人が入り込んでいると判断が下ると、男衆を集めて対象となる人物を排除する。これは村の秩序を保ち、それぞれの家が代々守ってきた先祖の位牌が汚・・・

投稿済みの記事一覧

1

君の二つ名は〇〇だ

15/11/30 コメント:0件 汐月夜空

「私は『個性』というものを大事にします」
 そんなマニフェストを掲げていた政治家が、国のトップに立ったのは、つい先日のことだった。誰かが右を向けば、誰もが右を向く。この国の皆はきっとそんな没個性社会にうんざりしていたんだろう。誰もが彼の言うことを疑わず、より良い社会を目指して賛成した。
 彼が施行した『マイネーム法』がこの国を大きく変えることになる。この法の概略を簡単に説明すると以下の・・・

1

変態と少年

15/12/01 コメント:1件 ナポレオン

いつの頃からだろうか、自分がこの世界の主人公ではないと気が付いてしまったのは。
大惨敗に終わった高校受験の時か、好きな女の子にキモいと言われた時か、学校で無能と言われいじめられた時か。
僕の人生には何か意味があるのだろうか。その答えはおそらく見つからないと思う。だから僕は今日、首を吊って死ぬことにした。

学校帰りに近くのホームセンターでロープを買った。結び方は良くはからな・・・

0

僕が嫌いな変なセンパイ

15/12/01 コメント:0件 奇都 つき

「センパイって、もしかして天邪鬼ですか?」
 目の前に座るサークルの先輩。奇田と書いてくしだという彼女は、名に「奇」という字を受けた宿命か、学校で知る人のいない奇人である。彼女の奇行ををあげればキリがない。
 行動だけではなく、彼女は発言も唐突で瞬発的だ。たまに理解しきれないが、彼女はどうにも頭がいいらしく、よくよくと突き詰めて話を聞くと、うなりをあげさせられることが多々ある。
・・・

2

ダ・カーポはもういらない

15/11/30 コメント:6件 冬垣ひなた

「これが、お互いの責任で、二人の友情が終わりを告げた顛末である」
 とある批評家は、そう話した。


 死の床にあったクロード・ドビュッシーは、数十年来の友人からの手紙を引き裂いた。
「すまない」、彼は目に涙を浮かべ絶望の淵からこの世を去った。
 ドビュッシーの間近にあった者は手紙の主を恨み、世間に沈黙を守ったため、事実が明らかになったのは、その男の死後だった・・・

0

Save the earth

15/11/30 コメント:0件 平塚ライジングバード

「ほのかに山椒のにおいがするでしょう。これがこいつらの名前の由来です」
オオサンショウウオの体表を指でなぞると白い粘液がこびりつく。“NPO法人ふるさと自然再生機構”の職員である青島は、粘液がべっとりついた指を灰原の鼻先に近づけた。
「確かに独特の生臭さを感じますね」
灰原は思わず顔をしかめる。
「灰原さんは、都会の人ですか」
「ええ、まぁ」
「うちの団体のテー・・・

0

6B鉛筆カッパ巻き

15/11/30 コメント:0件 むねすけ

合言葉は、「奇人?変人?だからなに?」

中学校にもなって、乙女盛りが、
そんなしょーもないドラマに熱上げて、
同世代の子たちみたいに、ジャニーズにでも熱を上げればいいのに、
あんた、ちゃんと友達いるかね?

お母ちゃんったら、心配性。
でも大好きな母ちゃん。私には友達たくさんいたんですよ。
家が木造の土壁だったから恥ずかしくって、家に呼ばなか・・・

0

野球警察

15/11/30 コメント:0件 インド人舞踏家

 「あーっと、本日最初の逮捕者が出ました」
 名古屋ブルージーンズのピッチャー本田ユウキ。容疑はボールを中々投げなかったことだ。
 「彼は3度目なので、今度は実刑かもしれませんね」
 野球解説者の淡路ヒデオは手を震わせながらそう語った。
 「淡路さんも現役時代は4回投獄されてますからね」
 実況のスポーツアナは手元の資料を見ながら、淡々と語る。
 そう、20年・・・

1

彼は噂の変わり者

15/11/30 コメント:1件 FRIDAY

 私の通う大学には、密かに知られた変人がいる。
 彼は何者なのか。学生だということはわかっているものの、学部はどこなのか、何年生なのか、全く不詳なのである。けれど、もし口頭に登らせれば誰もが「ああ、あの人ね」となること受け合いだ。
 何せ彼はこの御時世において、和服に高下駄で大学に通っているのである。目立つことこの上ない。どこからともなくかっこんかっこんと音がしたらどこかに彼がいる証拠・・・

0

奇色満面

15/11/30 コメント:0件 むねすけ

取調室のカツ丼というのはよほど、太っ腹の銃ブラ公務員でない限り実費で後から請求されるというのを、臆病な軽犯罪常習仲間から聞かされていて知っていたので。

「カツ丼喰うか」

と、今時ゴマ塩の五分刈りのおじさん刑事に言われた時には
左手の小指を折って、激痛で笑いを追いだしたほど。

ポケットに突っ込みっぱなしの左手を、
「だしたらどうだ」

0

キムチ味のエリンギ

15/11/30 コメント:0件 ケイジロウ

 どうやら僕は奇人らしい。
 毎日大学から戻ったら、まずスポーツドリンクを200cc飲む。いつも2リットルのボトルを買うので、10日間で一本のペースである。9日間ではない。11日間でもない。10日目に195ccしか残っていないということもない。僕にとっては普通なのであるが、どうやら一般的には普通ではないらしい。
 毎朝7時起床。腕立て3回、腹筋3回やったあと、牛乳を150cc飲む。この・・・

5

奇人王子

15/11/30 コメント:6件 そらの珊瑚

 ペルテモア王朝の第一王子アレクは「奇人王子」と呼ばれていた。
 腰まで伸ばした彼の金髪は頭の上で高く結えられ、季節の花で飾られている。お気に入りは、孔雀の羽を縫い付けたドレスだった。
 夜を想わせるような黒い瞳、整った鼻筋、うすい唇、それらが細面の顔の中で絶妙に配置された美しさを醸し出し、彼の母親である前王妃に生き写しでもあった。
 けれど過剰な化粧を施されたそれは、人々には奇・・・

1

キジン

15/11/30 コメント:2件 高橋螢参郎

 その日、目抜き通りを行進するパレードの主役である王様は、何故か一糸まとわぬ姿のまま天蓋の下、国民に手を振っていた。その動きに連動するが如く、しなびた睾丸もぶらぶらと振り子のように揺れていた。
 権威の象徴である王冠だけは最後の砦とばかりにしっかと被っていたが、出っ張った下腹部に半ば埋もれる形で小さく悄気込んだ陰茎との対比はあまりに滑稽で、見ている者の失笑を誘った。
 しかし市井の人々・・・

2

フォト奇人、増殖中!

15/11/29 コメント:4件 鮎風 遊

 フォト奇人、シルバー世代に増殖中!
 電車内の中吊り広告、その週刊誌の見出しを見た達也、うーん確かに、と深く頷く。なぜなら最近身の回りの同世代に起こってる状況、それが映像となり、次から次へと浮かんで来たからだ。
 例えば斜め前に住む奥さん、お茶の先生だけあって、いつもシャキッとしている。だけど最近身の振る舞いがちょっとおかしい。
 半年前に退職したダンナと今は気楽な二人暮らし。・・・

0

ワンピース

15/11/28 コメント:0件 南リンゴ

イーレムが世界の元であるとするなら、真実は俺にもあるのか?

誰にも信じてもらえず、登ったジャングルジムで綺麗な夜に心を許した。

ハッブルが覗いた宇宙は動かずに視覚を埋め尽す。

自分の意思で動いた、俺の手足。口も肺も心臓も顔の筋肉も触ればきっちり存在し、映ればしっかりと焼きつく。

歴史を紡いでいくと、体は悉無的にしか反応しない。

・・・

8

今日も磨き続ける

15/11/28 コメント:8件 草愛やし美

 夕闇が迫る校舎をおろおろと息子を捜し歩く。旧校舎二階トイレの床で黒い影が蠢いている。
「宗ちゃん!」
「ママ、見てこんなに床がピッカピカ、凄いでしょ綺麗だろ」
「宗ちゃん綺麗にしたね、でももう日が暮れるからお家に帰ろう」
「うん」
 立ち上がった宗太は全身ずぶ濡れ。また掃除を押し付けられ苛められたのだと一目見てわかった。だけど、宗太の顔があまりにも満足そうだったので・・・

0

その日のできごと

15/11/28 コメント:0件 鬼風神GO

三月 五日
「マヨネーズないじゃん」
 亜美はおおげさに両頬に手を添え、失意の感情を表す。
「まじか」
 洋二も眉を八の字にして同意する。お好み焼きにマヨネーズは欠かせない。そして亜美と洋二はマヨラーだ。とにかく、マヨネーズがなければ始まらないのだ。
「よーし」亜美がセーターの袖をまくり上げながら洋二に近づいてくる。いつもの儀式だ。「じゃんけん」
『ぽん』

0

体毛を数える

15/11/26 コメント:0件 Mahy

「ちょっと君、もし時間があったら、私の首の後ろの毛を数えてもらえないだろうか?」
 と迫田先生が、放課後の静まり返った理科室でひとりフラスコを洗う僕に唐突に投げかけた一言は少し異様だった。
「毛を数える?」
「そうだよ。今朝からどうも気になって仕方がないんだ。自分じゃ後ろに目がついていないもんだから、はかどらなくていけない」
 迫田先生は僕の学校の理科の先生だ。少し変わり者・・・

1

吉田茂、そのユーモア

15/11/24 コメント:0件 あすにゃん

歴代の日本宰相で、一番毒舌とウィットに富んでいたのが、吉田茂であった。
☆敗戦後、深刻な食糧危機のため占領軍の食糧放出を要請した。「450万トンの食料輸入がないと餓死者が出る」と農林省の統計に基づいて陳情したが、実際は70万トンでなんとかなった。
あまりにデタラメなのでマッカーサーが怒ると、吉田がケロッとして答えた。

「我が国の統計が完備していたならば、あんな無謀な戦争は・・・

2

俺達は我が道をゆく

15/11/23 コメント:2件 海見みみみ

 俺、大石良太は走っていた。全速力で町を駆け抜ける。
 一軒のスーパーを見つけると、俺は店のレジへと向かった。
「すみません、乾燥わかめありったけ全部ください!」

 両手にビニール袋を六つぶら下げ、俺は区民センターの会議室に入った。
「お疲れ様、劇団長」
「俺はただの部長だ」
 会議室に入るなりサークル一の変わり者、佐々木狂介(本名)が声をかけてくる。俺・・・

0

成り行きのイヴ

15/11/22 コメント:0件 蒼野 羽衣

今年も残すところ、あと数日。
採ってくれた会社で惰性で働いて約5年経つな、と少し物思いに耽る。
それにしても、この大きな駅の周辺は豪華なイルミネーションで眩しい。広場には大きなクリスマスツリーに煌びやかな小物が飾られ、天辺にはオーロラに輝く大きなスター。うちの地元はクリスマスよりもイヴの方が賑わうので、24日の今夜が人手のピーク。ツリーの周りでは、カップル達が手を握り、写真を撮り、きゃ・・・

0

明治3年、東京麻布付近の料亭にて

15/11/21 コメント:0件 土井 留

「近頃の薩長の傲慢には目に余る。運が良かっただけの連中が、自分には才能が有るんだと勘違いして増長し放題だ。」

「全くです。無能な小人物が、薩長閥だというだけで大きな顔をしている。御維新だ、御維新だ、などと飾り立ててはいるが、世の中は徳川様の世を懐かしむ声に溢れているじゃないですか。」

「ご存知ですか?下屋敷の近所に、洒落たお旗本の屋敷があったのですが、ご主人が公方様ご退・・・

1

奇人で何が悪い?

15/11/20 コメント:0件 橘 聰

「ねぇ、田山さん、奇人らしいよ」
「え、そうなの?」
 あれは・・・、春に入社した新人の工藤明と富沢花か。あいつらにも俺の正体がばれたってわけね。まぁ、隠してる訳じゃないけどよ。しかし、鬱陶しいったらないな。俺のことをちょっと知ると、どいつもこいつも奇人奇人と小声で伝え合う。コソコソコソコソと腹が立つ。
 まぁ、鬱陶しいとは言っても、面と向かって「君、奇人なんだって?」とか言って・・・

1

灰かぶりと男

15/11/19 コメント:2件 佐々木嘘

彼女は暖房の効き過ぎるワンルームでソーダー味のアイスを舐めていた。冬に食べるアイスが一番美味しいのに種類が少なすぎると文句を言う茉莉はこの時期の主食が氷菓に変わる。だからこうして週に数回彼女の部屋で僕はシチューとか肉じゃがとかオムライスとかを作る為に足を運んでいた。
彼女はありがとうなんて言わない。ごめんねも言わない。食べたら食べっぱなし。材料費も払わない。でも代わりにその日だけは茉莉の脚を・・・

0

奇人になる

15/11/19 コメント:0件 海見みみみ

「テキトーな設計図渡しやがって! ふざけるな!」
 深夜一時。劇団の稽古場でカリアゲさんは怒りの声をあげた。同時に地面に叩きつけられる失敗作の大道具。場の空気は緊張した物に変わった。



 もしあなたが奇人を探したければ、演劇の世界に飛び込めばいい。役者には個性的な奇人が嫌というほど溢れかえっている。
 だがその奇人の中にも二種類の人間がいる。奇人を演じてい・・・

1

お見合い結婚

15/11/18 コメント:1件 乃芝野

 彼は面白い具合に身を仰け反らせながら立っている。地上に上がったオットセイのようだ。たっぷりと蓄えられた脂肪がそう見せるのかもしれない。いいや、やはりその立ち姿か。
「それで、田所雅代さん。君は、僕とどうデートしたいのかな?」彼は豊かな顎鬚を丁寧に撫でながら言う。
「どうデートしたいのかな、って、お見合いですからね、これ。わかっています? 猪田信雄さん」その言い草とポーズ、そしてフルネ・・・

0

誰しもが奇人になる 初恋

15/11/18 コメント:0件 八子 棗

 でんぐり返しが好きな熊沢さんの友達で、笹川さんというネクラな女子がいる。
「笹川さん、あなた学級文庫の本借りっ放しでしょ」
「あ……すみません……」
「図書室からも、返却のお願いのプリントまた来たわよ。こっちも返してないんでしょ」
「え……すみません……」
 学期末になると、こういう情景が毎年見られるのだと、担任の山崎先生がこぼしていた。「あの子、本を溜め込むのが好・・・

2

誰もいない宇宙で

15/11/18 コメント:3件 たま

 未来はやって来ない。未来は追いかけてくるものだ。
 宇宙が誕生してまだ10万年も経たないころ、そこは微かな光に満たされ、水素、ヘリウム、リチウムといった質量の軽い元素が漂っているだけの世界だった。私はそんな世界に誕生して(種族V)と呼ばれる星になった。もちろんそんなこと、人類の記憶にはないから、この小説は私の一人称で語ることになる。

「クエーサーですか?」
「ん……ま、・・・

0

布の転校生

15/11/17 コメント:0件 ルナ

 今日はこのクラスに転校生が来るらしい。知っているけど。
「ねえねえ! 美穂知ってる? 今日転校生が来るって」
「そうだね。どんな子か、しずく分かる」
 まあ、知っているけど。
「それが職員室に盗み聞きしに行ったけど、何も掴めなかったよ」
 私は知っているけど。
「へえ、意外と厳重だね」
「美穂は男子と女子どっちだと思う? 外した方がジュースおごりで。私男・・・

0

蜘蛛

15/11/16 コメント:0件 かめかめ

 ナカザワはいつも生徒に馬鹿にされていた。同じく教師の俺でさえナカザワを馬鹿にしたくなる気持ちはよく分かった。いつもおどおどしていてきょろきょろと定まらぬ視線は壁をさ迷った。職員室で隣あって座っていても、ナカザワの挙動不審は目の端にうるさい。爽やかな朝が台無しだ。俺はできるだけナカザワに背を向けるようにして仕事をしていた。と、突然ナカザワが叫んだ。椅子を蹴倒し俺の背中にしがみつく。俺は背を押され机・・・

1

宿題

15/11/16 コメント:2件 W・アーム・スープレックス

カスミは腕をくみ、何やら考えこみながら帰ってきた。学校で出た宿題に頭をひねっていたのだ。
庭でちょうど父親が、夕食前の筋トレに励んでいた。
「おとうさん」
彼女が近寄っていくと、父親は腕を高く空にのぱして、がっしと月を両手でささえもつなり、よいしょとそれを胸までおろした。そして何度もそれを上げさげしはじめた。
「どうした、カスミ」
「先生から宿題がでて、『奇人』のこと・・・

0

インセクトガール美穂

15/11/15 コメント:0件 長月フレンチクルーラー

これは僕の二軒となりにある家の娘さんの同級生のお兄ちゃんの彼女の友達である、つまり僕の彼女の美穂の話なのだけれど、美穂が学校のない休日に僕の家に押しかけてきて僕の顔を見るといきなりわーんわーんと泣くものだから僕は一体何がなんだかわからないままとりあえず玄関で泣きじゃくる美穂を大丈夫だからって何度も囁きながら頭を撫で続けること四十分。やっと声をあげて泣くのをやめたけれど、僕の大好きな美穂の可愛い両・・・

2

寝る女

15/11/15 コメント:2件 つつい つつ

 この街に来るのは久しぶりだった。専門学校を卒業して以来二年ぶりか。ぶらぶらと歩くだけで、よく行ったカフェやカラオケがあって、あの頃の思い出が甦り楽しかった。
 向こうから歩いてくる女の人を見て、ぎょっとした。その女の人は、いわゆるゴスロリ、黒を基調にしたクラシカルなロリータファッションを身にまとっていた。ただ、ゴスロリの格好に驚いたわけじゃない。それくらい、しょっちゅうってわけじゃないけど・・・

3

凡人診断

15/11/13 コメント:2件 こぐまじゅんこ

 今回の時空モノガタリのテーマは、「奇人」。
 動物と話しができる人の物語にしようか、それとも、二十歳で七十歳の精神年齢をもつ娘の話にしようかと、ああでもないこうでもないと考えていた。
 そして、そもそも奇人ってなぁに? という基本的な疑問がわきおこってきた。
 さっそく、タブレットで検索してみる。
 いろいろみているうちに、あなたは、奇人か凡人か診断してくれる凡人診断とい・・・

1

脳内玲奈

15/11/12 コメント:0件 佐々木嘘

私の脳内には玲奈が居る。
彼女は非常に正義感が強く泣いてばかりの私をいつも励まし慰めてくれた。

解離性同一性障害、というらしい。虐待を受けている本体、つまり私、玲乃が無意識に作り上げた別人格。けれど普通の多重人格とは違い玲奈は本体の人格を乗っ取る事が出来なかった。常に脳内に存在し脳内で本体と一緒に成長し続けるている。出来損ないの私は人格さえ上手に作れなかったようだ。

1

樹上にて

15/11/12 コメント:0件 W・アーム・スープレックス

最初みたとき、おや、ちがうと感じた。
それがはじめて野上宇多をみたときの漣の、第一印象だった。
しかし、何がちがうのかまでは、そのときにはさすがにわからなかった。彼女のそのわからないところに彼は、しだいに魅かれていくようになった。
宇多との出会いは、都会生活に疲れた彼が自然の豊かな地域を求めて出た旅の途中の、道に迷って入り込んだ森の中でだった。彼女は、周囲にひろがる青々とした繁み・・・

11

真実を告げられた日

15/11/11 コメント:4件 石蕗亮

 私は魔法使いの弟子である。
師匠は主に夢を扱う魔術師で珈琲好きの悪魔ザランブールと喫茶店も営んでいる。
今日も今日とで喫茶店の手伝いの傍らで魔術の講義を受けている。
一息つこうか、と珈琲を淹れてもらい休憩に入った。
「師匠って超人ですよねぇ。」
ぽつりと零した私の一言に「そんなことはないよ。」と師匠は答えたがその横から
「こいつは奇人だよ。」とザランブールの一・・・

2

真っ赤な炎

15/11/10 コメント:2件 ポテトチップス

6畳ほどの小さな取調室で、テーブルをはさんで向かいの椅子に腰かける狩野という名の若い刑事が、眉間に皺をよせながら、苛立たしく何度も「オマエがやったんだろう!」と言った。
成田修介は俯いたまま無言をつらぬき続け、そんな成田を見て狩野は、何度も吐いているため息を再度吐いた。
「やったのかやってないのかハッキリ答えろ!」
取調室の隅で、腕組みをしながら立って様子を窺っていた牧田刑事が「・・・

2

泣き虫じじい

15/11/08 コメント:2件 泉 鳴巳

 今からするのは、ぼくがまだ子どもだった頃の話だ。
 変わった人間はどこにでもいる。けれど、当時ほくが出会った人物も、なかなかのものだったと思う。
 
 その人は、ぼくを含む近所の悪ガキたちから「泣き虫じじい」と呼ばれていた。
 今思えばじじい≠ニいう歳でもなかった。たぶん三十代後半から四十代前半くらいの歳だっただろう。
 脚が不自由なのか杖をついて歩くその人は、夕・・・

1

奇病か奇人か

15/11/07 コメント:0件 空乃星丸

 奥山メンタルクリニックは今朝も多くの患者がいた。ここ数年、老若男女、各世代の人が来る。格差社会の拡大、いじめ、学資の高騰、非正規雇用の増加、少子化、年金問題、老老介護など、生活苦に絶望した人が増え、未来に希望を見つけることが難しい時代である。多くは、うつ病であった。

土曜日、午前診療だけである。青年が最後の患者であった。診察室に入り、椅子に座ると青年は、
「私は殺されたいので・・・

1

奇人日和(奇人からの問題)

15/11/06 コメント:0件 アシタバ

問1

日曜日。
待ち合わせによく使う駅前の広場は人が多かった。
自分と同じように人が来るのを待っている、そんな人達はみんなそろいもそろって携帯電話を熱心に覗き込んでいた。男も、女も、あっちにも、こっちにも。

じっと待つ者達もいれば、目的地に向かう者達もいる。
あの家族はデパートへ買い物に行くのだろうか? あっちのカップルは映画でも観るのかな。大学生らし・・・

1

出「奇人の家」記

15/11/05 コメント:0件 seika

戸舞家では戸舞賛歌に一切口答えすることは出来ない。何かいおうものなら
「うるさい、文句言うな。黙っていうこときけ。イヤならこの家から出て行け。」
と怒鳴られ殴られる。さらに戸舞賛歌は家族の対人関係をすべて自分経由にしているので家族が知らないところで誰かと接点を持たせないようている。またテレビや雑誌なども戸舞賛歌の許可なしに見ることは出来ない。戸舞賛歌が「これは良い番組だ。」などと推奨し・・・

0

奇人変人未解決

15/11/04 コメント:0件 高木・E・慎哉

それは日曜日のある午後の昼下がりだった。
なんとも奇妙な事件が起きた。

なんと、イギリスのロンドンで、猫が犬に噛み殺されていた。

また同じ頃、アメリカのニューヨークで、ある男性が白人の女性に銃殺されていた。

さらに、日本でも東京で、奇人が絵を描きながら、奇妙な格好で自殺していた。

これらの事件は、あまりにも遠い所で行われていたので、何の・・・

2

ユートピア

15/11/03 コメント:4件 泉 鳴巳

 今日ぼくらは、スクール≠卒業する。
 八年間を共に過ごした仲間たちに別れを告げ、新しい旅立ちを迎える時が来たのだ。
 理事長先生から最後の激励を聞き、式典を終えたぼくらは、街の広場に集まっていた。
 周囲を見回せば、どの顔もどの顔も未来への期待に満ち満ちていた。
 ついさっきまでは。

 現在。辺りは騒然としていて、たくさんの警備員が、がちゃがちゃと足音を・・・

0

奇人さん

15/11/02 コメント:0件 佐々木嘘

彼はこの辺では奇人さんと呼ばれていた。
勿論その名前は本名ではない。

彼は半年前こんな糞田舎の廃屋に引っ越して来た20代後半の男性だ。和服を着て丸眼鏡を掛けた明治時代のような風貌で、何か凄い賞を取った小説家らしいと言われていた。どこか掴めない雰囲気と飄々と歩く姿。平日休日朝昼問わず散歩したり野良猫に話しかける変人ぶりから誰かが呼び始めた最低なあだ名だ。でもその正体は誰も知らない・・・

1

カワイイカタチ

15/11/02 コメント:0件 みや

秋桜の花びらは八枚なので、スキ、キライ…と恋占いをしたら絶対にキライ、で完了する。
恋占いをするなら奇数の花びらの花が良い。例えば桜、例えばツバキ…

公園に咲いている秋桜を眺めながらそんな事を考えている僕は、あぁだから大学生になっても恋人の一人も今だに出来ないのだなぁと自己嫌悪に陥る。

「可愛い形だね」
一緒に眺めていた先輩が嬉しそうに言った。

6

ブレス――吹き往く風のジストリア――

15/11/02 コメント:8件 クナリ

 『歌と水の街』は、大陸の端にある、享楽と腐敗で膨れ上がった一大芸能都市である。
 下層民区画の共同墓地で、二十歳のライヴァッツは携帯ピアノを手に、ベンチに座っていた。
 毎週末そうしている彼を、仲間の革命兵達も奇人扱いしている。
 葬奏なら奏者を手配しようかと言っても、彼は「間に合ってる」と答える。

 ――ジストリア。非生産的な金持ちどもの時代が、もうすぐ終わる。・・・

0

あの、青いSeptember

15/11/02 コメント:0件 seika

サファイアのような青空広がる9月の昼下がりの体育館、天井の証明に照らされて白の半そでシャツ濃紺の短パンに着替えた皆が青々とした風の中に包まれている。キャッキャッという歓声がそんな青々とした空間の中を閃光のように煌く。しかし私は食べ過ぎて胃が苦しいまま半そで短パンに着替えて体育館に来た。この格好になった以上はもう見学は出来ない…。
「見学したほうがよかったかなあ…。」
改めてそう思った。・・・

2

奇人:とは

15/11/02 コメント:1件 三条杏樹

今日も犯罪がニュースにあがる。
殺人、強盗、収賄、政治家の汚職、警察官の痴漢、サラリーマンの女子高生のスカートの中の盗撮・・・
もっとも目にしたくない二文字の犯罪が見えた瞬間、テレビを消した。弱いものを己の欲を満たすためだけに傷つけ、汚し、一生消えぬ心の闇を植え付けて満足する下衆の極み。もっとも嫌悪を抱く犯罪。
それでなくとも、そもそも暴力事件というものが嫌いだ。話を聞いただけで・・・

1

不思議ちゃん頂上決戦

15/11/02 コメント:2件 夏川

「あっ……」

 山本さんが小さな声を上げて何もない空間を見つめている。
 まただ。私は思わずため息をついた。
 山本さんはいわゆる不思議ちゃん。壁のシミに話しかけたり、何もないところを目で追ったり、独り言もしょっちゅう。
 私はそんな彼女が嫌いだ。
 なぜなら私も不思議ちゃんだから。


「ダメよ、イタズラしちゃ」

 私も負けじ・・・

0

関節少女人形ミツセ

15/11/02 コメント:0件 笛地静恵

 関節人形のミツセは砂つぼのわきの赤いやしろに住んでいる。人というより物だ。肺がない。伝説の青い星との戦いの時代に製造された、戦闘と慰安用の人形だった。関節部分が分かれている。
 彼女がいるのは、砂竜が住むとして、だれもちかよろうとしない場所だ。腹が減ると、金色の砂つぼにとびこんでいく。あがってきたときには、口に鉄蠍をくわえている。火もとおさずに生のままで食う。毒のある尾のとげも残さない。<・・・

0

ちんこ侍

15/11/02 コメント:0件 るうね

 あるところに侍がいた。
 名を、阿良多惣三郎といった。
 父はとある藩の藩士だったが、平凡という言葉の見本のような人間で、特に歴史に名を残すこともなく、四十過ぎで流行病にかかって死んだ。家禄を継いだ惣三郎も父と同じで、特に功績を立てるわけでもなければ、大きな失策を犯すわけでもなく、平々凡々と日々を過ごしていた。母は惣三郎が幼い頃に亡くなった。兄弟もおらず、嫁も、もちろん子供もいない。・・・

0

ロック魂

15/11/02 コメント:0件 るうね

 ジャガガジャーン!

 突然、真昼間の公園に騒音が響き渡った。
 周囲の人間が驚きの表情で、騒音の源の方を見る。
 騒音の源は、一人の男。彼の持っているギターだった。
 周囲の困惑にも我関せず、といった様子でギターを弾き続けている。テンガロンハットに、カウボーイ風のいでたち。
 五分ほども演奏を続けていただろうか。ようやく彼はギターを弾くのをやめた。周囲に集ま・・・

1

橋本ジキルと二宮ハイド

15/11/02 コメント:2件 らんか

 僕たち生徒の間で、化学の橋本先生は“ジキル先生”と呼ばれている。機嫌が良いときと悪いときの差が激しいせいで、まるで二重人格者だ、と言われているからだ。
 僕の友人の二宮くんはある日、こんなことを言い出した。

「ジキル先生はどうやって別の人格になってると思う?」
「実験に失敗して、気分が良くないだけでしょ」
「君は馬鹿だなぁ。もちろん秘薬を使っているに決まってるじゃ・・・

1

エソラ

15/11/02 コメント:2件 林一

 鎌倉時代、自称予知能力者の男がいた。彼は誰も信じない、絵空事のような予言ばかりするため、人々からはエソラというあだ名を付けられ、馬鹿にされていた。
 エソラは今日も懲りずに、ある予言をしていた。
「モンゴル帝国がまた、日本に侵攻してくるだろう。以前二回日本に侵攻してきた時は、何万人もの大軍で集団戦術を使ってきたが、今度の日本侵攻では、一騎打ちで攻めてくる。そして、日本は敗北するだろう・・・

0

近い人

15/11/02 コメント:0件 林一

 みなさんの周りにも、こんな人はいないだろうか? 何をするにも、人との距離が近い人。
 人はパーソナルスペースというものを持っている。それは、人が相手とコミュニケーションをとる時の物理的な距離のことで、このパーソナルスペースより近くに相手が入ってくると、人は不快に感じるのである。
 何をするにも人との距離が近い人は、このパーソナルスペースが一般的な人よりも狭いため、人が不快に思う距離ま・・・

0

中濃ソース

15/11/02 コメント:0件 林一

 私は高校生の頃、倫理の授業で中庸という考え方を学び、感銘を受けた。
 中庸とは、簡単に説明すると、一方に偏り過ぎず、常にバランス感覚の取れた考えをしていく事が重要だという考え方である。
 私は中庸という考えに出会ったその日から、常に中庸に生きていく事を心掛けてきた。
 勉強はあまり無理をし過ぎず、かといってサボり過ぎない、ちょうどいいバランスを保ちながら続けた。そのおかげで無事・・・

ログイン