家永真早さん

ブロマンスやロマンシスが書きたい。 何気ない日常や、日常の中の非日常を書くのが好きです。 http://ienagaworks.php.xdomain.jp/

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Flare

17/02/27 コンテスト(テーマ):第130回 時空モノガタリ文学賞 【 失敗 】 コメント:0件 家永真早 閲覧数:343

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1

 好き者の君のせいで僕はいつも忙しい。君はいつ僕を休ませてくれるんだろうね? 君ももう休むべきだと僕は思うんだがね。……ああ、そうかい。
 ほらほら、君のご所望で何も知らないいたいけな子がまた僕のところへやって来たよ。さっきっからひっきりなしだ。ここへ来るまで会う奴会う奴に服を脱がされてさ、とうとう最後の一枚だ。これを僕が脱がせば生まれたままの姿になっちゃうんだぜ。
 ――さあ、こっちにおいでよ。怖いことなんてないからさ。元々君はこんなものがないままで生まれたのさ。恥ずかしがらずに、君の姿を見せてやるんだよ。ほら。
 ほら。君のお望みのものだよ。これで満足かい? よーく見てあげるんだよ。
 また来たよ。優しく脱がしてあげようね。傷がつかないほうが良いだろう?
 『・・・・・・』
 ん? 何だって? まったくお盛んなことだね。
 さぁ、生まれた。
 ――生まれたままのまっさらな君に、僕が服を着せてあげようね。うん、立派になった。
 ――良いかい? 「下さいな」って言うんだよ。
 ――よし、良い子だ。その服、よく似合ってるよ。さぁ、向こうだ、迷わずお行き。


2

 おや、少し休めると思ったんだけど、もうお呼びかい。仕方がないね、仰せのままに。
 この子をご指名かな? さぁ、よく見てあげるんだよ。
 『・・・・・・』
 『・・・・・・』
 『・・・・・・』
 なになに、ずいぶん大きいね。これを持たせようって言うのかい? まったく容赦がないねぇ。
 ――さぁおいで。怖くなんてないからね。「どうぞ」と言うんだよ。この服を着て、迷わないように、さぁお行き。
 『・・・・・・』
 ん? 今度は何かな? やれやれ、うるさくなるね。
 ――さぁおいで。おつかいを頼むよ。


3

 ねえねえ、君。
 ねえ、君。
 ねえ、君。
 ねえ、
 ねえ、
 ねえ、
 ねえ、







 ああ、やっと気付いたかい。
 ねえ、たくさん来たんだよ。嬉しいかい? 姿かたちがそれぞれ違うね、よりどりみどりだ。目を逸らさずに見てあげな。みんな素敵だろう?
 おや、こうしてる間にまた来たよ。ほら、ほら、次々に。ねえ。
 見てるかい? 遠いところからわざわざやって来たんだよ。
 ねえ。
 ねえ。
 ごらんよ。無垢な顔して、何を持ってきたんだろうね?
 ねえ。
 ねえ。
 ねえ。
 ねえ。
 ねえ。
 ねえ。
 ねえ。
 ねえ。
 ねえ。
 ねえ。
 ね


4

 ――クダサイナ。
 ――アリガトウ。


 ・・・・・・

 ――いらっしゃい。何をお求めかな?
 ――おや、悪いけれどこれはもうなくなってしまってね。残念だけど。代わりにこの子を送っておくよ。はるばるご苦労様だったね。
 ――さあ、次の子どうぞ。
 ――ああ、悪いけれどこれはもうなくなってしまっているんだよ。代わりの子を送っておくよ。
 ――さあ、次の子どうぞ。
 ――・・・・・・


 ――イラッシャイ。アリマスヨ。
 ――サア、オツギノカタ。
 ――ハイ、ドウゾ。
 ――オツギノカタ。
 ――アリマスヨ。ドウゾ。
 ――イラッシャイ。ドウゾ。
 ――ハイ、アリマスヨ。
 ・・・・・・


 ――Please give me.
 ――Thanks.


 ・・・・・・

 ――Hello.
 ――Here you are.
 ――Hello.Here you are.
 ――Here you are.
 ――Here you are.
 ・・・・・・




 ・・・・・・


 何だか暇になったねえ。


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