土井 留さん

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設問2

17/02/09 コンテスト(テーマ):第100回 【 自由投稿スペース 】 コメント:0件 土井 留 閲覧数:372

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設問2:人間より知的に進化した生物が実在するとしたら、どのような存在か

 結論:そのような生物が存在したら、知的・倫理的・社会的に人間の理解を絶した生物になる。

 動物の知的能力にはその種固有の限界がある。例えば、犬の論理的思考能力はチンパンジーのそれを超えることはない。同様に、恐らく人間にも種としての知的限界がある。よって、人間を超える知的上位種が存在するなら、チンパンジーが小学生の算数を理解できないように、人間はその思考と論理を理解できない。
 次に、知的に人間より進化した生物は、人間にはない感情をもつと考えられる。感情は、生物の知的能力に比例して複雑化する。例えば、人間は遊ぶことが好きだが、「遊び」は犬やカラスといった、かなり知的に発達した生物にしか見られない。知能の低い生物は遊ぶことを思いつかず、遊びの喜びを持っていない。一方、人間に最も近い生物であるチンパンジーは感情面でも人間に近く、他者への共感性や思いやりの感情すら持っている。しかし、例えば半身不随になっても、チンパンジーはそれを悲しんだりしない。また、チンパンジーほど知能の高い生物でも自殺はしない。こういった精神活動は、より知能が進んだ人間のみに見られる。このように、感情の複雑さは知的程度に比例する。よって、もし人間以上の知的生物が存在するなら、人間には理解不能な、より複雑な別種の感情をもっていると考えられる。
 さて、そのような生物はどのような社会形態を好むだろうか。人間の知能では理解できない論理に基づく社会なのだから、当然、人間の社会とは全く異なる。そして、その違いは、住居や乗り物と言ったハードウェアよりも、倫理や法律といったソフト面でより大きく異なるはずである。
 SFの世界では、人間より科学技術の進んだ宇宙人が出てきて、資源を求めて地球征服を試みたりする。しかし、本当に人間より知能が発達した生物がいたら、戦争などありそうにない。例えば、人間はチンパンジーと戦争をするだろうか?チンパンジーが人間と同程度の知能を持たない限りあり得ないだろう。この例からわかるように、人間が欲しがるものと、知的上位の生命体の欲しがるものは全く異なっているから、様々な資源をめぐって競合するとは考えにくい。多分、人間より知的な生物は、金を欲しがったりしない。
 最後に、人間よりも知的に優れた生物は、非常に繊細な心を持つと考えられる。なぜなら、知的・感情的に単純な方が、精神的により強靭になるからだ。チンパンジーから見れば、人間は理解不能な理由で悲しみ、怒り、泣き、時に自ら命を絶つ。このため、「無神経」なチンパンジーには、人間は精神的に脆弱な生き物に見えるだろう。同様に、人間より高次元な感情を持っている生物は、人間にとって全く理解できない理由で心を揺らす、極めて繊細な生物となるだろう。
 よって、もし、人間より知的に優れた生物が人類と接触を図るなら、想像を絶して「文化的な」態度をとるに違いない。そのような生物は、もしかすると、我々の何気ない行為が原因で突然自殺してしまったりするかもしれないので、対応に気を遣うことだろう。


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