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泡沫恋歌さん

泡沫恋歌(うたかた れんか)と申します。

性別 女性
将来の夢 いろいろ有りますが、声優ソムリエになりたいかも。
座右の銘 楽しんで創作をすること。

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北へ向かって− go north−

12/10/01 コンテスト(テーマ):第十五回 時空モノガタリ文学賞【 北海道 】 コメント:11件 泡沫恋歌 閲覧数:2158

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「えぇ〜ホントに!?」
 親戚や友人たちにも驚かれてしまった。それほど無謀な計画だったのか?
 うち旦那は運転が大好きな男である。それこそ車に乗せればどこまでも行く、日本が海に囲まれていなければ、地球の裏側まで行きそうな勢いなのだ。
 そんな旦那と私はマイカーに乗って、一路、北海道を目指して旅立った。かれこれ七年前になる北海道旅行記である。

 走行ルートは京都から早朝六時前に名神高速に乗り、北陸道、常磐道、東北道と乗り継ぎ、午後八時過ぎには青森に着いた。途中、岩手の花巻で車両火災の事故で通行止めにさえ合わなければ、もっと早く青森に着いたかも知れないが、休憩を入れて、だいたい14〜15時間で青森まで来た。想像していたよりずっと早い到着だった。
 いよいよ明日はフェリーで北海道へ渡る、フェリー乗り場を確認して、青森港の近くに宿を決めた。駐車場に車を置いてブラブラ散策していたら、お洒落な居酒屋があったので、そこで夕食をとることにした。
 ホタテのお造りとイカの一夜干しなどが新鮮で、美味しい海の幸に舌鼓をうちつづ、海の向うの北海道に夫婦で思いを馳せました。――だが、翌朝とんでもないことが起こった。何んと旦那がホテルの駐車場の柱にバンパーをぶつけてしまったのだ。まだ買って半年しか経ってない傷ひとつなかった愛車が無残にも……。
 旦那に「今は見ない方がいいよ!」そう言って発進させた。何があろうとも、この旅を中断する訳には行かない。そして青森港のフェリー乗り場へ着いたが、乗船手続きに行っていた旦那がヘンな顔をして戻って来た。
「どうしたん?」
「ここや、ないて言われた……」
「えぇーーー!?」
 乗り場を昨夜確認したはずなのに……私たちが乗るフェリーは青森港ではなく、大間港から出る便だった。ここから大間港まで2〜3時間かかる乗船に間に合わない。えらいこっちゃ〜《アホたれ!》心の中で旦那に毒づく私だった。
 結局、一便遅らせて大間港からフェリーに乗り、津軽海峡を渡って函館港に到着した。

 ああ、憧れの北の大地、ここは北海道だぁー! 
 なんて空気が美味しいんだ。感動で胸が高鳴る……なんて感慨に耽っている場合ではない。
 一便乗り遅れたせいで時間がない! 函館観光もそこそこに、予約しているホテルに到着すべく小樽へ向かう、何しろ北海道は広いぐずぐずしていられない。
 その夜、ホテルの夕食で毛蟹を初めて食べました。あまり大きくない茹蟹でしたが、タラバに比べて食べるところがなかった。てか、貧弱な毛蟹だったような? 安いホテルだからかなぁ〜北海道の人はもっとうまい毛蟹食べてるよねぇ? ホタテのバター炒めとじゃがバターはメッチャ美味しかった。
 ホテルの露天風呂で旅の疲れを癒す。道内の主婦のグループとお風呂で一緒になり、お話しましたが車で関西から来たって言ったら、珍しがられて、お薦め観光スポットとか教えてくれた。気さくで温かい北海道の主婦のみなさんでした。

 翌日は小樽を観光。北一硝子で硝子工芸品を見ました。美しい硝子製品にすっかり眼を奪われた――女って、光を通す透明なモノが好きだよね。ロマンティックな気分に浸れるからかしら? 
 旅行雑誌に紹介されていた「岩永時計店」でスケルトン・オリジナル手巻き時計(裏に小樽の街のイラスト入り)を記念に旦那に買ってやりました。
 お返しに「月下美人 」という硝子工芸のお店で綺麗なトンボ玉のネックレスとピアスを旦那が買ってくれたので、その場でトンボ玉のアクセサリーを身につけた。代わりに自分がつけていたアクセサリーをお店の袋に入れて貰ったのですが……後ほど、荷物の整理をしている時にネックレスは袋から取り出したのですが、ピアスを忘れて、そのまま袋をゴミ箱に捨ててしまった。小さいけどダイヤのピアスだったのでショック!
 
 北海道の広い道をバンパーの凹んだ愛車で、私たちは北に向かって走る。
 時々自衛隊の装甲車とすれ違い、熊出没中の標識にビビリ、札幌の時計塔をチラ見して、夕張でマスクメロンのソフトクリームを食べた。富良野でラベンダーの風に吹かれて、旭山動物園でペンギンたちに挨拶したら、もう帰路につかなければならなくなった。
 4泊5日で北海道を大急ぎで駆け抜けて来た。ホントは摩周湖が見たかったけど……露天風呂で会った主婦たちに、その日程では無理だと一笑された。北海道のことを何も調べずに、関西からやってきた、お気楽内地人の旅は北海道の玄関先をチョット覗いただけお終いでしたが、実にエキサイティングだった!
 また来たいなぁ〜でっかいどー、北海道!(お決まりのセリフ)
 北海道のお土産に買った「白い恋人」「バターサンド」ロイズのチョコレートは美味しかった。その時、買ったマリモは今も健在です。てか、これって生きてるの?


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このストーリーに関するコメント

12/10/01 泡沫恋歌

写真は7年前に北海道で買った、マリモちゃんです。ちょっと色が悪くなった。時々、水は替えていますが、特に何も世話はしてません。
隣のシロクマのぬいぐるみは娘が修学旅行で旭山動物園で買って来たものです。
お腹を揉むとラベンダーの香りがしましたが、今はしなくなった。

これらが我が家の北海道の記念品です(笑)

12/10/01 そらの珊瑚

恋歌さん、拝読しました。

マリモ、実家にありました。まだ元気だろうか?
実は私も結婚した当初の夏、同じように車で北海道旅行をだんなと計画しました。(神奈川だったので関西よりは近いですね)
すぐ妊娠がわかってそれは取りやめになり、幻の旅行となりましたので、このお話を読んでちょっと疑似体験させていただいたようです。(笑い)

ロイズのオレンジ風味のチョコ、大好きです。

12/10/01 メラ

 拝読しました。
 実話ですか?気合ですね。私もいつか車とフェリーで北海道に帰郷したいと思うのですが、結局いつも飛行機ですね。
 面白い旅行記でした。

12/10/01 

拝読しました。
 北海道旅行が1度キャンセルになり、今度はいつ行こうかと計画中だったので、旅をしてみたい気持ちがより大きく膨らみました。素敵な旅行記だったので、私もそんな旅がしてみたいです。

12/10/02 泡沫恋歌

そらの珊瑚さん、コメントありがとうございます。

そうですか。
珊瑚さんご夫婦も北海道へ車で旅行しようと目論んだんですか?

関西だと、本州を縦断して北海道に近づくのに大変距離がありました。
車のシートが良くないと、腰と背中が痛いです。

今だったら旦那も私も体力的に無理だね(笑)

12/10/02 泡沫恋歌

メラさん、コメントありがとうございます。

これは実話です。
7年前に私が勤めていた会社が倒産して、失業者になったんですが・・・
自己理由ではないので失業保険もすぐ下りるし、一時金や退職金なども入って、
ちょっとリッチになったし、時間ができたので以前から行きたかった北海道へ
夫婦で旅行したのです。

北海道へ毛蟹の美味しいシーズンにまた行きたいなぁ。

12/10/02 泡沫恋歌

鳴海遊砂さま、初めまして。

北海道は街や風景、食べ物もどれを取っても素敵な所です。
広過ぎて回り切れないのでポイントを絞って行った方が良いかも知れません。
私もチャンスがあれば北海道にまた行きたいと願っています。

鳴海遊砂さまも北海道旅行の計画が現実になれば良いですね。
コメントありがとうございました。

12/10/05 鮎風 遊

憧れの地ですね。
楽しい旅行記でした。
お陰で旅をさせてもらいました。

だけど、関西人ていつもこうなってしまいますよね。
わかります。

12/10/06 草愛やし美

泡沫恋歌さん、拝読しました。
マイカーで北海道行っちゃうなんて凄いですね。
普通は敦賀辺りから、フェリー乗って行くでしょうに、本州も車でってのは、大変でしょうね。
北海道は広いから、ツアーで行ってもほとんど車中になります。時間までにホテルに入るとなると運転されていた旦那さまも恋歌さんも時間との格闘だったことでしょう、お疲れさまでした。
でも楽しいシーンが目に浮かびます。必死になったことも、よい思い出として残っているのでこんな楽しい創作ができたんですね。面白かったです。

12/10/06 泡沫恋歌

鮎風さん、コメントありがとうございます。

そうなんですよ。
どうして関西人はこうも無計画なんでしょうか? てか、私の家族だけかも知れないけど・・・
すぐに、「ままよー!」で見切り発信してしまいます(笑)

とにかく北海道は広過ぎて車で走ってるだけで、どんどん時間が過ぎてゆきます。
でも、楽しかったわ。

12/10/06 泡沫恋歌

草藍さん、コメントありがとうございます。

北海道は広大過ぎて、移動だけで時間が掛かります。
ツアーだったら、もっと効率良く、いろんな所を回れたかも知れませんが・・・
何しろ旅行ガイド1つ片手に持っただけの私たちでは、これだけ回るのがやっとでした。
ホントはまだまだ北海道のドジ話はあるんですが、ページの関係で書き切れませんでした。

それは、乞うご期待ということで(笑)

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