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石蕗亮さん

占師。および魔術師。 WEB幽にて怪談投稿してました。 弟子育成の経験や実体験を基にした不思議な話を中心に書いていきたいです。 沢山の方に読んで頂き、反論含めコメント頂けると幸いです。

性別 男性
将来の夢 作家、起業
座右の銘 人は言葉に置き換えれるものしか理解できない。置き換えた言葉でしか理解できない。

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【講義】ギャンブル 副題 ギャンブルという職業は日本に存在しない。もしかしたら世界中にも

16/02/07 コンテスト(テーマ):第102回 時空モノガタリ文学賞 【 ギャンブル 】 コメント:4件 石蕗亮 閲覧数:1150

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 まずはじめに
このモノガタリはフィクションだと断っておきます。

 ギャンブルと関連して用いられる精霊に【ラプラス】というのがあります。
このラプラスとは考案者の名前が使われているだけで本名ではありません。
シュレディンガーの猫と同様ですね。
 このラプラス理論とは
未来が決定していると仮定した場合、その決定権を所有している知性がいるのであれば、その知性は決定した未来に至る過程をも知っているはずである。
という仮説に基づいて生み出された仮想知性を指しています。
簡単に言えばポーカーでどちらが勝つか分かっているのであれば、どうやって勝つかも分かっている知性がラプラスである、というものです。
故にラプラスを味方にすると出目を操作して勝負を管理できるようになる、と扱われ、後にサイコロやルーレットに潜む精霊や悪霊などと揶揄されるようになりました。

 このラプラスと呼称される存在。
正確には運量を操作するんです。
幸運を使えば当然後には運が残ってないのですから不運になります。
しかも彼らはとても気紛れなので必ずしも望むとおりにしてくれるわけでもありません。
全幅の信頼が置けないのは魔術に携わる者ならば覚えておくことでしょう。

 さて世の中にはギャンブルが身近にもあります。
パチンコ、競馬、麻雀、競艇、競輪、ポーカー、etc
まぁ、賭けなければギャンブルではなくタダのゲームなものもあります。
元々ギャンブルの語源はgameleでゲームし続けるといわれています。
ですがこの中で金銭を投入するものがあります。
要は賭けているわけですが、これ、ギャンブルではないんです。
何故かって?
ギャンブルは運に頼って「公平」な条件下で勝負することです。
つまり「公平」という条件が入って初めて勝負が成り立ちギャンブル足りえるのです。
さて、考えてみてください。
パチンコ、競馬等は公共の施設として各企業が運営しています。
いいですか。「運営」しています。
運営しているということは利益追求が必須となります。
ですから必ず一定の利益がでることを前提に運営されているということです。
そこには必ず「管理」が発生します。
管理には作業が発生し、その作業は複数にわたり優先順位も発生します。
もっと砕いて言えばですね、全てに数値管理が施されその範囲内でしか結果は発生しないのです。
例を挙げて説明していきましょう。
・一定の利益が出ないと会社は倒産します。なので必ず会社が儲かる仕組みになっています。
・一定の利益を出すために様々な予測を元に予算が組まれます。
・まずは客数予測
・次に客数を元にした売上予測。
・次に売上予測を元にした当り回数の設定。もしくはゲーム(試合)数の設定。
・次に当り回数や試合数を元にした運営コスト(人件費)の設定。
・次に人件費が例えば300時間必要だとした場合6時間勤務者が50人必要と出勤人数の設定。
以上のように様々な予測の元に数値管理をしているのです。
これは公平ですか?
ですがギャンブルでは企業運営はできません。
だからギャンブルという職業は成り立たないのです。
 考えてみてください。
もしパチンコ店で全台が一斉に当り出したらどうなるでしょう。
玉も足りなくなりますしスタッフは対応できなくなるでしょう。
玉が循環しスタッフの対応が回る範囲でしか当りは出ないのです。
スペック?確率?
客を納得させるための方便です。
 では競馬で考えてみましょう。
馬主が馬1頭を育てるのにいくら懸かるでしょうか。
途方も無い額を懸けて環境を整え種を買い血を繋げて優秀な馬を生ませ、それがレースで一度も勝たなければ賞金は入ってきません。
賞金がなければ馬は生ませることも養うことも調教することもできません。
金持ちの道楽でできるほど、馬という生き物は安い経営ではできません。
では、そこには必ず絡繰があるということです。
 宝くじで考えてみましょう。
統計学や確率論という学問が確立されているにも関わらず、番号選択式の宝くじは1等が極端に少なかったり出なかったりします。
売上金は全部が配当金になわけではありません。
売上金額の中から「運営費」と「収益」が一定額間引かれ、「残り」から配当金が出ているのです。

 さて今一度冷静に考えてみてください。
これは客には知らされないルールがある上で行われている「ゲーム」です。
この時点で「公平」でしょうか?
これを「ギャンブル」と呼べるでしょうか?
あなたはそれでもこれからも、これらに「投資」できるでしょうか?

 いや、あくまで「ゲーム」としてプレイ代を払っているだけなのであれば問題はありませんよ。
でも、プレイ代で見合ってますか?っていうお話しです。

 以上
あくまでフィクションですよ。フィクション、フィクション。


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このストーリーに関するコメント

16/02/07 ラズ

世に商売として行われているギャンブルが、厳密にはギャンブル
ではないというのはなるほどと思いました。確かに都合で勝負を
左右できてしまう仮のラプラスを設けられては公平ではありませんね。
そういえばギャンブルマンガとかですと、実は公平ではなく人の
意志による操作介入があるからこそ、それを逆手にとって確実な
勝ちへつなげていくといった展開が基本だったりしますね。

16/02/08 石蕗亮

ラズさん
そうなんです。ギャンブルマンガは真理を突いているから面白いんです。
人が管理しているからこそ、必ず作業には節目が発生します。
そこに介入して自分に都合良い現象を意図してだせれば…という過程が面白く描かれているんですよね。
ざわざわざわざわ

16/02/13 石蕗亮

小狐丸さん
公共ギャンブルとよばれるこれらは消費経済の中で唯一掛けた金額の見返りが無い分野です。なのに市場規模は小売り市場をはるかに凌駕しています。
未だ日本の法整備が不徹底なブラックマーケットでもあります。
近年パチンコ業界には徐々に法整備が敷かれ始めましたが抜本的な改善には至っていません。
いろんな意味で運営する側にも穴をねらう側にも旨味が減ってきていますが、まだ抜け道がある状況です。
これからどんな風に日本が変わっていくか楽しみです。

ラプラスは確定性理論の学者の1人です。
シュレディンガーもそうですが理論が突拍子もなく、まるで超常の存在がいなければ説明できないことから魔術ネタに使われることがしばしばです。
楽しんでいただければ幸いです。

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