1. トップページ
  2. 車輪とお金

あすにゃんさん

主にエッセイ日記を、土日を除く毎日書いてます。

性別 女性
将来の夢 物書きになること
座右の銘 天は自ら助けるものをたすく。

投稿済みの作品

0

車輪とお金

15/12/19 コンテスト(テーマ):第九十八回 時空モノガタリ文学賞 【 革命 】 コメント:0件 あすにゃん 閲覧数:726

この作品を評価する

 車輪とお金の発明は、人類にとって革命だった。

 最初の貨幣が貝であったことはご存知の通りである。貝といっても、食用にするような一般的な貝ではない。なかなか手に入らない貴重な貝を、流通の手段とした。

 車輪は、牛やロバ、馬がいなかったらできなかったかもしれない。
 特に牛は世界中どこにでもいる動物で、性格もおだやか、飼い慣らしやすいという利点もあった。円盤型のディスクを棒に通すだけという、単純だが思いつくには発想の飛躍が必要な技術がうまれたのは、これら動物をいかに活かそうかという昔の人の工夫が積み重なってものが多くを占める。

 最初はお金は、物と交換していた。
 現物交換である。食料、衣類、食器など。しかしそれだけではおさまらなくなってきた。お金は情報を手に入れる手段になり、情報がお金を生み出す結果になった。
 
 お金が車輪と似ている、といったのはだれなのかは、いまとなってはわからない。
 ぐるぐるまわりまわって、社会をうごかし、地球の環境まで変えていく。
 車輪のように危ういものをはらみながら、その便利さになれた我々は、そこから降りることはできなくなっている。

 車輪はキャタピラを生み出し、戦車を生み出した。
 お金は情報を動かし、人々の心を支配する。
 マルクスは、経済の重要性を訴えた。
 そこから社会がまた、変わっていったのである。
 原始の人々が、現代の人々を見たら、どう思うだろう。

「ねえねえ、この競馬用の馬、足を折ったから処分されるって、ほんと?」
 男の子がわたしに問いかけた。
「えさ代にお金がかかるからよ」と、わたしが言うと、男の子は言った。
「じゃ、いっそのこと競馬用のロボット馬を作ればいいのにね」
 ロボット犬が実際にあって、競争しあっている事実があるのは、黙っていた。
そのロボット犬も、企業のフォローができなくなって、メンテができなくなったからだった。


コメント・評価を投稿する

コメントの投稿するにはログインしてください。
コメントを入力してください。

このストーリーに関するコメント

ログイン

ピックアップ作品