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ひよこもどきさん

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確かそんな思い出

12/07/22 コンテスト(テーマ):【 花火大会(花火) 】 コメント:0件 ひよこもどき 閲覧数:1422

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机の中を掃除していた時、一枚の写真を見つけた。

よく見ると、写真ではなくポストカードだった。

真っ暗な夜空に咲く花火の写真。
下の方には文字が書いてあるみたいだけど、
汚い文字でよく読めない。

裏面に書いてある送り主の住所や名前も、
やはり汚い字ではあったけれど、一生懸命書かれている事がよくわかる。


「あれ?・・この子って・・・」


幼稚園に通っていたまだ幼い頃、仲の良い男の子がいた。
小学生に上がる時、その男の子は遠く離れた所へ行ってしまったけど、
離れてからも何回も手紙やハガキでやり取りをしていたっけ。

でも、そういえば気づいたら文通は終わっていた。
先に手紙を送るのをやめたのはどっちからだっけ?
もう覚えていないけれど。


毎年夏休みになると、
その男の子はこっちにいるおばあちゃんの家に遊びにきて、
一緒にお祭りに行ったりしたっけ・・・

「懐かしいなぁ〜・・・」

ポストカードでヒラヒラと仰ぎながら、あの頃の事を思い出す。
実を言うと顔ももうほとんど覚えていない。
それでも、一緒に遊んだ記憶は鮮明に蘇ってきた。

一緒に浴衣を着せてもらって、かき氷を食べて、花火を見て、
おいしいね、綺麗だねってはしゃいでいたあの頃・・・

まだ小学生だった、純粋だったあの頃の思い出。



きっと、また忘れちゃうんだろうな。



いつからなんだろう、

手紙というものを書かなくなったのは、
お祭りを「人ゴミ」だと思うようになったのは

夏になるとあちこちで見る花火に、感動を覚えなくなった
冷めた大人になってしまったのは・・・


「あの子も、そんな大人になってるのかな?」

それとも、
いまだに浴衣でお祭りに行ったりして、
かき氷を食べて、花火を見てはしゃいでるのかな。



きっとこれから先、

この花火のポストカードを見るたびに

あの子の事を、あの頃の純粋だった気持ちを思い出して、

楽しくて、少し切ない気持ちになるんだろうな。





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