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15/04/05 コンテスト(テーマ):第五十三回 【自由投稿スペース】 コメント:2件 リードマン 閲覧数:969

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またここに来てしまった。世界と世界とのハザマ、その奥にある都市アルカディア。
“剣”を持つ者達との抗争を要約終息する事に成功。今、平行世界は“剣”達が競い合う時代から脱したといって良い。“秩序と混沌”の戦いは“混沌”の勝利。各世界はそれぞれの“主人公”達の“混沌”という名の自由を得たのだ。
戦いは激しい者だった。ハザマでは皆が際限なく力を解放してあらそったのだから。流れ弾のいくつかがあたった“本”では多大なダメージをうけてしまっている。
まずはそれらを修復する事から始めようと、“意志”の“剣”を持つ男は言ったのだ。
その左右にはいつも二人の彼の妻達がいる。三人はもっとも厳重に保管されていた赤い“本”を開いて中へと旅立った。
無限に広がる平行世界、その中でもっとも重要な世界、その名は“現実”、剣も魔法もなく、あらゆるモンスターもいない。どこまでも現実的な世界だ。超常現象も起こらない、感じるヒトにとってはあまりにもつまらなく感じる者もいるだろうが、面白き事も無き世を面白く生きる者達にとっては理想郷と言えるだろう。
現実世界の中心惑星地球におりたった三人は世界が受けたダメージを修復しながら、侵略目的で“外”からやってきたイレギュラー達の退治やイレギュラーに変質してしまった者達のこれまた退治を続けてきた。
人々の信仰から産まれた“神々”達をも一太刀で殲滅し、ヒトとしての新たな人生をおくらせている。
始まりの頃は世界樹のそばで暮らしていたそんな男、名をアダムといった。あらゆる事象の原因にして、始めてしまったプレイヤー。“意志”の“剣”を持っている。付き添う妻達、一人はリリス、浄玻璃の鏡の化身にして“終末の女神”。“終焉”の“剣”を持っている。もう一人はイヴ、元々は用途の限定されていた人形だったのだがアダムから与えられた双剣を使う剣士だ。



今回の任務は護衛任務。ヒトとして暮らしている神々の中には、まだまだ危険な連中がいるが、それらから、世界の修復の為復活させた“大地母神”ガイア、まだ少女でしかなく自らの正体も解っていない女子校生を守るのだ。時は既に20XX年、第三次大戦後の世界、かろうじて平和を保っていた日本において、戦後を守り通したかつての英雄、篝火 刃(かがりび やいば)からである。最も大切な女性の犠牲の上に成り立つ平和を憎むようになり、狂気に染まってしまっていた彼は、この世界でのアダムの数少ない親友でもあったのだが、アダムの“意志”の一振りによって“記録”へと帰っていったのであった。



それから、わずか一週間後。休暇を利用して呑気な高校生活を送っていたアダムの前に招かれざる客。アマテラスオオミカミちゃんが現れた。見た目が小学生なのは仕方がない。彼女の真の姿は周囲一切を燃え上がらせる太陽の化身なのだから、地球で暮らして行く為にはそれなりの対策が必要なのだ。

“記録”から再生された刃達も加え、全員で皇居に帰るように説得しても効果がない。その上地上最強を決める武闘大会を開催すると宣言する始末であった。開催を中止出来ない上に、戦争をしましょうとも言わんばかりの暴挙、頭が痛くて前日眠れなかった位のアダムだったが、大会当日、閑古鳥がなく舞台を見て唖然とする。そして突然現れる不思議生命体“バク”。彼は、瞬間で理解した。彼の使い間でもある“夢食い”達が根こそぎ食ってしまったのだろうと。

バク達が帰ってくるたび、リリスを遠ざけていた時の記憶が蘇るアダムはリリスにすがるようにして泣いて詫びた。いつもの事だと優しく宥めるリリス。そんな二人を見つめていたイヴにもガイアにも立ち入れない空間が確かにあった。そして

改めての大会当日。リンクにたつのはこの三人。アマテラスオオミカミ、帰ってきた英雄の片割れ、そしてガイアこと、大神 大地(おおがみ だいち)。全員がそれぞれに気勢をあげるなか、大地の放った宣誓に、劇的な反応をしめしたイヴは正気を失い、あろうことか護衛対象に襲撃をかけてしまう。ガイアの全力を持ってしても倒せない支配者としての力はとてつもなく、その体の半分を失うまでに至ったが、アダムの救援が間に合い。一振りでイヴを正気に戻したのであった。

いつだって変わらないアダム、リリス、イヴ、そしてガイアを加えた四人はこれからも世界の救済のために戦い続けるだろう。さて、次はどんな“本”を開こうか?


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このストーリーに関するコメント

15/04/05 海見みみみ

リードマンさん、拝読させていただきました。
このシリーズは面白いですね。
今回はこの世界観の一端を覗いたという趣き。
世界観の広がりが感じられて良かったです。
これからこのシリーズがどうなるか、楽しみですね。

15/04/05 リードマン

>海月みみみ様
とても嬉しいコメントです。willは昔書いた小説の再編集なのですが、短編では書ききれないため、連続投稿という形になっています。0から数えると10作以上です。タイトルは全てwillなのでどうぞよろしくです。ありがとうございました。

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