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笹峰霧子さん

今年は投稿できるテーマがあればいいな。

性別 女性
将来の夢 認知症にならず最後まで自分で歩けること
座右の銘 自分の意思は伝える 物腰は丁寧に

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三人の将軍の性格

15/03/06 コンテスト(テーマ):第五十二回 【 自由投稿スペース 】 コメント:2件 笹峰霧子 閲覧数:1039

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「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」は織田信長。
「泣かぬなら鳴かせてみようホトトギス」は豊臣秀吉。
「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」は徳川家康。

三人三様だが、一人の人間であってもその時々の環境の変化で、この三通りの心模様に変わるものだと思うこのごろだ。


私ことでいえば、40歳ぐらいまでは畏れ多くも気の短い信長か。なにかにつけてすぐかっとなっていた。

子育ての一番大事な時期にこういうことでは良い結果を生むはずがない。女性には似合わない性格のようだ。

だが子供から激しく反抗されて、親は次第に柔軟な気持を持たざるを得なくなり、なんとかうまく行くようにと秀吉になるのである。

子供を素直な人間に育て上げようと、為せばなるの気構えである。

『立派な子を育てるのは母の涙である』と聞かされて以来、何事をも堪忍堪忍で目的を果たそうという意思を持った。


 中年を過ぎる頃には子は巣立ち、対象は友だち、知己、ネットの中での交流の中で自分の性格がどうなのか、意識は自分に向いてくるのだ。

 他者である誰もが勝気さを隠し持って自分に向かっているのが分かり始める。笑顔の裏には刃を持ち、時にはこちらの出方次第で本心をむき出しにする。

 こういう場面に行き当たる時、これまでのように信長や秀吉で行くわけにはいかないのである。そこで家康の登場だ。
 怒り狂って暴言を吐く人に、又、陰で悪口を言う人に対しては、とっさの反論など必要ないのである。

 人は怒りのあと数時間はその怒りが持続するものだと心得れば、その場の反論は燃え盛る火の中に油を注ぐようなものだからである。

 自分が悪くないと思っても、怒り狂っている者に対してはまずは謝っておくに限る。  そして相手の言ったり、したりすることには感知しないのである。

 怒りが収まるのを待つということだ。

 縁が切れてもいいと思えば切るも良し。だがこれまで繋いだ縁を切るのは勿体ないと思うわけだ。でもすぐに元の親密なかかわりに戻るはずはないのである。

 その時もし何か繋がりのある事柄があれば、そのことだけを事務的に穏やかに進めればいい。
 穏やかに丁寧に対応する者に対して、怒り続けていることはできないわけだ。
 その期間が短い場合もあるし、何か月も何年もかかる場合もあるだろう。

 家庭内であれば恐らくそう長くはかからない。他人の場合はかなりかかる。

 でもこちらは理路整然とした謝罪をしているわけだから、相手は振り上げた拳を下ろせないだけのことで、もうそれほどにはかっかしてはいないはずだ。

 相手が機嫌が直るまでゆっくり待つとしよう。
 これぞまさに家康の妙義なのである。

 老年に差し掛かっても信長で居つづけるのは自分の命を削るようなものだ。また秀吉のように、なんとかさせようと努力するエネルギーも勿体ない。老後のエネルギーは次第に減少しつつあるからだ。

 家康でこれからの人生を全うしようぜ。長生きの秘訣かもしれない。もう一度家康様の言葉「鳴かぬなら鳴くまで待とうほととぎす」

いいねぇ――。


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このストーリーに関するコメント

15/03/06 海見みみみ

拝読させていただきました。
とても面白いエッセイでした。
人間長生きをするには家康みたいな生き方が一番なのですね。
事実最終的に天下をとったのは家康ですし。
鳴かぬなら鳴くまで待とうほととぎす、いい言葉です。

15/03/06 笹峰霧子

海見みみみさま

コメントをありがとうございます。
将軍としては三人ともそれぞれ偉い方ですが、自分の生き方に当てはめてみると家康がいいなと最近そのように生きております。

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