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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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タピオカに殺されかけた私

14/11/17 コンテスト(テーマ):第七十一回 時空モノガタリ文学賞【 不条理 】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1671

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 今日は、秋晴れで、絶好のドライブ日和。

 娘の運転で、孫と私と三人で、ドライブにでかけた。

 カーシートに乗った十一か月の孫は、
「あー、あー。」
と、大きな声をあげて、はしゃいでいる。
 私も、ドライブは大好きなので、気分はうきうき。娘との会話もはずむ。

 赤や黄色に色づいた木々を眺めながら、車は走る。
「うわー、きれいじゃなぁ。」

 私は、うっとりと窓の外にみとれる。
 やがて、孫は、すーすーと眠ってしまった。

 ドライブの途中で、何か飲物でも飲もうということになり、車でさがしていると、かわいらしいタピオカ屋さんをみつけた。
「タピオカ飲む?」
 娘が言うので、
「うん、飲む飲む。」
 私も、ふたつ返事で、タピオカ屋に入る。

 コーヒータピオカが、喉ごしもよく、とてもおいしい。
 飲んでいくと、タピオカだけが底にたまっていくような気がする。
「タピオカって、残ってしまわないように飲むには、どうしたらいいん?」
 私は、娘に聞いてみた。

「ストローで、狙いを定めて飲んだらいいんじゃね。」

 それを聞いて、私は、
「ようし!」
と気合を入れて、タピオカめがけて、スーッと、吸い込んだ。

 スッポーン!

 なんということだろう。
 タピオカが、私の喉の奥を直撃した。うっ、息ができない。飲み込むこともできない。吐き出しそうだけど、それはさすがに、はばかられる。

 一瞬の間に、これだけのことが頭をよぎり、私は、目を白黒させながら、ごくんと飲み込んだ。

「ふぅー。」

 やっと、息ができた私は、隣で大笑いしている娘に、
「タピオカに殺されかけたわ。」
と、真顔でこたえた。

 そのあとは、二人で大笑い。死ぬほど笑っていると、孫が、うるさそうに目を開けて、「あーん。」
と、泣いた。


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