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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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ほうれん草くんのゆめ

14/10/23 コンテスト(テーマ):第六十九回 時空モノガタリ文学賞【 無題 】 コメント:2件 こぐまじゅんこ 閲覧数:937

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 とよばあちゃんは、秋のはじめに、ほうれん草をうえました。
 たっぷりおいしいほうれん草が育つように、毎日毎日、畑に行って、ほうれん草の世話をします。
 ほうれん草は、おばあちゃんの期待にこたえて、すくすく元気に大きくなりました。
 冷たい風が吹くようになった頃、おばあちゃんは、大きく育ったほうれん草を、大事に大事に収穫して、もってかえりました。

 それから、おばあちゃんは、毎日、ほうれん草を料理します。

 ほうれん草の白和え、ほうれん草の味噌汁、ほうれん草のおひたし・・・。

 おばあちゃんは、ほうれん草が大好きなのです。
「おいしい、おいしい!」


 今日もまた、ほうれん草を一株もって、まな板の上におきました。
「おばあちゃん、おばあちゃん。」

 どこからか声がきこえます。

 おばあちゃんは、キョロキョロあたりをみまわしましたが、だれもいません。
「ここ! まな板の上ですよ。」

 耳をすますと、まな板の上の、ほうれん草から声が聞こえます。
「おばあちゃん、ぼくは、もっとおしゃれな料理にしてよ。」

 ほうれん草が、不満そうに言います。
「おしゃれな料理? うーん、どんなのがいいんだい?」

 おばあちゃんがきくと、ほうれん草は言います。
「ぼく、スムージーになりたいんだ!」

「ス・スムジ?」

 おばあちゃんは、キョトンとしました。
「はて、そりゃぁ、どんな料理だい?」
 おばあちゃんがきくと、ほうれん草は、
「それは、ぼくもうまく言えないんだけど・・・」
と小さな声でつぶやきます。

 おばあちゃんは、隣の家の二十歳のななちゃんに聞いて、作ってもらうことにしました。
 ななちゃんの家で、ミキサーの中に、ほうれん草とバナナ、レモン、ハチミツを入れて、スイッチをいれました。

 ぐるぐると、ほうれん草がまわります。
 緑や黄色のきれいな色が、まざりあいます。

 ななちゃんは、グラスにほうれん草のスムージーを注ぐと、おばあちゃんに差し出しました。

 ひと口飲んで、おばあちゃんは、びっくりしました。
「まったりと、おいしいなぁ。」

 おばあちゃんは、スムージーが大好きになりました。



 ほうれん草くん、飲まれてしまって、かわいそう?
いえいえ、ほうれん草くんは、おばあちゃんの元気の素になれて、うれしかったんだって。


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このストーリーに関するコメント

14/10/24 笹峰霧子

ほうれん草のスムージーおいしそうですね。
作ってみたくなりました。

私もこれからほうれん草を植える準備をしています。
おばあちゃんのほうれん草のように大きくなるといいな。

14/10/24 こぐまじゅんこ

笹峰霧子さま。

コメントありがとうございます。
実は、私、ほうれん草のスムージー作ったことないんですが、イメージで書きました。読んでくださってありがとうございます。

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