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メラさん

 主に純文学系を書いていますが、特にジャンルにこだわっているわけではありません。気ままに、マイペースに小説を書いてます。

性別 男性
将来の夢 世界平和
座右の銘 知足。悠々自適。日々新た

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カミングアウト

14/05/02 コンテスト(テーマ): 第三十回 【 自由投稿スペース 】  コメント:2件 メラ 閲覧数:913

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「・・・驚いたか?」
「まあ、な。驚かなかったと言えばウソになるな」
「聞いてくれて礼を言うよ」
「おいおい、ちょっと待てよ。確かにさ、お前が実はゲイだったってのは驚いたけどさ、今の時代、そこまで気にする必要ねえんじゃねえの?」
「でも、オレはずっと本当の自分を失くしたまま生きていたんだ。今までのオレは全部ウソだったんだ」
「わかるよ。うん」
「わかるのか?」
「いや、そういう分かるじゃなくて。てゆーか何嬉そうに言うんだよ。オレはいたってノーマルだから。分かってんだろ?女大好き、オッパイ大好き」
「いや、すまん。でも、オレも気付いたのは本当にここ半年一年くらいなんだ。それまでずっと違和感を抱えて生きて・・・」
「まあその話はいいよ。そういう人もいるんだろうな。結婚して、子供まで作って、でも実はゲイでしたって。あ、それってさ、バイ・セクシャルってやつじゃねえの?」
「・・・違うと思う。女が嫌いってわけじゃないけど、女の体を触ったりするのは、何か間違っているような気がしてならないんだ。昔から、なんだか違和感を感じていて、友達の会話についていけなかった」
「でも、明子ちゃんとやる事やったんだろ?」
「・・・あれ、本当のオレじゃないんだ」
「でもさ、俺、明子ちゃんの友達から聞いたぜ?最近はお前ら上手く行ってるって」
「・・・まあ、以前よりはずいぶん親しくなった気がする」
「こんな事聞くのもなんだけど、やっぱ夫婦だから、夫婦生活っての?まあ、いいや、誰に気ぃ使ってんだ。ぶっちゃけセックスとかしているのか?」
「・・・時々な」
「前はまったくセックスレスだったんだよな?」
「そうだ。数年間そういう事はなかった」
「そりゃ上手くいかねえよな。人間スキンシップ大事だよ、セックスってのはさ、別に生殖行為・・・あれ、何の話だっけ?」
「セックスレスの話・・・」
「そうそう。つーかおかしくない?」
「何がだ?」
「いや、何がってさ、お前はここ一年くらいに、自分が実はゲイだと知った。目覚めた、だろ?」
「ああ」
「でも、最近セックスするようになった。おかしいじゃん?」
「・・・今日、ここにお前を呼んだのは・・・」
「カミングアウトだろ?大事な話があるって、メールじゃなくて電話で言ってたからな、よっぽど困ったことがあったんだろとオレも思って来たさ。確かに、大きな声では言えない話題・・・」
「オレはゲイだ」
「え?あ、うん。わかったよ。それは」
「お前が・・・好きなんだ?」
「・・・んぴょ?」
「オレは、お前の事が、ずっと好きだった」
「待て待て待て。いや、つーか、えーと、ウェイッウェイッウェイッ。ははは、英語で言ってみた」
「・・・驚いたか?」
「・・・ちょっ、ま、マジで?」
「・・・」
「いや、オレはさ、知ってると思うけど、そういうのはさ」
「・・・明子とセックスをするとき」
「え、え?」
「お前のことを考えている。だからできる・・・」
「ノー!ノー!いやいやいやいや、待てよ。おかしいだろ?うん、おかしいよね?オレがおかしい?いや、お前、絶対お前!」
「ゲイ、だからか?」
「いや、なんかそういう事じゃないような・・・」
「驚いたか?」
「・・・驚きすぎだっつーの・・・」


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このストーリーに関するコメント

14/05/03 泡沫恋歌

メラさん、拝読しました。

いや〜、驚くべき展開に驚いてます。

しかし、最近はこういうことを公表してる有名人も多いし、ゲイ同士でも結婚できる
法律がある国もあります。

ところで、エルトン・ジョンが男性と結婚したことは、別に驚かなかったけどね(笑)

14/05/06 メラ

恋歌さん、コメントありがとうございます。
そうですね。今はこういうのもわりかしオープンな時代ですよね。私自身新宿2丁目に何度も飲みに行った事があります。しかし、別のサイトでこの作品が差別的であると批判が・・・。ふーむ、感じ方ってそれぞれですね。
エルトンジョンって、あれだけ堂々とヅラで通すのはすごいです。

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