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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
座右の銘 しあわせはいつも自分の心がきめる

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ちっちゃいおかあさん

14/03/31 コンテスト(テーマ):第二十八回 【 自由投稿スペース 】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:900

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 みゆちゃんは、まだ三さいです。
 らいねんから幼稚園に行くのを楽しみにしています。

 みゆちゃんは、おかあさんがだいすきで、おかあさんみたいになりたくてしかたありません。
 おかあさんが、朝、せんたくものをほしていると、みゆちゃんも、ちょこちょこやってきて、となりで犬のぬいぐるみのベストをほそうとしています。
 おかあさんは、くすっとわらって、ぬいぐるみのベストもいっしょにほしてあげました。

 おひるになりました。

 おかあさんは、おひるごはんをつくります。
「今日は、チキンライスにしようかな。」

 おかあさんは、そういうと、たまねぎをトントンきりはじめました。
 みゆちゃんも、そばで、ままごとのやさいのおもちゃをきりはじめます。
 
 トントン ト ト トン

 おいしいチキンライスを、ペロリとたべてしまうと、おひるねのじかんがきました。

 おかあさんと、みゆちゃんは、おふとんのなかで、絵本をよんでいたのですが、みゆちゃんは、いつのまにかねむってしまいました。

 おかあさんは、みゆちゃんのおふとんをなおすと、こっそりおきあがって、みゆちゃんのおやつをつくりはじめました。

 バターとたまごと、こむぎこをまぜて、クッキーをつくるつもりです。
 あわだてきをとろうとして、手がすべって、コトンと大きな音がしました。

 みゆちゃんが、ぱっと目をさまします。
 となりでねていたはずのおかあさんが、いない。
 みゆちゃんは、
「わーん。」
と大きな声でなきだしました。

 おかあさんが、あわててとんできて、
「ごめん、ごめん。クッキーをつくっていたんだよ。」
というと、ますます、みゆちゃんは、なきだしました。

「おかあさんだけ、ずるいよー。」

 おかあさんは、
「ごめん、ごめん。みゆもてつだって。」

 クッキーのきじと、かたぬきをみゆちゃんにわたして、
「かたでおさえて、ハートのかたちや、おはなのかたちのクッキーをつくろうね。」
と言いました。

 みゆちゃんは、ほんもののクッキーをつくれるのがうれしくて、とくいになっています。
 おはなや、ハート、くるまのかたちのクッキーもつくれます。
 たのしくって、どんどんかたぬきをしていきました。
 オーブンでやくと、クッキーは、こんがりやきあがりました。
「たくさんできたね。とても、うちでは、たべきれないわ。」

 おかあさんは、しばらくかんがえていましたが、おとなりのひとりぐらしのおばあちゃんにおすそわけしようとおもいました。
「みゆちゃん、おとなりのおばあちゃんのいえにいくわよ。」

 ふたりで、おばあちゃんのいえのチャイムをならしました。
「どちらさまかな。」
 おばあちゃんは、ゆっくりとげんかんのドアをあけると、みゆちゃんにきがついて、
びっくりしていました。
「おやおや、かわいいおきゃくさんじゃ。」
 おかあさんがいいます。
「これ、みゆがつくったクッキーです。よかったら、めしあがってください。」
 おばあちゃんは、
「それはそれは、ありがとう。ほぅ、みゆちゃんがつくったのかい。たいしたもんじゃなぁ。みゆちゃんは、おてつだいのできるええこじゃなぁ。」
 みゆちゃんのあたまをなでてくれました。

 ばんごはんのとき、みゆちゃんは、おとうさんに、おとなりのおばあちゃんがほめてくれたことを、とくいになってはなしました。

「みゆちゃん、すごいなぁ。ちいさいおかあさんだね。」
 おとうさんは、みゆちゃんをだっこして、ひざにすわらせてくれました。

 ちいさいおかあさんのみゆちゃんは、それからも、おかあさんにくっついて、ぬいものやあみもの、おそうじなどなど、いっぱいおてつだいしました。

 それから、何年もたって、五年生になったみゆちゃんは、家庭科の時間に、先生からよくほめられるようになりました。

 クラスの友達からは、家庭科の天才!ってよばれるようになったそうですよ。


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