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みやさん

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ナキダシソウナ

14/03/29 コンテスト(テーマ):第五十三回 時空モノガタリ文学賞【 太陽のせい 】 コメント:0件 みや 閲覧数:1354

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月は今にも泣き出しそうだった。

「月さん、どうしたんだい?」地球は慌てて尋ねた。
「だって…太陽さんはあんなに大きくてあんなに光り輝いているのに、私は…小さくて自分では光れないし、地球さんの周りをただぐるぐる回ってるだけなんだもん…」月は悲しそうにそう呟いた。

それを聞いた地球は、ははは、と可笑しそうに笑った。
「またそんな事気にしてたの?…確かに太陽さんはすごいね。大きくて光り輝いていて…僕達を照らしてくれている。誰も太陽さんには敵わないよ」
月はまた泣き出しそうになった。

「おいおい、勘弁してくれよ。君が泣くと僕の水分がまた増えるじゃないか」地球は月に慌てて言った。地球の成分の海のほとんどは、月の涙で出来ているからだ。
月は泣き虫だ。時々こう言って泣いては地球を困らせている。
太陽に敵うはずなど無いのに、それでも時々こうして泣かずにはいられないのだ。

「ご、ごめんなさい!」月は涙を堪えた。
「そうよね、誰も太陽さんには敵わない…私は太陽さんのお陰で光り輝く事が出来てるんだから。感謝しなくちゃね」
「そうだよ、太陽さんのお陰で僕達は輝けるんだよ。そして月さん、太陽さんに照らされた君の輝きはとても素敵だ」
そう言った地球は恥ずかしくなった。恥ずかしすぎて汗が落ちて水分が海になった。

「また海の面積が増えちゃうね」
そう言って泣き出しそうだった月がにっこり微笑んだ。


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