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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

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太陽のスポットライト

14/03/10 コンテスト(テーマ):第五十三回 時空モノガタリ文学賞【 太陽のせい 】 コメント:4件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1230

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 ぼくは、角田新一。三年生。
「新一」っていう名前は、お母さんが、名探偵コナンが大好きだったからついた名前なんだ。   
 でも、ぼくは、はっきりいって、この名前に迷惑している。ぼくは、コナンの工藤新一みたいにかっこよくもないし、運動神経なんてゼロに等しいんだから・・・。

 クラスでも、いつもおとなしくして目立たないようにしている。

 でも、クラスのみんなとわいわい楽しく遊びたいなぁとは思っているんだけどね。

 五月になった。
 学校にいると、五月の太陽は教室の窓から明るく差し込んで、さわやかな風が吹き抜ける。

 太陽は、ぼくの席を、さんさんと照らし、輝かせていた。

 ぼくは、なんだかスポットライトを浴びている気分になった。

 休み時間になって、ぼくは、つい、
「みんな、ドッジボールやろうよ!」
と大声で言っていた。

 みんなは、一瞬かたまっていたけど、
「新一が、ドッジをやろうなんて珍しいなぁ・・・。」
「やってみるか。」
「うん、やろうやろう。」

 運動場に、クラスの男子十人ぐらい集まった。
 ボールをもってきて、ドッジボールが始まった。

「新一、いくぞ!」

 かずきが、ボールをバシッと投げた。
 ぼくは、格好良く、スタッと受けとるはずだった。
 だけど、運動神経ゼロのぼくに、そんなことができるはずもなかった。
 ボールはぼくの顔面をパァーンとはじいた。

 頭がくらっとして、その場にうずくまった。
 みんなが、かけよってくる。
「大丈夫か?」
「お前、むりすんなよ。」
「でも、かずきのあんな速いボールに手を出しただけでも、すごいよ。」
「みなおしたよ。」

 ぼくは、みんなに声をかけられながら、(太陽が、あんまりきれいに輝いていたから、ついハメをはずしちゃった。全部太陽のせいだ・・・。)と後悔していた。

 次の日、学校に行くと、かずきが、
「新一、大丈夫だった?心配したんだぞ。新一が誘ってくれた時、ぼく、うれしかったんだ。新一って、いつもひとりくらかったからな。また、みんなでドッジやろうや。」

 ぼくは、うれしかった。
 太陽を恨んでいたけど、友達ができたのは、太陽のおかげだったんだな。

 ぼくは、空を見上げた。
 太陽は、ちょっとかげったかと思うと、またパァーっと新一にスポットライトをあててきた。


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このストーリーに関するコメント

14/03/12 かめかめ

スポットライトで奮起するとは。なかなか度胸のすわった少年ですね〜
大物になりそう^^

14/03/13 こぐまじゅんこ

かめかめさま。

コメントありがとうございます。
こんな男の子も面白いかな・・・と思って書きました。

14/04/07 光石七

拝読しました。
可愛いお話に心がぽかぽかです。
太陽のスポットライト、素敵な発想ですね。
こういう子供のちょっとした成長はうれしいものですね。

14/04/07 こぐまじゅんこ

光石七さま。

コメントありがとうございます。
ぽかぽかするお話といっていただけて、うれしいです。
私の目指すお話は、読んでくださって方が、ほっとするようなお話なので・・・。ありがとうございました。

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