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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
座右の銘 しあわせはいつも自分の心がきめる

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春の足音

14/02/16 コンテスト(テーマ):第二十五回 【 自由投稿スペース 】 コメント:2件 こぐまじゅんこ 閲覧数:979

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 いよちゃんは、一歳の誕生日を迎えたばかりの赤ちゃんです。

 はいはいをしたり、おすわりはおてのものですが、つかまり立ちはこの間、やっとできるようになったばかりです。

 いよちゃんのお母さんは、
「早く歩けるようにならないかしら・・・。」
と、いつもいよちゃんのあんよをさすっていました。

 二月の立春が過ぎたというのに、今日は、雪が降っています。庭に出ると、十センチほど積もっています。
 いよちゃんとお母さんは、部屋で絵本を読んでいました。
 雪は、しんしんしんしん、降り積もっていきます。
 
 そのとき、窓の外で、コトンと音がしました。
 お母さんが、のぞきます。
「なんだろう?」

 雪のように白い、小さな小さな女の子が立っていました。

 お母さんは、それはそれは驚いて、ひっくり返ってしまいました。
 
 いよちゃんは、女の子をみると、
「あぅ、あぅ。」
と声をだします。
 まるでお話しているみたいです。

 いよちゃんが、突然、大きな声で言いました。

「ママ!」

 次の瞬間。

 トコトコトコ。

 小さな音がしました。
 お母さんが、目を覚ますと、いよちゃんは、トコトコと歩いています。

「まぁ、いよちゃん、あんよができるようになったの!」

 お母さんは、大喜びです。

 その晩、お母さんは、もう一度、トコトコトコという足音を聞きました。
 いよちゃんは、となりで眠っています。
「へんだなぁ・・・。」
 お母さんは、そのまま眠ってしまいました。

 次の日の朝、おひさまが朝からにっこり顔を出しました。
 お母さんが、庭に出ると、溶けかけの雪の間から、小さな小さなふきのとうが、顔をのぞかせていました。

「まぁ、春が来たんだわ。」

 お母さんが、ゆうべ聞いた、トコトコトコという音は、春の足音だったのでしょう。


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このストーリーに関するコメント

14/02/18 泡沫恋歌

こぐまじゅんこ様、拝読しました。

赤ん坊って、歩きだす時って急ですよね。
うちの子は九歩あるいた、あくる日から普通に歩けるようになりました。

トコトコトコ、そんな可愛いらしい足音で春がくればいいですね。

14/02/19 こぐまじゅんこ

泡沫恋歌さま。

コメントありがとうございます。
庭で ふきのとうをみつけて思いつきました。

春近し ですね。

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